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釈迦

こちらの画像はシャカシメジ。

sksmj2008 (1).JPG

飛騨市、旧荘川村の某所の斜面に発生していた。

 

遠景はこんな感じ。

sksmj2008 (2).JPG

斜面の窪みの中に、まるで其処に置かれたかの様に発生していた。

 

シャカシメジはキノコ好きの間では有名な食菌だ。

余程優秀な食菌と言う事なのか、

大概のキノコ図鑑に掲載されている。

まぁ、似た外見の毒キノコが無い(多分)と言うのも

図鑑に掲載しやすい理由の一つなのかな。


山渓カラー名鑑『日本のきのこ』によると

シャカシメジは一度発生すると同じ場所に生え続ける、との事。

だが、その年によって気候は違っている。

気温や雨量、風の変化で、

去年と今年が全く同じ気候の推移と言う事はあり得ない。

年に一度、夏休みと言う決まった時期の数日しか訪れないこの場所で

毎年遭遇するとしたら奇跡以外有り得ないだろう。

 

実際、この場所には20年以上通い続けているが

シャカシメジに遭遇出来たのは5回のみ。

それも、全く同じ場所では無く、微妙にポイントが違っている。

この界隈にはシャカシメジの発生ポイントが幾つかある様だ。

 

となると、この付近全体がシャカシメジの発生坪だ、

と言う事になるのだろうかなぁ。

この近辺に住んで通い続ければ毎年幾つものシャカシメジを

収穫出来る事になるのかも知れないよなぁ。

その為だけに此処に移り住む事は出来無いけどw

 

 

因みに、上掲画像は2008年撮影の物。

こちら↓は最初に遭遇した2004年撮影の物。

sksmj2004 (1).JPG

 

こちらは収穫後に撮影した物。

sksmj2004 (2).jpg

如何に密集して発生して居るかが判る。

 

こちらは2005年。

sksmj2005.JPG


こちらは飛んで2012年。

sksmj2012 (1).JPG

sksmj2012 (3).JPG

sksmj2012 (4).JPG

sksmj2012 (2).JPG

この時はタイミングが良かったのか、3つの株を収穫出来た。

 

こちらは2016年。

珍しく2012年と同じ場所で遭遇出来た。

sksmj2016 (2).JPG

 

下の株はやや育ち過ぎか。

sksmj2016 (4).JPG

食べれない事も無いかも知れないがスルーで。

また来年以降に向けて胞子を撒いて貰おう。

 

上側には大小3つの株が。

sksmj2016 (3).JPG

 

一番右の株はこの大きさ。

sksmj2016 (6).JPG

 

根元は菌糸の塊になっている。

sksmj2016 (7).JPG

この部分はキノコ本体とはまた違った歯触りで美味しいとの事。

 

大きい株のみを採ったのだが、掘り取りの際に割れてしまった。

折角なので、シダを添えて映えさせてみた♪

sksmj2016 (10).JPG

そしてこれは菌友に。

美味しく食べてくれた由 (^-^)

 

その近くにこんな状態の物が。

sksmj2016 (8).JPG

sksmj2016 (9).JPG

これは育ち過ぎを通り越してかなりの老菌。

既に溶け始めている様子。

かなり急な斜面の上の方だったので

思い切りのズームで撮影したのだが当方のカメラではこれが限界。

近付いて撮影出来無かったのは残念だった。

 

図鑑にしてもwebにしても

キノコ画像を掲載する時にはどうしても綺麗な物を選んでしまう。

図鑑は基本的に、その種類の典型的な、

一番良い状態の物を取り上げざるを得ないので仕方無い。

webの場合も、判りやすい状態の物を採用するし

綺麗な画像を選んで自慢したい旨もあるので(だよね?w)

こう言う溶けかけの老菌を掲載する人もまず居ない。

当方も今迄、まるで図鑑にある様な

若い状態のシャカシメジにしか遭遇して居なかったので

老熟した株がこんな感じになるとは考えてもみなかったなぁ。

その必要も無かったしw

 

これは大きな株だったので、

これだけ崩れていてもシャカシメジである事は推察出来たが

もっと小さな株だったりしたら

それが老熟したシャカシメジだと判断出来無かったかも知れない。

その点はラッキーだった。

これで今後、老熟してたり溶けている状態の物を見ても

シャカシメジの判断は出来る様になったと思うよ。

だから何?と言われたらそれまでだけど。

 

 

さてこのシャカシメジ、別名は「センボンシメジ」。
上掲画像の様に沢山のキノコが密集しているので「千本シメジ」だ。
名は体を表すと言った感じで、実に判りやすい呼び名と言える。
だが、標準和名はそれにはならず「シャカシメジ」。
漢字で書くと「釈迦占地」となる。

 

「占地」は元々は地面に群生するキノコの総称。
ただ、今では群生しない種類でも
「〜シメジ」と名付けられている物も多い。

では「釈迦」は。


これは仏教の開祖、お釈迦様から来ている。
シャカシメジの小さな傘が密集している状態を
お釈迦様の頭の螺髪(ラホツ)に見立てているのだ。
螺髪とは、例えば大仏様の頭のあのブツブツの事。

        いらすとやフリー素材より
決してこれはパンチパーマなのではない。

 

 話は脱線するが。
 今時はパンチパーマの人も中々居ないからナウなヤング(←)には通じないかもなぁ。
 パンチパーマが出来る理髪師も少なくなっているらしいし。
 今の10代に伝えるとしたら超ショートのドレッドヘアー、の方が通じやすいかもなぁ。

 

面白い見立てだが、何故わざわざお釈迦様の頭にしたのかなぁ。
センボンシメジの方が判りやすいと思うのだけどなぁ。
センボン〜て名前のキノコは他にもあるのだし。
他のセンボン〜のキノコは不食菌が多いのでそれと間違えない様に
美味しいキノコであるシャカシメジを区別したかったのかなぁ。
まぁ、命名者に聞かないと判らない所。

 

ただ、密集して生えるから「センボンシメジ」にした場合、
同じ様に密集した発生の仕方をするニオウシメジと
画面上は区別が付き難いから敢えて変えたのかも知れない。
因みにニオウシメジはこちら↓。

sksmj1.jpg

                 ブログきのこ三十郎さんのサイトより引用


サムネイルで見るとシャカシメジと大差ないが大きさが決定的に違う。

sksmsj2.jpg

                              ブログきのこ三十郎さんのサイトより引用

大きいのを仁王様にしたから
小さい方はお釈迦様(の頭)にしたのかなぁ。

 

と思ったので色々調べてみた所、

「センボンシメジ」は江戸時代のキノコ図鑑と言うべき

坂本浩然による『菌譜』の記述に由来しているとの事。
1954年刊行の川村清一著『日本菌類図鑑』でもそれを踏襲している。
だが、1957年刊行の本郷次雄著『原色日本菌類図鑑』では
「シャカシメジ」で掲載されている。
その辺りで和名が変更された様だ。

 

そして『日本産菌類集覧』によると
「ニオウシメジ」の命名・登録は1981年との事。

順番は逆だった。
何故「釈迦」にしたのかは結局判らなかったよ・・・・・・

 


さて、先にも書いたが、「シャカシメジ」の名は
お釈迦様の螺髪を由来としている。
では、お釈迦様は何故あの頭なのだろうか。

それは、お釈迦様、つまり仏様は悟りを開いた特別な人なので
他の一般人とは外見から違う物なのだ、と言う思想が元になっている。
その沢山の差異を纏めて「三十二相八十種好」と言う。


詳細は検索して頂きたいが
悟りを開くと色々な身体変化が現れるのだ、と言う。

仏像はそれを元に形作られている。
曰く「足は偏平足になって足の裏に輪相と言う
   めでたい模様が現れる(これが仏足石の由来)」、
曰く「指の間に水かきが出来る」etc・・・・・・
そして「体の全ての毛の先端が全て上になびき、右巻きになる」
と言うのがあり、螺髪はそれを表現している次第。

 

所で、仏像には色々な種類があるが
無理やり大きく分けると「如来」と「菩薩(及びその他)」となる。
「如来」とは「悟りを開いた人」の事。

お釈迦様もこちらに含まれる。
「菩薩」とは「まだ悟りを開いていない人」の事で
「悟りを開けるけれど、敢えて悟りを開かないで
民衆を救う為に我々の側に居る」と言う立場を差す。
悟りを開いてしまうと「あちら側の世界」に行ってしまうので
敢えて「こちら側の世界」に留まってくれているのだ。

 

菩薩やその他の仏像は悟りを開いていない為に
装飾品を身に付けていたり、色々な衣装まとっていたり
更には色々なグッズを手にしているのだが
如来は悟りを開いた、つまりあらゆる欲望から解脱しているので
身なりは極めてシンプル。
装飾品は一切身に着けず、衣装もあっさりとしている。
つまり螺髪頭の人は欲望にまみれてはいけないのだ。

 

と、仏教の話を長々として来たのだが
何が言いたいのかと言うと

 

 「欲望を解脱したお釈迦様」を命名の由来としているのに
 シャカシメジは美味なキノコゆえに
 キノコ探索者の欲望を刺激してしまっているよなぁ

 

と言う事。
シャカシメジの命名者は其処までは考えてなかったのだろうな、と。


当方も今後シャカシメジに遭遇出来たら
欲望に忠実に行動する事にするよ( ̄∀ ̄)

 

 

 


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| キシメジ科 | 00:08 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
今度はちゃんと

昨年、タンポタケモドキについての記事を書いた(→こちらこちら)。

当初はタンポタケモドキでは無くハナヤスリタケと思い込んで記事にし、

後に反省と言い訳を記事にしたのだ。

その時にハナヤスリタケと誤認するのではなく

 

 「これはタンポタケモドキだ!」と認識した上で採取したい

 

と書いた。

 

で、今年の初夏。

その場所を探索し、遭遇したのがこれ。

2019tnptkmdk1 (1).JPG

これはタンポタケモドキだ。

今度こそタンポタケモドキだ。

 

早速掘り出してみる。

2019tnptkmdk1 (2).JPG

2019tnptkmdk1 (3).JPG

立派なタンポタケモドキだ。

 

泥を落とすとこんな感じ。

2019tnptkmdk1 (5).JPG

 

子実体部分のアップ。

2019tnptkmdk1 (4).JPG

柄が絡み合う様な状態。

不思議な造形だ。

 

 

近くに別の個体が。

2019tnptkmdk2 (1).JPG

2019tnptkmdk2 (2).JPG

これもまた立派なタンポタケモドキ。

 

泥を落とすとこんな感じ。

2019tnptkmdk2 (4).JPG

2019tnptkmdk2 (5).JPG

 

 

裏を返すとツチダンゴ部分に大きな穴が。

2019tnptkmdk2 (3).JPG

掘り出した時に壊してしまった様子。

因みに1円玉は大きさの比較用。

 

その部分をアップに。
2019tnptkmdk2 (7).JPG

ツチダンゴの中身はこんな風になっているのだなぁ。

壊してしまったのは残念だが、これはこれで面白いw

 

 

更にこんな個体も。

2019tnptkmmdk3 (1).JPG

2019tnptkmmdk3 (2).JPG

これもまた立派なタンポタケモドキ。

 

泥を落とすとこんな感じ。

2019tnptkmmdk3 (3).JPG

子実体部分がまた更にゴチャゴチャしてる。

 

これもまたツチダンゴ部分に大きな欠損が。

2019tnptkmmdk3 (4).JPG

掘り出した時に割ってしまっていたよ・・・・・・

 

欠けた相方はこちら。

2019tnptkmmdk3 (6).JPG

 

合わせてみるとこんな感じ。

2019tnptkmmdk3 (5).JPG

2019tnptkmmdk3 (7).JPG

まぁ、これはこれで面白いか。

 

 

 

所で、撮影して居て

昨年のタンポタケモドキと微妙に違う点に気付いた。

こちらは昨年の物。

hnysrtk180930 (11).JPG

 

こちらは今年の物。

2019tnptkmdk1 (5).JPG

光の加減等で写り方が違ってしまっているが

それだけでは無い差異がある。

 

一つは柄の部分の色合い。

昨年の物はクリーニング後の撮影時には赤っぽくなっているのだが

hnysrtk180930 (7).JPG

 

今年の物はそうなっていない。

2019tnptkmdk1 (4).JPG

昨年もこれだったら

ハナヤスリタケと間違う事は無かったろうになぁ(かな?)。

 

因みに昨年の物は乾燥標本にしてあるのだが、

それがこちら。

2019tnptkmdk-2018.JPG

全体に色が薄くなっているのだが

特に柄の部分の赤みが抜けてしまっている。

となると、あの赤みがかったのは

一時的な現象だったのかなぁ。

混乱させてくれるよなぁ・・・・・・

 

 

それと、ツチダンゴ部分の状態。

昨年の物はツチダンゴの表皮が綺麗に現れているが

hnysrtk180930 (6).JPG

 

今年の物は植物のひげ根の様なものに覆われている為に

黒く見えている。

 

しかもそれはツチダンゴに強く貼り付いていて

中々剥がれなかった。

なので、無理に剥がすのを辞めた次第。

 

この違いは何なのだろうなぁ。

昨年のと今年のとで、発生場所も発生時期も同じなのだが

系統差か何かでこう言う差異があるのかなぁ。

良く判らない。

謎だ・・・・・・

 

 

それと、昨年掘り出していた時には気付かなかった事。

こちらの画像に写り込んでいるが

タンポタケモドキの周囲の苔の下には白い菌糸が見えている。

2019tnptkmdk1 (2).JPG

2019tnptkmdk-under (2).JPG

 

こちらはタンポタケモドキが無かった部分の苔の下。

2019tnptkmdk-no (1).JPG

特に白い物は見当たらない。

と言う事は、あの菌糸は矢張り

タンポタケモドキの物だったのだなぁ。

こんなにも周囲に菌糸を巡らせているとは思わなかった。

昨年は掘り出しに夢中になって其処まで気が回らなかったよw

 

 

それにしても昨年今年と、

この場所で遭遇したタンポタケモドキは子実体が派手だ。

図鑑や画像検索しても子実体は一本だったり

tnptkmdk-05.jpg

            (山渓カラ―名鑑 日本のきのこ』山と渓谷社刊より)

 

多い物でもこんな感じだが

tnptkmdk-06.jpg

                       (『冬虫夏草生態図鑑』誠文堂新光社刊より)

 

こんな状態の物は無かったよ。

2019tnptkmmdk3 (3).JPG

この場所で発生するタンポタケモドキは特に派手な様だ。

ここまで子実体をゴチャゴチャさせる理由は何なのだろう。

名古屋人は派手好きだと言うが徳川宗春時代からの伝統を

菌類も受け継いでしまっているのだろうかなぁ。

謎だw

 

 

所で今回、タンポタケモドキを

ちゃんと認識した上で遭遇出来たのが嬉しくて

その時にあった3体全てを掘り出してしまった。

そのお蔭で子実体がこんな色々な形なのを知る事が出来たのだが

掘り出したのはまぁ、其処までは良いとして

全て持ち帰る必要は無かったよなぁ。

一つくらいは現場に残しておくべきだったなぁ。

冷静さを欠いてしまっていた。

ちょっと反省。

この事によってこの場所のタンポタケモドキが

絶えてしまわない事を祈るのみ。

 

でも、今後も遭遇出来たとして

掘り出さず、持ち帰らずにいられる自信は無いなぁ・・・・・・

 

 


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| 子嚢菌類 | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
2019名古屋ヤマドリタケモドキ事情

今年の名古屋の梅雨は初めこそ雨が降ったのだが

それ以降は日照り続き。

今年も空梅雨かなぁ。

愛知県東部では貯水ダムが底を尽き

取水制限も、なんてニュースが流れたりもしたし。

 

例年、名古屋のヤマドリタケモドキは

6月下旬がシーズンなのだが

その時期には全く発生を見なかった。

今年はダメかもしれないなぁ・・・・・・

 

と諦めていた所、7月中旬になって雨が続いた。

正に恵みの雨。

かなり時期はズレたが果たして出てくれただろうか。

期待と不安を胸にフィールドへ。

 

と、出てくれていた!

ヤマドリタケモドキは今年も出てくれた!

ymdrtkmdk2019 (5).JPG

 

 

以下、ズラズラと画像を列挙し、ダラダラと記述。

 

 

早速柄を切り取ってみる。

と、こんな状態・・・・・・

ymdrtkmdk2019 (6).JPG

ヤマドリタケモドキの発生を

心待ちにしていたのは当方だけでは無い。

当方は自分の趣味の為にヤマドリタケモドキを待っていたのだが

キノコバエなどにしてみたら

それこそ「生死を賭けて」待ち望んでいたのだ。

そりゃぁ、生えて来たら「それっっっ!!」とばかりに

繁殖しようとするよなぁ。

それを、こんな風に邪魔されたら堪ったもんでは無いだろう。

実に申し訳ない。

 

とは言え、矢張り当方は自分が食べる為に収穫をしたい。

なので、食べられる部分が無いかを探る為に柄を更に切ってみる。

ymdrtkmdk2019 (7).JPG

右側は傘にまで虫の喰い痕がはびこっているが

左側の方は傘の部分にはまだ虫は来ていない様子。

なので左側のみ持ち帰る事に。

右側のもこんな風に切られては虫的にはとんだ災難だろうなぁ。

人間とはなんと傲慢なものか(棒

 

こちらでは一直線に5本並んでいた。

ymdrtkmdk2019 (8).JPG

菌輪の一部なのかもなぁ。

 

その内の3本を切ってみるとこんな状態。

ymdrtkmdk2019 (9).JPG

ymdrtkmdk2019 (10).JPG

これはダメだったなぁ。

幼虫達にしてみたらただもう棲み処を荒らされて

それこそ死に目に会わされただけ。

可哀想だよなぁ(棒

 

こちらには小さなヤマドリタケモドキが点々と。

ymdrtkmdk2019 (11).JPG

ymdrtkmdk2019 (12).JPG

こんなに小さいからなぁ。

これはこのままにして置こう。

 

と思ったけど、2日後に様子を見に行ったら

こんな状態になっていた。

ymdrtkmdk2019 (13).JPG

こんなに立派になるとは思わなかったw

なので当然収穫する事に。

 

こちらはどれもダメそうだなぁ。

ymdrtkmdk2019 (14).JPG

ymdrtkmdk2019 (15).JPG

ymdrtkmdk2019 (16).JPG

と思ったら、意外に使えそう。

勿論収穫♪

 

これはまた柄に比べて傘の小さな個体。

これはどうだろうか。

ymdrtkmdk2019 (1).JPG

ymdrtkmdk2019 (2).JPG

ymdrtkmdk2019 (3).JPG

ymdrtkmdk2019 (4).JPG

うーん、手遅れ。

 

こちらの大きな個体は

傘と柄の繋ぎ目部分に既に虫に喰われた穴があったので

切って見る事も無く断念。

ymdrtkmdk2019 (17).JPG

と言うか、放置。

 

これも見るからにダメそうだ。

ymdrtkmdk2019 (18).JPG

当然放置。

 

これはイケるかな?

ymdrtkmdk2019 (19).JPG

と思ったのだが

柄を触ったら中身がスカスカな感触だったので断念。

 

これはまた傘が妙にこじんまりしてる。

ymdrtkmdk2019 (20).JPG

こう言う異形的な物は経験的に収穫に適さない場合が殆どなので

確認もせずに収穫断念。

 

これは良さそうな感じ。

ymdrtkmdk2019 (21).JPG

ymdrtkmdk2019 (22).JPG

傘の部分は何とか使えそう。

 

こちらはどうか。

ymdrtkmdk2019 (23).JPG

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ymdrtkmdk2019 (25).JPG

これも傘の部分は使えそう。

 

こちらは収穫期は完全に過ぎてる感じ。

ymdrtkmdk2019 (26).JPG

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この場所でこの大きさのヤマドリタケモドキを見るのは久し振り。

収穫は出来無かったが、

その分胞子を撒いてくれたのだから来年にまた期待。

 

こちらも手遅れ。

ymdrtkmdk2019 (28).JPG

ymdrtkmdk2019 (30).JPG

その分胞子を(以下同文)。

 

こんなチビな個体もあった。

ymdrtkmdk2019 (32).JPG

多分これ以上は成長しないだろう。

成長出来ても異形になりそうだしなぁ。

 

こちらはダンゴムシが摂食中。

ymdrtkmdk2019 (29).JPG

当方含め、本当に色々な生物達が

ヤマドリタケモドキを待っていた訳なのだよなぁ。

 

 

ここからはアカヤマドリ。

アカヤマドリも同時期に発生するキノコだ。

以前は当方のフィールドではあまり遭遇してなかったのだが

ここ数年、発生が多くなった様に感じている。

 

こちらでは並んで発生して居た。

akymdr2019 (1).JPG

akymdr2019 (2).JPG

akymdr2019 (3).JPG

だが虫喰いが激しい。

左側の傘部分は何とか使えそうか。

 

こちらは傘表面の食害が激しい。

akymdr2019 (4).JPG

リスにでも食べられたのだろうか。

 

内側は更に食害が激しい。

akymdr2019 (5).JPG

akymdr2019 (6).JPG

使える部分は全く無かった。

 

こちらはどうか。

akymdr2019 (7).JPG

akymdr2019 (8).JPG

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akymdr2019 (10).JPG

これもダメだったなぁ。

 

こちらは既に採り頃は過ぎている。

akymdr2019 (12).JPG

その分胞子を(以下略)。

 

こちらはどうか。

akymdr2019 (13).JPG

akymdr2019 (14).JPG

何か表面が妙な状態だ。

中身も当然ダメだろう。

なのでこれ以上切らずに放置。

中々使えそうな物に遭遇出来ないなぁ。

 

と思って居たらこんなに立派な個体に。

akymdr2019 (20).JPG

akymdr2019 (18).JPG

akymdr2019 (19).JPG

 

切って見たが、食害も殆ど無い。

akymdr2019 (21).JPG

いや、これは有り難い。

勿論、喜んで収穫。

 

更にこんな物も。

ド──────────ン!

akymdr2019 (15).JPG

 

ドド──────────ン!

akymdr2019 (16).JPG

 

ドドド──────────ン!

akymdr2019 (17).JPG

いやぁ、これはまた素晴らしい♪

これだけで今年の夏キノコの収穫は満足出来た♪

 

 

例年より3週間遅れだったが

なんだかんだでそれなりに収穫があったなぁ。

いやぁ、良かった良かった。

とは言え、贈答用に出来る物は殆ど無かったので

全て自家消費する事に。

 

早速調理。

akymdr2019 (23).JPG

小さい物、形の悪い物をスライス。

 

更に細かく切って。

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オリーブオイルで炒める。

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生クリームと牛乳で伸ばす。

akymdr2019 (26).JPG

 

パスタに絡める。

akymdr2019 (27).JPG

 

映えさせる為にブロッコリースプラウトをトッピング。

akymdr2019 (28).JPG

(゚д゚)ウマ〜♪

 

次の日にはドリアを。

akymdr2019 (29).JPG

赤パプリカを差し色に。

 

溶けるチーズをたっぷり乗せ、パン粉を振りかけて

オーブンで焼き色を付ける。

これにもブロッコリースプラウトをトッピング。

akymdr2019 (30).JPG

これも(゚д゚)ウマ〜♪

正に季節の味わい、季節の贅沢だよなぁ♪

 

残った分はヤマドリタケモドキも含め

スライスして天日干しする事に。

ymdrtkmdk2019 (33).JPG

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akymdr2019 (22).JPG

これでまた当分は楽しめると言う物。

 

 

キノコヌシ様、今年も有難う御座居ました。

また来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

(-人-) ナム〜

 

 

 

【オマケ】

アカヤマドリの生えていた近くにこんな物が。

一見、アカヤマドリに見えてしまいかねないが

これはオオコゲチャイグチ。

ookgcigc2019 (1).JPG

ookgcigc2019 (2).JPG

オオコゲチャイグチは当方のフィールドでは

9月の発生が多いのだが、初夏に発生する物も少なくない。

それがアカヤマドリの発生時期・発生場所が重なるので

ややこしい事になる。

幼菌の段階ではご覧の様に色合いと形が良く似ているのだ。

アカヤマドリは美味な食キノコだが

オオコゲチャイグチは毒キノコなのだ。

間違えて収穫したらえらい事になる(→こちら)。

なのでどうぞお気を付け下さい。

 

 

まぁ、切ってみたら違いは判るとは思うけど。

それに、このフィールドにアカヤマドリを採取しに来る人が

当方以外に居るとは思えないのだけどね。

 

 


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| イグチ科 | 15:05 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
キヌガサタケの事

ある日の事。
悪魔の囁きを聞いた。

 


「キヌガサタケが生えて来てるよ・・・・・・」

 


キヌガサタケは「キノコの女王」と言われるとても華やかなキノコだ。
当方、実はキヌガサタケを実見した事が無い。
キヌガサタケは孟宗竹の竹林に発生する、と言う独自の生態を持つ。
だが、当方の行動範囲には孟宗竹の大きな竹林が見当たらない為に
今まで見る機会が無かったのだ。
なので一度は見てみたい、憧れのキノコの一つだったのだ。

 


「キヌガサタケが生えて来てるよ・・・・・・」

 


そのキヌガサタケが生えているのを
見に行かないか、とキノコメイトから誘惑されてしまったのだ。
その場所は京都府南部、との事で
当方在住の名古屋からはかなり遠い。
行こうと思ったら新幹線を使うにしてもかなり早起きしなければならない。
だが、今のこの時期に行かないと見れない。
当方の周辺で生えている環境を今シーズン中に見付けられる保証も無い。

 


「キヌガサタケが生えて来てるよ・・・・・・」

 


キヌガサタケは見たいなぁ。
でもその場所は何分遠いしなぁ。
相当早起きしないと行けないしなぁ。
交通費もかなり掛かるしなぁ。
どうしようかなあ・・・・・・

 


「キヌガサタケが生えて来てるよ・・・・・・」

 

「キヌガサタケが生えて来てるよ・・・・・・」

 

「キヌガサタケが生えて来てるよ・・・・・・」

 


( ・o・)ハッ! と気が付くと
当方は某所の竹林内に立っていた。
つい、悪魔の誘惑に負けてしまったのだ。
事ほど左様にキヌガサタケの魔力は恐ろしい。

そして目に飛び込んで来たのはこんな光景。

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これが憧れのキノコの女王、キヌガサタケだ。

キヌガサタケはご覧の様に大きなレースのマントが特徴的なキノコ。

なので、キノコを擬人化した際には

キヌガサタケはほぼ100%女性として描かれる。

 

その竹林にはキヌガサタケがそこここに生えていた。

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上から見るとこんな感じ。

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全く不思議な、そして綺麗な形だよなぁ。

 

それにしても本当にいきなりこんなのが竹林の中にあるんだもんなぁ。
これがキノコだと判っていてもびっくりしてしまうよ。
まして、キヌガサタケの事を知らない人がいきなりこれに遭遇したら

怖いとか気持ち悪いとか思っても仕方無いだろうなぁ。

 

こちらは新鮮な個体と、朽ち果てた個体。

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朽ち果てた方は柄以外が綺麗に無くなっている。

 

こちらの古い個体はレース部分のみが無くなっている。

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上部にほんの少し残骸が残っている点から見ると

多分、虫やナメクジなどに食べ尽くされたのだろうなぁ。

レース部分は柔らかくて食べやすいのだろうなぁ。

 

こちらは卵(幼菌)の状態。

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知らなければ爬虫類の卵にしか見えないよなぁ。

 

こちらの卵は孵化?直前なのだろう。

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外皮が薄くなってキノコ本体の頭頂部が透けて見えている。

 

こちらは頭部を取り去った状態。

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これを乾燥させた物が中華料理の高級食材、

「竹孫(ツーソン・本字は竹冠に孫)」だ。

頭部が外してある理由は後述。

一度だけ食べた事があるが

ふわふわシャクシャクとした歯触りが何とも言えず

如何にも高級食材!と言う感じだった。

 

所でそのマント部分、軸の長さに対応して

裾がちょうど地面に着く様な長さになっているので

卵の上に枯葉が思いもよらず厚く積もっていたりすると

この様にスカートを引き摺る様な状態になってしまう事もある。

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何か障害物があるとこんなスカートをめくられたみたいな状態に。

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斜めに生えるとマントも偏った状態になってしまう。

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何か、とても残念な感じだ。

 

折角ならこんな風に綺麗に開いてほしい所だよなぁ。

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さて、このキヌガサタケ。

暗緑色の頭頂部の笠とそれを支える軸(柄)、

そしてレースマント部分(菌網)からなる。

笠の暗緑色部分は胞子を形成する組織(グレバ)で

成熟すると胞子を含んだゲル状になり

これが強烈な悪臭(モロにウ●コ臭)を放つ。

それに誘われたハエにゲルを舐め取らせる事により

胞子を拡散させるのだ。

 

こちらの画像で、笠の暗緑色部分が無くなり

白い地が見えているのはグレバが全てハエに舐め取られたからなのだろう。

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そのハエ達によって胞子が撒かれた事により

また来年キヌガサタケが生えて来てくれるのだろうなぁ。

 

キヌガサタケを食材にする為には

悪臭のグレバが本体に付かない様に

慎重に取り外さなければならない。

この画像で傘部分が丁寧に取り外されていたのはそれが理由。

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竹孫は高級食材とは言え、中国や香港では

大袋にガサッと入れられた普及品も売られているのだが

そう言う物はややウ●コ臭がしてたりしている。

多分、グレバの取り外しの際の扱いが雑なのだろうなぁ。

だからこそ一袋ナンボの安価で売られているのだろうけど。

 


竹林の少し奥に行くと
近縁種のアカダマキヌガサタケも生えていた。

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アカダマキヌガサタケは卵の部分が暗赤色なのが特徴。

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中にはこんなにアカダマの卵が密集している場所も。

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これが全部開いたらさぞ壮観だったのだろうなぁ。

 

こちらは萎れて倒れた個体。

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この個体にはまだ結構グレバが残っているなぁ。

志半ばで倒れた、感じがしてちょっと寂しい。

 

 

因みにキヌガサタケのグレバはウ●コ臭がするが
アカダマキヌガサタケは臭くない、と言う。

そうなのかぁ、と思って実際にニオイを嗅いでみたら
やはり異様なニオイがする。
当方はそのニオイを
「野菜や大きなキノコが古くなって腐って溶けた時のニオイ」と感じた。
ウ●コ臭とは違うが、それもハエ等をおびき寄せる種類のニオイだ。

 

実際、撮影していた時も

グレバ部分にショウジョウバエがたかっていた。

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矢印を付けてみたが判り難い・・・・・・

 

また、別の個体には撮影中ゴキがやって来た。

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これが、臭気に引き寄せられたからのか、
たまたまなのかは不明。

 

 

所でこのキヌガサタケのレースマントの部分。

何故この様な構造の物があるのかは実は良く判っていないと言う。

グレバはハエ等を呼び寄せ、舐め取らせる為に臭気を放っているが

歩いて来る虫を登らせる為にマントがあるのだ、と言う説もある由。

だが、アカダマキヌガサタケのマントはキヌガサタケと比べると短く

地面には接して居ない様だ。

また、雑木林に発生する近縁種のマクキヌガサタケは

アカダマ以上にマントが短く、完全に宙に浮いている(→こちら)。

また、別の近縁種のスッポンタケにはマントが完全に無い(→こちら)。

そうなると益々マントに意味が判らないなぁ。

 

因みに、色々画像検索をして見ているとマントの短い種類は

マントの長い種類に比べると圧倒的に少ない。

それはビジュアル的な問題で

ネット上にアップされているマントの短い種類の画像が少ない、

と言う事もあるのかも知れないが、

ひょっとしたら進化の最終形として長いマントがあり、

短いマントはその途上にある、と言う事なのかも知れない。

ま、これは当方の勝手な想像なのだけど。

 

 

所で日本には他に全体に黄色いウスキキヌガサタケがある(→こちら)。

世界に目を向けるとマントが赤みを帯びた物(→こちら)や

緑色を帯びた物もあるのだとか(ネットでチラッと見た話なので

実在するかどうかは不明、画像は見付けられず)。

中にはこんな変わった形になる物もある由(→こちら)。

本当にキノコは思いもよらない物があるよなぁ。

 

 

因みにキヌガサタケとは「衣笠(絹笠)の様なキノコ」の意。

衣笠とは貴人が外出する際に

付き人が後ろから差し掛け長柄の傘の事(→こちら)。

とても優美な名前だよなぁ。

余談だが「衣笠」で検索すると「衣笠祥雄」ばかり出て来るのが閉口物だった・・・・・・

そして別名は虚無僧タケ、シケダケとの事。


虚無僧タケは、マント部分の形態から来た名称。

虚無僧は臨済宗の一派・普化宗の修行僧が托鉢行脚をする際の扮装で

その際に頭に被る籠状の深編み笠に

キヌガサタケのマントを見立てた物だ。

  いらすとやフリー素材より引用

 

シケダケは「湿気タケ」の意味で、
湿気の多い梅雨時に発生するからと言うのだが
当方はそれを「師家タケ」では無いか、と考えていた。

「師家(シケ、シイケ)」とは「師匠」の意味で
宗教の分野では修行の指導をしてくれる先生。先達を指す。
そして、尊崇の念を込めて「お師家さん(オシケサン)」と呼ぶ。
虚無僧姿の宗教者を「師家」と呼ぶ地域、または時代があり
そこから「師家タケ」と呼ぶ様になったのでは、と考えたのだ。

 

だが、この日は雨上がりと言う事もあり物凄い湿気だった。
不快指数は個人的には完全に100%。

時としてメガネが曇ってしまう程だった。
やはり「シケダケ」は「湿気タケ」なのかなぁ、と実感した次第。

 

 

 

 

さて、折角なので卵を幾つか持ち帰ってみた。

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試しに一つを分解してみる。

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まずは真っ二つに。

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グレバの部分の内側に軸とレースに当たる部分が
圧縮されて収まっているのが見て取れる。

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陰影を強調してみた。

akdm-bunkai (3) のコピー.jpg

笠(グレバ)部分の内側に

柄とマントの組織が見えるのが判るだろうか。

このキノコの場合、卵が割れて伸びるのは
所謂「成長する」と言うより
圧縮されていた状態の物が伸長し展開する、と言うのが正しいのだろう。

 

 

更に分解。
卵の外皮部分と中身を剥がす。

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柄の根元部分の保護膜?を剥がす。

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グレバ部分を外す。

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グレバ部分の内側にマントが綺麗に収まっていた。

 

笠の内側がなんだか綺麗。

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キノコとしてはこのグレバの所だけが
胞子を形成する点で必要な部分な訳で
軸もマントも必要不可欠とは言えないオマケみたいな物になるのだが
それでもわざわざ軸とマントを形成しなければならない理由が
このキヌガサタケ達にはあるのだろうなぁ。

謎だ・・・・・・

 

 

さて、別の卵は育ててみる事にした。

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たっぷり水を含ませたミズゴケに埋めて観察する事に。

毎日観察していたのだが中々変化は現れず。

 

と、育て始めて5日目の朝。

いきなり卵が割れて本体が伸び出していた。

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2時間後、マントが伸び始めて来た。

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これからの展開がワクワク♪

 

だが当方、基本的に在宅で仕事をしているのだが

この日は出掛けなければならない日だった。
なのでギリギリの時間まで待ったのだが此処でタイムリミット。

 

用事を済ませて帰宅後、こんな状態に。

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完全に伸長は終わってしまっていた。

普段ずっと家に居るのに何でこんな日に限って。

嗚呼・・・・・・

 

折角ならこれを食べる事に。

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ウ●コ臭では無いとは言え、慎重にグレバ部分を取り外す。

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因みに卵部分はこんな感じ。

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上掲の分解作業画像の「柄の根元部分の保護膜?」は

実際に成長した際にはこの様に卵の側に取り残される組織だ。

 

柄とマントを鍋で煮る。

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鳥ガラスープで味付け。

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彩りに細かく切った人参も入れた。

 

で、実食。

乾燥品とはまた違った柔らかい食感で(゚д゚)ウマー♪

 

いやぁ、早朝から交通費を掛けて京都まで行った甲斐があったよ。

色々な観察も出来たし、中々得難い経験だった。

 

今後の目標は名古屋東部でキヌガサタケの発生坪を探す事だな。

そして今度こそは成長段階を最後までちゃんと観察したい物だ。

そしてまたあの食感を味わいたいなぁ・・・・・・

 

 

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| 腹菌類 | 00:08 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
赤団子を求めて 番外篇その3

何度もシツコク書いているのだが

当方はマダケの赤団子病を追い求めている。

       ※アーカイブスへのLINKは最下段にあります

 

名古屋東部の某公園の竹藪に良く発生して居るので

毎年定点観察をしているのだが

赤団子病が発生して居た竹が何本も刈られてしまっていた為に

今年はその場所で赤団子に遭遇する事が出来無かった。

赤団子が発生して居たから刈られたのか

刈った竹がたまたま赤団子が良く発生する竹だっただけなのかは不明。

どちらにしても残念。

また来年に期待したい所。

 

さて、竹を観察していると

赤団子以外の妙な物に遭遇する事が少なくない。

以前にも記事にしたが(アーカイブスの番外編参照)

それ以外の物もまだ幾つもある模様。

その一つがこちら。

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一見なんでも無い竹の一枝だが実は妙な物が写り込んでしまっている。

お判り頂けただろうか・・・・・・

 

その部分をアップしてみる。

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所々に付いている黒い粒々がそれ。

これは「マダケの小団子病」と言われる物。

Mycocitrus phyllostachydis(マイコシトラス フィロスタキディス)

と言う菌がマダケ類に寄生する事により発生する。

 

因みに属名のMycocitrus は「Myco」と「citrus」の複合語。

「Myco」は接頭語で「菌類の」の意味。

「citrus」は「シトラス」で柑橘類の意味。

つまり「Mycocitrus」とは「菌類の柑橘類」の意味となる。

何のこっちゃと思ったのだが「Mycocitrus」と言う属には

Mycocitrus aurantium と言う種類があり

それが柑橘類にしか見えない外見なので(→こちら

      リンク先は古い個体なので褪色しているが、新鮮な個体は鮮やかな橙色

これが属の基準名になっているのかも知れない。

そして小種名のphyllostachydisはマダケの学名から来ている。

つまり「マダケに発生するMycocitrusの仲間」と言う事の由。

 

で、小団子病は実は結構発生して居ると思われるのだが

何分とても小さくて黒い上に先の画像の様に転々と発生し

枝一面にびっしりと群生する、と言う事も無いらしく

殆ど目立たない為に人の目に留まる事はかなり少ない様だ。

当方も赤団子病の事を色々調べていてその存在を知り

気を付けて竹を観察する様になって初めて気が付いた次第。

kdng190531 (7).JPG

ご覧の様に枝の分かれ目、節の部分を選んで発生する様だ。

ぱっと見、そう言う部分にゴミが溜ってる様にしか見えないよなぁ。

 

さてこちらは天狗巣病の初期、所謂「つる状化期」の様子。

枝の先端が細かく分かれ始めた状態(「天狗の巣」参照→こちら)。

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これがどんどん枝の分岐が激しくなり

何年も掛けて房状になって行く、その初期段階。

 

で、つる状部分を良く見ると其処にも小団子が。

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その中の一部を切り取ってみた。

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小団子の一つをアップにしてみる。

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更にドアップ!

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何か虫の糞みたいだなぁ・・・・・・

実際、たまたま小団子に目が向いたとしても

何かの糞と思われて無視されるのが関の山かもなぁ。

 

赤団子や天狗巣病に比べると、とても地味で控え目。

天狗巣病は最終的には寄主である竹を枯らせてしまうのだが

赤団子も小団子も、其処までの病原性は無い様に見える。

ひょっとしたら竹の中で常在菌として振る舞っているのかもなぁ。

特に小団子は、この控え目具合はとてもお淑やかだよなぁ。

勿論、当方には竹の気持ちは判らないので

実はとんだ厄介者と思って迷惑しているのかも知れないけれどw

 

 

所で赤団子は生薬として漢方薬に使われているのだが

小団子に関しては食用かどうかに言及された資料も見ないし

何がしかの薬効も毒も無い様だ。

まぁ、何せ物があまりにも小さいので

そう言う事を試してみよう、と言う気にもなれないだろうしなぁ。

粉末にして胡椒みたいに香辛料として使えたら面白いけど

それにしたって実用に足る量を確保するのはとても大変そうだ。

其処までしなくても、現代は様々なちゃんとした香辛料が

普通に買える時代だしね。

当方も敢えて試してみる気は無いよw

 

 

さてこの小団子。

この黒い状態で長期間残存するのでこうやって目に付くのだが

発生初期はもっと質感も色も違う状態との事(→こちら)。

黒いのは枯死してミイラ状になった物の由。

ミイラだから長期に残存出来るのだなぁ。

ミイラになる前の新鮮な状態の物に是非遭遇してみたい物だ。

それが今後の課題。

 

 

所で、今から12年前に撮影したこの画像。

これも小団子かと思って居た。

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だが、この扁平な形からすると小団子では無くて

タケクロイボタケ(Coccodiella arundinariae)

だったのかも知れないなぁ。

タケクロイボタケは笹の葉の上に発生する種類との事だが

竹に発生する時は画像の様に葉柄に発生するのだと言う(→こちら)。

当時使っていたデジカメではあまり接写が出来無かった上に

当方の撮影技術も今よりアレだった為に

こんな画像しか撮影出来無かったのが残念。

それ以来遭遇出来ていないしなぁ。

赤団子、小団子だけで無く、タケクロイボタケにも気を付けて

今後観察して行かなければなぁ・・・・・・

 

 

※過去記事も併せてお読み頂けましたら幸いです
 アーカイブス→
こちら

 

 


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