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反省と言い訳

当blogでは当方が採取したり
遭遇したキノコを題材に記事を書いているが
今回はまだ遭遇も採取もしていないキノコの事を

取り上げるのをご容赦願いたい。

 


さて前回、地下生菌に寄生するキノコの事を書いた。
それを当方は「ハナヤスリタケ」と同定し、
「何故ハナヤスリタケと言うのか」から
命名に対してイチャモンを付ける展開の記事にした。

所が、コメントで「これはハナヤスリタケではなく
タンポタケモドキではないのか?」とご指摘を頂き
当方の同定が間違いである事が判った。


今更の言い訳だが、実を言うと当方もこのキノコが
ハナヤスリタケなのかタンポタケモドキなのかには
かなり迷った。
自分なりに検討し、ハナヤスリタケだとしたのだが
それが間違いだった、と言う訳だ。

 

だが記事内容は、そのキノコが
「ハナヤスリタケ」である事が前提だったため
全面的に書き換える事が不可能で
かと言って記事を削除するのもアレだったので

記事冒頭に「これはハナヤスリタケではなく
タンポタケモドキだ」との一文を加え
その上でこの記事を読んで欲しい、と
但し書きをしなければならない羽目となった。

 

これは実に恥ずかしい。
普段、偉そうに記事を書き
誰かに「このキノコが何か教えて欲しい」と言われたら
「このキノコを見分けるポイントは云々」と
偉そうに言っていたのに、この体たらく。
全く持って恥ずかしい事この上ない。
そこで、何故間違えてしまったのかを検証し
当blogを読んで下さっている皆様にも
当方と同じ間違いをしない様に注意をしていただければ、と
反省と自戒を込めて以下書いていく次第。

書いている内に思いの外長くなってしまったのはお許しの程。

 


前回、当方が間違ってしまったキノコはこちら。

hnysrtk180930 (1).JPG

hnysrtk180930 (11).JPG

これを当方はハナヤスリタケだと思ってしまった。

 

で、典型的なハナヤスリタケがこちら。

                 迷写真館ねいちゃーさんのサイトから引用
柄が細く、こまかくなって繋がっている。

 

 

そして典型的なタンポタケモドキがこちら。

                    遊々きのこさんのサイトから引用

寄主のツチダンゴからいきなり生えている。

 

こうやって見ると当方が掘り出したキノコは
タンポタケモドキとしてはかなり異例の発生の仕方だ。
なので混乱し、間違ってしまったのだ。


そもそもがハナヤスリタケの掲載されている図鑑は

はっきり言って多くない。
そして、タンポタケモドキの掲載されている図鑑は
更に少ない。
それはweb上でも同様で、とにかく情報が少ない。
その少ない情報の中でも
掘り出した状態を撮影していない画像も多い。
つまり地上部分だけの画像が多いのだ。
その少ない情報を元に同定しようとした場合
発生の仕方が典型的でないと
どうしても判断が難しくなってしまう。

 

以下、図鑑から引用。

 

まずはハナヤスリタケ。

こちらは『カラー版 冬虫夏草図鑑』家の光協会刊より。

hnysrtk-01.jpg

「地際から地中の柄は細分岐。

 この部分が朱色を帯びるのがいちじるしい特徴である」とある。

 

こちらは『山渓カラ―名鑑 日本のきのこ』山と渓谷社刊より。

地中部への言及は無し。

 

こちらは『京都のキノコ図鑑』京都新聞社刊より。

hnysrtk-02.jpg

「地中は柄が黄色で著しく細かく枝分かれの根状柄となり(略)」

とあるが、掘り出した画像は無し。

 

こちらは『原色日本菌類図鑑』保育社刊より。

hnysrtk-03.jpg

「基部は根に分かれて寄生体と連なる」とあるが

画像ではそう見えない。

 

こちらは『山渓fieldbooksきのこ』山と渓谷社刊より。

hnysrtk-04.jpg

「地下部は細根状で橙黄色」とある。

 

こちらは『青森県のきのこ』東奥日報社刊より。

hnysrtk-05.jpg

「基部は急に細まり、橙黄褐色で分岐し、

 地中のツチダンゴと連なっている」との文章のみ。

 

 

こちらは『続 北海道のキノコ』北海道新聞社刊より。

hnysrtk-07.jpg

地中部への言及は無し。

 

以下2件は『冬虫夏草生態図鑑』誠文堂新光社刊より。

hnysrtk-08.jpg

hnysrtk-09.jpg

「地中部は細根状に分岐し、黄褐色から朱色」とある。

 

 

そしてタンポタケモドキ。

こちらは『カラー版 冬虫夏草図鑑』家の光協会刊より。

tnptkmdk-01.jpg

「基部は白色。直根状に寄主とつらなる。」とある。

だが、典型的な発生状態とは言えない画像だ。

 

こちらは『山渓fieldbooksきのこ』山と渓谷社刊より。
tnptkmdk-03.jpg

「基部は白色。直根状に寄主とつらなる。」との事。

 

こちらは『カラー版きのこ 見分け方・食べ方』家の光協会刊より。

「基部は寄主のツチダンゴに直結する」とある。

今回気付いたのだが、この画像は

上掲の『山渓fieldbooksきのこ』の画像の個体を

掘り出した状態の物の様だ。

 

こちらは『岩手・青森のきのこ500種』トリョーコム刊より。

tnptkmdk-02.jpg

「柄は細長く黄色味を帯びる」との事。

 

こちらは『信州のキノコ』信濃毎日新聞社刊より。

tnptkmdk-04.jpg

地中部への言及は無し。

 

こちらは『山渓カラ―名鑑 日本のきのこ』山と渓谷社刊より。

tnptkmdk-05.jpg

地中部への言及は無し。

 

こちらは『冬虫夏草生態図鑑』誠文堂新光社刊より。

tnptkmdk-06.jpg

この画像の他に『山渓カラ―名鑑 日本のきのこ』と

同じ画像も掲載されている。

「宿主から直生」との事。

 

 

 

以上、ズラズラと図鑑の画像を列挙。

「掲載されている図鑑は多くない」と書いたが

掲載されている図鑑は幾つもあった。

とは言え、マツタケやヒラタケの様に

どの図鑑にも必ず載っていると言う訳では無い。

矢張りマイナーなキノコと言う点は間違い無いだろう。

 

因みに当方が調べられた範囲では他に

 『標準原色図鑑全集14 菌類』保育社刊

 『冬虫夏草ハンドブック』文一総合出版刊

 『阿寒国立公園のキノコ』前田一歩財団刊

 『青森県産きのこ図鑑』アクセス21出版

 『北国のキノコ』トリョーコム刊

があったが省略。

 

 

上掲画像を見ても判る様に、図鑑によって

掲載されている物の様子はかなり差異がある。

色々な図鑑を調べると余計に混乱してしまいそうだ。

なので当方が採取したキノコはどっちにも見えてしまう。

hnysrtk180930 (10).JPG

これは間違ってしまうよなぁ。

ボク、ワルクナイモン!


で、コメントで指摘されたのが
「地中部は白色を呈し、オレンジ色に染まることはありません」

と言う点。


掘り出した直後の画像で見ると確かに地下にあった部分は白い。

hnysrtk180930 (5).JPG
これがこのキノコがハナヤスリタケでは無く
タンポタケモドキである根拠である、との事。

確かに「基部は白色」と書かれている図鑑はあった。

 

そして、数時間経って帰宅し

クリーニングした時には地中の根状の部分と同じ

橙黄色に変色してしまっていた。

hnysrtk180930 (7).JPG

その時は単に「あぁ、変色したんだなぁ」としか思っていなかった。

そして、柄が橙黄色だったので

このキノコはハナヤスリタケだと判断したのだ。

 

キノコの観察において、採取直後の色合いの記録は重要だ、と言われている。
それはこの様に空気に晒されることによって

変色してしまう事があるからだが、
掘り出した直後の柄の状態が
ハナヤスリタケかタンポタケモドキかの同定をするに当たって
そんなに重要な要素になるなんて思いもしなかったよ。

「地下部分は白いが変色する」と言うのは
どの図鑑にも書かれていなかったしなぁ。

 

所で実は図鑑にも重要な一文があった。

『信州のキノコ』のタンポタケモドキの解説文に
「ハナヤスリタケは本種に似るが、頭部付近の粒子が大きい」

との記述があったのだ。

そして『カラー版 冬虫夏草図鑑』の画像でも

子実体の質感に関して

の様に描き分けられていたのだ。

これはまさに『信州のキノコ』の記述通りだ。

 

これも実は同定に迷っていた点の一つ。

図鑑やwebのハナヤスリタケは確かに粒子が大きく

当方が採取した物は粒子が細かかったのだ。

だが、図鑑でもwebでも質感は色々だった。

タンポタケモドキとされている物でも

粒子が大きく見える物が幾つもあるのだ。

その点でもとても悩んでしまった。

各々の粒子の大きさの差異が個体差の範囲なのか、

実は両種が混同されているのかは当方には判らない。

 

 

取り敢えず、もっと色々な情報を仕入れて
勉強しておかないとなぁ。
こうやって偉そうにキノコblogを書いている以上、
それはもっと心して置かないとならないよなぁ。

 

因みに、色々検索したところ
当方の他にもハナヤスリタケとして掲載した後に
「タンポタケモドキに訂正」としていたblogがあった。
やはり紛らわしい発生の仕方をしやすいのかも知れないなぁ。

 

 

 

以下は蛇足の話。

 

所で、「タンポタケモドキ」と言うからには
「モドキ」じゃないキノコもある筈だ。
それがこちら、タンポタケ。

                 Wild Mushrooms From Tokyoさんのサイトより引用

 

タンポタケとタンポタケモドキの外見的な違いは子実体の形。

丸いか細長いか、で判別出来る。

どちらも寄主のツチダンゴからニョキッと生えている。

 

ハナヤスリタケについては
「何故ハナヤスリタケなのか?」について追求した。
では、タンポタケは何故「タンポタケ」なのだろうか。

 

タンポタケのタンポは
「タンポ」と言う道具から来ている様だ。
そして「タンポ」と言われる物には何種類かある。

一つはタンポ槍。

tanpo4.jpg

tanpo5.jpg

                    チームアズラさんのサイト「武器ペディア」より引用
棒の先を布で巻いて安全性に考慮した練習用の槍だ。

 

更に、拓本用の道具のタンポ。

tanpo1.jpg

                     武蔵野美術大学さんのサイト 造形ファイルより引用


拓本とは石碑などの文字や文様を和紙に写し取る技術で
湿らせた和紙を写し取る対象の凹凸に馴染ませ、
そこに墨を乗せる際に使用される。

tkhn.jpg

                        天来書院さんのサイトより引用

 

そして刀剣の手入れに使用されるタンポ。

tanpo2.jpg

                            勝山剣光堂さんのサイトより引用
刀剣を保管する際には錆を防ぐ為に
表面に丁子(チョウジ)油を塗布するのだが
丁子油は古くなると却って刀身に取ってよろしくないので
時々塗り代える必要がある。
古くなった丁子油を除去する為には

砥石の微粉末を刀身に振りかけ布や和紙で拭い取る、

と言う作業が必要で、その際に使用されるのがタンポだ。

砥石の微粉末を布で包んだ物で刀身を軽く叩く事によって

適量の粉を振りかける為の道具で、
時代劇などで良く見る、刀をポンポン叩いているシーンの、あれだ。

tanpo3.jpg

                        「人生の中の日本刀」さんのサイトより引用

因みに、正式にはこれは「タンポ」では無く「打ち粉」と言う、との事。

 

 

思うに、タンポタケのタンポは
槍や拓本のでは無く、刀剣手入れ用のそれなのだろう。
タンポタケの命名は『日本産菌類集覧』によると

日本菌類学の先駆者、川村清一によるとの事。

だが、正確な命名年は不明の様だ。

 

川村清一の生没年は1881〜1946との事なので

命名されたのは戦前なのは確実だろう。

当方はあくまでも聞いた話でしかないが

当時は好戦気分は鼓舞する為に「武士道」が称揚されていたと言う。

武士には刀剣は欠かせない。

そして軍人と刀剣の関係も深い。

 

実は当方の祖父と大伯父は陸軍の将校だった為、

実家には軍刀があった。

軍刀は刃の付いていない模擬刀とは言え、手入れの道具も揃っていた。

子供の頃、遊びで軍刀にタンポをぽんぽん、と

時代劇を真似て良くやっていた物だ。

なので、当方はタンポに馴染があった為、

タンポタケの名には何の疑問も持たなかった。

 

命名時の時代状況と言い

当時すでに高齢であったろう命名者の状況と言い
棒状の物の先端に丸い物のある形状を見た時に
真っ先に浮かぶのが刀剣手入れ用のタンポだったであろう事は

想像に難くない。

むしろ当然と言えよう。

 

ただ、今の時代に「タンポ」と言って
それが何を指しているかを解説無しで
理解できる人がどれくらいいるのだろう。
タンポを日常的に見る機会なんてまず無いもんなぁ。


もしタンポタケの命名者が

音楽家だったら「モッキンノバチタケ」、

又はその品名の「マレット」から「マレットタケ」に、

mallet.jpg

                        musics .percussion さんのサイトり引用


報道や放送関係者だったら「マイクタケ」に

                  パナソニックさんのサイトより引用


ボードゲーム好きの人だったら
「ジンセイゲームノコマタケ」なっていたかも知れないよなぁ。

                   タカラトミーさんのサイトより引用

 


現代にこのキノコが新種として命名されるとしたら
何になるのか想像も付かないが
少なくとも「タンポタケ」にはならないのでは無いだろうか。
キノコの命名には時代背景が大きく影響しているのだなぁ。

 


取り敢えず、行く行くはちゃんとハナヤスリタケを採取したいな、と。
タンポタケモドキもちゃんと

「これはタンポタケモドキだ!」と認識した上で採取したいな、と。
そしてタンポタケも採取したいな、と。
勿論、それ以外のキノコも当然そうなのだけど。

 

今後もフィールド探索は続けていく予定。

 

 

 

 

※おまけ

こちらは『北陸のきのこ図鑑』橋本確文堂刊より。

tnptkmdk-07.jpg

タンポタケモドキとあるが、この画像の物は

どうしてもエリアシタンポタケに見えてしまうのだが

どうなのだろうかなぁ・・・・・・

 

 

 


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| 子嚢菌類 | 19:30 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
花鑢

※記事中のキノコはハナヤスリタケでは無く、
 タンポタケモドキでは無いか、とのご指摘を頂きました。
 検討し直したところ、タンポタケモドキであると判明しました。
 当記事は植物のハナヤスリと工具のヤスリを中心にした内容の為、
 全面的な書き換えは出来ませんので
 記事中はハナヤスリタケの記述のままとしますが
 実際にはハナヤスリタケでは無く、タンポタケモドキです。
 その点お含みの上、お読み頂けます様、お願い申し上げます。

 

 

6月末のこと。

ヤマドリタケモドキを求めて何時ものシロを徘徊していた。
かなりの不猟で諦めて帰り掛けた所、こんな物に遭遇。

sepe-akymdr200930 (2).JPG

ヒポミケス菌に寄生されたキノコだ。

その手のは今までに結構な数を撮影している。Hypomyces菌まとめ→こちら
なので一度は「あぁ、あれね・・・・・・」と通り過ぎてしまった。

 

だが、全てのキノコは一期一会。
このヒポミケス菌罹患キノコも今この時でないと撮影出来無い。
なので、せっかくなら、と少し戻って撮影する事に。
時期的にホストはアカヤマドリの可能性が高い。
だとしたらヒポミケス菌に罹患したアカヤマドリは多分初遭遇。

 

撮影しようと近づくと、キノコにユミアシキマワリ?が
陣取っているのが判った。

sepe-akymdr200930 (3).JPG

sepe-akymdr200930 (1).JPG

これはこれで面白い。


良い絵が撮れたなぁ、と満足してふと周りに目をやる。
と、こんな物が目に付いた。

hnysrtk180930 (1).JPG

ぱっと見はマメザヤタケだと思った。

 

マメザヤタケは枯れ木に発生するキノコだ。

本来、広葉樹の枯れ木に発生するのだが

これは孟宗竹の古い切り株に発生していた物。

 

その外見から「死者の指」の異名を持つ。
東大阪時代は普通に目にしていたのだが名古屋転居後は未遭遇。
世界的に分布している種類の木材腐朽菌でも

地域差が結構あるのだなぁ。

 

そのマメザヤタケに名古屋で初遭遇か!?
だが、どうも雰囲気が違う様子。
試しに一つ手に取ってみる。

hnysrtk180930 (2).JPG

マメザヤタケとは違うなぁ。
あれ?これは!?
これはひょっとしてハナヤスリタケ?

 

ハナヤスリタケは冬虫夏草の仲間だが
昆虫ではなく地下生菌のツチダンゴに寄生する、と言う菌寄生菌だ。
だとしたら初遭遇。
これは是非掘り出したい。

 

で、出てきた物がこれ。

hnysrtk180930 (3).JPG

hnysrtk180930 (4).JPG

hnysrtk180930 (5).JPG

思わぬ初遭遇に興奮してしまい
掘り出し前の状況や、掘り出し中の様子を
撮影するのをすっかり忘れてしまっていたよ・・・・・・

 

帰宅後、泥をクリーニング。

hnysrtk180930 (12).JPG

hnysrtk180930 (11).JPG

hnysrtk180930 (10).JPG

hnysrtk180930 (7).JPG

hnysrtk180930 (6).JPG

ホストのツチダンゴが思いの外大きかった。
団子状では無く、靴みたいな形だしw

にしても中々立派だ。

 

図鑑やwebで画像を見ると地上部とツチダンゴの繋ぎ目が

細い物が多い様で「掘り取りに注意を要する」とあったが

今回の個体は幸い頑丈だったので

当方の雑なやり方でも綺麗に掘り取れて良かった。

hnysrtk180930 (9).JPG

ホストのツチダンゴが大きかったので

栄養が十二分だったからかな。

 

 

上にも書いたがキノコの中には「地下生菌」と言う物がある。
地下で発生し、成熟すると匂いを発し
その匂いに誘われた昆虫や小動物に食べられる事によって
胞子を飛散して貰う、と言う生態を持つ。
高級キノコのトリュフもその一つで
何しろ地下に発生する為に発見するのが難しい。

 

トリュフ探しの場合は訓練された犬や豚に

匂いを嗅ぎつけさせて見付けるのだが
日本ではその様な犬や豚はまず居ないので
ありそうな場所を人手で探すしかない。
当方もトリュフの探索はしているのだが今の所発見には至っていない。

 

で、今回のツチダンゴ。
これは食用キノコで無い為にツチダンゴをわざわざ探す人はまず居ない。
だが、ハナヤスリタケの様にツチダンゴに寄生して
子実体を発生させるキノコが複数種ある為に
それによって「此処にツチダンゴがあったのだ」と
結果的に見付かる事が多い。

 

地下生菌はとにかく見付け難い為に研究があまり進んでいないらしい。
だが、それでも近年は多くの新種が発見され
分類も進んで来ている、との事。

 

何回も書くが、地下生菌は地下に発生するために発見するのが難しい。

だが、発見するのが難しいだけで、
実はそこら中に発生して居るかも知れないのだ。
実際、当方が数え切れないほど通っていた道路脇に
こうやって発生して居たんだもんなぁ・・・・・・

 

それにしても、意外な場所にあったもんだ。
緑地の辺縁部とはいえ、結構な交通量のある道路の
歩道脇の植え込みだもんなぁ。

hnysrtk180930 (13).JPG
まさかこんな所にあるなんて予想もしていなかったよ。
正にキノコは神出鬼没。
ほんと、キノコは侮れないよなぁ。

 

 

 

以下は蛇足の話。

 

所でこのキノコ、ハナヤスリタケと言うのだが
そもそも「ハナヤスリ」って、何?

 

調べたところ、どうやら「ハナヤスリ」という植物が由来らしい。

ex-hnysr (6).jpg

        rsytw766さんの山野草図鑑歳時記3 より引用

ハナヤスリはシダ植物の一種で
ハナヤスリ目ハナヤスリ科と言う
世界でも70種程の小さな一群を形成している、との事。

 

多くのシダ植物は所謂「シダ状」の葉の裏に胞子嚢を形成するが
ハナヤスリは大きな一枚葉が茎を包むように開き、
その茎の先端に胞子嚢を形成する、と言う点が大きく異なる。
その為、一見すると普通の植物の様で
胞子嚢も花のつぼみの様にも見える。

ex-hnysr (7).jpg

                   (同上)
知らなければそれがシダの仲間だとはとても思えないだろう。

 

で、茎の先端の胞子嚢が並んでいる状態が
まるで工具のヤスリの様だ、と言う事で
「花鑢(ハナヤスリ)」と命名された由。

 

所で当方は昔、金属工芸に携わっていた時期がある。
金属の加工にはヤスリが欠かせない。
で、多くのヤスリはこの様な形をしている。

ex-hnysr (4).jpg

                     丸半金物.com より引用

ハナヤスリとはかなり違う形状だ。

 

実はハナヤスリの様な形のヤスリもあるにはある。
それがこちら。

ex-hnysr (3).jpg

               切削工具製造 株式会社オリエント より引用

ex-hnysr (2).jpg

               彫金工具資材専門店CAST HAUSE より引用

「コテヤスリ」と言う工具だ。

通常のヤスリと違い、凹んだ曲線部や
細かい部分を研磨する時に使用される特殊工具だ。

 

更にハナヤスリのヤスリ目は平行線の縞状で
普通のヤスリ目とは異なっている。

実は縞状のヤスリ目、と言うのもあるが
それは仕上げや繊細な研磨に使用される「単目」と言われる特殊なヤスリだ。

更に断面を考えると「丸」でも「角」でも「平」でも無いだろう。
恐らく「楕円」が形としては近いだろう。

ex-hnysr (5).jpg

                      コトバンク より引用

 

なので、ハナヤスリの胞子嚢部分を簡単に「ヤスリ」に例えるのは
金属加工の経験者からするとあまりにも大雑把でどうにも頷き難い。
より正確に例えるとしたら
「ハナダエンタンメコテヤスリ(花楕円単目鏝鑢)」とするべきか。
まぁ、門外漢がこんな事を言っても仕方無いのだけど。


所で実は、ヤスリよりもっと近い形の物がある。
それがこちら。

ex-hnysr (1).jpg

             ニトリのステンレスウロコ取り

魚のウロコ取りだw
ハナヤスリの命名者がこのウロコ取りの事を知っていたら
「ハナウロコトリ」となっていたかも知れないよなぁ。
まぁ、殆どの学者は男性だからウロコ取りの存在自体知らなかったかもね。


さて、植物のハナヤスリはまぁ、良いとしよう。
だが問題はハナヤスリタケだ。
植物のハナヤスリは百歩譲って「花鑢」だとしよう。
だが、ハナヤスリタケの子実体はヤスリには見えない。

hnysrtk180930 (8).JPG

そもそもがヤスリ的要素が全く無いし。

これは幾ら何でも「ヤスリ」とは呼びたくないなぁ。


当方にはマッチの先端か、綿棒にしか見えないよ。

ex-hnysr (8).jpg

                            ピクト缶フリー素材の画像

ex-hnysr (9).jpg

                    フリー素材ドットコムの画像

 

もしくはキリコのマネキンか。

ex-hnysr (10).jpg

     MUSEY「不安を与えるミューズ達」より引用

 

だからと言って「マッチタケ」「メンボウタケ」
「キリコノマネキンタケ」の命名が良いとは思わないけれど。
今更変えられないし、当方にはその権限がある訳も無いしね。


そもそも植物のハナヤスリ自体が知名度の低い植物だ。
何故そんな物を当て嵌めてしまったのだろうなぁ。
それが風流もしくは風雅と思ったのかなぁ。
勿論、今となっては知り様も無い。

 


「ハナヤスリタケ」と言う種名に
こんな悶々とした思いを抱えているのは
世界中でも当方だけだろうなぁ。

これからもハナヤスリタケを見付けたいとは思うよ。
見付ける度に悶々とするのだろうけど・・・・・・

 

 

 


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| 子嚢菌類 | 00:04 | comments(4) | trackbacks(0) | pookmark |
黄足

今年の初夏、何時もの様にキノコ探索をしていた。

メインのターゲットはヤマドリタケモドキだったのだが

今年はかなりの不漁だった(→こちら)。

雨が少なかった所為もあるのだろうが

年々発生が少なくなっているのは環境の変化もあるのかなぁ。

何れにせよ当方にはどうにもしようもない。

当方はあくまでも自然のおこぼれを頂くだけなのだから。

 

と、そんな今年のヤマドリタケモドキ事情だったが

そんな中、妙に目立ったキノコがあった。

それがこれ。

kashymdr (1).JPG

kashymdr (2).JPG

ヤマドリタケモドキに良く似ているが妙に黄色味が強い。

 

中にはとても大きな物もあった。

kashymdr (3).JPG

kashymdr (4).JPG

中々に堂々としていて風格さえ感じるw

 

中には老菌を通り越して腐敗した状態の物も。

kashymdr (8).JPG

kashymdr (10).JPG

 

これだけを見ると妖怪か何かみたいだw

kashymdr (9).JPG

 

上掲画像以外にもこのキノコが何本も発生していた。

これはいったい何だろう???

 

 

黄色くて柄が網目のイグチと言えばキアミアシイグチがある。

kamashigch (4).JPG

kamashigch (5).JPG

kamashigch (6).JPG

文字通り、足が顕著な網目状になっている。

 

こちらの個体はさらに網目が顕著。

kamashigch (1).JPG

kamashigch (2).JPG

kamashigch (3).JPG

実に見事だなぁ。

 

 

だが、今年良く目立った黄色いイグチは網目の様子が違う。

kashymdr (6).JPG

kashymdr (5).JPG

キアミアシイグチに比べると大人しい網目。

 

そして幼菌時、管孔が菌糸で塞がれているのが違っている。

キアミアシイグチにはその様な特徴は無い。

kashymdr (7).JPG

キノコ全体の印象で言うと

キアミアシイグチは華奢な感じなのだが

このキノコは全体にしっかりしていて重量感がある。

その点はヤマドリタケモドキに良く似ている。

このキノコは多分「キアシヤマドリタケ」なのだろうなぁ。

 

キアシヤマドリタケは2005年に報告された新顔のキノコとの事。

ただ、まだ「仮称」の段階なので

本来は「キアシヤマドリタケ(仮称)」と表記するべきなのだろうが

面倒だし、他にも幾つか仮称がある中で、

この仮称が定着しつつあるらしいので

当blogでは以下「キアシヤマドリタケ」と表記して行く。

その辺りの経緯の詳細は兵庫きのこ研究会の幸徳伸也氏によって

詳細にまとめられているのでぜひ参照されたい。

なぜ、キアシヤマドリタケなのか? - きのこのしるべ」(PDFファイル)

 

 

因みに、良く似た物にコガネヤマドリがある(google画像検索)。

画像を見る限り「黄金」と言いながらあまり黄色くは無い。

どちらかと言えばキアシヤマドリタケの方が

「黄金ヤマドリ」に相応しい気がするが

コガネヤマドリの命名は1970年との事。

キアシヤマドリタケは新参者なのでその点は仕方無い。

因みにコガネヤマドリも幼菌時は管孔が菌糸で塞がれている。

それがヤマドリタケの仲間の特徴で

キアミアシイグチのグループとの違いでもある。

 

 

今回、キアシヤマドリタケの発生に遭遇し過去画像を漁ったら

不明イグチとして処理していたキノコ画像に

キアシヤマドリタケと思われる画像が幾つかあった。

 

こちらは2013年、名古屋市内の某所にて撮影。

kashymdr-maybe (8).JPG

kashymdr-maybe (7).JPG

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因みに上掲のキアシヤマドリタケを撮影したのとは別の場所。

 

更に2016年、これも名古屋市内にて。

kashymdr-maybe (4).JPG

kashymdr-maybe (3).JPG

更に別の場所で。

 

こうして見ると、当方は結構前からこのキノコに遭遇していたのだなぁ。

気付かなかったよw

当時はまだ当方はキアシヤマドリタケの事を知らなかったので仕方無い。

とは言え、予習復習は何かとして置くべきだよなぁ、と実感。

 

それにしても名古屋に転居して10年の間に2回のみ、

しかも数本にしか遭遇していなかったのに

今年はイキナリ大量に遭遇したのでびっくりしてしまったよ。

恐らく今年の気象条件や何かの環境が

キアシヤマドリタケに取って発生しやすかったのだろうなぁ。

 

 

所でこのキアシヤマドリタケは

ヤマドリタケモドキに極めて近い仲間だ。

そしてヤマドリタケモドキはとても美味なキノコだ。

となると、キアシヤマドリタケの味が気になる、と言う物。

何分、新顔のキノコなので「食毒不明」と書かれている事が多い。

だが検索してみると、実際に食べた人が居た。

 

魚屋さんのblog「6月なんよ」の記事→こちら

茸本朗さんのblog「野食ハンマープライス」の記事→こちら

 

それによると、毒では無いし食べられるが特に美味しくない、との事。

食用価値無し、と言っては言い過ぎだろうか。

近縁のヤマドリタケモドキが美味キノコなので

落差による落胆がより大きく感じてしまうのかも知れないなぁ。

因みにコガネヤマドリも食べられるが美味しくは無い、との事。

どちらにしても不味い訳では無いので調理法次第かも知れない。

まぁ、当方はわざわざ食べようとは思わないけどw

 

 

それにしても毎年同じ場所を探索していても

その年によって発生するキノコがガラッと変わったりする。

それが楽しくてフィールドの探索は辞められないんだよなぁ。

 

また時間を見付けてフィールドに行きたいな♪

 

 

 


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| イグチ科 | 21:30 | comments(6) | trackbacks(0) | pookmark |
2018名古屋ヤマドリタケモドキ事情

6月下旬になり、名古屋にも

ヤマドリタケモドキの季節がやって来た。

近年は空梅雨が多く、今年も降雨量は少なかった。

果たして生えて来てくれているかなぁ・・・・・・

 

(以下、ずらずらと画像を列挙し、だらだらと記述)

 

で、何時ものシロに向かう。

するとあった!

今年も生えて来てくれていた!

ymdr180731-obt (1).JPG

だが、ヤマドリタケモドキの発生を待っていたのは当方だけでは無い。

確認の為に柄を切ってみる。

 

案の定、キノコムシ?の幼虫に中身を食われてしまっている。

ymdr180731-obt (2).JPG

キノコムシにしたら多分唯一の食糧だもんなぁ。

当方の様に趣味嗜好で待っていた訳では無いのだ。

それこそ死活問題だもんなぁ。

 

柄の上部を切ってみる。

ymdr180731-obt (3).JPG

右の個体は傘の方にまでは虫は来ていない模様。

なので右側だけ収穫。

 

 

こちらはどうか。

ymdr180731-hgs (1).JPG

ymdr180731-hgs (2).JPG

柄は空洞が見えるほど喰われていた。

 

が、これも傘の方は大丈夫の様子。

ymdr180731-hgs (3).JPG

当然収穫。

 

 

こちらは斜面の下の方に発生していた物。

かなり成長した、大きめの個体。

ymdr180731-obt (5).JPG

ymdr180731-obt (4).JPG

キマワリ?が番をしていたw

邪魔をしても悪いし、

これだけ育っていたら中身は当然虫に食われているだろうから放置。

また来年に向けて胞子を撒いて貰いたいな、と。

 

 

こちらは小さめの個体。

ymdr180731-hgs (10).JPG

 

横から見ると傘がとても薄い。

ymdr180731-hgs (11).JPG

上掲の画像で判る様に、ヤマドリタケモドキは

肉厚の傘を形成する種類だ。

こんな薄い傘なのはかなり珍しいのではないだろうか。

まるで一文字笠をかぶっている武士みたいだw

uniform1_hh1-22-07.jpg

ユニフォーム1さんのサイトより引用。
 

 

と、発生してくれてはいたのだが、その数はとても少なかった。

上掲の画像以外にもあったが収穫出来た物は殆ど無かった。

名古屋東部におけるヤマドリタケモドキの発生は

年々減少傾向にある様に感じる。

最初にこのシロを見付けた7年前はそこら中に生えていたのになぁ。

これも環境の変化なのか、

ヤマドリタケモドキ自体の周期変化なのかは不明。

来年も生えて来て欲しいなぁ・・・・・・

 

 

 

ヤマドリタケモドキは少なかったのだが

その代わりなのか、アカヤマドリの発生が目に付いた。

4〜5年前まではアカヤマドリは

年に1〜2本収穫出来るかどうか、だったのだが

近年はその発生が多くなっている。

そのシロにおいてアカヤマドリが

ヤマドリタケモドキに取って代わろうとしているのか、

発生環境の変化・悪化に対してアカヤマドリの方が

ヤマドリタケモドキよりも強いと言う事なのか、

またはそれぞれの発生周期のリズムの問題なのか。

原因は不明。

何にしても収穫出来れば当方は良いしw

 

 

さて、こちらは発生したての個体の様子。

とてもカワ(・∀・)イイ!!

akymdr180731-hgs (1).JPG

 

まだ虫に全く食われていない。

akymdr180731-hgs (2).JPG

勿論収穫。

 

 

こちらの個体はどうか。

akymdr180731-hgs (8).JPG

 

虫に食われ始めた所の様だ。

akymdr180731-hgs (9).JPG

 

柄の上部は綺麗な状態。

akymdr180731-hgs (10).JPG

当然収穫。

 

 

こちらはどうか。

akymdr180731-hgs (5).JPG

 

かなり喰われているなぁ。

akymdr180731-hgs (6).JPG

 

傘の方までは来ていない様子。

akymdr180731-hgs (7).JPG

傘の部分のみ収穫。

 

 

こちらはどうか。

akymdr180731-hgs (3).JPG

 

笠もかなり喰われてしまっている。

akymdr180731-hgs (4).JPG

仕方無いのでこのまま放置。

 

その二日後の様子。

そのまま干乾びている。

akymdr180731-hgs (14).JPG

akymdr180731-hgs (15).JPG

キノコムシの幼虫は環境の変化に耐えきれず逃げ出したのだろうか。

でも、逃げ出したとしても行く所も無いだろうしなぁ。

申し訳無い事をしてしまった。

と言いつつ今後も同じ事をしてしまうのだけどね。

 

 

こちらは綺麗な個体が並んで生えていた。

akymdr180731-mdi (15).JPG

 

若い方の個体。

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切ってみると、意外にもグズグズ。

akymdr180731-mdi (20).JPG

 

傘の方もすっかり喰われてしまっている。

akymdr180731-mdi (21).JPG

この場所は比較的虫の少ない場所なのだけどなぁ。

残念だ。

 

大きい方の個体はどうか。

akymdr180731-mdi (16).JPG

 

こちらもかなり喰われているなぁ。

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柄の上部はかなり少なめ。

akymdr180731-mdi (19).JPG

なので傘部分のみ収穫。

 

 

こちらはどうか。

akymdr180731-mdi (11).JPG

akymdr180731-mdi (12).JPG

akymdr180731-mdi (13).JPG

akymdr180731-mdi (14).JPG

これも傘部分のみ収穫。

 

 

こちらはかなり育ち過ぎの個体。

akymdr180731-mdi (7).JPG

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akymdr180731-mdi (9).JPG

akymdr180731-mdi (10).JPG

ちょっと遅かったなぁ。

残念。

 

 

こちらも育ち過ぎだなぁ。

akymdr180731-mdi (2).JPG

akymdr180731-mdi (6).JPG

収穫時期は完全に過ぎてしまっている。

残念。

 

 

こちらもかなり大きな個体。

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akymdr180731-mdi (4).JPG

akymdr180731-mdi (5).JPG

やはりダメだった・・・・・・

 

 

こちらは誰かが蹴倒したのか、この状態で転がっていた個体。

akymdr180731-hgs (11).JPG

akymdr180731-hgs (12).JPG

 

蹴られた衝撃でか、柄が傘から簡単に取れてしまった。

akymdr180731-hgs (13).JPG

大きさの割に中身は綺麗な状態。

早い段階で蹴り倒されたので虫が入って来れなかったのかな?

この大きさでこんな綺麗な状態の物は今シーズン唯一♪

当然収穫。

 

 

画像を省略しているが

他にも発生していた個体もあったが、収穫出来た物は少なかった。

 

 

取り敢えず食べれらる物を早速調理。

cook180731 (1).JPG

 

薄くスライスして

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たっぷりのオリーブオイルで炒める。

cook180731 (3).JPG

 

生クリームと牛乳を加える。

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と、此処までは何時ものやり方。

 

今年はゴルゴンゾーラチーズを加えさらに濃厚な味に。

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そしてパスタに。

cook180731 (7).JPG

この季節ならでは贅沢な味。

(゚д゚)ウマー

 

 

使い切れなかった物は乾燥させて保存する事に。

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これでまた暫く楽しめる♪

 

 

だが、その後雨は全く降らなかった。

ヤマドリタケモドキ、アカヤマドリ共にもう発生を見なかった。

友人達にお裾分け出来無かったのは残念だった・・・・・・

 

 

昨年、工事のプレハブが出来てて懸念していたシロ。

見に行ったら新たな工事が始まっていた。

jmsh180731 (1).JPG

 

去年はプレハブだったが、新たな事務所の造成中。

jmsh180731 (2).JPG

 

今度はユニット工法の事務所。

jmsh180731 (3).JPG

プレハブだったので一時的な事務所設置かと思ったが

新たに設置し直すくらい、

これから長期に渡って事務所を置き続ける、と言う事なのだなぁ。

矢張り此処のシロはもう絶望的だ。

ただでさえ発生量が減っているのになぁ。

残念だ・・・・・・

 

 

来年はどれだけ生えて来てくれるかなぁ。

とにかくキノコヌシ様を拝むしか無い。

 

(-人-) ナム〜

 


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| イグチ科 | 00:06 | comments(6) | trackbacks(0) | pookmark |
ヒポミケス菌あれこれ

当blogで何度も取り上げているのだが

当方が惹かれている物にHypomyces(ヒポミケス)菌がある。
キノコに寄生する菌で寄主となるキノコによってその種類も違っている。

 

※今回取り上げた菌種には殆ど和名が無い為、全て学名で表記しています。

 読み難い点はご容赦下さい。


フィールドでは Hypomyces chrysospermus

(ヒポミケス クリソスペルムス)、

別名 Sepedonium chrysospermum

(セペドニウム クリソスペルムス)、和名アワタケヤドリが
各種のイグチ類に寄生しているのに良く遭遇する。

 

こちらはクリイロイグチ?に寄生した物。

最初はこの様に白い菌糸で覆われる。

Sepe-180630 (1).JPG

段々に黄色味を帯びる様になり

Sepe-180630 (2).JPG

成熟すると黄橙色になるので良く目立つ様になる。

Sepe-180630 (3).jpg

Sepe-180630 (4).jpg

名古屋東部はこの菌に取って余程棲みやすい環境なのか遭遇しない年は無い。

そこら中がこの菌だらけで寄主のイグチ類が枯渇してしまうのではないか、と

心配になってしまうぐらいの年もある程だ。

 

 

こちらはカワラタケに寄生した物。

何故かこの部分だけが地面に転がっていた。

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こちらは別の場所で古くなったカワラタケに寄生していた物。

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カワラタケに寄生する橙色系のHypomyces菌としては

Hypomyces aurantius(ヒポミケス アウランティウス)と

Hypomyces subiculosus(ヒポミケス スビクロサス)等がある。

どちらも肉眼での判別はまず不可能。

顕微鏡を持たない当方には判別が出来無い。

 

 

そしてこちら。
クラガタノボリリュウタケに寄生している物。

hyp-krgtnbrrtk180630 (1).JPG

hyp-krgtnbrrtk180630 (2).JPG

hyp-krgtnbrrtk180630 (3).JPG

恐らくHypomyces cervinigenus(ヒポミケス ケルビニゲヌス)だろう。

 

こちらは成熟しつつある物か。

hyp-krgtnbrrtk180630 (4).JPG

 

黄褐色となって寄主はモロモロの塊になってしまっていた為、

手にしただけで崩れてしまった。

hyp-krgtnbrrtk180630 (5).JPG

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矢張り橙色系になるのだなぁ。

勿論Hypomyces菌全てがそうだ、と言う訳では無いのだけど。

 

こちらでは罹患した個体と、今の所健常な個体が隣り合って生えていた。

hyp-krgtnbrrtk180630 (7).JPG

色の違いが顕著なので判りやすい。

 

こちらも手前の個体は一部が白くなって来ている。

hyp-krgtnbrrtk180630 (8).JPG

これも遠からず全体が真っ白になるのだろうなぁ。

 

健常の個体と罹患した個体を並べてみる。

hyp-krgtnbrrtk180630 (9).JPG

hyp-krgtnbrrtk180630 (10).JPG

違いが歴然としているなぁ。

 


実はこの仲間には今までに何回か遭遇していた。

最初はこちら、京都の某所にて。

寄主は恐らくナガエノチャワンタケ。

hyp-fumei090702.JPG

ざっと周囲を見渡したが、この一個体しか確認出来なかった。

暗く不安定な場所だったので撮影が上手く出来ず

綺麗に撮れたのはこの一枚だけだったのは残念だった。

 

続いて、長野県某所にて。

こちらも寄主はナガエノチャワンタケかと。

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周囲を見渡したが2本のみだった。

 

こちらは各務原市内にて。

小型のクロノボリリュウタケに寄生した物。

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この時は1m四方程の大きさの範囲に

小型のクロノボリリュウタケが幾つも発生しており

その多くの個体が Hypomyces菌に寄生されていた。

 

※先の長野のナガエノチャワンタケ寄生の個体にしても

 こちらのクロノボリリュウタケ寄生の個体にしても

 成熟した物は灰褐色になっています。

 画像検索で見ると Hypomyces cervinigenus の成熟体は

 灰褐色になっている物が多い様です。

 でも、最初のクラガタノボリリュウタケ寄生の物は橙褐色になっています。

 Hypomyces cervinigenus を記載している様々なサイトを見ると、

 サイトによって胞子の色は「薄茶色」「ピンクがかった淡褐色」

 「肌色」「淡褐色」等と様々です。

 という事は系統差や個体差で色合いは変化が大きい、と考えて良い様です。

 なので、どれも Hypomyces cervinigenus として扱う事にします。

 

Hypomyces cervinigenus はご覧の様に

ノボリリュウタケ属のキノコに寄生する菌だ。

当方の行動範囲でノボリリュウタケ属のキノコの

発生自体があまり多くないのだが
体験的に言えばノボリリュウタケ属のキノコに遭遇すると

高い確率で Hypomyces cervinigenus に遭遇している。

と言う事は Hypomyces cervinigenus の感染力は強く

多くのノボリリュウタケ属のキノコが罹患してしまっている、

と言う事なのだろうかなぁ。

あくまでも当方の行動範囲での話だけども。

 

 

多くのイグチ類に寄生する Hypomyces chrysospermus だが

イグチ科の中でも種類によって抵抗性の高低がある様で

罹患しているのを見た事のないイグチの種類もある。

だが、イグチの種類その物がとても多いので

寄主の獲得には苦労しない、と考えられる。

 

それに対し、ノボリリュウタケ属のキノコその物が

「イグチ科」と言う大集団に比べると絶対数でかなり少ない。

となると Hypomyces cervinigenus はその点では不利だと思われる。

どうしてそんな寄主を選んでしまったのだろうかなぁ。

 

 

以下、想像と言うか、妄想を書いてみる。

Hypomyces chrysospermus がイグチ科を寄主として選んだ時には

イグチ科はこんな大集団になっていなかったのかも知れない。

ひょっとしたら当時はノボリリュウタケ属の方が個体数が多く

Hypomyces cervinigenus の方が栄華を誇っていたのかも知れない。

Hypomyces chrysospermus は隅に追いやられていたイグチ科を

仕方なく寄主にした所、その後地球環境の変化で

イグチ科はキノコ全体の中でも大所帯に進化・分化した為に

Hypomyces菌の中でも Hypomyces chrysospermus が

一番目に付くようになったのかも知れない。

そして、イグチ科は様々な種類に進化・分化した為に

種によって Hypomyces chrysospermus に対する耐性の差異が

大きいのでは無いだろうか。

 

しかし、そうなるとカワラタケ寄生のHypomyces aurantius と

Hypomyces subiculosus はどうなんだろうかなぁ。

カワラタケは発生数、個体数で言うとかなり多いはずだ。

フィールドではあまりにもしょっちゅう遭遇するので

余程何かのインパクトのある状態でないとスルーしてしまい

逆に撮影する機会が少ないキノコ、と言える程だ。

だが、Hypomyces菌に罹患したカワラタケを見る機会は

カワラタケの絶対数に比べて圧倒的に少ない。

Hypomyces aurantius 及び Hypomyces subiculosus は感染力が低い、

逆に言えばカワラタケはHypomyces菌に対する耐性が高い、

と言う事なのだろうかなぁ。

 

そもそもHypomyces菌のそれぞれが、

どの時期・何時頃に寄主はこれだ!と定めたのだろうか。

そして寄主にされた各々のキノコは

それによってその後の進化の方向や速度に

何か影響を受けたりしたのだろうかなぁ。

当方にはさっぱり判らない。

そう言う研究をしている人がいるのかどうかすら知らないし。

 

進化の系統樹の中でそれぞれがどう位置付けされているのか判らないが

それを見れば何か見えて来る物があるのかも知れないよなぁ。

逆に、それを見れば当方がダラダラと書いた上記の内容が

全くの妄想でしかない事が歴然とするのかも知れないけれど・・・・・・

 

 

所で先に書いた様に Hypomyces cervinigenus は

ノボリリュウタケ属のキノコに寄生する。

実は前回の記事で取り上げたウラスジチャワンタケ

ノボリリュウタケ属のキノコの一種なのだ。

と言う事は Hypomyces cervinigenus に罹患した

ウラスジチャワンタケに遭遇する機会もあるかも知れない。

それは是非見てみたい物だなぁ。

 

フィールドを探索する楽しみがまた一つ増えた(^-^)

 

 

※Hypomyces菌関連の記事のアーカイブ→こちら

 

 


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