緑・赤・白
こちらの画像はアイタケ。2008/08/16に撮影。
以下の物も含め、全て岐阜県荘川村内にて発生していた物。

緑色の地に、青緑色の絣模様が特徴的。
ちょっとピンボケなのが残念……

こちらは2007/08/14に撮影。


こちらは以前にもUPした事のある、模様が鮮明過ぎるタイプ。
2004/09/19に撮影。

此処まで鮮明なのはちょっと珍しいと思う。
こちらはその裏面。

柄とヒダの白色がキレイ(・∀・)♪

こちらは模様の不鮮明なタイプ。2005/09/09に撮影。

こう言う感じの個体が、この荘川村では少なくない様だ。

アイタケは美味なキノコとの事。
当方は以前一度食べた事があるのだが
その時は特に味の印象は無かった。
調理の仕方が悪く、本来の持ち味を引き出せなかったのかも知れない。
『阿武隈のきのこ』と言う本によると
天麩羅にするととても美味しいらしい。
次回、採り頃の個体に出逢ったら是非試してみたい物だ。


こちらはフタイロベニタケ。2004/09/18に撮影。

アイタケに似て、赤地に暗赤色の絣模様が特徴のキノコ。
とは言え、この画像ではちょっとそれが判り難い……

こちらの画像の方が多少絣模様が判りやすいかな。2008/08/19に撮影。


こちらは2006/09/09に撮影。
古くなって真ん中に穴が開いてしまっている。


こちらは2008/08/19、二つ上の画像の物のすぐ近くに発生していた個体。

アイタケもそうだが、この仲間は群生しないタイプらしい。
それがこの場所には隣り合って生えていた。
余程この場所はフタイロベニタケに向いた環境なのかも知れない。

こちらは2006/08/15に撮影。

上二つの画像もそうだが、
フタイロベニタケは中心部が緑色で周縁部が赤色の事が多い。
それが名前の由来なのかも知れない。

こちらは2005/09/11に撮影。

緑と赤の2色がはっきりしている。

こちらは2008/08/19に撮影。

2色の対比が更にくっきり。

こちらは緑色の部分がとても大きいタイプ。2005/09/09に撮影。


所で『原色日本新菌類図鑑』によると、
フタイロベニタケは、以前はアイタケの赤色変種とされていた由。
実際、アイタケも赤色を交える事があるらしい。
フタイロベニタケは「中心部が緑で周辺部が赤」なのに対して
アイタケは「中心部が赤で周辺部が緑」との事。
確かにそれでは混同されても仕方無いだろうなぁ。
顕微鏡的には多少差異があるので別種とされた、との事だ。

フタイロベニタケも食べられるそうだが
味についての記事は見付けられなかった。
何故か何時も出逢うフタイロベニタケは老菌なので
食べる機会が中々無いなぁ……


こちらはツギハギハツ。2005/09/09に撮影。

白地に白褐色の絣模様が特徴的。

それにしてもツギハギハツとは可哀相な名前だw

こちらは2005/09/09に撮影。

こちらは2006/09/08に撮影。

幼菌の段階から絣模様が顕著だ。

因みにツギハギハツは食毒不明。
試食体験記も見付けられなかった。


フタイロベニタケ、ツギハギハツ共に
アイタケに比べて発生は多くないらしいのだが
この荘川村での当方が見る範囲では
3種とも同じ位の比率で発生している様だ。

緑系絣模様がアイタケ。
赤系絣模様がフタイロベニタケ
白系絣模様がツギハギハツ。
他には茶色系絣模様でヤブレキチャハツ
紫系絣模様でアオムラサキハツと言うのがあるらしいが
残念ながら当方はまだ実見していない。
出来る事なら、それらを一同に会させてみたい物だ。
また、折角なら黄色系や他の色の絣模様のベニタケも見付けてみたい物だw



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| ベニタケ科 | 15:00 | comments(1) | trackbacks(0) |
断言
こちらの画像はヒメホウキタケ。

2006年6月27日、東大阪市内にて撮影。
この場所にはこのキノコが、年に何回も発生していた。

こちらは2005年10月20日、同所にて撮影。


こちらは同個体の11月7日の様子。


何時もなら「多分ヒメホウキタケ」とか
「ヒメホウキタケだと思う」と書く所だが
今回は「これはヒメホウキタケだ」と断言出来る。
何故なら、専門家に同定して貰っているからだ。

このキノコの事は以前から気になっていた。
発生する度に観察し、色々調べたのだが
どうしても同定出来無かったので、
思い切って専門家の下に送り、胞子を見て同定して頂いたのだ。
結果、ヒメホウキタケとの事だった。

ヒメホウキタケなら手持ちの図鑑に載っている。
だが、これは図鑑やwebの画像と
かなり見た目が違っていた。
幼菌の段階からやたら乾燥気味で
色も違っていた為に
まさかヒメホウキタケとは思わなかったのだ。

どうやらそれは発生当時の気温や湿度の関係で
そう言う外見になってしまっていただけらしい。
個体によっては図鑑の画像と良く似た状態になっていた。

こちらは2004年10月10日に撮影した物。


こう言う個体が何時も発生していたのなら
ヒメホウキタケと推定出来たかも知れないが
この場所では少数派だった。
何時も、最初の方に掲げた様な個体が発生していたのだ。
これが外見だけで判断している素人の限界だ。


所で、こちらの画像は2008年7月14日、名古屋市内で撮影した物。

3枚目に掲げた画像の個体と良く似て居るが
専門家に同定して頂いていないので
「ヒメホウキタケだと思う」としか表現出来無い。
これが外見だけで判断している素人の限界だw



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| ホウキタケ科 | 02:43 | comments(2) | trackbacks(0) |
そう言えば……
今迄散々ノウタケの残骸の画像はUPしたけど
成菌の状態をUPしていなかったのに気付いた……(^ω^;)

なので早速ノウタケの画像を。

こちらは2004年10月2日、東大阪市内にて撮影。

とある神社の片隅にポツンと生えていた。

こちらは2006年7月22日、栗東市内にて撮影。

山の中、森の切れた原っぱに生えていた。
正に「脳茸」と言った外見w

こちらは2006年10月29日、栗東市内にて撮影。

確か、一枚上の画像と同じ場所だったかと。

こちらは2008年6月30日、名古屋市内にて撮影。

某緑地公園の林内歩道脇に生えていた。

こちらは同日、同所の道の法面に生えていた物。


この様に、ノウタケは森の中の木の下では無く
裸地や原っぱに単生する種類の様だ。
図鑑やwebで見ても、そう言う画像が多い。

だが、時として群生する事もある様だ。
こちらは2005年9月4日、栗東市内にて撮影。



こんなに群生しているのには
この時以外には出逢っていない。
図鑑やwebでも見た事が無いので、結構珍しい事なのかも知れない。

こちらは2008年7月9日、名古屋市内にて撮影。

これは結構大きな個体だった。
これも正に「脳茸」の外見。
この個体も裸地に発生していた。

例によって1000円札と比較w

当方が今迄に見たノウタケの中では一番大きい。

これだけ大きいとノウタケでは無く、
オオノウタケの可能性も考えられるが
両種は外見だけでの判別は不可能の由。
だが、オオノウタケはノウタケに比べて暗色、とあるが
この個体はそう見えないので、オオノウタケでは無く、
ノウタケがたまたま大型になった個体なのかも知れない。

すぐ近くには3個体分の残骸があった。

この場所は余程ノウタケに向いている場所なのだろうか。

7月14日、同個体はすっかり老熟していた。


たった5日でこんなに激変してしまった。
毎日通って変化を見ておくべきだったなぁ……

折角なので、叩いて胞子を飛散させてみる。

これがノウタケ、ホコリタケの老菌に出逢った時の
楽しみだったりするw
ストレス発散と、キノコの勢力拡大のお手伝い、と言う一石二鳥だし。

試しにGIF動画にしてみたw

大阪きのこ音痴さんトコの動画みたいに綺麗には行かない物だなぁ……

叩いた後は胞子で周りが褐色に。


一部、口の中にも入ってしまった様で
埃臭い様な嫌な味がした……(-_-;)

これでかなりの量の胞子が撒けた筈だw
本当は、一時にこんなに大量に撒き散らすより、
少しずつ長期にわたって飛散させた方が
ノウタケの為なのかも知れないけどね。

更に5日後の7月19日、既に柄だけの残骸になっていた。


老熟してから胞子を全て飛散し切るのは結構早いのだなぁ。

これからも老熟ノウタケを見付けたらペシペシする積もりだw


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| 腹菌類 | 01:52 | comments(2) | trackbacks(0) |
鼻ツマミ
前回のキツネノタイマツの画像で
別種のキノコが写っていた事に
お気付きの方も居られただろうか。

実はこれはツマミタケと言う、
キツネノタイマツと近縁種のキノコなのだ。

キツネノタイマツを見に行った時に
同じ場所にこれがあった。

ツマミタケはキツネノタイマツと同じ環境に発生する。
ツマミタケに出逢うのは10年振りだ。
しかし、これは残骸。
雨に当たってすっかり崩壊し、脱色している。

こちらはそれよりは新しい残骸。

上に、これの物と思われるタマゴの殻がある。

そして近くにツマミタケの物と思われるタマゴがあった。

とは言え、この段階ではキツネノタイマツと見分けが付かないw

で、キツネノタイマツと思って一纏めにしていたタマゴの中から
ツマミタケが顔を出していたのだ。
なので、別の器に移して、経過観察をする事にした。


真上から見ると、四角錐の様な不思議な形になっている。

個体差によっては5角形になったりもするらしい。

こちら、23:56の様子。

1:08の様子。

2:09の様子。

これで成長は止まった様だ。

これもとてもキノコには見えないよなぁ……w


ツマミタケは、キツネノタイマツと同様に
暗色の部分の胞子を含んだ粘液(グレバ)を昆虫に舐め取らせて
胞子の飛散をして貰う。
だが、キツネノタイマツの様に、
未成熟の間は膜で保護する様な事は無い様だ。

成長している間は特に臭気は無かった。
どちらかと言えば爽やかな香りすら感じた。
あれ? これはツマミタケと外見が全く同じだけど
ニオイの全く違う別種なのか?

と思ったら、完熟したらグレバ部分から
イキナリ糞臭が漂って来たよ……(-_-;)
思わず鼻をつまみたくなる。
まさか和名の由来は其処なのか???
  (多分「グレバをつまんでいる様に見える形をしている」から
  ツマミタケなのだと思うけど)


ウンコと全くもって同じニオイ。
これは確実にハエがやって来るね。
色も色だしね。
つまり、完熟する迄は臭気を放たない、
完熟してから臭気でハエを呼び寄せると言う事の様だ。
これはこれで合理的だよなぁ。

それにしても、どう言う進化をして
こう言うキノコが出来たのだろうか。
「胞子の含まれた粘液を作る」「糞臭でハエを呼び寄せる」は
同時に進化をしなければならなかった筈だろうしなぁ。
菌にそう言う意思があって、えいやっ!! と
突然にそうなったとしか思えない。
だが、こう言う成分を合成すれば糞臭がする、と言う知識が
菌にあるとは思えない。
まさか先祖は糞生菌で
その時の記憶を頼りに糞臭成分を合成している訳でも無いだろうしなぁ。

ホント、キノコは不思議だらけだなぁ……


【余談】
近縁種に、先端にピロリンと角が生えているツノツマミタケ
柄が白く、先端が最初から割れているツクシタケがあるが
どちらも採取例が少なく、分類には疑問が残る、と言う話も
確かに、ツマミタケにも先端が角っぽくなっているのもあるし、
ツマミタケでも時として最初から先端が割れている個体もあるので
外見だけでツマミタケとツノツマミタケ、ツクシタケの判別は難しいと思う。

実は最初の残骸を見付けた時、柄が白く先端が割れている点から
ツクシタケか???と思ったのだが
これは多分ツマミタケの残骸が雨で褪色した物で良いのだろう。


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| 腹菌類 | 02:32 | comments(4) | trackbacks(0) |
成長と挫折
2008/05/30、雨の翌日に
「タマゴがいっぱいあるよ♪」との連絡を受けて
某公園に行ってみた所、
ウッドチップを敷き詰めた場所に
キツネノタイマツの残骸と卵が沢山あった。



実は当方、キツネノタイマツの成菌に出逢った事が無い。
前回の2004/06/13は干乾びた老菌だった。

で、今回もまたしても残骸とタマゴだった……

一面、タマゴだらけだったので
その中から生えかけの物を一つ取り上げて

カッターで真っ二つにしてみた。

これから伸びようとしていた子実体の断面が露わに。
とてもキノコには見えないw

そのまま放置して、20分ほど後に見たら
切られた状態でも成長していた為に
えびぞってしまっていた。


こんなに新鮮で大量のタマゴに出逢うのも初めてだ。
折角なのでタマゴを幾つか持ち帰って育てる事にした。
その為、菌糸をなるべく切らない様に注意して掘り出した。

こうして見ると、このキノコがウッドチップを分解して
成長している、と言うのが良く判る。

こちらはかなり長い菌糸が出て来た。

まるで深海性のクラゲみたいだw


帰宅後、タッパに水苔を敷き詰めてタマゴを配置。
3時間半後、一つのタマゴが成長を始めた。

5/03、20時30分の様子 ↓ 。

6/01、0時28分の様子 ↓ 。

同、1時21分の様子 ↓ 。

そのアップ ↓ 。まるで羊膜に包まれている様だ。

同、1時45分の様子 ↓ 。根元にちょっと異変が……

同、2時35分の様子 ↓ 。根元に亀裂が入っている。

そのアップの様子 ↓ 。

同、3時19分の様子 ↓ 。

完全に折れてしまった。

挫折した姿が痛々しい……〇| ̄|_

他にも、そうなってしまった個体があった。



実は、公園で発生していた物にも
この様になっていた物が幾つもあった。
思うに、発生を始めてから
湿度や温度の変化で表皮が硬くなってしまった為に
それを上手く破る事が出来なくなり、
それでも一旦成長を始めると、それを止める事が出来無いので
この様な事態になってしまったのだろう。

当方が持ち帰ったタマゴは
公園のウッドチップの中 → 掘り出して持ち帰る
→ タッパの水苔の中、と環境の変化が大きい為に
その様になってしまったのは理解出来る。
水苔に埋めたとは言え、ちょっと浅目だったし、
室内はタマゴが元あった場所に比べたら
どうしても乾燥気味だろうしなぁ。

だが、自然下でも同じ状態になっている、と言うのは
ちょっと不思議だ。
してみると、正常な成長をする為には、
ちょっとした湿度の変化があっても不都合なのかも知れないなぁ。
その為にも大急ぎで成長する必要があるのかも知れないなぁ。

なので、これから成長する個体には
小まめに霧吹きで水分補給をして、
湿度を十二分に確保する事にした。

こちらは6/01、19:16の様子 ↓ 。

同、20:51の様子 ↓ 。

同、22:12の様子 ↓ 。

6/02、0:00の様子 ↓ 。

同、0:15の様子 ↓ 。

同、0:38の様子 ↓ 。

同、2:11の様子 ↓ 。

表面を内膜が覆っている状態で成長が止まってしまった ↓ 。


この仲間のキノコは、胞子が含まれた粘液を
ハエ等の昆虫に舐め取らせる事によって胞子を伝播させる。
その為に、この粘液は糞臭や腐敗臭をさせている。
因みに、キツネノタイマツは生臭い様な、青臭い様な不思議な臭いだった。
だが、このまま内膜が粘液を覆っている状態では
それが出来無いではないか。
これも環境の変化の影響で、正常に成長出来無かったのだろうか。

と思ったら、そうでは無かった。
こちらは別の個体。

0:09の様子 ↓ 。

1:09の様子 ↓ 。

1:57の様子 ↓ 。

どうやら、胞子が成熟すると共に
表面を覆っていた内膜が溶ける様だ。
それまでハエには待って貰う、と言う事なのだろう。
確実に胞子を伝播させる為には、確かにその方が合理的と言える。

その後、別の個体で、
どれくらいの時間で萎れるのか、の観察もしてみた。
こちらは22:10の様子 ↓ 。既に胞子部分は成熟している。

こちらは0:35の様子 ↓ 。もう地面に倒れた状態だ。

こちらは1:05の様子 ↓ 。更にうな垂れている。

こちらは2:54の様子 ↓ 。全体的に萎んで来た。

こちらは9:05の様子 ↓ 。完全にグロッキーだ。

地面に屹立している時間はかなり短いのだなぁ。


こうしてみると、キツネノタイマツは5〜6時間で成長して、
2〜3時間で萎れてしまう、と言う事の様だ。
それでは当方が成菌に中々出逢えないのも
仕方の無い事かも知れない。

それにしても、あまりにも生き急ぎ、死に急いでいる、と言った感じだ。
とてもせわしないと思うのだが、
そうする事によって他の菌との差別化を図り
今まで生き延びて来た訳なのだよなぁ……


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| 腹菌類 | 03:05 | comments(12) | trackbacks(0) |
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