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白こぶ赤こぶ

今年の7月の事。
何時もの場所を何時もの様に徘徊していると、こんな物に遭遇。
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これはトキイロヒラタケだ。
 
トキイロヒラタケに遭遇するのは多分3度目。
以前見た物はかなり色褪せた状態だったので(過去記事→こちら
初見ではトキイロヒラタケとは判らなかったのだが
こんな風に綺麗に朱鷺色の状態の個体に
遭遇したのは初めての事だったので感激してしまった。
  
トキイロヒラタケは栽培品が市販されている。

         (BIOCOSMOさんのサイトより引用)

だが当方が遭遇した物はかなり外見が違う。
画像検索をするとこの様な形状での発生も少なくない様だ。

(google画像検索の結果→こちら

 

上掲の過去記事にもあるが

当方は2005年に井の頭公園で良く似た物に遭遇している。

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画像では判り難いが、

そのキノコには薄っすらとピンク色が感じられたので
「多分トキイロヒラタケなのだろうな」と漠然と思っていた。
今回遭遇したトキイロヒラタケも形状が良く似通っていたので
やはりそれで良かったのだな、と勝手に納得した。

 

それにしても綺麗な色合いだなぁ。
裏返してヒダを見てみる。
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ヒダも綺麗。
 
と、ちょっと違和感が。
何かブツブツの様な物が見える。 

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これは一体???
 
これは「ヒラタケ白こぶ病」では無いだろうか。
名前に「ヒラタケ」とある様にヒラタケでの発生が多く、
ヒラタケの栽培家にとっては恐るべき病気の一つ、との事。

                岐阜県森林研究所さんのサイトより引用)


このこぶの中には線虫と言う
体長1mm程度の小さなウジ虫の様な
白いイトミミズの様な物が潜んでいると言う。
多くのキノコはキノコバエと言う、
キノコの中に入り込んでキノコを食べて成長し、
蛹化→羽化する小さな羽虫に食害されるのだが
その中でもナミトモナガキノコバエと言う種類の蛹の中に入り込み
羽化したナミトモナガキノコバエによって他のキノコに運ばれ
そこで繁殖し、そしてまたナミトモナガキノコバエの蛹に入り込み、
と言う風な生態を持っている由。

             (森林総合研究所九州支所さんのサイトの内容を適宜要約)


となると、ヒラタケ以外のキノコに
連れて行かれた場合はどうなるのだろうかなぁ。
ヒラタケ以外では繁殖できず死んでしまう、と言う
とてもリスクの大きな賭をしているのだろうか。
まぁ、寄生生物の多くは
そう言うリスキーな生活環を持っている物だけど
どうなんだろうかなぁ。 


それともナミトモナガキノコバエは

ヒラタケ科以外には産卵しないのだろうか。
アゲハチョウの幼虫がミカン科の植物の葉しか食べない様に
ヒラタケ科しか食べないと言うニッチな食性なのだろうかなぁ。
そして、同じヒラタケ科でも成分の関係で
ヒラタケを一番好んで繁殖場所に選んでいる、

と言う事なのだろうかなぁ。
うーむ、良く判らない。
幾ら検索してもその辺の事は判らなかった。
そう言う研究がされているのかどうかも不明。
在野のイチ素人の当方にはお手上げだ。

 

その後も調べた所、

ヒラタケ白こぶ病から検出される線虫について

2001年に「ヒラタケヒダコブセンチュウ」として

新種登録されたアグリナレッジさんのサイトより)点からすると

線虫に関してはヒラタケ科のキノコを

「食草」ならぬ「食菌」としている種類なのだろう。

となるとヒラタケ以外では繁殖出来無いのかも知れない。

ナミトモナガキノコバエに関しては

ヒラタケ科以外のキノコに産卵するのかどうかは

判らなかった。   (20200901追記)

 


さて、『栽培きのこ害菌・害虫ハンドブック』によると
この病気が最初に確認されたのは1978年島根県にて。
だが、その子実体の詳しい調査はされたのかどうかは不明。
1979年、屋久島で発見された罹患子実体によって
詳細な調査がされた、との事だが 
その時には既に脱出して居たのか、

線虫の確認はされなかった、との事。
その後、こぶの中に線虫が居る事が判明はしたが
病因についての詳細は

この図鑑の初版の1986年時点では不明だった様子。
キノコバエに媒介された線虫による病害、

と言う実態が判明したのは2000年に発表された

研究での事の様だアグリナレッジさんのサイトより)。  

 

当初、「いぼ病」「ひだこぶ病」の名が提唱されていたのだが
「白いこぶ」がヒダ以外の場所にも出来る事から
同書によって「ヒラタケ子実体の白こぶ病」の名称が提案されている。

そこから「ヒラタケ白こぶ病」の名で広く定着した様だが

正式名称は2000年に開かれた日本植物病理学会にて採用された

「ひだこぶ線虫病」との事。
 

それにしても「ヒラタケ白こぶ病」という名前なもんだから
ヒラタケ以外にも発生するかどうかを考えた事無かったなぁ。
トキイロヒラタケは分類的にヒラタケととても近いので
発生してもおかしくは無いかも知れないけれど。
 
で、調べてみたら実際にヒラタケの他には
ウスヒラタケ、トキイロヒラタケ、エリンギにも発生する事が

確認されているらしい岐阜県森林研究所さんのサイトより)。

エリンギは元々日本には自生していなかった種類だし
自然下での発生量もウスヒラタケ、トキイロヒラタケに比べて
ヒラタケの発生量、発生頻度の方が格段に高い。
栽培量もヒラタケは段違いに上なので
「ヒラタケ白こぶ病」の命名で問題なかったのだろうが
ヒラタケの栽培量は近年かなり減っているし
今ではエリンギの栽培量の方が遙かに上回っているので
今後のことを考えると
病名の変更は考えた方が良いのかも知れないなぁ。


もっとも、それを鑑みてか「ヒラタケ類白こぶ病」と
”類”を付けて表記している所もあったので、

既にそう言う考慮が

なされているのかも知れないアグリナレッジさんのサイトより)。

 

また、「白こぶ病」の点も
ヒラタケのヒダ・菌糸が白かったのでコブも白かったのだが
トキイロヒラタケの場合はご覧の様に「赤こぶ」なので
正式名称の「ひだこぶ線虫病」の方が
この病状の実態に即していると考えるのだがどうだろうか。
まぁ、当方みたいな門外漢が
こんな場末のblogで言っても仕方無いのだけれど。

 

尚、こぶ病には毒性は無い、との事。
だから白こぶ病のキノコを食べても問題は無いらしいが
見た目がよろしくないのでそのまま食べる人はまぁ、いないだろう。
検索すると、こぶの部分を取り除いて食べている人の記事はあった。


さて、せっかくなのでトキイロヒラタケの一部を持ち帰り
標本にする事にした。

tkirhrtk2020 (12).JPG

 

ふと見ると傘の下だった部分が白くなっている。

tkirhrtk2020 (7).JPG

これは降り積もったトキイロヒラタケの胞子だ。

この胞子達には頑張って成長して貰って

また何時か、綺麗なトキイロヒラタケに遭遇したい物だ。


で、一ヶ月程凍結乾燥させたものがこちら。

tkirhrtk2020 (16).JPG

かなり色が変わってしまった。
実はトキイロヒラタケは調理すると色が薄くなってしまうのだが
乾燥させると色合い自体が変わってしまう様子。
うーん、元の色合いを保存出来無いのは残念だなぁ。

 

ひだのこぶはどうか。

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tkirhrtk2020 (18).JPG

かなり目立たなくなってしまったが何とかこぶは確認出来る。

矢張りヒラタケのくらいに派手な病状でないと

こうなってしまうのは仕方無いか。

でも、今回はこぶを残す事が主題だったので取り敢えず良かった♪

 

 

そう言えば、この場所では以前何回かヒラタケには遭遇して居るが

その時は白こぶ病は見られなかった。

ヒラタケの方をより好んでいる筈なのに

何故このトキイロヒラタケの方に発生したのだろうかなぁ。

何かのちょっとした環境や条件の問題なのか、

その時はナミトモナガキノコバエが

まだこの場所に進出して居なかったからなのか。

良く判らない。

謎だ。

 

今後もヒラタケ科のキノコに遭遇した場合は

白こぶ病の有無を良く確認する事にしよう。

 

 


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| ヒラタケ科 | 00:05 | comments(4) | - | pookmark |
2020名古屋ヤマドリタケモドキ事情

今年の梅雨はご存じの通り、全国的に異常だった。
名古屋でも連日雨続きで日常の生活にも支障を来していた。
そんな中でも何とか時間を見付けてキノコ探索に出た。
例年なら数日置きに様子を見に行くのだが
今年は一日しかその時間を取れなかった。
その様子を如何にダラダラと列挙。



まずはヤマドリタケモドキ。

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一見、良さげだったが柄を触ったらフニャフニャだった。

既に虫に中を食い荒らされている模様。

残念。

 

こちらは育ち過ぎだなぁ。

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こちらは一部ヒポミケス菌に冒されているみたいだし。

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確認するまでもないので、撮影のみ。

 

 

こちらは誰かに蹴られて転がされていた物。

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こちらは蹴られてはいないが良く似た形状。

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この手のは柄の中は既にスカスカの状態が多いので

愛でるだけで放置。

 

これは見た感じも触った感じも良かった。

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だが切ってみたらこんな状態。

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傘の中までかなりやられていた。

外見だけでは本当に判らないなぁ・・・・・・

 

これはどうか。

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これもダメだなぁ。

 

これはどうか。

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うん、良い感じ。

当然収穫。

 

これは柄が細いタイプだなぁ。

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収穫。

 

と、こんな風に群生している場面に遭遇。

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こんな風にボコボコ生えているなんて初めて見た。

当方の知る限り、ヤマドリタケモドキは群生する種類では無い。

今迄の画像でも判る様に、そこここに単生〜散生する種類だ。

今年は例年に無く雨が多かったので、

余程良い感じに成長出来たのだろうなぁ。

 

その中の適度な大きさの物を切って見たらこれがまた良い感じ。

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収穫。

 

こちらは柄が変な事になっている。

まるで殻を突き破って爆発的に成長したみたいだ。

それこそキノコ雲にも見えてしまう。

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どうしようかと思ったが、一応傘を切ってみた。

中々良い感じだったので収穫。

 
 
 
こちらはアカヤマドリ。

akymdr2020 (1).JPG

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ちょっと育ち過ぎかなぁ。

 

根元近くはこんな状態だし。

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笠付近もこんな状態。

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管孔部分にも虫が外に出た後も見えるし、収穫断念。

 

こちらは良い感じかな。

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素晴らしい状態!

勿論収穫。

 

これはどうか。

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うん、これも良い感じ。

収穫。

 
因みに、昨年巨大な個体を多数発生させていた場所。


今年はどうか、と行ってみたらこんな状態。

 

ドーンッ!

shiro2020 (1).JPG

 

ドドーンッッ!!

shiro2020 (3).JPG

 

ドドドーーーンッッッ!!!

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近くの工事現場の資材置き場になってしまっていた。

モロに発生地点を直撃だよ。
これでは今年はダメだなぁ。
残念。
 
世間では、特に工事関係者にとっては
ここがアカヤマドリの発生坪だなどと言うことは知った事ではない。
資材を一時保管して置くのに丁度良い空間でしかないのだ。
当方の土地でないのだから文句の言いようも無い。
仕方無いよなぁ。
果たして来年はどうなる事やら。
 
そこから少し離れた場所。
アカヤマドリが群生していた。

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この場所にこんな風に発生するのは初めてのこと。
そもそもがアカヤマドリが固まって発生する、
と言う状況自体を初めて見たよ。

今迄の画像にある様に、アカヤマドリも

所々に単生しているのしか見た事無かったからなぁ。
先ほどのシロがダメになったから
近くにこんな風に発生したのだろうか。

 

まぁ、上述のヤマドリタケモドキも群生していたのだし

今年はたまたまなのだろうなぁ。

来年はどうなのか、その辺りも期待したいな。

 

中身も良さげ。

akymdr2020 (12).JPG

一部を収穫。
 
と、此処で結構な雨が降ってきてしまった。
残念だが探索を終了する事に。
何だかんだそこそこ収穫出来たのだから良しとしよう。
残りは来年に向けて胞子を撒いてもらう、と言う事で。
 
例年ならすぐにスライスして天日乾燥させるところだが
何せその後も雨続き。
仕方無いので、こんな時期なのに

ストーブを焚いて強制乾燥する事に。

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今年はタイミングが合わなかったので

生の状態の物を使って料理は出来無かった。

なので料理画像も無し。


取り敢えずは今年も遭遇出来て良かった。

一日だけの探索で、これだけ収穫出来たのだから十分。

キノコヌシ様、今年も有難う御座居ました。

m( _ _ )m

 

 

来年もまた収穫出来るかなぁ。

そもそもが来年は世界がどうなっている事やら。

 

来年も無事にシーズンを迎えられます様に。

(-人-) ナム〜

 


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| イグチ科 | 00:07 | comments(3) | - | pookmark |
アミウズ その3

ウズタケは図鑑によると発生の少ないキノコ、との事。

だが名古屋東部には毎年発生して居るポイントがある。

その場所で今年も発生を確認。

本当にこのポイントはウズタケに取って住みやすい環境なのだなぁ。

 

因みに前回書いたウズタケの記事は2017年(→こちら)。

こちらは2018年に発生していた物。

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このポイントに発生するウズタケは不定形の物ばかりだ。

 

裏側はこの様にウズタケの特徴を現している。

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だが、枯葉や木の実を巻き込んでグロとも言える様相。

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こんなに色々な物を巻き込んでグシャグシャの状態で

キチンと胞子の散布が出来るのかどうか、心配になってしまうよ。

 

 

こちらは同じ場所で2019年に遭遇した物。

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知らなければとてもキノコには見えない。

 

裏側は更に混沌としている。

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最早何が何だか判らない、と言った感じ。

当方は此処がウズタケの発生ポイントだと言う事を知っているから

これもウズタケなのだろうと推察出来るけど。

それにしてもあまりにもアバンギャルドだ。

ウズタケ界の前衛の最先端で、あまりにも突き抜け過ぎて

キノコの面影すら無くなってしまった、と言った所だろうか。

若い芸術家にあり勝ちな独りよがりみたいな物か。

このウズタケがそう言うつもりなのかどうかは判らないけれど。

 

 

こちらは2020年に遭遇した物。

同じ敷地内だが先の2点とは少し離れた場所。

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この場所に発生するウズタケは比較的図鑑掲載画像に近い。

先の2点がああも異形になるのは局所的な環境の影響なのだろうかなぁ。

 

裏側の渦模様も割りと綺麗。

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虫に喰われて渦が消えている部分もあるが。

 

所でこの個体、採取したらこの様に柄が地中で横に伸びていた。

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これはまさか地下茎みたいになっていて、

他の個体と繋がっているのか???

 

と一瞬色めき立ったのだが、勿論そんな事は無かった。

たまたまこんな形になってしまっただけらしい。

 

 

更に別の場所にはこんな物が。

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パッと見、何が何だか判らなかった。

 

近寄って手にして見ると、こんな様子。

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ウズタケを木の若苗が貫いていて

その部分だけが取り残された状態になっていたのだ。

 

自然の状態で、その部分だけが綺麗に取り残されるとは思えない。

人為的にこうなったと考えざるを得ないよなぁ。

ウズタケに取り囲まれてしまった木の若苗の保護の為だったら

ウズタケを全て撤去するよなぁ。

わざとこの部分だけを残してる、と言う事になるよなぁ。

何故だ???

謎だ。

面白がってこう言う風にしたのかなぁ・・・・・・

 

所でこの同じ場所で8年前にこんなウズタケに遭遇して居る。

uzutake2012 (1).JPG

uzutake2012 (2).JPG

この時は笹の一枝が貫いていた。

まぁ、そう言う事もあるよなぁ、と受け流していたのだが

同じ場所で同じ状況のウズタケが発生する、と言うのも不思議だ。

この場所のウズタケは枝とかを傘に巻き込むのが仕様なのか?

実は「マキコミウズタケ」と言う新種とか???

んなアホなw

 

と、ふと疑問に思った。

キノコが成長する際に硬い物を巻き込んでしまう事はままある。

例えばこのコフキサルノコシカケ?は

金網のフェンスを巻き込んで成長してしまっている。

oominokohuki (1).JPG

 

oominokohuki (2).JPG

金網は硬い上に、押しても動かないので

こうやって巻き込みながら成長せざるを得ないだろう。

 

だが、木の若苗や笹の一枝は硬い物では無い。

ちょっと押せばしならせて追いやる事は出来る。

だが、ウズタケはそうしなかった。

しならせて追いやる事はせずに包み込んでしまったのだ。

 

成長の仕方を考えると

傘が成長して広がって行く時に何か障害物に当たっても

それを押しのけようとはせずに

接触点はそのままにして周りが成長・伸長する事によって

結果的にその障害物を取り込んでしまう、

と言う事になるのだろうなぁ。

 

柔らかいキノコ・軟質菌ならともかく、

硬質菌でそう言う成長の仕方をするのが不思議な気がする。

逆に、軟質菌で傘が障害物を取り巻いて成長した物は

見た事が無い様に思う。

軟質菌の場合は障害物を押しやるか、

障害物に負けて自分が変形してしまっているか、の

どちらかだった気がするなぁ。

 

とすると、軟質菌と硬質菌では

「傘が大きくなる」と言う現象に於いて

成長の仕組みが違う、と言う事になるのだなぁ。

まぁ、確かに組織そのものが違うのだから

子実体の伸長のメカニズムが違うのは当然かも知れないけれど。

 

因みにこちらはカイメンタケ。

このカイメンタケも周辺の柔らかい葉を取り込んでしまっている。

少なくともある種の硬質菌はそう言う成長をしやすい、

と言う事なのかも知れないなぁ。

上掲のウズタケ画像で、枯葉や木の実を巻き込んでいるのも

その所為なのだろうなぁ。

 

 

さて、そこで考えた。

そんな動かしやすい物でさえ取り込んでしまうのならば

何かを其処に置いてキノコに取り込ませる事も出来る筈だ。

例えば、美少女やヒーロー系のフィギュアを置いておけば

そのフィギュアをキノコがぐるりと取り囲んだ状態で

成長するのではないだろうか。

となると「キノコに取り込まれて〇〇ピーンチ!」

なオブジェが出来るかもw

 

まぁ、作ってみたいのは山々だが

これから成長するであろう若い硬質菌を見付けるのは

中々に難しい。

そして、森の中にフィギュアを置いておいて

硬質菌が成長するまでその場に置かれている可能性は

かなり低いだろう。

子供や、その趣味の人が持って行ってしまうか

森の管理者にゴミとして処分されてしまうのがオチだ。

その制作にはかなりの困難を極めそうだ。

 

とは言え、機会があったらチャレンジしてみたいなぁ。

何時そのチャンスに邂逅出来るか判らないから

その為のフィギュアを毎日持ち歩く、と言うのも

中々にハードルの高い行為ではあるけどね・・・・・・

 

 

※過去記事・関連記事も併せてお読み頂けましたら幸いです
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| 多孔菌科 | 00:05 | comments(2) | - | pookmark |
邪魔! その2

ある日の事、

何時もの場所を探索して居た所、こんな物に遭遇。

ari-kiamiashi (1).JPG

この場所には良く発生して居るキアミアシイグチだが

ちょっと様子が普通では無い。

 

近寄ってみるとこんな状態。

ari-kiamiashi (2).JPG

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アメイロオオアリと思われる小さなアリが沢山集っている。

しかも一斉に柄を齧っている様だ。

結構抉られているから、かなり齧り続けていた模様。

 

アリがキノコを食べるとは珍しいなぁ。

このキアミアシイグチの柄が

何かアリの好む物質でも分泌しているのだろうか?

 

だが、そんな話は聞いた事が無い。

しかも、キアミアシイグチは他の場所にも生えていたのだが

アリが集っているのはこのキノコだけだった。

これはどういう事なのだろう・・・・・・

 

 

同様の光景は以前にも見た事がある。

その時はヒメカタショウロ?だった。

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ari-niseshouro (3).jpg

この時もアメイロオオアリと思われるキノコが

この一角のヒメカタショウロ?だけに集っていた。

 

ヒメカタショウロ等からアリの好む成分が分泌される、と言う話も

聞いた事が無い。

そして、近くには別のヒメカタショウロ?が発生して居たのだが

アリが集っていたのはこの場所の物だけだった。

 

暫く観察していて気が付いた。

このヒメカタショウロ?は

アリの巣の出入り口を塞いでしまっているのだ。

アリ達はヒメカタショウロ?を退かそうとして右往左往しているのだ。

その時の話は以前記事にした事がある(→「邪魔!」)。

 

 

となると、先のキアミアシイグチも

巣の出入り口を塞いだ状態で発生してしまった為に

退かそうとしてアリが必死になっているのかも知れないなぁ。

 

キノコは当然ながら、自分の好きな場所に生えて来る。

となると、アリの巣に取って

邪魔な場所に生えてしまう事もあるだろう。

ある日突然、キノコに巣の出入り口を塞がれてしまうのだ。

アリはパニックになってしまうだろうなぁ。

 

ヒメカタショウロ?の時は動かす事を断念し、

巣の出入り口を別の場所に作る事で事態を回避して居た。

だが、キアミアシイグチの時は

齧ってキノコの存在を消す事を選んだ様だ。

ari-kiamiashi (3).JPG

誰がどう考えてそれを決断したのだろうかなぁ。

偉くまた遠い道を選んだ物だ。

 

しかも、アリはこのキノコを

人間の様に俯瞰して見る事が出来ない。

現場監督の立場のアリが居ないのだから

何処を集中的に攻めれば良いかを指示出来無い。

その為、皆が思い思いの場所を齧っている。

結果として広範囲を齧る事となり

かなりの労力のロスをしてしまっている。

このアリの一齧りの大きさを考えると

気が遠くなってしまう。

 

その後の様子を見ていないので

果たして齧り尽くして退かす事に成功したのかどうかは不明。

ヒメカタショウロ?の場合の様に

巣の入り口を別の場所にした方が良かったと思うのだが

それをしなかったのは

ヒメカタショウロ?の表面はアリにとっては齧るには硬く、

キアミアシイグチの柄は幸か不幸か

齧り取れる程度には柔らかかったからかも知れないなぁ。

 

 

こちらは別の場所。

ヤマドリタケモドキの柄の上を小さなアリが沢山這い回っている。

ari-ymdrtkmdk2 (1).JPG

ari-ymdrtkmdk2 (2).JPG

 

この時は動画でも撮っていた。

このアリは大きさ的にアメイロアリと思われる。

 

これも矢張り入り口を塞がれてしまったのだろうなぁ。

パニックになって右往左往している真っ最中かと。

このアリ達はこのキノコにどう対処したのかは

その後を見ていないので不明。

このアリの大きさで、

この大きさのキノコを齧って無き物にしようとしたとしたら

それこそ気が遠くなってしまうよ。

 

 

こちらもヤマドリタケモドキの上をアリが這っている。

ari-ymdrtkmdk1 (1).JPG

ari-ymdrtkmdk1 (2).JPG

柄の上で無く、傘の上を数匹のアリが居るだけなので

これはたまたまなのかな?

管孔部分が凹んでいるのはアリに齧られたから?

食料として齧り取って巣に持ち帰ろうとしているのか?

暫く観察していたが、どうにも判断が出来無かった・・・・・・

 

 

それにしても、キノコとアリが地球に誕生して

それぞれ何千万年何億年経っているのかは良く知らないが

今迄世界中で何億回もこんな場面が繰り返されて来たのだろうなぁ。

その度にアリは余計な労力を強いられたのだろうなぁ。

 

キノコを食べる様に進化していれば問題無いと思うのだけど

そうは行かなかったのは何故なのだろうか。

「キノコを食料として栽培する」と言うハキリアリは居るが

実際に食べるのは菌床表面に形成される菌糸の緩い塊部分だけで、

キノコその物は食べない、と言う話だしなぁ。

 

アリの巣穴の通気性がキノコ発生に及ぼす影響とか、

ひょっとしたらキノコのシロの部分に巣穴が掘られた刺激によって

キノコが発生しているのでは?とか、

考えたら色々ありそうだなぁ。

アリとキノコの関係、と言うのも中々に興味深い。

 

 

アリとキノコに限らず

これからも色々な場面を目撃したい物だ。

 


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| 複数 | 00:05 | comments(0) | - | pookmark |
2020名古屋アミガサタケ事情

今年は思わぬ社会状況で春を迎えた。

どんなに世情が不安でも、春になれば新芽が膨らみ花は咲く。

そして春はアミガサタケの季節だ。

 

と言う訳で今年も何時ものシロを探索した。

シロAは例年より出足が早かった感じ。

暖冬だった影響なのかなぁ。

2020Fake  (3).JPG

2020Fake  (4).JPG

2020Fake  (2).JPG

 

 

一部には少し干乾びていた物も。

2020猪高B (3).JPG

残念・・・・・・

 

と、出足は良かったのだが、その後は不発。

タイミングが合わなかったのか、誰かに先を越されたかは不明。

 

 

 

昨年、奇跡的に復活の兆しがあったシロB。

今年は一切発生が見られなかった。

矢張り昨年は奇跡でしか無かったのかなぁ。

 

 

 

20m程の発生スポットの移動が見られたシロC。

今年も移動先の場所にて発生確認。

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2020平和 (3).JPG

2020平和 (5).JPG

2020平和 (6).JPG

有り難い事だ。

 

だが、タイミングが合わなかった様で

乾燥気味の個体が多かった。

2020平和 (2).JPG

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2020平和 (9).JPG

また来年に向けて胞子を撒いていておくれ。

 

そして今回も妙に鬱屈した個体が。

2020平和 (4).JPG

殆ど地面にめり込んでしまっている。

去年も同じ様に、地面にめり込んでるのがあったよなぁ。

この個体の胞子から発生した物はこうなってしまうのだろうか。

これはひょっとして、地下生菌に進化している途中とか???

いや、まさかw

 

移動元の場所は肉眼的には藪も回復して

土壌の乾燥も以前より治まった様に見えるのだが

発生は確認出来無かった。

2020平和 (10).JPG

矢張り見た目では判らない、

何かが変わってしまったのだろうなぁ。

 

 

 

例年、多くの発生を見ているシロE。

今年も発生を確認。

2020牧野 (1).JPG

2020牧野 (2).JPG

 

だが、一番の発生スポットには周辺で伐採された枝が山積みに。

2020牧野 (5).JPG

2020牧野 (6).JPG

この下で人知れず発生して居るのかなぁ。

うーむ残念。

この枯れ枝が今後どのようにシロに影響を与えるのだろうか。

要経過観察だなぁ。

 

周辺の笹藪は切り払われてしまっていた。

2020牧野 (4).JPG

笹藪の中も発生ポイントだったのだが

伐り払われた所為か、今年は発生を確認出来無かった。

来年はどうなるかなぁ。

 

 

 

昨年、環境が激変してしまったシロF。

2020神蔵寺 (1).JPG

此処はもう、回復出来無いだろうなぁ。

 

この桜の木が回復してシロの環境が整うには

少なくとも10年以上の面月が必要だろうなぁ。

2020神蔵寺 (2).JPG

その時まで当方が生きていられるかどうか・・・・・・(;´Д`)

 

 

 

その他のシロD、G、Hは一度しか見回りに行けず、

その時に発生の確認が出来無かったので今年は無し。

新たなシロの開発は今年も不発だった・・・・・・

 

 

 

それでも何だかんだで40本程度は収穫出来た。

2020収穫 (2).JPG

2020収穫 (3).JPG

2020収穫 (1).JPG

 

例によってネグラマーロに貢ぎ物w

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ブラック系のアミガサタケなので敷き紙を黒くしてみたw

 

イケメンシェフによる珍しい北イタリア料理が楽しめるネグラマーロ。

コロナ禍が治まったら皆様是非お越し下さい(^-^)

(食べログのページ→こちら

 

 

すぐに使わない分は乾燥保存に。

虫食いのある物、形の良く無い物は

昨年の乾燥保存品と合わせて調理に。

2020調理 (1).JPG

 

細かく切って。

2020調理 (2).JPG

 

オリーブオイルで炒める。

2020調理 (3).JPG

 

生クリームと牛乳を加えて。

2020調理 (4).JPG

 

パスタに絡める。

2020調理 (5).JPG

映えを意識してブロッコリースプラウトをトッピング。

(゚д゚)ウマー

季節の楽しみだなぁ♪

 

 

来年の春も、こうやってアミガサタケを楽しみたい物だ。

当方もそうだが、皆様もどうぞご無事で。

 


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