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釈迦

こちらの画像はシャカシメジ。

sksmj2008 (1).JPG

飛騨市、旧荘川村の某所の斜面に発生していた。

 

遠景はこんな感じ。

sksmj2008 (2).JPG

斜面の窪みの中に、まるで其処に置かれたかの様に発生していた。

 

シャカシメジはキノコ好きの間では有名な食菌だ。

余程優秀な食菌と言う事なのか、

大概のキノコ図鑑に掲載されている。

まぁ、似た外見の毒キノコが無い(多分)と言うのも

図鑑に掲載しやすい理由の一つなのかな。


山渓カラー名鑑『日本のきのこ』によると

シャカシメジは一度発生すると同じ場所に生え続ける、との事。

だが、その年によって気候は違っている。

気温や雨量、風の変化で、

去年と今年が全く同じ気候の推移と言う事はあり得ない。

年に一度、夏休みと言う決まった時期の数日しか訪れないこの場所で

毎年遭遇するとしたら奇跡以外有り得ないだろう。

 

実際、この場所には20年以上通い続けているが

シャカシメジに遭遇出来たのは5回のみ。

それも、全く同じ場所では無く、微妙にポイントが違っている。

この界隈にはシャカシメジの発生ポイントが幾つかある様だ。

 

となると、この付近全体がシャカシメジの発生坪だ、

と言う事になるのだろうかなぁ。

この近辺に住んで通い続ければ毎年幾つものシャカシメジを

収穫出来る事になるのかも知れないよなぁ。

その為だけに此処に移り住む事は出来無いけどw

 

 

因みに、上掲画像は2008年撮影の物。

こちら↓は最初に遭遇した2004年撮影の物。

sksmj2004 (1).JPG

 

こちらは収穫後に撮影した物。

sksmj2004 (2).jpg

如何に密集して発生して居るかが判る。

 

こちらは2005年。

sksmj2005.JPG


こちらは飛んで2012年。

sksmj2012 (1).JPG

sksmj2012 (3).JPG

sksmj2012 (4).JPG

sksmj2012 (2).JPG

この時はタイミングが良かったのか、3つの株を収穫出来た。

 

こちらは2016年。

珍しく2012年と同じ場所で遭遇出来た。

sksmj2016 (2).JPG

 

下の株はやや育ち過ぎか。

sksmj2016 (4).JPG

食べれない事も無いかも知れないがスルーで。

また来年以降に向けて胞子を撒いて貰おう。

 

上側には大小3つの株が。

sksmj2016 (3).JPG

 

一番右の株はこの大きさ。

sksmj2016 (6).JPG

 

根元は菌糸の塊になっている。

sksmj2016 (7).JPG

この部分はキノコ本体とはまた違った歯触りで美味しいとの事。

 

大きい株のみを採ったのだが、掘り取りの際に割れてしまった。

折角なので、シダを添えて映えさせてみた♪

sksmj2016 (10).JPG

そしてこれは菌友に。

美味しく食べてくれた由 (^-^)

 

その近くにこんな状態の物が。

sksmj2016 (8).JPG

sksmj2016 (9).JPG

これは育ち過ぎを通り越してかなりの老菌。

既に溶け始めている様子。

かなり急な斜面の上の方だったので

思い切りのズームで撮影したのだが当方のカメラではこれが限界。

近付いて撮影出来無かったのは残念だった。

 

図鑑にしてもwebにしても

キノコ画像を掲載する時にはどうしても綺麗な物を選んでしまう。

図鑑は基本的に、その種類の典型的な、

一番良い状態の物を取り上げざるを得ないので仕方無い。

webの場合も、判りやすい状態の物を採用するし

綺麗な画像を選んで自慢したい旨もあるので(だよね?w)

こう言う溶けかけの老菌を掲載する人もまず居ない。

当方も今迄、まるで図鑑にある様な

若い状態のシャカシメジにしか遭遇して居なかったので

老熟した株がこんな感じになるとは考えてもみなかったなぁ。

その必要も無かったしw

 

これは大きな株だったので、

これだけ崩れていてもシャカシメジである事は推察出来たが

もっと小さな株だったりしたら

それが老熟したシャカシメジだと判断出来無かったかも知れない。

その点はラッキーだった。

これで今後、老熟してたり溶けている状態の物を見ても

シャカシメジの判断は出来る様になったと思うよ。

だから何?と言われたらそれまでだけど。

 

 

さてこのシャカシメジ、別名は「センボンシメジ」。
上掲画像の様に沢山のキノコが密集しているので「千本シメジ」だ。
名は体を表すと言った感じで、実に判りやすい呼び名と言える。
だが、標準和名はそれにはならず「シャカシメジ」。
漢字で書くと「釈迦占地」となる。

 

「占地」は元々は地面に群生するキノコの総称。
ただ、今では群生しない種類でも
「〜シメジ」と名付けられている物も多い。

では「釈迦」は。


これは仏教の開祖、お釈迦様から来ている。
シャカシメジの小さな傘が密集している状態を
お釈迦様の頭の螺髪(ラホツ)に見立てているのだ。
螺髪とは、例えば大仏様の頭のあのブツブツの事。

        いらすとやフリー素材より
決してこれはパンチパーマなのではない。

 

 話は脱線するが。
 今時はパンチパーマの人も中々居ないからナウなヤング(←)には通じないかもなぁ。
 パンチパーマが出来る理髪師も少なくなっているらしいし。
 今の10代に伝えるとしたら超ショートのドレッドヘアー、の方が通じやすいかもなぁ。

 

面白い見立てだが、何故わざわざお釈迦様の頭にしたのかなぁ。
センボンシメジの方が判りやすいと思うのだけどなぁ。
センボン〜て名前のキノコは他にもあるのだし。
他のセンボン〜のキノコは不食菌が多いのでそれと間違えない様に
美味しいキノコであるシャカシメジを区別したかったのかなぁ。
まぁ、命名者に聞かないと判らない所。

 

ただ、密集して生えるから「センボンシメジ」にした場合、
同じ様に密集した発生の仕方をするニオウシメジと
画面上は区別が付き難いから敢えて変えたのかも知れない。
因みにニオウシメジはこちら↓。

sksmj1.jpg

               ブログきのこ三十郎さんのサイトより引用


サムネイルで見るとシャカシメジと大差ないが大きさが決定的に違う。

sksmsj2.jpg

                     ブログきのこ三十郎さんのサイトより引用

大きいのを仁王様にしたから
小さい方はお釈迦様(の頭)にしたのかなぁ。

 

と思ったので色々調べてみた所、

「センボンシメジ」は江戸時代のキノコ図鑑と言うべき

坂本浩然による『菌譜』の記述に由来しているとの事。
1954年刊行の川村清一著『日本菌類図鑑』でもそれを踏襲している。
だが、1957年刊行の本郷次雄著『原色日本菌類図鑑』では
「シャカシメジ」で掲載されている。
その辺りで和名が変更された様だ。

 

そして『日本産菌類集覧』によると
「ニオウシメジ」の命名・登録は1981年との事。

順番は逆だった。
何故「釈迦」にしたのかは結局判らなかったよ・・・・・・

 


さて、先にも書いたが、「シャカシメジ」の名は
お釈迦様の螺髪を由来としている。
では、お釈迦様は何故あの頭なのだろうか。

それは、お釈迦様、つまり仏様は悟りを開いた特別な人なので
他の一般人とは外見から違う物なのだ、と言う思想が元になっている。
その沢山の差異を纏めて「三十二相八十種好」と言う。


詳細は検索して頂きたいが
悟りを開くと色々な身体変化が現れるのだ、と言う。

仏像はそれを元に形作られている。
曰く「足は偏平足になって足の裏に輪相と言う
   めでたい模様が現れる(これが仏足石の由来)」、
曰く「指の間に水かきが出来る」etc・・・・・・
そして「体の全ての毛の先端が全て上になびき、右巻きになる」
と言うのがあり、螺髪はそれを表現している次第。

 

所で、仏像には色々な種類があるが
無理やり大きく分けると「如来」と「菩薩(及びその他)」となる。
「如来」とは「悟りを開いた人」の事。

お釈迦様もこちらに含まれる。
「菩薩」とは「まだ悟りを開いていない人」の事で
「悟りを開けるけれど、敢えて悟りを開かないで
民衆を救う為に我々の側に居る」と言う立場を差す。
悟りを開いてしまうと「あちら側の世界」に行ってしまうので
敢えて「こちら側の世界」に留まってくれているのだ。

 

菩薩やその他の仏像は悟りを開いていない為に
装飾品を身に付けていたり、色々な衣装まとっていたり
更には色々なグッズを手にしているのだが
如来は悟りを開いた、つまりあらゆる欲望から解脱しているので
身なりは極めてシンプル。
装飾品は一切身に着けず、衣装もあっさりとしている。
つまり螺髪頭の人は欲望にまみれてはいけないのだ。

 

と、仏教の話を長々として来たのだが
何が言いたいのかと言うと

 

 「欲望を解脱したお釈迦様」を命名の由来としているのに
 シャカシメジは美味なキノコゆえに
 キノコ探索者の欲望を刺激してしまっているよなぁ

 

と言う事。
シャカシメジの命名者は其処までは考えてなかったのだろうな、と。


当方も今後シャカシメジに遭遇出来たら
欲望に忠実に行動する事にするよ( ̄∀ ̄)

 

 

 


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| キシメジ科 | 00:08 | comments(4) | - | pookmark |

こちらはヤグラタケ。

2016年、岐阜県飛騨地方にて遭遇。

黒い部分は古くなって朽ちた状態のクロハツ。

左側に見える白いポツポツがヤグラタケの幼菌。

ygrtk (7).JPG

ygrtk (6).JPG

ygrtk (10).JPG

ヤグラタケはクロハツの老菌の上に発生する、と言う

ちょっと変わった生態を持つ。

 

その場所にはヤグラタケを発生させたクロハツの老菌が

幾つも並んでいた。

ygrtk (5).JPG

ygrtk (8).JPG

 

こちらはひっくり返った状態のクロハツだった為

ヒダの部分から発生して居たヤグラタケ。

ygrtk (9).JPG

こんな発生の仕方もあるのだなぁ。

 

ヤグラタケは人為的には様々なキノコから発生させる事が出来るが

自然下ではクロハツからしか発生しないのだとか。

その理由は不明の由。

不思議だなぁ。

 

クロハツと思われるキノコは

当方の徘徊する名古屋東部や飛騨地方では良く発生して居る。

そしてヤグラタケは図鑑的には特に珍しいキノコでは無い、との事。

だが、当方は中々ヤグラタケに遭遇出来無かった。

 

デジカメを持っていなかった20数年前に

一度だけ飛騨地方で遭遇したのだが

それ以来さっぱりだった。

それが2016年に遭遇出来た次第。

 

やっとの遭遇だったのでとても嬉しかったのだが

暗い森の中で、真黒な土台の上に生えている

真っ白な小さなキノコだった為、撮影が中々上手く出来無かった。

当方の撮影技術では上掲画像が精一杯・・・・・・

なので、ちゃんとした外見はこちらにて(→Google画像検索)。

 

 

先にも書いたが、クロハツと思われるキノコは

名古屋東部にも発生して居る。

ヤグラタケが名古屋でも発生して居る、と言う報告も

we上では散見していたのだが当方は遭遇した事は無かった。

 

それが今年(2018年)8月にやっと遭遇出来た。

ygrtk (2).JPG

ygrtk (1).JPG

飛騨での画像は発生したて真っ白な幼菌だったが

こちらは胞子が形成され始めた様で傘が褐色になっている。

 

ヤグラタケは胞子を成熟させる際に

普通のキノコの様にヒダで形成するのでは無く、

キノコ全体が胞子に変化する、と言う

もう一つの不思議な生態を持つ(→その状態)。

このヤグラタケも数日後にはそうなるのだろうなぁ。

 

キノコ全体が胞子になるのに

ヤグラタケにはちゃんとヒダがある。

ygrtk (4).JPG

ygrtk (3).JPG

なのに、ヒダも傘も関係無く、全体が胞子になってしまうのだ。

それも不思議だよなぁ。

わざわざ傘やヒダを形成するのになぁ。

ひょっとしたら、ヒダの無い形に進化している途中なのかもなぁ。

 

 

最初の方に書いたが、飛騨地方では20数年振りの

ヤグラタケとの遭遇だったので

折角ならこれは標本にしたいと思った。

 

なので持ち帰って冷凍庫に入れ、凍結乾燥標本の処理をした。

タッパの中に粉状のシリカゲルと共に収め

冷凍庫内で時間を掛けて水分を取り除き乾燥させるのだが

時々シリカゲルを入れ替えなければならない。

何分、土台は朽ちた状態のクロハツ。

とても脆いのだ。

入れ替え作業で動かす度に崩れてしまい、

完成した時にはこの状態に。

小さな破片は廃棄して、残ったのがコレ。

折角の土台のクロハツが何だか良く判らない状態に。

 

この残った部分はヤグラタケの菌糸によって

脆くなくなったクロハツの組織の部分、と言う事なのだろうなぁ。

次回、遭遇・収穫出来た時には

もうちょっと気を付けて標本にしたいなぁ。

 

 

 

所でこのヤグラタケ。

漢字で書くと「櫓茸」となる。

では「櫓」って何?

 

多くの場合、「櫓」は「火の見櫓」「太鼓櫓」等の

塔の様に背の高い構造物を指すのだが

ヤグラタケはキノコとして特に細長かったり

柄が長い訳では無い。

なのに何故「櫓茸」なのだろう。

 

思うに、ヤグラタケの「櫓」は「塔の櫓」では無く

「城郭の櫓」を意味しているのではないだろうか。

城郭の櫓は塔のような形では無い。

しっかりとした石垣や土塁の上に築かれた構造物だ。

そして天守閣などと比較すると小さな建物だ。

多くの場合、城郭全体を構成する広大な石垣の土台の上に

ちょこんと乗っている、と表現出来る状態だ。

               週末おでかけMAPさんのサイト「龍野城【霞城】隅櫓」より引用

 

     日本の城さんのサイト 城の見方ガイド(10) 櫓の分類と名前の付け方とは?より引用

 

大きなクロハツの土台の上に発生した

小さなキノコのその様子を城郭の櫓に見立てたのだ、とすれば

「ヤグラタケ」と言う命名も

しっくり来るのと思うのだがどうだろうか。

ヤグラタケの白さも城壁っぽいし

土台の石垣も黒々としてるしなぁ。

うん、確かにそれっぽい。

 

 

と、それはともかく。

今後もヤグラタケは探索するつもり。

明るい場所で撮影した筈の名古屋での個体も

今イチ綺麗に撮影出来無かったしなぁ。

標本もそうだけど、画像も綺麗な物が欲しいなぁ。

 

来年は遭遇出来るかなぁ。

まさかまた20数年後???(;´Д`)

 


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| キシメジ科 | 19:14 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ツノシメジの事 その2「試食篇」

以前、ツノシメジの事を記事にした(→こちら)。

その時に

 今度遭遇出来たら食べてみたいと思わないでも無いような気が
 しないでも無い、みたいな・・・・・・

と〆た。

 

ヨーロッパでは食キノコとして扱われており

日本でも食べた事のある人がいる、と言う事で

積極的に食べたいと言う訳では無いけれど

機会があったら食べてみても良いかなぁ、程度の

軽いお茶濁し程度の気持ちで書いたのだ。

 

その後、友人が信州でツノシメジに大量に遭遇した。

当方の話から食キノコと判断し、食べてみた、との事。

因みに、友人はツノシメジには初遭遇の由。

毎年徘徊しているシマで初遭遇と言う事なのだから

矢張りツノシメジの発生は全国的に増加しているのかも知れないなぁ。

 

で、友人によると美味しいキノコの由(→こちら)。

blogには書かれていないが、煮ると良い出汁は出る物の

ツノシメジ自身はフニャフニャで出汁ガラ状態になってしまうので

炒める等、油を使った料理にした方が良い、との事だった。

 

で、大量に収獲したとの事で、一部を送ってくれた。

それがこれ。

tnsmj171031 (1).JPG

とても大きな物ばかり。

最大の物で傘径12〜3cm。

当方が飛騨で遭遇していたのは精々5〜6cmだったので

その点でまずびっくり!

さすがキノコ王国信州だなぁ。

 

で、早速調理を。

取り敢えず、一部を食べやすい大きさに切る。

tnsmj171031 (2).JPG

 

それを炒める。

tnsmj171031 (3).JPG

 

まずはパスタで食べる事に。

予想だにしなかったツノシメジの大きさに気を取られて

撮影をするのをうっかり忘れてしまったのだが

ショウゲンジも同時に送られてきていたので

そのショウゲンジとベーコン、ホウレンソウを加え、

牛乳でブルーチーズを溶かしてクリームソース風に。

インスタ映え?を意識してブロッコリースプラウトをトッピング♪

tnsmj171031 (5).JPG

ツノシメジの傘の毛羽が黒々としていてちょっとグロいw

恐る恐る食べる事に。

で、味は?

 

 

 

 

 

 

 

美味い!!

 

実に美味しい!!

 

 

 

 

 

 

味の事を文字だけで表現する事は

グルメレポーターでも無い当方にはまず不可能なのだが

シイタケやポルチーニとも違う、甘味すら感じる様な旨味がある。

確かに歯応えは弱いのだが

グニャグニャで気持ち悪いと言う程軟らかな訳でも無いので

当方はそれほど気にならなかった。

 

一緒に入れたショウゲンジもそれなりに美味しかったのだが

はっきり言って比べ物にならないくらいツノシメジの方が美味しかった。

いやー、これは意外だった。

友人から美味しいとは聞いていたが、こんなに美味しかったとは。

こんな美味しいキノコがつい最近まで知られていなかっただなんて。

 

 

翌日になっても腹具合、体調には特に変化は無かった。

少なくとも友人達と当方にとっては毒キノコでは無い様だ。

 

前夜の残りのツノシメジ、今日は別の料理で食べてみようかな。

青梗菜とニンジン、豚バラ肉で中華風の炒め物にしてみた。

tnsmj171031 (4).JPG

比較の為にシイタケも入れてみた。

さてお味は。

 

 

 

 

 

 

 

美味い!!

 

矢張り美味しい!!

 

 

 

 

 

 

中華でも合うなぁ、

ツノシメジは油系料理で食べるべし、と言って良いだろう。

一緒に調理したシイタケと食べ比べてみた。

シイタケは勿論美味しい。歯応えもある。

だが、味だけで言えば

ツノシメジの方が断然美味しい、と当方は感じた。

しっかりした歯応えを望む人には物足りないかも知れないが

ツノシメジはそれを補うほどの美味しさがあると思う。

とにかく、これだけは言える。

 

ツノシメジは美味しい!

 

 

 

 

ただ、これは当方の個人的な感想だ。

他の人が皆そう思うかどうかは判らない。

また、ツノシメジが本当に安全な食キノコかどうかもまだ判らない。

他の人には何らかの中毒症状を起こす、と言う可能性もある。

 

更に言えば、日本に発生しているツノシメジが

1種類だけかどうかも判らない。

友人が信州で採取したツノシメジが

たまたま安全だっただけなのかも知れないのだ。

当方が飛騨で遭遇したツノシメジと同一種である保証も無い。

 

実際の話、この9月に発刊されたばかりの

『青森県産きのこ図鑑』 工藤伸一著 アクセス21出版刊 によると

青森で発生しているツノシメジは色が全体に薄く

「今後同一種か詳細な検討が必要である」と記載されている。

掲載画像を見ると確かにアイボリー〜淡褐色で

当方の知るツノシメジにはとても見えない。

そして、青森ではツノシメジを食べた人はまだいない様だ。

 

この記事はあくまでも当方の体験記だ。

読者の皆様にツノシメジを食べる事をお勧めしている訳では無い。

この記事を読んだから、とツノシメジを食べた為に

何らかの健康被害が出たとしても当方には責任は取れない。

思わぬ被害を生まない為には安易に食べるべきでは無いだろう。

 

 

 

 

今後当方がツノシメジに遭遇したら

採取してモリモリ食べるけどね( ̄∀ ̄)

 

 


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| キシメジ科 | 00:05 | comments(6) | trackbacks(0) | pookmark |
ツノシメジの事

2005年の事。
岐阜山中でキノコ探索をしていた際に
こんなキノコを見つけた。
tsunosimeji2003.JPG

tsunoshimeji2005 (1).JPG

tsunoshimeji2005 (4).JPG

tsunoshimeji2005 (3).JPG

tsunoshimeji2005 (2).JPG
毛羽だった鱗片がとても顕著な中型のキノコ。
その前年、この近くでヌメリスギタケモドキを
採取していたので、
外見から初見ではスギタケの仲間かな、と推定した。

腐朽木から発生するスギタケの仲間は主に

 ハナガサタケ 
 スギタケ 
 スギタケモドキ 
 ヌメリスギタケ 
 ヌメリスギタケモドキ 
がある。

残念ながら当方には手持ちの画像が無いので

リンク先でご覧頂きたいが、外見的にはどれもとてもよく似ている。

更に、良く似た未知種もある、との事なので

その辺りなのかなぁ、と見当を付けた次第。

 

こちらはヌメリスギタケモドキの老菌。

numerisugi-old.JPG

傘の鱗片が良く見える。
この様な訳で、褐色で鱗片の顕著なキノコ、と言えば
スギタケの仲間がすぐに思い至る。
でも、それにしては鱗片と言うより「毛羽立ち」て感じだし

その量もとても多いなぁ。
色も濃いし、スギタケの仲間にありがちなヌメってる感じも無いし。
まぁ、乾燥気味で鱗片の感じが変わってるのかもなぁ、と
疑問に思いながらも取り敢えず採取。

帰宅後、瓶詰めにするべく水煮に。
だが、多くのスギタケの仲間なら出る筈のヌメりは一切出ない。
どうやらこれは別種のキノコのようだ。
だが、正体がまるで判らない。
それらしいキノコを図鑑で見つけられない。
なので廃棄処分に。
後学のために保存して置くべきだったかも知れないが
その時の状況もあったので仕方ない。
それにしても何て種類だったのか、気に掛かるなぁ・・・・・・

 


それから何年も経った頃、
ネットで何かを検索していた時に
例の謎のキノコそっくりの画像を偶然見つけた。
それが「ツノシメジ」だった。
(Googleの画像検索結果→こちら


ツノシメジはスギタケの仲間では無く、実はキシメジ科。
キシメジ科はツルっと、またはヌラっと、
もしくはスラっとした外見のキノコが多いが
この様な、そこそこ大きいのに
こんなにも激しく毛羽だったキノコはとても珍しい。

「ツノシメジ」と言う和名は

この顕著な毛羽立ちを「ツノ」に見立てたのだろう。


ツノシメジの事を予め知って居ないと
スギタケの仲間に間違えるのは仕方無いと言えるだろうなぁ。

因みに、日本で知らない人は居ないだろう、あの「マツタケ」も

キノコマニアで知らない人はいないだろう「ナラタケ」も

キシメジ科だ。


ツノシメジとスギタケの仲間とは分類学的には近い訳では無い。
即ち、

 

 担子菌門ハラタケ綱ハラタケ目モエギタケ科スギタケ属
 担子菌門ハラタケ綱ハラタケ目キシメジ科ツノシメジ属

 

の様に違っている。
「科」が違う、と言う事は人間を中心に考えると

同じ霊長目の括りではあるが
キツネザルやメガネザルくらい離れている、と言う事になる。

猿に顔や雰囲気の似た人間は少なくないが

実際には全く別の生き物な訳で

取り敢えず、キノコの見た目程には近く無い、と言う事で。

 


日本で最初にツノシメジの発生が報告されたのは
1989年との事で、比較的新しいキノコと言える。
近年は発生報告が多い、との事で
それがそのまま、環境の変化等によって
発生量が増加した事を意味しているのか、
又は、近年は当方の様なキノコマニアが多くなったので
このキノコに遭遇する人が以前より増えただけ、なのかは判らない。

ただ、全国的に見て発生の多い種類では無い様だ。
「"ツノシメジ"」で検索しても658件。
学名の「"Leucopholiota decorosa"」でも2230件だ。

                      (何れも2017年6月30日現在)
これは情報がかなり少ないキノコ、と言えるだろう。
その為か、掲載されている図鑑も極めて少ない。
当方の知る限りでは

 

 『見つけて楽しむ きのこワンダーランド』

        大作晃一・吹春俊光著 山と渓谷社刊

 『追補 北陸のきのこ図鑑』 池田良幸著 橋本確文堂刊

 

そして今年(2017年)5月28日に発刊されたばかりの

 

 『検証キノコ新図鑑』 城川四郎著 筑波書房刊

 

の3冊のみだ。


発生環境は『検証キノコ新図鑑』によると

 

 北米、欧州、日本の冷温帯上部〜亜寒帯域に分布が知られている。
 日本では長野、栃木、岐阜などの各県のシラカバなど広葉樹倒木に発生。
 まれ。

 

との事。
当方がこのツノシメジに遭遇したのは
岐阜山中、1000m地帯のシラカバ倒木上だったので記述と良く合致する。

上掲の3書では食毒不明、となっているが
ヨーロッパでは食用にされている由。
日本では食べた人はいないのか、と思ったら

白川渓一郎氏の「きのこギャラリー」と言うサイトでは
『食味:☆☆』となっていた(→こちら)。
やはり食べられるようだ。

尚、平成26年6月1日刊の『追補 北陸のきのこ図鑑』では
ツノシメジは所属科未確定となっていたのだが
平成29年5月28日刊の『検証キノコ新図鑑』ではキシメジ科となっている。
その数年の間に研究が進んだ訳なのだなぁ。

因みに学名の Leucopholiota decorosa。

 Leucopholiota は「leuco(白い)+pholiota」。

pholiotaはスギタケ属の属名。

「pholis(ウロコ)+otos(耳)」で

スギタケ属の外観からその学名が充てられたのだろう。

で、スギタケ属は胞子が茶色なのだが

ツノシメジは胞子が白色なので「白いスギタケ」と表現された様だ。
decorosaは「美しい」の意味との事。
この褐色の毛羽の派手なキノコが「美しい」とは思えないが
decorosaがデコレーションと同根の言葉なのだとしたら
「毛羽で派手に着飾っている」と言う意味合いなのかも知れないなぁ。

 

 

その後、暫く遭遇は無かったのだが
2014年と

tsunoshimeji2014 (1).JPG

tsunoshimeji2014 (2).JPG

tsunoshimeji2014 (3).JPG

tsunoshimeji2014 (4).JPG

 

2015年にツノシメジに連続して出逢った。

tsunoshimeji2015 (1).JPG

tsunoshimeji2015 (2).JPG

tsunoshimeji2015 (3).JPG

tsunoshimeji2015 (4).JPG

やはり近年は発生が増えているのだろうかなぁ。
それにしても相変わらず毛羽毛羽しいキノコだ。

高地にしか発生しないキノコ、との事なので中々その機会は無いが
今後も色々と観察して行きたいと思う。
今度遭遇出来たら食べてみたいと思わないでも無いような気が
しないでも無い、みたいな・・・・・・

 

 

※続編があります。よろしければお読み下さい→こちら

 


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| キシメジ科 | 00:04 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
ハナとハリガネ
画像はハナオチバタケ。
hana-harigane (40).JPG
その名の通り、落ち葉から発生する可憐なキノコだ。
傘径は1cm程度と小さいのだが
深い釣鐘型なので、傘径に比べて大きく感じ
色も鮮やかなので、フィールドでも良く目立つ。
正に「花落ち葉茸」の名に相応しい。

上掲画像の個体は鮮やかな赤紫だが
時として赤茶色の個体にも出会う。
hana-harigane (16).JPG
こちらは以前はサビイロオチバタケと命名され
ハナオチバタケと別の学名も付けられていたが
その後の研究でハナオチバタケの色違いと判明した為
「ハナオチバタケ褐色型」とされた由。

そして、そのハナオチバタケ褐色型とそっくりのキノコに
ハリガネオチバタケがある。
hana-harigane (9).JPG
ハナオチバタケ褐色型とハリガネオチバタケは
顕微鏡下では差異は一目瞭然との事だが
肉眼では中々見分けが付かない。
ハナオチバタケ褐色型に比べて
ハリガネオチバタケの方が傘が大きい、との事だが
それも個体差があるので絶対的な基準とは言えない。
生憎、当方は顕微鏡を持って居ないので判別が出来無い。
なので、当方は褐色の個体と遭遇したら
「ハナオチバタケ褐色型?」として処理していた。

所が、その2種を肉眼で簡単に判別する方法があると言う。
『北陸のきのこ図鑑』によると

 ハナオチバタケ
   傘径0.8〜1.5cm
   ひだ16〜19枚

 ハリガネオチバタケ
   傘径1〜3cm
   ひだ13〜15枚

との事。
傘径も判断の基準にはなるが
それよりもひだの数を数えれば確実に判定出来るらしい。
いやぁ成程、これは判りやすい。
ならば、これまで当方が「ハナオチバタケ」として撮影した画像を
この基準でどちらの種類かを判定してみよう。
尚、先の3種の上掲画像は、その判定結果から選んだ物。

以下、ズラズラと画像を列挙。


2003年9月1日、京都御所内で遭遇したこちらの個体。
hana-harigane (2).JPG
hana-harigane (1).jpg
ひだが14枚なのでハリガネオチバタケの様だ。


2005年7月10日、栗東市内に遭遇したこちらの個体。
色からしてハナオチバタケだが念のため確認。
hana-harigane (3).JPG
hana-harigane (4).jpg
ひだが21枚。
図鑑の解説より多いが、それは個体差の範疇だろう。
ひょっとして別種で新種の「〇〇〇オチバタケ」???


2006年6月18日、京都市内に遭遇したこちらの個体。
こちらも色からしてハナオチバタケだが念のため確認。
hana-harigane (6).JPG
hana-harigane (5).jpg
傘全体を見渡せる画像が無かったのでこの画像だけで判断。
半面だけでひだが11枚まで数えられたので
全体で16枚以上はありそうだ。


2007年7月27日、栗東市内で遭遇したこちらの個体。
枯れてしまっているので数え辛い。
hana-harigane (7).JPG
hana-harigane (8).jpg
15枚と思われるのでハリガネオチバタケの様だ。

2008年6月23日、名古屋市内で遭遇したこちらの個体。
hana-harigane (9).JPG
枯葉から生えているのが良く判る。
hana-harigane (11).JPG
hana-harigane (10).jpg
15枚なので、ハリガネオチバタケの模様。


同日、別の場所で遭遇したこちらの個体。
hana-harigane (13).JPG
hana-harigane (12).JPG
矢張りハナオチバタケで良い様子。


同じく、こちらの個体。
hana-harigane (15).JPG
hana-harigane (14).JPG
すっかり枯れてしまっているので
ひだの数を数えるのも困難。
色合いからしてハナオチバタケだろうなぁ。


2008年9月20日、名古屋市内で遭遇したこちらの個体。
hana-harigane (16).JPG
hana-harigane (17).JPG
18枚なので「ハナオチバタケ褐色型」の様だ。


2009年7月22日、名古屋市内で遭遇したこちらの個体。
hana-harigane (21).JPG
hana-harigane (20).JPG
こちらも「ハナオチバタケ褐色型」の様だ。


2009年8月3日、名古屋市内で遭遇したこちらの個体。
hana-harigane (22).JPG
hana-harigane (23).JPG
hana-harigane (24).JPG
14枚なので「ハリガネオチバタケ」の様だ。


2010年7月10日、名古屋市内で遭遇したこちらの個体も念の為。
hana-harigane (26).JPG
hana-harigane (25).JPG
16枚以上のひだは確実だ。


2010年7月12日、名古屋市内で遭遇したこちらの個体。
hana-harigane (28).JPG
hana-harigane (27).JPG
ひだは16枚以下と思われるので「ハリガネオチバタケ」か。


2011年6月21日、名古屋市内で遭遇したこちらの個体。
当然ハナオチバタケだろうけど一応確認。
hana-harigane (29).JPG
hana-harigane (31).JPG
hana-harigane (30).JPG
矢張りひだは16枚以上あるなぁ。


2011年8月16日、高山市内で遭遇したこちらの個体。
hana-harigane (32).JPG
hana-harigane (33).JPG
13枚なので「ハリガネオチバタケ」の様だ。

2012年6月20日、名古屋市内で遭遇した個体。
こちらも当然ハナオチバタケだろうなぁ。
hana-harigane (35).JPG
hana-harigane (36).JPG
hana-harigane (34).JPG
矢張り18枚もあった。


2015年7月9日、名古屋市内で遭遇したこちらの個体。
hana-harigane (39).JPG
hana-harigane (40).JPG
hana-harigane (38).JPG
当然16枚以上あった。


2015年7月24日、名古屋市内で遭遇したこちらの個体。
hana-harigane (44).JPG
hana-harigane (43).JPG
16枚以上ある様には見えないので「ハリガネオチバタケ」だろう。


以上の結果から、当方が今迄に遭遇した褐色のハナオチバタケ型キノコは
「ハナオチバタケ褐色型」より「ハリガネオチバタケ」の方が
多かった事が判った。
これは当方の行動範囲内での状況なので
全国的に見てどうなのかは勿論判らない。

実はフィールドで褐色のハナオチバタケ型キノコは良く見掛けるので
新鮮な個体、もしくは群生に遭遇しないと
「あ、またこれね・・・・・・」とついついスルーしてしまい勝ちだった。
ハナオチバタケ褐色型とハリガネオチバタケの発生状況を比較する為に
これからはひだの枚数を気にしながら観察&撮影しなくてはなぁ。




こちらはオマケ。
hana-harigane (18).JPG
hana-harigane (19).JPG
ハナオチバタケにケカビの仲間が生えていた。
キノコにケカビ、と言うと「チシオタケにタケハリカビ」が
キノコマニアの間では有名?だが(→こちら
画像検索すると、他のキノコにも発生してる例があった。
なので、これもタケハリカビなのかも知れない。


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| キシメジ科 | 00:07 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
ピエ・ブルー

先日、たびたび当blogに登場して頂いている
イタリア料理店、ネグラマーロのblogに
気になる記事がUPされた(→こちら)。
ジロールが入荷、との事だ。

ジロールとはアンズタケの事。
anzutake-1.JPG
anzutake-2.JPG
アンズタケはその名の通り
アンズの良い香りがするキノコだ。
それをオムレツにして食べると絶品だ。


anzutake-3.JPG
anzutake-4.JPG
anzutake-5.jpg
実はアンズタケには10年以上前から
毎年岐阜の山中で出逢っている。
だが、何故か何時も収穫期を過ぎた状態で
収穫できたのは2回しか無い。
図鑑では色々な料理に合う旨が書かれているが
当方はオムレツでしか食べたことが無い。
と言う訳でこの絶品オムレツを食べたのは
ン10年間生きて来て2回しか無い……

残念ながら名古屋では今の所アンズタケには出逢っていない。
近縁種と思われる香りの無いアンズタケ?はあり
アンズの香りが無い為に全く食指が動かされない。
anzutakemodoki.JPG
アンズタケに比べてやや褐色がかっている程度で
下手にアンズタケにそっくりなので
どうしてもがっかり感が先に立ってしまう。
このキノコには罪は無いのだけどねー
まぁ、このキノコにしてみたら
自分なりに一所懸命生えているだけな訳で
香りがどうたらこうたらは人間の勝手な都合でしか無いのだが。

そもそも、このキノコが可食かどうかは不明だけどw

と、それはともかく。
そのアンズタケがシェフの手に掛かると
どんな料理になるのだろうか。
blogに「再入荷」とある様に
実はその前月にも入荷されていて
その旨がblogに書かれていたのだが(→こちら
その時は残念ながら都合が付かなかったのだ。
これは是非食べてみなくては。
と言う訳で早速予約をし、店を訪れた。

席に着くと、シェフは例によって
アンズタケを籠に盛って持ってきてくれた。
と、そこに別のキノコが。
kagokinoko.JPG
「ピエ・ブルーが入りましたので」との事。
ピエ・ブルーとはまた初耳のキノコだ。
これはどう見てもムラサキシメジだなぁ。

ムラサキシメジはその名の通り紫色をしたキノコだ。
ピエ・ブルーとは「青い足」の意味との事。
傘は成長と共に褐色を帯びる様になるが
柄は紫色が長く残る事からの命名だろう。

ムラサキシメジは19年前に
当時住んでいた東大阪の裏山で収穫し
食べた事が一度だけある。
その時はコンソメスープにして食べた。
やや歯切れの悪いマッシュルーム、と言った印象で
「ふ〜ん、こんなもんか……」と
それ程良い物とは思わなかった。
当時はデジカメを持っていなかったので
記録も残っていない。
それ以来出逢う機会も無く名古屋へ転居したのだが
昨年、名古屋市東部で
久し振りにムラサキシメジに出逢った。
murasakishimeji-1.JPG
murasakishimeji-2.JPG
murasakishimeji-3.JPG
画像のように柄の基部が膨らんでいるのが特徴だ。
老成した個体、と言う事に加え
光線の加減でかなり白っぽく写ってしまっていて
近縁種のウスムラサキシメジに見えてしまうが
多分ムラサキシメジで良いと思う。

この時は18年振りの再会だったが
前回のイメージがあまり良くなかったので
撮影だけして収穫はしなかった。
そしてネグラマーロでの思わぬ再会。
果たしてどんな料理となって出て来るのだろう。


それがこちら。
ピエ・ブルーのフリッター。
ryouri-1.JPG
サクサクの衣と、中身はトロリとした食感。
そして心地良い歯切れ。
以前、当方が調理した時と全く印象が違う。
どうやらムラサキシメジは油で調理した方が
良い食材だった様だ。
(゚д゚)ウマー


続いてジロールとピエ・ブルーのリゾット。
ryouri-2.JPG
たっぷりの粉チーズにマッチしていて(゚д゚)ウマー


更に牛肉のロースト。
肉の下に、ソースの絡んだジロールとピエ・ブルーが贅沢に。
ryouri-3.JPG
ryouri-4.JPG
にんにくも効いていて(゚д゚)ウマー

(゚д゚)ウマー、とにかく(゚д゚)ウマー

ご馳走様でした(-人-)

皆様も名古屋へ起こしの際には
ネグラマーロへ是非♪
イケメンシェフの渾身の料理が楽しめます(→こちら)。


しかし、ムラサキシメジがあんなに良い食材だったとはなぁ。
認識を新たにした次第。
矢張り素材を活かした調理が何より大事なのだなぁ。

その後、某所で今年もムラサキシメジと遭遇。
murasakishimeji-4.JPG
murasakishimeji-5.JPG
murasakishimeji-6.JPG
去年と同じ時期だった。
どうやらこの場所にはムラサキシメジが常駐している模様。
折角美味しい調理法を学んだのだから
今回は収穫しようかな。
でも、料理に使うにはまだ若いかも。
かと言って数日後に再度此処に来るのも面倒だ。
と言う訳で、持ち帰って少し育ててみる事にした。

小さなタッパに水苔を敷き、そこに植える。
収穫から数時間の内に傘が随分褐色を帯びてしまった。
murasakishimeji-7.JPG
パッと見、ミニ盆栽みたいだw


こちらは2日後の様子。
murasakishimeji-9.JPG
かなり開いて来た。

更に4日後。
murasakishimeji-10.JPG
完全に開き切った様だ。

よく開いた傘の下を見ると水苔が白っぽくなっている。
murasakishimeji-8.jpg
どうやら傘から降り積もった胞子でこうなった様だ。
ムラサキシメジの胞子紋は白色だったのだなぁ。
思わぬ形でそれが知れたw


早速調理する事に。
murasakishimeji-11.JPG

石突を切り取る。
murasakishimeji-12.JPG

そして小割りに。
murasakishimeji-13.JPG

たっぷりのオリーブオイルで炒める。
murasakishimeji-14.JPG

他の具材と共にパスタに。
今回も安物のバジルソースを絡めた。
murasakishimeji-15.JPG
以前、エリンギの記事でUPした時の画像と
殆ど代わり映えしないけど(→こちら
それは置いといて……
ムラサキシメジがトロリとした食感で(゚д゚)ウマー
勿論、シェフの腕に敵うべくも無いけどw


その後も更にムラサキシメジに遭遇した。
murasakishimeji-16.JPG
murasakishimeji-17.JPG
図鑑では菌輪を描いて大量に発生する、と書かれていたが
この場所ではポツポツと散生する様だ。
何時か大量に収穫する機会があったら
またネグラマーロに預けて色々な料理を作って貰いたいなぁ。

それにしても、イタリアでは想像以上に
色々なキノコが食されているのだなぁ。
イタリアで修行していたシェフだからこそ知っていた事で
こうして図鑑を見ているだけでは判らない
新たな情報を得られるのは嬉しい。

これから先、この店でどんなキノコと出会え、味わえるのか。
とても楽しみだ♪



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| キシメジ科 | 00:05 | comments(14) | - | pookmark |
ツエタケはややこしい

2009年6月8日の事。
何時もの場所を探索していた時、
とある一角の小さな木の根本の硬質菌が気になった。


どうせ正体不明だろうなぁ。
でも念の為、撮影だけはして置こう、と近寄った所
そばにあるキノコの幼菌に気が付いた。


マットな質感で、ずんぐりとした形。

以前、この周辺では
チャニガイグチ(→こちら)を見た事があるので
その辺りかなぁ、と見当を付けた。

かわいいので早速撮影。
すると、近くの別の幼菌にも気付いた。

これは是非、成長後の様子も撮影しよう。
そう決めて、その日はそれで帰宅した。

4日後、成長した様子を撮影する為に
再び現場を訪れた。
すると、例の幼菌は
こちらの画像の様な状態になっていた。


イグチでは無く、全く姿形の違うキノコだった。
あまりの意外な事態に、
暫しあっけに取られてしまった。
しかも、かなり大きい。

見上げると雄大な感じ。

こんなキノコには今迄出逢った事が無い。。
これは一体何だろう……

この柄の長さと細さ。
ひだの形。
傘中央部の妙にしわっぽい感じ。
これは何処かで見た感じだなぁ……

はた!と閃いた。
この感じはツエタケだ。
そして表面全体のビロードの質感。
すると、これはビロードツエタケか?


実はこの日、別の場所で
大きなツエタケを見たばかりだったのだ。
今まで当方はツエタケを何回も見ていたのだが
それは傘径がせいぜい3〜4cmの
小さな個体ばかりだった。

因みに、ツエタケは細い柄と、ちょっとシワっぽい傘、


そして湿時に傘が強くヌメるのが特徴。

更に、柄は地中に深く伸び、
埋もれ木に繋がっている、と言う。


だが、この日に見たのは傘径7〜8cmの
割と大きな個体だった。
しかも、老菌で既に倒れてしまっていた為に
最初はツエタケだとは気付かなかった。




だが、全体的な特徴でツエタケだと判った。
図鑑ではツエタケの大きさとして
傘径4〜10cmと書かれている物が多いので
特に大きな個体では無い様だが
当方はこんなに大きな物は初めて見た。

で、その数時間後に先程のキノコに出逢った訳なのだ。
ツエタケの特徴を復習した所だったので
この大きなキノコもツエタケだと気付いた次第。
でなければ、この個体がツエタケの仲間とは
中々気付かなかったかも知れない。

だが、帰宅後、図鑑やネットで調べると
ビロードツエタケとして掲載されている画像の物は
当方の見た個体とはかなりイメージが違っている(→こちら)。
図鑑等では柄の色は黄色で、
傘に比べてかなり明るいのが特徴、との事。
だが、当方の出逢った個体は
傘も柄も、全てが暗褐色だ。
そして、何よりも大きさが違い過ぎる。
図鑑ではビロードツエタケは
「傘は径2〜5cm」とあるが
当方が撮影した個体は傘の径が20cm近い。
これは明らかにビロードツエタケでは無い。

疑問に思い、色々と調査をしてみた。
どうやらツエタケの仲間は
近年、幾つかの種類に分割されたらしい。
そう言えば『日本のきのこ』のツエタケの項に
「従来 O.radicate の学名のもとに1種とみなされていたものは、
 最近では数種に分割されている」
とあったっけなぁ。
他にも、「日本には1、2の近縁種があることが知られている」と
記述されている図鑑もあった(『原色日本新菌類図鑑』『東北のキノコ』等)。

調べてみると、大型のツエタケは
別種の「オオツエタケ(仮称)」として分類された、との事(→こちら)。
更に、オオツエタケの中でも
傘にヌメリが無いのが「オオツエタケ」で
ヌメリがあるのは「サトヤマツエタケ」だ、との事(→こちらの6月22日の項)。
以前、「ツエタケはとても大きくなる事がある」と聞いた事があった。
また、
 「中には違う種類かと思うような大きなサイズまで存在する」(『阿武隈のきのこ』)
 「菌蓋5〜23cm寛」(Mushroom of Taiwan)
等と、図鑑に依って大きさにの表示にバラツキがあったのは
ツエタケとオオツエタケ、サトヤマツエタケが
混同されていた所為だったのだろう。

当方の出逢ったこの個体は
全身ビロード状なので雨の後でもヌメリが出るとは考え難い。
なので、この個体達は
オオツエタケと考えて良いのかも知れない。
その中でも濃色タイプなのかも知れないなぁ。


また、他に「マルミノツエタケ」「ミヤマツエタケ」
「コツエタケ」等もあるらしい。
属名の「Xerula(近年、Oudemansiellaから変更されたらしい)」で
検索すると、32種もの学名がhitした。
更に、本来のツエタケの学名 Xerula radicata で見ると
6種類もの変種が登録されていた(→こちら)。
その中には勿論日本には無い種類もあるだろう。
だが、とにかく沢山の種類に分割された、と言う事だけは判る。
そうなると、当方が今迄「ツエタケ」だと思っていた個体が
本当にツエタケなのかどうか判らなくなって来る。
以前見ていた「3〜4cm」の個体と、今回の「7〜8cm」の個体も
果たして同じ種類なのかどうかも判らない。

因みに「ツエタケ」「Oudemansiella radicata」
及び「Xerula radicata」で検索をすると
大小、濃淡様々の画像がhitする。
明らかに別種が混じり込んでいる様だ。
また、オオツエタケにしか見えない画像に
「Xerula furfuracea」の学名が当てられているが
同じページに、どう見ても
オオツエタケでは無い画像も掲載されている(→こちら)。
更に、その名で検索すると、様々なタイプのツエタケの画像が出て来る。
同定の面で、Web上ではまだ混乱している様だ。
当方も、今回調べるまで
ツエタケがこんなにややこしい事に
なっていたなんて知らなかったよ……


こちらの画像は7日後の様子。

オオツエタケ?は斜面から転げ落ちてドロドロに腐り果てていた。

元、生えていた場所を見ると
近くに大きなツエタケが生えていた。



こちらには傘にビロード状の質感は無い。
こちらの個体はひょっとしたら
サトヤマツエタケの方なのかも知れないなぁ。

確認の為、試しにちょっと根本を掘ってみる。
すると、掘り始めた途端に倒れてしまった。


この場所は斜面で地盤が弱い為に
足場が不安定だったのだろう。
元々、これだけ傘が大きく重たいのに柄が細い、と言う事は
かなりバランスが悪い、と言う事だ。
そんな場所にそんな構造の物があれば
転げ落ちてしまうのも当然と言えるだろう。
先のオオツエタケ?も
同じ理由で転げ落ちてしまった、と考えられる。
と言う事は、オオツエタケ達は
風等で倒れてしまう事も多いのかも知れない。
それも、ちょっと考え物だよなぁ。


※7月27日追記
井口潔さんからツエタケの分類に関しての論文をご紹介いただきました。
http://rms1.agsearch.agropedia.affrc.go.jp/contents/JASI/pdf/society/73-1142.pdf
英文ですが、最後のページに日本語での要旨があります。
それによると、どうやら Xerula radicata は
日本の「ツエタケ」では無いかも知れない、との事。
ビロードツエタケも同様なのだそうです。
ツエタケは当方の想像以上にややこしい事になっている様です……
 

 

ややこしいシリーズをまとめてみました→こちら

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| キシメジ科 | 00:10 | comments(10) | trackbacks(0) | pookmark |
黒いアシグロ
枯木に発生する腐朽菌の中に
シロホウライタケという可憐なキノコがある。
透明感のある白さが印象的なキノコで
暗い林内でも良く目立つ、との事。
だが、残念ながら当方はまだ実見した事が無い。

で、こちらの画像はその近縁種のアシグロホウライタケ。

2007/09/07、東大阪市内で撮影。
文字通り、足の黒い、シロホウライタケの仲間。
このキノコもとても良く目立っていた。

たまには絵的なアングルでw


こちらはやや淡色だが
柄全体が灰色なので、
やはりアシグロホウライタケで良いと思う。

2007/06/19、東大阪市内で撮影。



所で、最初のリンク画像ではそうなってはいないが
シロホウライタケも図鑑によると柄の下部は黒くなっている、との事。
こちらの画像では確かにその様になっている。

またアシグロホウライタケの柄には
灰色型〜淡褐色型と、個体差がある由。
【灰色型】
【褐色型】
【淡褐色型】

そうなると、黒いタイプのシロホウライタケと
黒くないタイプのアシグロホウライタケでは
もう肉眼では判断が付かなくなってしまう……

取り敢えず、当方の見たのは典型的なアシグロホウライタケだった様で
混乱しなくて済んだので良かったよw


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| キシメジ科 | 11:20 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
実は珍しい
こちらの画像はシイタケ。

2007/02/18、名古屋市内にて撮影。

「何だ、シイタケか……」と思われるかも知れないが
実は自然下でのシイタケの発生はそれ程多くは無い。
今では栽培技術が確立され
生シイタケも安価で何処ででも手に入るので
珍しくないキノコになってしまっているが
本来はそう簡単に採取出来る物では無かった、と言うのは
他の野生のキノコと同様である。

これは自然公園のフェンスの向こうに転がっている
クヌギの丸太から発生していた。
公園整備に伴い伐採、廃棄されたであろう丸太で
廃ほだ木では無く、近隣に栽培所も無いと思われるので
このシイタケは正真正銘の天然物と考えて良いだろう。
だが、フェンスが邪魔をして
採取どころか、これ以上の接写も出来無かったのは残念だった。

特にこの画像左側の、10cm近い大きさのヤツは
もっと良く見たかったなぁ……



こちらの画像のは何かに齧られた痕跡が。

ナメクジかカタツムリだろう。
贅沢な食べ方だw


キノコは種類によっては
乾燥保存に向かない物があるが、シイタケはそれが出来る。
更に、乾燥させる事によって風味も増す。
流通技術の進んでいない時代にはそれは大きな利点だった。
ダシ用にも重用されていた為に換金性が高く
産地では古くから重要な作物だった。

シイタケを栽培する事自体は
江戸時代から行われていたらしいが
昭和に入るまでのシイタケ栽培は
一か八かの大博打だったらしい。
焼いて炭にすれば手っ取り早く収入になる丸太を
1〜2年後に生えて来るかどうか判らないシイタケの為に
寝かせておかなければならないのだ。

勿論、生えて来易くする為の工夫は行われていたが
基本的には、山中を浮遊しているシイタケの胞子が
ほだ木に取り付いてくれるのを待っているしか無かったのだ。
その為、シイタケが生えて来たらめでたしめでたしで
ほだ木が使える数年の間は収入が確保出来るが
万が一生えて来なかったら
それこそ一家離散しなければならなかったのだとか。

その後、様々な人の研究を経て栽培技術が確立した。
現在では栽培地の環境や、用途に合わせた多くの品種が作られ
安定した生産が出来る様になっている。
完熟ほだ木や菌床の栽培キット等も売られ
その気になれば各家庭でも
新鮮なシイタケが収穫出来る様になっている。

とは言え、より良い品質の物を収穫しようと思えば
ほだ木や菌床の管理と養生が必要なのは言うまでも無い。
完熟ほだ木であっても、管理が悪ければ
シイタケが害菌に負けて生えて来ない事だってある。
首尾良く生えて来たとしても
安定した品質の物を、数多く収穫するのは容易では無いだろう。

自然下では色々な菌がせめぎ合いながら
各々が自分のテリトリーを増やそうとしている。
それを人為的にコントロールしようと言うのだから
相当な技術が必要なのは当然だ。
植物と違って、途中経過が中々目に見えないので
より一層難しいだろう。
現在のシイタケ栽培の技術が確立するまでに
どれだけの人のどんな労力が費やされたのか。
想像するだけで気が遠くなる。
そしてその人達が、今のシイタケの安さを見たら
どう思うのだろうか……

シイタケを見付けて、ふとそんな事を考えた次第w


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| キシメジ科 | 11:02 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
トナカイナラタケ
こちらの画像はナラタケの仲間。

2007/11/07、裏山にて撮影。
ナラタケは近縁種が多く、現在10種類以上に分類されているそうで
画像の物は多分キツブナラタケだと思うのだが
確証は無いので、以下「ナラタケ」として話を進める。

で、この日裏山に行ったらナラタケが大発生していた。
幼菌、成菌、老菌が、あちこちで見掛けられた。



中には、ナラタケとしては相当大型の個体もあった。

この裏山で、ナラタケの発生に遭遇するのは7年振り。
当然収穫。

軽く採っただけでも中型のザルが一杯になる量に。
食菌をこんなに一気に収穫した事は生まれて初めてだったので
狂喜乱舞してしまった。
その晩に、一部は早速味噌汁にして食べた。

ンマー♪ (;´Д`)ハァハァ……

残りは瓶詰めにして保存。後日食べる予定w

所で崖に横たわって落ちかけの枯木にドロドロの塊があった。

老菌が溶けて、全体をカビが覆った物の様だ。


幾らなんでも、これはとても食べられないだろう……
それとも、熟成が進んで美味しくなっていたのかもw

更に、枯木と崖の隙間に生えていた物で
全くキノコとしての形を成していない物があった。

まるでトナカイの角の様な物が何本も垂れ下がる様に生えていた。
とても面白い光景だったのだが、
足場の不安定な場所で、おまけにあまりにも暗かったので
画像の撮影は断念せざるを得なかった。残念……

その部分は全く日が当たらない場所だったので
その為に奇形になってしまったのだろうか。
拡大して見てみると、表面はヒダの様な構造になっていた。

ちゃんとしたキノコとしては成長出来無かったが
それでもなんとか役目を果たそうと努力したのだろうなぁ……

因みにこの部分は食べなかった。
今思えば、試しに食べてみれば良かったなぁ。
違った食感が楽しめたかも知れないし。
こんな形の個体を今まで食べた人も居なかったろうし。
惜しい事をしたのかもw


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| キシメジ科 | 13:58 | comments(4) | trackbacks(0) | pookmark |
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