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アミウズ その3

ウズタケは図鑑によると発生の少ないキノコ、との事。

だが名古屋東部には毎年発生して居るポイントがある。

その場所で今年も発生を確認。

本当にこのポイントはウズタケに取って住みやすい環境なのだなぁ。

 

因みに前回書いたウズタケの記事は2017年(→こちら)。

こちらは2018年に発生していた物。

uzutake2020 (6).JPG

uzutake2020 (8).JPG

このポイントに発生するウズタケは不定形の物ばかりだ。

 

裏側はこの様にウズタケの特徴を現している。

uzutake2020 (7).JPG

 

だが、枯葉や木の実を巻き込んでグロとも言える様相。

uzutake2020 (11).JPG

uzutake2020 (9).JPG

uzutake2020 (10).JPG

こんなに色々な物を巻き込んでグシャグシャの状態で

キチンと胞子の散布が出来るのかどうか、心配になってしまうよ。

 

 

こちらは同じ場所で2019年に遭遇した物。

uzutake2020 (2).JPG

uzutake2020 (1).JPG

知らなければとてもキノコには見えない。

 

裏側は更に混沌としている。

uzutake2020 (5).JPG

uzutake2020 (3).JPG

uzutake2020 (4).JPG

最早何が何だか判らない、と言った感じ。

当方は此処がウズタケの発生ポイントだと言う事を知っているから

これもウズタケなのだろうと推察出来るけど。

それにしてもあまりにもアバンギャルドだ。

ウズタケ界の前衛の最先端で、あまりにも突き抜け過ぎて

キノコの面影すら無くなってしまった、と言った所だろうか。

若い芸術家にあり勝ちな独りよがりみたいな物か。

このウズタケがそう言うつもりなのかどうかは判らないけれど。

 

 

こちらは2020年に遭遇した物。

同じ敷地内だが先の2点とは少し離れた場所。

uzutake2020 (12).JPG

uzutake2020 (13).JPG

この場所に発生するウズタケは比較的図鑑掲載画像に近い。

先の2点がああも異形になるのは局所的な環境の影響なのだろうかなぁ。

 

裏側の渦模様も割りと綺麗。

uzutake2020 (14).JPG

虫に喰われて渦が消えている部分もあるが。

 

所でこの個体、採取したらこの様に柄が地中で横に伸びていた。

uzutake2020 (15).JPG

これはまさか地下茎みたいになっていて、

他の個体と繋がっているのか???

 

と一瞬色めき立ったのだが、勿論そんな事は無かった。

たまたまこんな形になってしまっただけらしい。

 

 

更に別の場所にはこんな物が。

uzutake2020 (20).JPG

パッと見、何が何だか判らなかった。

 

近寄って手にして見ると、こんな様子。

uzutake2020 (22).JPG

uzutake2020 (21).JPG

uzutake2020 (19).JPG

ウズタケを木の若苗が貫いていて

その部分だけが取り残された状態になっていたのだ。

 

自然の状態で、その部分だけが綺麗に取り残されるとは思えない。

人為的にこうなったと考えざるを得ないよなぁ。

ウズタケに取り囲まれてしまった木の若苗の保護の為だったら

ウズタケを全て撤去するよなぁ。

わざとこの部分だけを残してる、と言う事になるよなぁ。

何故だ???

謎だ。

面白がってこう言う風にしたのかなぁ・・・・・・

 

所でこの同じ場所で8年前にこんなウズタケに遭遇して居る。

uzutake2012 (1).JPG

uzutake2012 (2).JPG

この時は笹の一枝が貫いていた。

まぁ、そう言う事もあるよなぁ、と受け流していたのだが

同じ場所で同じ状況のウズタケが発生する、と言うのも不思議だ。

この場所のウズタケは枝とかを傘に巻き込むのが仕様なのか?

実は「マキコミウズタケ」と言う新種とか???

んなアホなw

 

と、ふと疑問に思った。

キノコが成長する際に硬い物を巻き込んでしまう事はままある。

例えばこのコフキサルノコシカケ?は

金網のフェンスを巻き込んで成長してしまっている。

oominokohuki (1).JPG

 

oominokohuki (2).JPG

金網は硬い上に、押しても動かないので

こうやって巻き込みながら成長せざるを得ないだろう。

 

だが、木の若苗や笹の一枝は硬い物では無い。

ちょっと押せばしならせて追いやる事は出来る。

だが、ウズタケはそうしなかった。

しならせて追いやる事はせずに包み込んでしまったのだ。

 

成長の仕方を考えると

傘が成長して広がって行く時に何か障害物に当たっても

それを押しのけようとはせずに

接触点はそのままにして周りが成長・伸長する事によって

結果的にその障害物を取り込んでしまう、

と言う事になるのだろうなぁ。

 

柔らかいキノコ・軟質菌ならともかく、

硬質菌でそう言う成長の仕方をするのが不思議な気がする。

逆に、軟質菌で傘が障害物を取り巻いて成長した物は

見た事が無い様に思う。

軟質菌の場合は障害物を押しやるか、

障害物に負けて自分が変形してしまっているか、の

どちらかだった気がするなぁ。

 

とすると、軟質菌と硬質菌では

「傘が大きくなる」と言う現象に於いて

成長の仕組みが違う、と言う事になるのだなぁ。

まぁ、確かに組織そのものが違うのだから

子実体の伸長のメカニズムが違うのは当然かも知れないけれど。

 

因みにこちらはカイメンタケ。

このカイメンタケも周辺の柔らかい葉を取り込んでしまっている。

少なくともある種の硬質菌はそう言う成長をしやすい、

と言う事なのかも知れないなぁ。

上掲のウズタケ画像で、枯葉や木の実を巻き込んでいるのも

その所為なのだろうなぁ。

 

 

さて、そこで考えた。

そんな動かしやすい物でさえ取り込んでしまうのならば

何かを其処に置いてキノコに取り込ませる事も出来る筈だ。

例えば、美少女やヒーロー系のフィギュアを置いておけば

そのフィギュアをキノコがぐるりと取り囲んだ状態で

成長するのではないだろうか。

となると「キノコに取り込まれて〇〇ピーンチ!」

なオブジェが出来るかもw

 

まぁ、作ってみたいのは山々だが

これから成長するであろう若い硬質菌を見付けるのは

中々に難しい。

そして、森の中にフィギュアを置いておいて

硬質菌が成長するまでその場に置かれている可能性は

かなり低いだろう。

子供や、その趣味の人が持って行ってしまうか

森の管理者にゴミとして処分されてしまうのがオチだ。

その制作にはかなりの困難を極めそうだ。

 

とは言え、機会があったらチャレンジしてみたいなぁ。

何時そのチャンスに邂逅出来るか判らないから

その為のフィギュアを毎日持ち歩く、と言うのも

中々にハードルの高い行為ではあるけどね・・・・・・

 

 

※過去記事・関連記事も併せてお読み頂けましたら幸いです
アーカイブス→こちら


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| 多孔菌科 | 00:05 | comments(6) | - | pookmark |
邪魔! その2

ある日の事、

何時もの場所を探索して居た所、こんな物に遭遇。

ari-kiamiashi (1).JPG

この場所には良く発生して居るキアミアシイグチだが

ちょっと様子が普通では無い。

 

近寄ってみるとこんな状態。

ari-kiamiashi (2).JPG

ari-kiamiashi (3).JPG

アメイロオオアリと思われる小さなアリが沢山集っている。

しかも一斉に柄を齧っている様だ。

結構抉られているから、かなり齧り続けていた模様。

 

アリがキノコを食べるとは珍しいなぁ。

このキアミアシイグチの柄が

何かアリの好む物質でも分泌しているのだろうか?

 

だが、そんな話は聞いた事が無い。

しかも、キアミアシイグチは他の場所にも生えていたのだが

アリが集っているのはこのキノコだけだった。

これはどういう事なのだろう・・・・・・

 

 

同様の光景は以前にも見た事がある。

その時はヒメカタショウロ?だった。

ari-niseshouro (1).JPG

ari-niseshouro (2).JPG

ari-niseshouro (3).jpg

この時もアメイロオオアリと思われるキノコが

この一角のヒメカタショウロ?だけに集っていた。

 

ヒメカタショウロ等からアリの好む成分が分泌される、と言う話も

聞いた事が無い。

そして、近くには別のヒメカタショウロ?が発生して居たのだが

アリが集っていたのはこの場所の物だけだった。

 

暫く観察していて気が付いた。

このヒメカタショウロ?は

アリの巣の出入り口を塞いでしまっているのだ。

アリ達はヒメカタショウロ?を退かそうとして右往左往しているのだ。

その時の話は以前記事にした事がある(→「邪魔!」)。

 

 

となると、先のキアミアシイグチも

巣の出入り口を塞いだ状態で発生してしまった為に

退かそうとしてアリが必死になっているのかも知れないなぁ。

 

キノコは当然ながら、自分の好きな場所に生えて来る。

となると、アリの巣に取って

邪魔な場所に生えてしまう事もあるだろう。

ある日突然、キノコに巣の出入り口を塞がれてしまうのだ。

アリはパニックになってしまうだろうなぁ。

 

ヒメカタショウロ?の時は動かす事を断念し、

巣の出入り口を別の場所に作る事で事態を回避して居た。

だが、キアミアシイグチの時は

齧ってキノコの存在を消す事を選んだ様だ。

ari-kiamiashi (3).JPG

誰がどう考えてそれを決断したのだろうかなぁ。

偉くまた遠い道を選んだ物だ。

 

しかも、アリはこのキノコを

人間の様に俯瞰して見る事が出来ない。

現場監督の立場のアリが居ないのだから

何処を集中的に攻めれば良いかを指示出来無い。

その為、皆が思い思いの場所を齧っている。

結果として広範囲を齧る事となり

かなりの労力のロスをしてしまっている。

このアリの一齧りの大きさを考えると

気が遠くなってしまう。

 

その後の様子を見ていないので

果たして齧り尽くして退かす事に成功したのかどうかは不明。

ヒメカタショウロ?の場合の様に

巣の入り口を別の場所にした方が良かったと思うのだが

それをしなかったのは

ヒメカタショウロ?の表面はアリにとっては齧るには硬く、

キアミアシイグチの柄は幸か不幸か

齧り取れる程度には柔らかかったからかも知れないなぁ。

 

 

こちらは別の場所。

ヤマドリタケモドキの柄の上を小さなアリが沢山這い回っている。

ari-ymdrtkmdk2 (1).JPG

ari-ymdrtkmdk2 (2).JPG

 

この時は動画でも撮っていた。

このアリは大きさ的にアメイロアリと思われる。

 

これも矢張り入り口を塞がれてしまったのだろうなぁ。

パニックになって右往左往している真っ最中かと。

このアリ達はこのキノコにどう対処したのかは

その後を見ていないので不明。

このアリの大きさで、

この大きさのキノコを齧って無き物にしようとしたとしたら

それこそ気が遠くなってしまうよ。

 

 

こちらもヤマドリタケモドキの上をアリが這っている。

ari-ymdrtkmdk1 (1).JPG

ari-ymdrtkmdk1 (2).JPG

柄の上で無く、傘の上を数匹のアリが居るだけなので

これはたまたまなのかな?

管孔部分が凹んでいるのはアリに齧られたから?

食料として齧り取って巣に持ち帰ろうとしているのか?

暫く観察していたが、どうにも判断が出来無かった・・・・・・

 

 

それにしても、キノコとアリが地球に誕生して

それぞれ何千万年何億年経っているのかは良く知らないが

今迄世界中で何億回もこんな場面が繰り返されて来たのだろうなぁ。

その度にアリは余計な労力を強いられたのだろうなぁ。

 

キノコを食べる様に進化していれば問題無いと思うのだけど

そうは行かなかったのは何故なのだろうか。

「キノコを食料として栽培する」と言うハキリアリは居るが

実際に食べるのは菌床表面に形成される菌糸の緩い塊部分だけで、

キノコその物は食べない、と言う話だしなぁ。

 

アリの巣穴の通気性がキノコ発生に及ぼす影響とか、

ひょっとしたらキノコのシロの部分に巣穴が掘られた刺激によって

キノコが発生しているのでは?とか、

考えたら色々ありそうだなぁ。

アリとキノコの関係、と言うのも中々に興味深い。

 

 

アリとキノコに限らず

これからも色々な場面を目撃したい物だ。

 


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| 複数 | 00:05 | comments(0) | - | pookmark |
2020名古屋アミガサタケ事情

今年は思わぬ社会状況で春を迎えた。

どんなに世情が不安でも、春になれば新芽が膨らみ花は咲く。

そして春はアミガサタケの季節だ。

 

と言う訳で今年も何時ものシロを探索した。

シロAは例年より出足が早かった感じ。

暖冬だった影響なのかなぁ。

2020Fake  (3).JPG

2020Fake  (4).JPG

2020Fake  (2).JPG

 

 

一部には少し干乾びていた物も。

2020猪高B (3).JPG

残念・・・・・・

 

と、出足は良かったのだが、その後は不発。

タイミングが合わなかったのか、誰かに先を越されたかは不明。

 

 

 

昨年、奇跡的に復活の兆しがあったシロB。

今年は一切発生が見られなかった。

矢張り昨年は奇跡でしか無かったのかなぁ。

 

 

 

20m程の発生スポットの移動が見られたシロC。

今年も移動先の場所にて発生確認。

2020平和 (1).JPG

2020平和 (3).JPG

2020平和 (5).JPG

2020平和 (6).JPG

有り難い事だ。

 

だが、タイミングが合わなかった様で

乾燥気味の個体が多かった。

2020平和 (2).JPG

2020平和 (7).JPG

2020平和 (8).JPG

2020平和 (9).JPG

また来年に向けて胞子を撒いていておくれ。

 

そして今回も妙に鬱屈した個体が。

2020平和 (4).JPG

殆ど地面にめり込んでしまっている。

去年も同じ様に、地面にめり込んでるのがあったよなぁ。

この個体の胞子から発生した物はこうなってしまうのだろうか。

これはひょっとして、地下生菌に進化している途中とか???

いや、まさかw

 

移動元の場所は肉眼的には藪も回復して

土壌の乾燥も以前より治まった様に見えるのだが

発生は確認出来無かった。

2020平和 (10).JPG

矢張り見た目では判らない、

何かが変わってしまったのだろうなぁ。

 

 

 

例年、多くの発生を見ているシロE。

今年も発生を確認。

2020牧野 (1).JPG

2020牧野 (2).JPG

 

だが、一番の発生スポットには周辺で伐採された枝が山積みに。

2020牧野 (5).JPG

2020牧野 (6).JPG

この下で人知れず発生して居るのかなぁ。

うーむ残念。

この枯れ枝が今後どのようにシロに影響を与えるのだろうか。

要経過観察だなぁ。

 

周辺の笹藪は切り払われてしまっていた。

2020牧野 (4).JPG

笹藪の中も発生ポイントだったのだが

伐り払われた所為か、今年は発生を確認出来無かった。

来年はどうなるかなぁ。

 

 

 

昨年、環境が激変してしまったシロF。

2020神蔵寺 (1).JPG

此処はもう、回復出来無いだろうなぁ。

 

この桜の木が回復してシロの環境が整うには

少なくとも10年以上の面月が必要だろうなぁ。

2020神蔵寺 (2).JPG

その時まで当方が生きていられるかどうか・・・・・・(;´Д`)

 

 

 

その他のシロD、G、Hは一度しか見回りに行けず、

その時に発生の確認が出来無かったので今年は無し。

新たなシロの開発は今年も不発だった・・・・・・

 

 

 

それでも何だかんだで40本程度は収穫出来た。

2020収穫 (2).JPG

2020収穫 (3).JPG

2020収穫 (1).JPG

 

例によってネグラマーロに貢ぎ物w

2020お裾分け.JPG

ブラック系のアミガサタケなので敷き紙を黒くしてみたw

 

イケメンシェフによる珍しい北イタリア料理が楽しめるネグラマーロ。

コロナ禍が治まったら皆様是非お越し下さい(^-^)

(食べログのページ→こちら

 

 

すぐに使わない分は乾燥保存に。

虫食いのある物、形の良く無い物は

昨年の乾燥保存品と合わせて調理に。

2020調理 (1).JPG

 

細かく切って。

2020調理 (2).JPG

 

オリーブオイルで炒める。

2020調理 (3).JPG

 

生クリームと牛乳を加えて。

2020調理 (4).JPG

 

パスタに絡める。

2020調理 (5).JPG

映えを意識してブロッコリースプラウトをトッピング。

(゚д゚)ウマー

季節の楽しみだなぁ♪

 

 

来年の春も、こうやってアミガサタケを楽しみたい物だ。

当方もそうだが、皆様もどうぞご無事で。

 


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| 子嚢菌類 | 00:05 | comments(2) | - | pookmark |
焙烙

こちらはホウロクタケ。

20200331hourokutake (21).JPG

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20200331hourokutake (9).JPG

広葉樹の枯れ木に発生する硬質菌だ。

このキノコも東大阪時代には見た事が無かったのだが

名古屋転居後には普通に遭遇する様になった。

 

ホウロクタケには他の硬質菌には無い、大きな特徴がある。

上掲画像でも少し見えているが、傘表面の主に根元に近い部分に

艶消しの白〜灰褐色の小さなこぶ状の物が生じるのだ。

20200331hourokutake (18).JPG

20200331hourokutake (2).JPG

 

質感で言えばアイシングクッキーの

アイシング(砂糖衣)部分に似ている。

                         Coockpadのゆぅこさんのレシピより引用

なので、ややもするとホウロクタケは美味しそうに見えてしまうw

 

そのアイシング部分の色・形・大きさの個体差はとても大きい。

そしてホウロクタケ本体の色の個体差もとても大きい。

以下、その差異の様子を列挙。

 

この個体は全体に落ち着いた灰褐色でアイシング部分がとても大きいので

何処か高級な焼き菓子の様に見えてしまう。

20200331hourokutake (4).JPG

20200331hourokutake (19).JPG

和三盆の風合いもあるので高級な落雁とか?

 

こちらは枯れ木の頂部から発生して居て丸くなっている為に

それこそ焼き菓子みたいだ。

20200331hourokutake (26).JPG

 

こちらはアイシング部分が傘の縁に近い部分に集中している。

20200331hourokutake (6).JPG

こんな風になる事もあるのだなぁ。

 

こちらは暗褐色の個体。

20200331hourokutake (24).JPG

縁の部分は黄褐色だ。

 

こちらは暗灰褐色。

20200331hourokutake (20).JPG

アイシングとのコントラストがよりお菓子っぽい。

 

こちらは褐色が中心の個体。

20200331hourokutake (23).JPG

コーヒー風味のお菓子かな?

 

こちらは傘部分が赤褐色だ。

20200331hourokutake (7).JPG

キャロット風味かな?

 

こちらは黄褐色。

20200331hourokutake (14).JPG

きなこ味?もしくはマンゴー風味?

 

こちらは赤褐色のグラデーション。

20200331hourokutake (27).JPG

カフェオレ風味?

 

こちらは暗褐色。

20200331hourokutake (12).JPG

20200331hourokutake (13).JPG

完全にチョコ風味だろうなぁ。

 

こちらはアイシング部分が傘と殆ど同色なので目立たない個体。

20200331hourokutake (3).JPG

 

こちらはアイシングが少しあるのでホウロクタケと判断しやすい。

20200331hourokutake (17).JPG

 

こちらはアイシング部分が僅かしか無い個体。
20200331hourokutake (22).JPG

 

こちらもアイシング部分がほんの僅かしか見当たらない。

20200331hourokutake (25).JPG

他の硬質菌にも見えてしまうがこれもホウロクタケだと思うなぁ。

 

傘の裏側はこんな感じ。

20200331hourokutake (10).JPG
20200331hourokutake (11).JPG

大きめの管孔が綺麗にひしめき合っている。

 

時としてこの様に迷路状になる事もある由。

20200331hourokutake (15).JPG

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模様として面白いなぁ。

 

こちらは古くなって朽ちている個体。

20200331hourokutake (28).JPG

アイシング部分が何とか確認出来るので、

これもホウロクタケで良いと思う。

 

さてこのホウロクタケ。

硬いので当然食べられない。

また、毒でも無い様だし、他の硬質菌に様に薬効も特に無い様だ。

なのでこれ以上書くべき記事が特に無いのが残念だ。

尚、『北陸のきのこ図鑑』によると胞子の形状が違う

「マルミノホウロクタケ」と言う近縁種があるとの事。

また、『日本産菌類集覧』によると

「アケボノホウロクタケ」と言うキノコもある由。

顕微鏡を持たない当方には勿論その区別は出来無い。

 

 

所でこのホウロクタケ。

漢字で書くと「焙烙茸」となる。

では「焙烙」って何?

 

今、「焙烙」を画像検索すると、この様な物がhitする。

houroku1.jpg

                           amazonの優美さんのサイトより引用

これはゴマや豆、茶葉などを炒る為の道具だ。

 

これをコンロなどの火に掛け、中の物を炒るのだ。

houroku2.jpg

                            楽天 茶屋葉桐さんのサイトより引用

近年ではコーヒー豆を炒る道具としても知られている。

自分で好きに炒り具合を調製したいマニアには必携の道具だ。

だが、これは本当は「手焙烙」と言う名称の道具。

 

本来の「焙烙」とは素焼きの薄い皿の事だ。

houroku11.jpg

                         amazonの滝田商店さんのサイトより引用

これも物を炒る為の鍋で、鉄製のフライパンが無かった時代には

広く家庭で使われていた、と言う。

 

近年では深い蓋とセットにして蒸し焼き用の炮烙鍋として

使用される事もある由。

slide_0.jpg

                                ジモティー京都版より引用

この画像の物は釉薬が掛かっているが

元々は上述の様に素焼きの皿の事を「焙烙」と言うのだ。

恐らくこのキノコのマットな質感で大きな褐色系の子実体の様子を

素焼きの皿に見立てたのだろう。

 

こちらの個体は丸いから余計に焙烙っぽいかと。

20200331hourokutake (26).JPG

色合いが素焼きらしく無いのは残念だけど。

 

『日本産菌類集覧』によると

安田篤によりこのキノコが新種登録されたのは1922年との事。

だが「ホウロクタケ」の名が安田の命名として

記載されたのは1955年となっている。

安田篤は1924年に逝去しているので

その31年後に論文が発表されたと言う事になる。

安田が1922年に「ホウロクタケ」と命名したのだが

その論文発表前に体調を崩し、そのまま逝去した為に

別の人が安田の論文を31年後に代理で発表した、と言う事なのだろうか。

うーむ、良く判らない・・・・・・

 

と、それはともかく1922年と言えば大正11年。

鉄のフライパンが日本の一般家庭で普通に使われる様になったのが

何時からなのかは調べても解らなかったのだが

恐らくは戦後の事だろう。

大正時代にはまだ家庭には出回ってなかったと考えても

多分間違いはないだろう。

となると、当時は焙烙が普通に使用されていたと考えられる。

素焼きの皿の様な色合いと質感のキノコを

ホウロクタケと命名しても

説明不要で誰にでも通じたのだろう。

 

だが、100年近く経って生活環境は変わってしまった。

今の時代、皿状の焙烙を物を炒る為の道具として使っている人は

殆ど居ないだろう。

手焙烙を使っている人もかなりの少数派と言えるだろう。

ホウロクタケを知っているキノコマニアで

焙烙の意味を知っている人となると更に少数になると思われる。

時代が変わると命名の意味合いが通じなくなる事もあるのだよなぁ。

今後、そう言うキノコが更に増えるのかもなぁ。

 

以前、クジラタケの記事で同じ様な事を書いた(→こちら)。

クジラタケも安田篤により1918年に命名されたとの事。

安田の感性が今の時代には理解され難くなった、

と言う事になるのだろうなぁ。

どちらも似た外見のキノコなのも運命と言うか因果と言うか。

大正は遠くになりにけり、と言った所だろうか。

 

 

因みに、クジラタケとホウロクタケ。

外見だけで言えば個体によってはかなり見分けが付き難い事がある。

なので、クジラタケの記事にホウロクタケが混じっていたり

この記事の中にクジラタケが混じっている可能性も無きにしも非ず。

もしそうだったとしたら平にご容赦を・・・・・・

m( _ _ )m

 


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| 多孔菌科 | 00:05 | comments(0) | - | pookmark |
ダイダイ

ある日の事。

何時もの公園を歩いているとこんなキノコが目に入った。

20200229daidaitake (5).jpg

これは硬質菌の何かだな。

でもカワラタケでは無いなぁ。

全体に厚みが感じられず、かなり薄いみたいだから

まばらに生えた、形の悪いチャウロコタケとかかな?

 

チャウロコタケは広葉樹の枯れ木に群生する硬質菌。

東大阪時代には殆ど遭遇した事が無かったのだが

名古屋周辺では頻繁にお目に掛かる。

20200229chaurokotake (1).JPG

20200229chaurokotake (2).JPG

この様に大量に群生して居る事が多いのだが

場合によってはまばらに生える事もある。

これもそうなのかもなぁ。

 

近寄って裏側を見てびっくり!

20200229daidaitake (4).JPG

20200229daidaitake (3).JPG

何と綺麗な黄橙色!

 

因みにチャウロコタケの裏側はこんな感じ。

20200229chaurokotake (3).JPG

全く違う事が判る。

これはチャウロコタケでは無くて多分ダイダイタケだ。

 

ダイダイタケも広葉樹の枯れ木に発生する硬質菌だ。

上掲画像の様に、表から見ると良くある硬質菌に見えるが

裏側の鮮やかな橙色が特徴のキノコ。

図鑑的にはアジアを中心に発生する普通種、との事だが

当方は初めて見た。

 

普通種と言う割には掲載されている図鑑もかなり少ない。

食用は勿論、毒でも無く薬効成分も無い様なので

取り上げる価値のないキノコ、とされてしまっているのかも知れない。

その為か、webでの情報も多くない。

2020年2月時点で

"ダイダイタケ"で検索してもhitするのは100件弱(→こちら

旧学名の Hymenochaete xerantica (→こちら)、

現学名の Inonotus xeranticus でも同様だ(→こちら)。

 

「普通種」なのにこの情報量。

つまり、世界的に興味を持たれていないキノコと言えるだろう。

なのでどんなに検索しても

図鑑に掲載されている以上の情報は得られなかった。

当方も「ダイダイタケに遭遇した」以上の情報は特に無い。

 

 

さて、このダイダイタケ。

裏側の鮮やかな橙色から命名されたのは明らかだろう。

「色名+タケ」とはまた大雑把な判りやすい命名だなぁ。

で、ふと気になった。

他にも「色名+タケ」の和名のキノコはあるのかな?

 

実は以前にもそのキノコは記事にした事はある。

それは「ヒイロタケ」だ。

070529-000501-ヒイロタケ (6).JPG

ヒイロタケも一目瞭然、「緋色」のキノコだ(当該記事→こちら)。

 

他にアカタケと言うのもある。

20200229akatake (1).JPG
20200229akatake (2).JPG

アカタケは図鑑によると北方系のキノコとの事。

名古屋に生えていたこれはDNA的には別種かも知れないが

外見的にはアカタケにしか見えなかった。

 

他にどれくらいあるのだろうか、と気になったので

日本産きのこ目録2020』を元に調べてみた。

キノコの和名の一覧をシラミ潰しに見て

「色名+タケ」を抽出した結果、29種類あった(50音順)。

     ※「色名+タケ」のみを抽出(漏れはあるかも知れません)

      「オオ」等の修飾語や他の言葉が含まれている物は除外

      手持ちの画像がある物は逐次差し込んだ

 

アカタケ(上掲)

アカネタケ
ウグイスタケ

ウスクレナイタケ

ウスズミタケ

エビタケ

カバイロタケ

キツネタケ

070705-130529-キツネタケ.JPG

クサイロアカネタケ

クリタケ

クロガネタケ(色名からかどうかは不明)
コウバイタケ

コガネタケ

コケイロタケ

サクライロタケ

サクラタケ

20200229sakuratake (1).JPG

20200229sakuratake (2).JPG

シュタケ

ソライロタケ 

ダイダイタケ(上掲)

ニッケイタケ

nkitk (5).JPG

ヒイロタケ(上掲)
フジイロタケ
ブドウタケ

ベッコウタケ

ミドリタケ

ムラサキタケ

モエギタケ
レンガタケ
ワカクサタケ

20200229wakakusatake (2).JPG

 

 

因みに、以下のキノコは除外した。

 

アイタケ:キノコシーズンの合間に生えるの意で色名では無い
カレバタケ:枯葉に生えるの意で色名では無い

キハツダケ:ルールから外れる

ベニタケ:種名では無い

オウバイタケ:「黄梅の色」の意だが「黄梅色」と言う色名は無い

カラスタケ:「烏羽色(からすばいろ)」はあるが「烏色」は無い

イタチタケ: 同様の理由

ムササビタケ: 〃
チシオタケ: 〃
ニシキタケ: 〃
ネンドタケ: 〃
ヤケイロタケ: 〃
ヤケコゲタケ: 〃
ヤニタケ: 〃
ヤミイロタケ: 〃


ボタンタケ:牡丹ではなく釦

フジタケ:由来不明

 

 

抽出してみたら結構あったなぁ。

軽く考えて探し始めた事を後悔したよ・・・・・・

でも、そうなると他のパターンのも探してみたくなると言う物。

例えば他にキノコの代表的な括りで言うと「〜ガサ」もある。

そこで「色名+ガサ」を抽出してみた所、9種類あった。

 

 

アクイロガサ
ウコンガサ
ウスムラサキガサ
オレンジガサ

シュイロガサ

ダイダイガサ

070601-015029-ダイダイガサ (26).JPG

ハダイロガサ
ヒイロガサ

20200229hiirogasa.jpg
ヒスイガサ


 

更についでに。

「タケ」「ガサ」に比べると一多くないが

キノコの名前の括りとしては他に「シメジ」もある。

スーパーなどではブナシメジが、

以前はヒラタケが「シメジ」の名で売られていたりもする。

シメジは「占地」の意で、本来は地面に群生するキノコを指すが

多くの種類のキノコ和名に使用されている。

「色名+シメジ」を抽出した所、14種類あった。

 

ウスムラサキシメジ
オウドシメジ

キシメジ

20200229kishimeji.jpg
クロシメジ
コガネシメジ→現和名:タモギタケ

サクラシメジ

20200229sakurashimeji.jpg
シロシメジ

ダイダイシメジ 

ネズミシメジ

ハイイロシメジ
ハダイロシメジ
バライロシメジ

ミドリシメジ 
ムラサキシメジ

 

尚、以下の物は除外した。

 

アイシメジ:キシメジとシモフリシメジの中間の見た目だから

クロズミシメジ:色名では無い
スミゾメシメジ: 〃

 

 

更に「イグチ」もある。

イグチは傘の裏側がスポンジ状のキノコの総称で

ハナイグチが中でも良く知られた和名だろう。

「色名+イグチ」を抽出してみた所、7種類あった。

 

アヤメイグチ
ウグイスイグチ

キイロイグチ

20200229kiiroiguchi.jpg
クリイロイグチ

クロイグチ
コゲチャイグチ

ダイダイイグチ

20200229daidaiiguchi (2).JPG

20200229daidaiiguchi (3).JPG

 

 

更についでに。

ベニタケ科で多くのキノコに使用されている名称に「ハツ」がある。

「色名+ハツ」で抽出すると23種類あった。

 

アカハツ
ウグイスハツ
ウコンハツ
ウスズミハツ
ウスチャハツ

ウスハイイロハツ
ウスフジイロハツ
ウスボタンハツ
ウスムラサキハツ
ウスモモハツ

カバイロハツ
カレバハツ
キイロハツ

キツネハツ
キチャハツ

クサイロハツ
クロハツ

シュイロハツ
シロハツ

20200229shirohatsu.jpg

ツチイロハツ

ハダイロハツ
バライロハツ

ヤマブキハツ

レモンハツ

 

 

 

以下の物は除外した。

クサハツ:臭いハツの意で色名では無い

チシオハツ:血潮は色名では無い

 

 

 

 

ダイダイタケとダイダイガサ、

ヒイロタケとヒイロガサは

名前は似てるけど形も何も全く違うキノコだから

ややこしいよなぁ。

「ダイダイ」は他に

ダイダイイグチもダイダイシメジもあるんだなぁ。

ダイダイハツがあればコンプリートだなw

 

それにしても色名を命名の基準にしたキノコは

思ったより多かった。

軽い気持ちで調べ始めたのだが

こんな大変な事になるとは思わなかった(-_-;) 

しかも、色名の種類の多い事。

命名者の苦労が偲ばれる。

 

だがサクラとかコウバイとかウスクレナイとか

ウスモモとか色合いの良く似た感じの微妙な色名も少なくない。

アカタケとヒイロタケとシュタケとアカネタケ、

ミドリタケとモエギタケとワカクサタケ、

オレンジガサとダイダイガサ、

シュイロガサとヒイロガサ等は

聴いただけでは色がどの様に違うのか想像も出来無いしなぁ。

その辺、何とかならない物かなぁ。

まぁ、どうしようも無いか・・・・・・

 

今後も新たに色名のある和名が付けられるキノコが

どんどん出て来るだろう。

これからの命名者も大変だろうなぁ。

 

ひょっとしたら今迄使われていない色名、例えば

利休鼠タケ(リキュウネズタケ)」とか

鉄納戸タケ(テツナンドタケ)」とか

一斤染カサ(イッコンゾメカサ)」とか

秘色シメジ(ヒソクシメジ)」とか

空五倍子色カサ(ウツブシイロカサ)」とか

憲房色タケ(ケンボウイロタケ)」

なんて聞いただけでは色目の判らない名前のキノコが

出て来るかも知れないよなぁ。

 

当方が命名者になれるのならば、そう言うキノコを発見してみたいな♪

 

 


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