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反省と言い訳

当blogでは当方が採取したり
遭遇したキノコを題材に記事を書いているが
今回はまだ遭遇も採取もしていないキノコの事を

取り上げるのをご容赦願いたい。

 


さて前回、地下生菌に寄生するキノコの事を書いた。
それを当方は「ハナヤスリタケ」と同定し、
「何故ハナヤスリタケと言うのか」から
命名に対してイチャモンを付ける

展開の記事にした(→こちら)。

所が、コメントで「これはハナヤスリタケではなく
タンポタケモドキではないのか?」とご指摘を頂き
当方の同定が間違いである事が判った。


今更の言い訳だが、実を言うと当方もこのキノコが
ハナヤスリタケなのかタンポタケモドキなのかには
かなり迷った。
自分なりに検討し、ハナヤスリタケだとしたのだが
それが間違いだった、と言う訳だ。

 

だが記事内容は、そのキノコが
「ハナヤスリタケ」である事が前提だったため
全面的に書き換える事が不可能で
かと言って記事を削除するのもアレだったので

記事冒頭に「これはハナヤスリタケではなく
タンポタケモドキだ」との一文を加え
その上でこの記事を読んで欲しい、と
但し書きをしなければならない羽目となった。

 

これは実に恥ずかしい。
普段、偉そうに記事を書き
誰かに「このキノコが何か教えて欲しい」と言われたら
「このキノコを見分けるポイントは云々」と
偉そうに言っていたのに、この体たらく。
全く持って恥ずかしい事この上ない。
そこで、何故間違えてしまったのかを検証し
当blogを読んで下さっている皆様にも
当方と同じ間違いをしない様に注意をしていただければ、と
反省と自戒を込めて以下書いていく次第。

書いている内に思いの外長くなってしまったのはお許しの程。

 


前回、当方が間違ってしまったキノコはこちら。

hnysrtk180930 (1).JPG

hnysrtk180930 (11).JPG

これを当方はハナヤスリタケだと思ってしまった。

 

で、典型的なハナヤスリタケがこちら。

                 迷写真館ねいちゃーさんのサイトから引用
柄が細く、こまかくなって繋がっている。

 

 

そして典型的なタンポタケモドキがこちら。

                    遊々きのこさんのサイトから引用

寄主のツチダンゴからいきなり生えている。

 

こうやって見ると当方が掘り出したキノコは
タンポタケモドキとしてはかなり異例の発生の仕方だ。
なので混乱し、間違ってしまったのだ。


そもそもがハナヤスリタケの掲載されている図鑑は

はっきり言って多くない。
そして、タンポタケモドキの掲載されている図鑑は
更に少ない。
それはweb上でも同様で、とにかく情報が少ない。
その少ない情報の中でも
掘り出した状態を撮影していない画像も多い。
つまり地上部分だけの画像が多いのだ。
その少ない情報を元に同定しようとした場合
発生の仕方が典型的でないと
どうしても判断が難しくなってしまう。

 

以下、図鑑から引用。

 

まずはハナヤスリタケ。

こちらは『カラー版 冬虫夏草図鑑』家の光協会刊より。

hnysrtk-01.jpg

「地際から地中の柄は細分岐。

 この部分が朱色を帯びるのがいちじるしい特徴である」とある。

 

こちらは『山渓カラ―名鑑 日本のきのこ』山と渓谷社刊より。

地中部への言及は無し。

 

こちらは『京都のキノコ図鑑』京都新聞社刊より。

hnysrtk-02.jpg

「地中は柄が黄色で著しく細かく枝分かれの根状柄となり(略)」

とあるが、掘り出した画像は無し。

 

こちらは『原色日本菌類図鑑』保育社刊より。

hnysrtk-03.jpg

「基部は根に分かれて寄生体と連なる」とあるが

画像ではそう見えない。

 

こちらは『山渓fieldbooksきのこ』山と渓谷社刊より。

hnysrtk-04.jpg

「地下部は細根状で橙黄色」とある。

 

こちらは『青森県のきのこ』東奥日報社刊より。

hnysrtk-05.jpg

「基部は急に細まり、橙黄褐色で分岐し、

 地中のツチダンゴと連なっている」との文章のみ。

 

 

こちらは『続 北海道のキノコ』北海道新聞社刊より。

hnysrtk-07.jpg

地中部への言及は無し。

 

以下2件は『冬虫夏草生態図鑑』誠文堂新光社刊より。

hnysrtk-08.jpg

hnysrtk-09.jpg

「地中部は細根状に分岐し、黄褐色から朱色」とある。

 

 

そしてタンポタケモドキ。

こちらは『カラー版 冬虫夏草図鑑』家の光協会刊より。

tnptkmdk-01.jpg

「基部は白色。直根状に寄主とつらなる。」とある。

だが、典型的な発生状態とは言えない画像だ。

 

こちらは『山渓fieldbooksきのこ』山と渓谷社刊より。
tnptkmdk-03.jpg

「基部は白色。直根状に寄主とつらなる。」との事。

 

こちらは『カラー版きのこ 見分け方・食べ方』家の光協会刊より。

「基部は寄主のツチダンゴに直結する」とある。

今回気付いたのだが、この画像は

上掲の『山渓fieldbooksきのこ』の画像の個体を

掘り出した状態の物の様だ。

 

こちらは『岩手・青森のきのこ500種』トリョーコム刊より。

tnptkmdk-02.jpg

「柄は細長く黄色味を帯びる」との事。

 

こちらは『信州のキノコ』信濃毎日新聞社刊より。

tnptkmdk-04.jpg

地中部への言及は無し。

 

こちらは『山渓カラ―名鑑 日本のきのこ』山と渓谷社刊より。

tnptkmdk-05.jpg

地中部への言及は無し。

 

こちらは『冬虫夏草生態図鑑』誠文堂新光社刊より。

tnptkmdk-06.jpg

この画像の他に『山渓カラ―名鑑 日本のきのこ』と

同じ画像も掲載されている。

「宿主から直生」との事。

 

 

 

以上、ズラズラと図鑑の画像を列挙。

「掲載されている図鑑は多くない」と書いたが

掲載されている図鑑は幾つもあった。

とは言え、マツタケやヒラタケの様に

どの図鑑にも必ず載っていると言う訳では無い。

矢張りマイナーなキノコと言う点は間違い無いだろう。

 

因みに当方が調べられた範囲では他に

 『標準原色図鑑全集14 菌類』保育社刊

 『冬虫夏草ハンドブック』文一総合出版刊

 『阿寒国立公園のキノコ』前田一歩財団刊

 『青森県産きのこ図鑑』アクセス21出版

 『北国のキノコ』トリョーコム刊

があったが省略。

 

 

上掲画像を見ても判る様に、図鑑によって

掲載されている物の様子はかなり差異がある。

色々な図鑑を調べると余計に混乱してしまいそうだ。

なので当方が採取したキノコはどっちにも見えてしまう。

hnysrtk180930 (10).JPG

これは間違ってしまうよなぁ。

ボク、ワルクナイモン!


で、コメントで指摘されたのが
「地中部は白色を呈し、オレンジ色に染まることはありません」

と言う点。


掘り出した直後の画像で見ると確かに地下にあった部分は白い。

hnysrtk180930 (5).JPG
これがこのキノコがハナヤスリタケでは無く
タンポタケモドキである根拠である、との事。

確かに「基部は白色」と書かれている図鑑はあった。

 

そして、数時間経って帰宅し

クリーニングした時には地中の根状の部分と同じ

橙黄色に変色してしまっていた。

hnysrtk180930 (7).JPG

その時は単に「あぁ、変色したんだなぁ」としか思っていなかった。

そして、柄が橙黄色だったので

このキノコはハナヤスリタケだと判断したのだ。

 

キノコの観察において、採取直後の色合いの記録は重要だ、と言われている。
それはこの様に空気に晒されることによって

変色してしまう事があるからだが、
掘り出した直後の柄の状態が
ハナヤスリタケかタンポタケモドキかの同定をするに当たって
そんなに重要な要素になるなんて思いもしなかったよ。

「地下部分は白いが変色する」と言うのは
どの図鑑にも書かれていなかったしなぁ。

 

所で実は図鑑にも重要な一文があった。

『信州のキノコ』のタンポタケモドキの解説文に
「ハナヤスリタケは本種に似るが、頭部付近の粒子が大きい」

との記述があったのだ。

そして『カラー版 冬虫夏草図鑑』の画像でも

子実体の質感に関して

の様に描き分けられていたのだ。

これはまさに『信州のキノコ』の記述通りだ。

 

これも実は同定に迷っていた点の一つ。

図鑑やwebのハナヤスリタケは確かに粒子が大きく

当方が採取した物は粒子が細かかったのだ。

だが、図鑑でもwebでも質感は色々だった。

タンポタケモドキとされている物でも

粒子が大きく見える物が幾つもあるのだ。

その点でもとても悩んでしまった。

各々の粒子の大きさの差異が個体差の範囲なのか、

実は両種が混同されているのかは当方には判らない。

 

 

取り敢えず、もっと色々な情報を仕入れて
勉強しておかないとなぁ。
こうやって偉そうにキノコblogを書いている以上、
それはもっと心して置かないとならないよなぁ。

 

因みに、色々検索したところ
当方の他にもハナヤスリタケとして掲載した後に
「タンポタケモドキに訂正」としていたblogがあった。
やはり紛らわしい発生の仕方をしやすいのかも知れないなぁ。

 

 

 

以下は蛇足の話。

 

所で、「タンポタケモドキ」と言うからには
「モドキ」じゃないキノコもある筈だ。
それがこちら、タンポタケ。

                 Wild Mushrooms From Tokyoさんのサイトより引用

 

タンポタケとタンポタケモドキの外見的な違いは子実体の形。

丸いか細長いか、で判別出来る。

どちらも寄主のツチダンゴからニョキッと生えている。

 

ハナヤスリタケについては
「何故ハナヤスリタケなのか?」について追求した。
では、タンポタケは何故「タンポタケ」なのだろうか。

 

タンポタケのタンポは
「タンポ」と言う道具から来ている様だ。
そして「タンポ」と言われる物には何種類かある。

一つはタンポ槍。

tanpo4.jpg

tanpo5.jpg

                    チームアズラさんのサイト「武器ペディア」より引用
棒の先を布で巻いて安全性に考慮した練習用の槍だ。

 

更に、拓本用の道具のタンポ。

tanpo1.jpg

                     武蔵野美術大学さんのサイト 造形ファイルより引用


拓本とは石碑などの文字や文様を和紙に写し取る技術で
湿らせた和紙を写し取る対象の凹凸に馴染ませ、
そこに墨を乗せる際に使用される。

tkhn.jpg

                        天来書院さんのサイトより引用

 

そして刀剣の手入れに使用されるタンポ。

tanpo2.jpg

                            勝山剣光堂さんのサイトより引用
刀剣を保管する際には錆を防ぐ為に
表面に丁子(チョウジ)油を塗布するのだが
丁子油は古くなると却って刀身に取ってよろしくないので
時々塗り代える必要がある。
古くなった丁子油を除去する為には

砥石の微粉末を刀身に振りかけ布や和紙で拭い取る、

と言う作業が必要で、その際に使用されるのがタンポだ。

砥石の微粉末を布で包んだ物で刀身を軽く叩く事によって

適量の粉を振りかける為の道具で、
時代劇などで良く見る、刀をポンポン叩いているシーンの、あれだ。

tanpo3.jpg

                        「人生の中の日本刀」さんのサイトより引用

因みに、正式にはこれは「タンポ」では無く「打ち粉」と言う、との事。

 

 

思うに、タンポタケのタンポは
槍や拓本のでは無く、刀剣手入れ用のそれなのだろう。
タンポタケの命名は『日本産菌類集覧』によると

日本菌類学の先駆者、川村清一によるとの事。

だが、正確な命名年は不明の様だ。

 

川村清一の生没年は1881〜1946との事なので

命名されたのは戦前なのは確実だろう。

当方はあくまでも聞いた話でしかないが

当時は好戦気分は鼓舞する為に「武士道」が称揚されていたと言う。

武士には刀剣は欠かせない。

そして軍人と刀剣の関係も深い。

 

実は当方の祖父と大伯父は陸軍の将校だった為、

実家には軍刀があった。

軍刀は刃の付いていない模擬刀とは言え、手入れの道具も揃っていた。

子供の頃、遊びで軍刀にタンポをぽんぽん、と

時代劇を真似て良くやっていた物だ。

なので、当方はタンポに馴染があった為、

タンポタケの名には何の疑問も持たなかった。

 

命名時の時代状況と言い

当時すでに高齢であったろう命名者の状況と言い
棒状の物の先端に丸い物のある形状を見た時に
真っ先に浮かぶのが刀剣手入れ用のタンポだったであろう事は

想像に難くない。

むしろ当然と言えよう。

 

ただ、今の時代に「タンポ」と言って
それが何を指しているかを解説無しで
理解できる人がどれくらいいるのだろう。
タンポを日常的に見る機会なんてまず無いもんなぁ。


もしタンポタケの命名者が

音楽家だったら「モッキンノバチタケ」、

又はその品名の「マレット」から「マレットタケ」に、

mallet.jpg

                        musics .percussion さんのサイトり引用


報道や放送関係者だったら「マイクタケ」に

                  パナソニックさんのサイトより引用


ボードゲーム好きの人だったら
「ジンセイゲームノコマタケ」なっていたかも知れないよなぁ。

                   タカラトミーさんのサイトより引用

 


現代にこのキノコが新種として命名されるとしたら
何になるのか想像も付かないが
少なくとも「タンポタケ」にはならないのでは無いだろうか。
キノコの命名には時代背景が大きく影響しているのだなぁ。

 


取り敢えず、行く行くはちゃんとハナヤスリタケを採取したいな、と。
タンポタケモドキもちゃんと

「これはタンポタケモドキだ!」と認識した上で採取したいな、と。
そしてタンポタケも採取したいな、と。
勿論、それ以外のキノコも当然そうなのだけど。

 

今後もフィールド探索は続けていく予定。

 

 

 

 

※おまけ

こちらは『北陸のきのこ図鑑』橋本確文堂刊より。

tnptkmdk-07.jpg

タンポタケモドキとあるが、この画像の物は

どうしてもエリアシタンポタケに見えてしまうのだが

どうなのだろうかなぁ・・・・・・

 

 

 


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| 子嚢菌類 | 19:30 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
花鑢

※記事中のキノコはハナヤスリタケでは無く、
 タンポタケモドキでは無いか、とのご指摘を頂きました。
 検討し直したところ、タンポタケモドキであると判明しました。
 当記事は植物のハナヤスリと工具のヤスリを中心にした内容の為、
 全面的な書き換えは出来ませんので
 記事中はハナヤスリタケの記述のままとしますが
 実際にはハナヤスリタケでは無く、タンポタケモドキです。
 その点お含みの上、お読み頂けます様、お願い申し上げます。

 

 

6月末のこと。

ヤマドリタケモドキを求めて何時ものシロを徘徊していた。
かなりの不猟で諦めて帰り掛けた所、こんな物に遭遇。

sepe-akymdr200930 (2).JPG

ヒポミケス菌に寄生されたキノコだ。

その手のは今までに結構な数を撮影している。Hypomyces菌まとめ→こちら
なので一度は「あぁ、あれね・・・・・・」と通り過ぎてしまった。

 

だが、全てのキノコは一期一会。
このヒポミケス菌罹患キノコも今この時でないと撮影出来無い。
なので、せっかくなら、と少し戻って撮影する事に。
時期的にホストはアカヤマドリの可能性が高い。
だとしたらヒポミケス菌に罹患したアカヤマドリは多分初遭遇。

 

撮影しようと近づくと、キノコにユミアシキマワリ?が
陣取っているのが判った。

sepe-akymdr200930 (3).JPG

sepe-akymdr200930 (1).JPG

これはこれで面白い。


良い絵が撮れたなぁ、と満足してふと周りに目をやる。
と、こんな物が目に付いた。

hnysrtk180930 (1).JPG

ぱっと見はマメザヤタケだと思った。

 

マメザヤタケは枯れ木に発生するキノコだ。

本来、広葉樹の枯れ木に発生するのだが

これは孟宗竹の古い切り株に発生していた物。

 

その外見から「死者の指」の異名を持つ。
東大阪時代は普通に目にしていたのだが名古屋転居後は未遭遇。
世界的に分布している種類の木材腐朽菌でも

地域差が結構あるのだなぁ。

 

そのマメザヤタケに名古屋で初遭遇か!?
だが、どうも雰囲気が違う様子。
試しに一つ手に取ってみる。

hnysrtk180930 (2).JPG

マメザヤタケとは違うなぁ。
あれ?これは!?
これはひょっとしてハナヤスリタケ?

 

ハナヤスリタケは冬虫夏草の仲間だが
昆虫ではなく地下生菌のツチダンゴに寄生する、と言う菌寄生菌だ。
だとしたら初遭遇。
これは是非掘り出したい。

 

で、出てきた物がこれ。

hnysrtk180930 (3).JPG

hnysrtk180930 (4).JPG

hnysrtk180930 (5).JPG

思わぬ初遭遇に興奮してしまい
掘り出し前の状況や、掘り出し中の様子を
撮影するのをすっかり忘れてしまっていたよ・・・・・・

 

帰宅後、泥をクリーニング。

hnysrtk180930 (12).JPG

hnysrtk180930 (11).JPG

hnysrtk180930 (10).JPG

hnysrtk180930 (7).JPG

hnysrtk180930 (6).JPG

ホストのツチダンゴが思いの外大きかった。
団子状では無く、靴みたいな形だしw

にしても中々立派だ。

 

図鑑やwebで画像を見ると地上部とツチダンゴの繋ぎ目が

細い物が多い様で「掘り取りに注意を要する」とあったが

今回の個体は幸い頑丈だったので

当方の雑なやり方でも綺麗に掘り取れて良かった。

hnysrtk180930 (9).JPG

ホストのツチダンゴが大きかったので

栄養が十二分だったからかな。

 

 

上にも書いたがキノコの中には「地下生菌」と言う物がある。
地下で発生し、成熟すると匂いを発し
その匂いに誘われた昆虫や小動物に食べられる事によって
胞子を飛散して貰う、と言う生態を持つ。
高級キノコのトリュフもその一つで
何しろ地下に発生する為に発見するのが難しい。

 

トリュフ探しの場合は訓練された犬や豚に

匂いを嗅ぎつけさせて見付けるのだが
日本ではその様な犬や豚はまず居ないので
ありそうな場所を人手で探すしかない。
当方もトリュフの探索はしているのだが今の所発見には至っていない。

 

で、今回のツチダンゴ。
これは食用キノコで無い為にツチダンゴをわざわざ探す人はまず居ない。
だが、ハナヤスリタケの様にツチダンゴに寄生して
子実体を発生させるキノコが複数種ある為に
それによって「此処にツチダンゴがあったのだ」と
結果的に見付かる事が多い。

 

地下生菌はとにかく見付け難い為に研究があまり進んでいないらしい。
だが、それでも近年は多くの新種が発見され
分類も進んで来ている、との事。

 

何回も書くが、地下生菌は地下に発生するために発見するのが難しい。

だが、発見するのが難しいだけで、
実はそこら中に発生して居るかも知れないのだ。
実際、当方が数え切れないほど通っていた道路脇に
こうやって発生して居たんだもんなぁ・・・・・・

 

それにしても、意外な場所にあったもんだ。
緑地の辺縁部とはいえ、結構な交通量のある道路の
歩道脇の植え込みだもんなぁ。

hnysrtk180930 (13).JPG
まさかこんな所にあるなんて予想もしていなかったよ。
正にキノコは神出鬼没。
ほんと、キノコは侮れないよなぁ。

 

 

 

以下は蛇足の話。

 

所でこのキノコ、ハナヤスリタケと言うのだが
そもそも「ハナヤスリ」って、何?

 

調べたところ、どうやら「ハナヤスリ」という植物が由来らしい。

ex-hnysr (6).jpg

        rsytw766さんの山野草図鑑歳時記3 より引用

ハナヤスリはシダ植物の一種で
ハナヤスリ目ハナヤスリ科と言う
世界でも70種程の小さな一群を形成している、との事。

 

多くのシダ植物は所謂「シダ状」の葉の裏に胞子嚢を形成するが
ハナヤスリは大きな一枚葉が茎を包むように開き、
その茎の先端に胞子嚢を形成する、と言う点が大きく異なる。
その為、一見すると普通の植物の様で
胞子嚢も花のつぼみの様にも見える。

ex-hnysr (7).jpg

                   (同上)
知らなければそれがシダの仲間だとはとても思えないだろう。

 

で、茎の先端の胞子嚢が並んでいる状態が
まるで工具のヤスリの様だ、と言う事で
「花鑢(ハナヤスリ)」と命名された由。

 

所で当方は昔、金属工芸に携わっていた時期がある。
金属の加工にはヤスリが欠かせない。
で、多くのヤスリはこの様な形をしている。

ex-hnysr (4).jpg

                     丸半金物.com より引用

ハナヤスリとはかなり違う形状だ。

 

実はハナヤスリの様な形のヤスリもあるにはある。
それがこちら。

ex-hnysr (3).jpg

               切削工具製造 株式会社オリエント より引用

ex-hnysr (2).jpg

               彫金工具資材専門店CAST HAUSE より引用

「コテヤスリ」と言う工具だ。

通常のヤスリと違い、凹んだ曲線部や
細かい部分を研磨する時に使用される特殊工具だ。

 

更にハナヤスリのヤスリ目は平行線の縞状で
普通のヤスリ目とは異なっている。

実は縞状のヤスリ目、と言うのもあるが
それは仕上げや繊細な研磨に使用される「単目」と言われる特殊なヤスリだ。

更に断面を考えると「丸」でも「角」でも「平」でも無いだろう。
恐らく「楕円」が形としては近いだろう。

ex-hnysr (5).jpg

                      コトバンク より引用

 

なので、ハナヤスリの胞子嚢部分を簡単に「ヤスリ」に例えるのは
金属加工の経験者からするとあまりにも大雑把でどうにも頷き難い。
より正確に例えるとしたら
「ハナダエンタンメコテヤスリ(花楕円単目鏝鑢)」とするべきか。
まぁ、門外漢がこんな事を言っても仕方無いのだけど。


所で実は、ヤスリよりもっと近い形の物がある。
それがこちら。

ex-hnysr (1).jpg

             ニトリのステンレスウロコ取り

魚のウロコ取りだw
ハナヤスリの命名者がこのウロコ取りの事を知っていたら
「ハナウロコトリ」となっていたかも知れないよなぁ。
まぁ、殆どの学者は男性だからウロコ取りの存在自体知らなかったかもね。


さて、植物のハナヤスリはまぁ、良いとしよう。
だが問題はハナヤスリタケだ。
植物のハナヤスリは百歩譲って「花鑢」だとしよう。
だが、ハナヤスリタケの子実体はヤスリには見えない。

hnysrtk180930 (8).JPG

そもそもがヤスリ的要素が全く無いし。

これは幾ら何でも「ヤスリ」とは呼びたくないなぁ。


当方にはマッチの先端か、綿棒にしか見えないよ。

ex-hnysr (8).jpg

                            ピクト缶フリー素材の画像

ex-hnysr (9).jpg

                    フリー素材ドットコムの画像

 

もしくはキリコのマネキンか。

ex-hnysr (10).jpg

     MUSEY「不安を与えるミューズ達」より引用

 

だからと言って「マッチタケ」「メンボウタケ」
「キリコノマネキンタケ」の命名が良いとは思わないけれど。
今更変えられないし、当方にはその権限がある訳も無いしね。


そもそも植物のハナヤスリ自体が知名度の低い植物だ。
何故そんな物を当て嵌めてしまったのだろうなぁ。
それが風流もしくは風雅と思ったのかなぁ。
勿論、今となっては知り様も無い。

 


「ハナヤスリタケ」と言う種名に
こんな悶々とした思いを抱えているのは
世界中でも当方だけだろうなぁ。

これからもハナヤスリタケを見付けたいとは思うよ。
見付ける度に悶々とするのだろうけど・・・・・・

 

 

※続編があります。併わせてお読み下さい→こちら

 


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| 子嚢菌類 | 00:04 | comments(4) | trackbacks(0) | pookmark |
ウラスジ

春先の某日。

何時もの某地を散策。

キノコが全然見付からないなぁ。

仕方無い、もう帰ろうか・・・・・・と思って

ふと足元を見るとこんな物に遭遇。

180531ursjcwntk (3).JPG

180531ursjcwntk (4).JPG

地面から発生しているチャワンタケの仲間。

直径4冂か。

小さな個体が多いチャワンタケの仲間にしては大型。

 

これはもしや、と思って手に取ると、

茶碗の裏側は案の定顕著な筋が。

180531ursjcwntk (12).JPG

これはウラスジチャワンタケだ。

文字通り、茶碗の裏側に筋があるのが特徴のキノコ。

 

周辺をよく見ると点々と幾つも発生していた。

180531ursjcwntk (6).JPG

180531ursjcwntk (1).JPG

180531ursjcwntk (2).JPG

 

こちらは陽の光を透かして撮影。

180531ursjcwntk (9).JPG

180531ursjcwntk (11).JPG

それにしても裏筋が綺麗だなぁ。

 

こちらは発生初期の幼菌の様子。

180531ursjcwntk (8).JPG

180531ursjcwntk (7).JPG

 

まるでフレンチクルーラーみたいだw

                (ミスタードーナツのサイトより引用)

因みにウラスジチャワンタケは食毒不明との事。

仮に食べられたとしてもドーナツの様には甘くはないと思う。

 

 

先に書いたがウラスジチャワンタケは比較的大型のチャワンタケ。

画像の物はウラスジチャワンタケとしては小〜中型だが

図鑑によると直径が6cmに達する事もある由。

だが検索すると直径10僂肪している様な画像の物もあった。

 

この裏筋、かなり大仰に見えるが、

これだけの大きさの茶碗を支持し地面から持ち上げる為には

これくらいの骨組みがどうしても必要なのかもなぁ。

 

これも先に書いたが、チャワンタケと総称される

所謂「盤菌類」の仲間は小さな個体の種類が多い。

こちらはとある立木の樹皮に発生していた物。

180531cwntk-etc (5).JPG

180531cwntk-etc (6).JPG

直径は大きくても2mm程。

 

こちらは倒木上に発生していた物。

180531cwntk-etc (7).JPG

こちらも大きくても2mm程。

 

こちらはクヌギの殻斗に発生していた物。

180531cwntk-etc (8).JPG

これくらい小さいので、柄に当たる部分も細く小さい。

中には「ビョウタケ」「ピンタケ」と呼ばれる種類もあるしなぁ。

 

こちらはツバキキンカクチャワンタケ。

180531cwntk-etc (3).JPG

180531cwntk-etc (2).JPG

画像の物は大きくても直径1冂度x。

これは発生場所がツバキの木の下と、かなり限定的なので

特定しやすい種類だろう。

 

こちらは掘り出した状態の物。

柄はあるが、茶碗を支える為では無く、

地下の菌核から、地上の茶碗を発生させる為の根みたいな物だから

用途が違うよなぁ。

 

こちらは地面から発生していた物。

クリイロチャワンタケかな、と思うが詳細不明。

180531cwntk-etc (4).JPG

これはチャワンタケとしては比較的大きくて直径3cm程。

このタイプのチャワンタケには直径8僂搬腓くなる種類もあるが

それは柄が無く、地面に直接茶碗が生えている状態だからだろう。

 

こちらはナガエノチャワンタケ。

文字通り、柄の長いチャワンタケ。

180531ngencwntk (3).JPG

180531ngencwntk (2).JPG

180531ngencwntk (1).JPG

こちらは茶碗の直径は大きくても3僉△箸了。

一本の細い柄で茶碗を支えるのはこれくらいが限界なのかな。

 

矢張り大きな茶碗を支えるには

これくらい大仰にしないとならないのだろうなぁ。

180531ursjcwntk (10).JPG

何と言うか、大変だなぁ・・・・・・

 

 

で、このウラスジチャワンタケの柄の筋具合。

ノボリリュウタケにとても良く似ている。

180531nbryutk (1).JPG

180531nbryutk (2).JPG

たまたまこの個体は小さかったのだが

柄の構造はそっくりではないだろうか。

ウラスジチャワンタケの茶碗がひっくり返って裏返しになったら

こんな感じの形になるのじゃないかなぁ。

 

で、茶碗部分が集合密集状態になるとアミガサタケになる、と。

180531amgstk.JPG

こう言う風に進化して行ったのかもなぁ。

形態的にそう考えると納得出来る様な気もする。

 

 

・・・・・・と、数百年前ならこれで一つ論文が書けただろうが

現代のDNA解析の結果によるとコトはそう単純では無いらしい。

そもそも、上掲の画像のキノコたちは

進化の系統樹上に直線的に並べられる種類では無いだろうしね。

 

キノコは様々なグループで色々な進化の仕方をしていて

結果的に全く別の分類群なのに

外見的によく似た形態に進化した例が少なくない、との事。

菌類が進化しようとした時に、

どうしても同じ方向を向いてしまうので

全く別のグループでも結果が同じになってしまう、

と言う事なのかなぁ。

それを「収斂進化(しゅうれんしんか)」と

言って良いのかどうかは判らないけれど。

 

だとしたら当方が感じた事も

あながち間違いでは無い、と言う事かもなぁ。

何となくそう言う傾向だ、と言えばそう見えなくもないよなぁ。

「あほか!何言うとんねん!」と専門家に突っ込まれたら

「ゴメンナサイ・・・・・・」と言うしか無いがw

 

まぁ何にせよ、当方にはうかがい知れない分野の話だ。

当方はこうやって「似てるよなぁ・・・・・・」て楽しむのが精々。

またあーでもない、こーでもない、と勝手に考えて遊ぶ事にしよう♪

 


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| 子嚢菌類 | 00:07 | comments(4) | trackbacks(0) | pookmark |
2018年名古屋アミガサタケ事情

3月下旬、全国的に大雨が続いた。

数日にわたった雨が上がった翌日、大きな期待をして何時ものシロへ。

するとあった!

今年もアミガサタケは生えて来てくれていた。

 

こちらはシロA。

2018amgstk (8).JPG

2018amgstk (2).JPG

このシロは最近発生が減っているのだが

それでもポツポツと生えていた。

 

 

こちらはシロD

2018amgstk (3).JPG

此処も去年、久し振りに1本だけ残骸があっただけだったが

今年は画像の物+1本と、3本の残骸に遭遇。

これは収穫はせず。

来年はもっと生えて来てほしいなぁ。

 

 

こちらはシロE。

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2018amgstk (20).JPG

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この場所は安定的に発生してくれているので有り難い。

 

そこそこ大きな個体もあるし

2018amgstk (7).JPG

 

ヨトウムシに喰われて倒れてるのもあるし

2018amgstk (6).JPG

 

シャープな形のもある。

2018amgstk (5).JPG

2018amgstk (4).JPG

この一角だけで色々な外見のアミガサタケが発生している。

 

で、此処は公園でもあるので散策中の人や

2018amgstk (28).JPG

 

友達と遊んでいる子供達や

2018amgstk (27).JPG

 

ジョギングの人もアミガサタケの傍らを通り過ぎる。

2018amgstk (26).JPG

誰もそのすぐそばに

こんな高級な食キノコが生えているなんて知らないんだよなー

ちょっと得意な気分になってしまう♪

まぁ、その人達から見たら当方は花の盛りの桜も見ずに

地面に這いつくばっている変なオジサンにしか見えていないのだけど。

 

 

こちらはシロF。

2018amgstk (18).JPG

この場所も年々発生量が減っている。

今回はこの一本のみの遭遇。

 

 

こちらはシロH。

2018amgstk (10).JPG

2018amgstk (9).JPG

このシロは長らく発生を見なかったのだが去年から復活している。

だが去年は小さな個体だけだったのだが

今年は大きな個体が生えていた。

 

2018amgstk (12).JPG

コイツは収穫機を逃してしまった物。

うーん、残念。

 

今年発生していた物の中では比較的小さめの物。

2018amgstk (11).JPG

 

実はこのシロは都市部のど真ん中の、とある植え込み。

普通だったらアミガサタケが生えるとは思えない場所だ。

なのに、アミガサタケの発生地となっている理由の一つに

桜とイチョウが生えている、と言う環境の他に

この画像で見える様に植栽の保全の為の

散水ホースが設置されている、と言うのがある。

自動か手動かは判らないが

この一角にふんだんに水が撒かれているのだろう。

 

アミガサタケが発生するにはいろいろな条件が必要だが

特に名古屋においては「土壌水分量」がかなり重要な様だ。

元々愛知県は土壌が花崗岩質で水捌けが良い、との事。

人間が生活するにはちょうど良いのだがキノコには向かない。

 

当方が今迄見て来た範囲で感じたので言うと

アミガサタケはキノコの中でも

比較的多量の土壌水分を要求している様に思う。

水捌けの良い名古屋において、それは特に顕著な様だ。

この場所は散水ホースがある為に、他に比べると土壌水分量が高く

その為アミガサタケの発生を見る事が出来るのだろう。

当方が感じていたアミガサタケの発生条件の一つを

証明出来た?記念すべき場所と言えるかもなぁ。

 

 

今回画像に登場しなかった場所。

シロBは長らく発生量が多かったのだがここ数年はさっぱり。

去年は数本だったが一昨年はゼロだったのでびっくり。

この場所における此処数年での大きな変化と言うと

そばにあった焼却炉が撤去されてしまった点がある。

その焼却炉で落ち葉を焼いて、その灰を撒いていたのだが

近年は小型焼却炉が何かと問題視されている為に

撤去されてしまったのだろう。

そして、灰が撒かれなくなった為にアミガサタケが

発生出来る環境では無くなってしまったのだと思われる。

うーむ、残念だなぁ。

こっそり勝手に灰を撒きに来ようかなぁ ←

 

 

シロCも数年前から発生が見られなくなってしまった場所。

周囲の木が何本か伐られてしまった為に

土壌水分量が低下してしまったのだろうなぁ。

残念。

 

 

シロGも、今回は発生を確認できず。

今後も期待出来そうも無い。

 

 

そんなこんなで、この日一日で20本ほどの収穫。

滑り出しとしてはまぁまぁかな。

 

5本ほど見繕って例年通りネグラマーロへ献上w

2018amgstk (29).jpg

今年もお裾分けが出来て良かった♪

皆様も名古屋へお越しの際はネグラマーロへ是非!

イケメンシェフの渾身の北イタリア料理をご堪能下さい♪

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今回収穫した物を外見で分類。

アミガサ部分の形状と柄の質感などで分けるとこんな感じか。

2018amgstk (13).JPG

BとDは同じかも知れないから少なくとも4種類に分けられると思う。

詳細に見ればもっとあるのかも知れないけど。

名古屋東部と言う狭い範囲でも色々生えているもんだなぁ。

 

種類は色々あるのだろうけど、結局こうして

2018amgstk (14).JPG

 

こうして

2018amgstk (15).JPG

細かく切ってしまうんだよなー

 

で、ベーコンと炒めて生クリームを加えて

2018amgstk (16).JPG

 

こうしてパスタにして食べるのが春の時期の大きな楽しみ。

2018amgstk (17).JPG

乾燥アミガサタケとはまた一味違った味わいで(゚д゚)ウマー

 

 

と、幸先良いスタートだったのだが

その後雨は全く降らなくなってしまった。

それどころか、夏日が続いたりして4月の気候では無かった。

アミガサタケからしたら

とてもじゃないが生えていられる状況では無かったのだろう。

それ以降、収穫する事が出来無かった。

 

キノコは天気次第だからなぁ。

残念だが、まぁそれも仕方無い。

来年に期待するしか無い。

 

今年も新たなシロの発見はならなかった。

またチャレンジしなければ。

 

来年も、こうしてアミガサタケのblogが書ければ良いなぁ・・・・・・

 

 

 

 

所で、友人のヨコイエミ氏のコミックス「カフェでカフィを」が

発売されている。

1巻目は昨年9月に発売されており

あちこちの書評で取り上げられ人気を博し

それを受けて2巻の発売となった。

この2巻には当方が少し関わらせて貰っている。

冒頭の「キノコ伯父さん」は実際に当方のキノコ探索の様子を

取材して頂いて、それをほぼそのまま作画して使って頂いている。

セリフも当時の会話がそのまま使われていたりしている。

作中に登場するキノコも実際に取材時に遭遇した物だ。

話としては、姪と二人で「ティラミステングタケ」を探して

そして・・・・・・と言う内容になっている。

この手の本にティラミステングタケの名が載るのは

おそらく空前絶後だろう♪

 

その他にも、幾つかの話で出てくる公団住宅は

当方の現住居だったりしている。

 

お読み頂けましたら嬉しく思います。

皆様是非!    amazonのページ→こちら

 


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2017名古屋アミガサタケ事情

と言う訳で今年もアミガサタケの春がやって来た。
キノコ者に取っては春は桜では無く、アミガサタケなのだ。

なので今年もシロ巡りをして来た。

 

 

まず、シロA。

此処は数年前から発生が激減してしまった場所。

今年もかなり少なかった。

amigasa2017A-itk (2).JPG

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amigasa2017A-itk (1).JPG

それでも何とか6本を収獲。

来年はどうだろうかなぁ・・・・・・

 

 

そしてシロB。

此処は長らく安定発生して居たのだが

昨年はゼロだったのでビックリしてしまった場所。

今年はどうか!?

amigasa2017B-kcz (7).JPG

amigasa2017B-kcz (6).JPG

少ないながらも発生はしていた。

ありがたやありがたや。

 

でも、此処は何故か奇形の個体の発生の多い場所。

今回も発生して居た。

amigasa2017B-kcz (1).JPG

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amigasa2017B-kcz (2).JPG

amigasa2017B-kcz (3).JPG

何故こんなにも折れ曲がるのだろうか。

以前、ふざけて「マガリアミガサタケ」「オジギアミガサタケ」

と命名したのだが、本当に尋常じゃない曲がり方。

謎だ。

それを含めて5本収獲。

 

 

 

 

以前はとても大きな個体を多数輩出して居たシロC。

amigasa-heiwa-5.JPG

伐採された藪も復活し、今年は期待したのだが矢張りゼロ。

このシロは完全に死滅してしまったのかなぁ。

うーん、残念だ。

引き続き来年も期待はしてしまうけれど。

 

 

 

 

2013〜4年に柄が異様に太い個体(アシデカアミガサタケと勝手に命名)

を発生させていたシロD。

amigasa-nittai-2.JPG

それ以来此処ではアミガサタケの姿を見る事が出来無かったのだが

今年は3年振りに発生を確認。

ただ、1本のみで、しかも残骸。

amigasa2017D-ntz (1).JPG

amigasa2017D-ntz (2).JPG

「アシデカ」の面影は残っていた。

少しはシロが回復してきているのだろうか。

来年も期待してしまうなぁ。

 

 

 

そして、トウモロコシの様な特徴的な個体を発生させているシロE。

今年も多数発生してくれていた。

amigasa2017E-mkn (8).JPG

amigasa2017E-mkn (7).JPG

amigasa2017E-mkn (1).JPG

此処の個体は縦長で網目もきれいだ。

 

そして、恐らく厳密には種類が違うと思われる別の個体。

上掲の物と比べると大きいし(10cm程)

網目の形と柄の質感が違う。

amigasa2017E-mkn (9).JPG

 

こちらは大きさは上掲の物と変わらないが

アミガサ部分の形と網目の形が違っており

柄の質感も違っている。

amigasa2017E-mkn (3).JPG

柄の質感はすぐ上の画像の物と似ているが

アミガサ部分の構造が全く違っているので、更に別種だろう。

 

こちらはアミガサ部分は上掲の3個体と似ているが

大きさと柄の質感が違っている。

amigasa2017E-mkn (13).JPG

単純に大型化しただけとも思えないので、これも別種かもなぁ。

 

こちらは網目部分が明らかに違う。

amigasa2017E-mkn (10).JPG

ヒロメノトガリアミガサタケに近い系統だろうか。

狭い範囲なのだが、幾つもの種類のアミガサタケが発生している様だ。

何だかんだで30本は収獲出来た。

ありがたやありがたや。

 

そして此処にも「オジギアミガサタケ」が幾つも。

amigasa2017E-mkn (5).JPG

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amigasa2017E-mkn (2).JPG

amigasa2017E-mkn (11).JPG

amigasa2017E-mkn (12).JPG

上二つと、下の一つは明らかに種類が違う。

大きさもそうだが、柄の質感が全く違うのだ。

シロBの2本の「オジギアミガサタケ」も種類が違う様だった。

なので、「曲がる系統のアミガサタケ」がある、と言う訳では無くて、

何らかの外部要因で曲がってしまう、と言う事なのだろう。

 

当方は東大阪時代、何百本ものアミガサタケを収獲して居たが

この様な変形の個体には一度も遭遇した事が無かった。

ネットで色々人の収穫したアミガサタケ画像を見ても

こう言うのはのは見た事が無い。

まぁ、他の皆様はこう言う奇形の個体は

気味悪がって撮影も収獲しないだけなのかも知れないけれど。

と、それはともかく、名古屋東部にはアミガサタケを変形させてしまう

何がしかの普遍的な要因があるのかも知れないなぁ。

何にせよ、当方にはそれを調べる術は無いし

どっちにしても収獲して食べてしまうので関係無いのだけどw

 

 

 

4年前に発見したシロF-a。

此処も段々数は少なくなって来てしまったが

それなりに発生してくれていた。

当初は乾燥気味だったので

頭が乾燥して委縮した個体が多かったが

amigasa2017Fa-zzz (4).JPG

amigasa2017Fa-zzz (2).JPG

 

その後の雨を受けて立派な個体も発生してくれた。

amigasa2017Fa-zzz (7).JPG

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amigasa2017Fa-zzz (1).JPG

何とか10本程は収獲出来た。

ありがたや〜

 

すぐ近くで、超大型の個体を発生させていたシロF-b。

昨年は周囲の伐採木の集積場になってしまってたのだが

今年は伐採竹の集積場になってしまっていた。

amigasa2017Fb-zzz.JPG

この場所は年間を通じて何かの集積場になってしまう事が多い。

地面が落ち付かない為か、

今年もアミガサタケの発生を見る事は出来なかった。

残念。

 

 

 

小さなアミガサタケがスギナと覇権を争っていたシロG。

amigasa2014-ch-1.JPG

今年はタイミングが合わず、観に行く事が出来無かった。

残念。

 

 

 

 

こちらはシロH。

5年前に色々と伐採されて環境が変わった為に

諦めてそれ以降は観に行ってなかったのだが

今年久し振りに行ったら少し発生してくれていた。

環境が回復して来たのだなぁ。

amigasa2017H-ggljj (4).JPG

amigasa2017H-ggljj (3).JPG

amigasa2017H-ggljj (2).JPG

amigasa2017H-ggljj (1).JPG

小型の物ばかり6本を収獲。

来年も期待してしまう♪

 

 

 

と言う訳で、今年も桜の時期に走り回って

何とか50本程度は収獲出来た。

amigasa2017 (3).JPG

amigasa2017 (2).JPG

amigasa2017 (1).JPG

キノコヌシ様、有難う御座居ました。

(-人-) ナム~

 

 

例によってネグラマーロへお裾分け。

amigasa2017 (4).JPG

当方はパスタかクリーム煮にするくらいしか思い付かないのだが

鯛とハンバーグ、と言う

意外な組み合わせの料理の付け合わせにして食べた由。

さすがプロの料理人は違うなぁ。

そんなイケメンシェフが腕を振るう北イタリア料理の店「ネグラマーロ」。

名古屋へお越しの折には是非どうぞ!(→食べログのページへ

 

 

 

 

さて、今年は既存のシロの巡回の合間に、新たなシロの探索もしていた。

昨年転居して以来、アミガサタケが生えそうな場所が無いか探索をし

目星を付けていたのだが、新たなシロの発見はならなかった。

うーむ、残念。

来年もチャレンジをしよう。

 

キノコヌシ様、これからも是非よろしくお願い申し上げますです。

(-人-) ナム~

 

 

 

 ※マコモタケの記事に追記しました。

  最後段ですが、お読み頂けましたら幸甚です(→こちら)。

 


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| 子嚢菌類 | 00:53 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
ゴムゴムゴム

以前、当方のキノコ画像が『ザ・鉄腕DASH』で使われる事に、

とのお知らせをした(→こちら)。

何枚かの画像を送ったのだが、実際に使われた画像は以下の2枚。

 

ヒイロタケのコレ↓と

hiirotake (10).JPG

 

オオゴムタケのコレ↓。

oogomutake170228 (2).JPG

 

放映された時間は各々2秒ずつ程度だったが

当時、当blogのアクセスは一時的に増えた。

あくまでも本当に一時的にw

 

で、ヒイロタケの事は何回か書いていたのだが

オオゴムタケの記事は別の場所に書いていて

このblogには無かった事に後で気付いた。

オオゴムタケの画像は後に別の番組で使われたし

『鉄腕DASH』が海外に配信される事も決まったそうなので

今更ながらにオオゴムタケの記事を書く事にした。

当時、オオゴムタケの事を知りたくて

当blogに来て頂いた方々には実に申し訳ありませんです・・・・・・

因みに、画像がどれだけTVで使われても

画像使用料などは一切ありませんです、ハイ。

 

 

さて、こちらがオオゴムタケ。

夏~秋、朽ちた木から発生する。

oogomutake170228 (25).JPG

およそキノコには見えない形と質感。

 

こちらの画像ではビロウド状の表皮の質感と

口縁部の毛の様子が良く判る。

oogomutake170228 (28).JPG

キノコには見えないよなぁ。

 

こちらは朽ちた枯れ枝に並んで発生していた物。

oogomutake170228 (26).JPG

ドラムセットが並んでいるようにしか見えないw

 

その10日後の様子。

oogomutake170228 (27).JPG

色が黒ずみ、柄の部分が少し萎んでいる。

 

こちらは別の個体。

oogomutake170228 (29).JPG

柄がかなり萎み、所謂「キノコ型」に見える。

 

こちらの個体は更にしぼんだのか

円盤部分も凹んでいる。

oogomutake170228 (30).JPG

oogomutake170228 (31).JPG

 

オオゴムタケの名は、その弾力のある質感による。

oogomutake170228 (33).JPG

全体が固いゼラチン質で、とても弾力があるのだ。

 

この様にムギュ!と握っても、まず潰れない。

oogomutake170228 (32).JPG

それもオオゴムタケのキノコらしく無い所の一つ。

内部のゼラチン質の画像は上にもあるが、詳細は後程。

 

 

とにかく知らなければ、まずキノコには見えない。

oogomutake170228 (6).JPG

oogomutake170228 (7).JPG

イソギンチャクか何か、別の生き物みたいだよなぁ。

 

14日後の様子。

oogomutake170228 (8).JPG

oogomutake170228 (9).JPG

かなり萎んでいる。

 

その9日後の様子。

oogomutake170228 (10).JPG

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更に萎み、黒くなった上に干乾びて来た。

 

その12日後。

oogomutake170228 (12).JPG

溶けてしまい、痕跡を残すのみに。

 

 

枯葉の隙間から何かが覗いている!?

oogomutake170228 (13).JPG

oogomutake170228 (14).JPG

葉を除けてみるとオオゴムタケの幼菌だった。

これも何か別のブツに見えてしまうなぁ・・・・・・

 

 

2日後。

oogomutake170228 (15).JPG

膨らんで来た。

 

その12日後。

oogomutake170228 (16).JPG

先端が開いて来た。

 

その9日後。

oogomutake170228 (17).JPG

先端は開ききった模様。

これはこじんまりとした個体だったのだなぁ。

 

 

こちらの画像には2つの個体が。

oogomutake170228 (18).JPG

 

左下の個体を見て行こう。

oogomutake170228 (19).JPG

まだ若い感じ。

 

2日後。

oogomutake170228 (20).JPG

円盤が開いて色も重厚な感じに。

 

その6日後。

oogomutake170228 (21).JPG

円盤は完全に開き、柄の部分は萎んで来ている。

もうこれ以上は膨らまないのだろうなぁ。

 

試しに切ってみる。

oogomutake170228 (22).JPG

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中はこのようにゼラチンの塊みたいになっている。

円盤の部分は胞子を生み出す「子嚢」という器官が

ぎっしりと並んでいる。

それをゼラチン質の部分が支えているのだ。

その支える役目をする為の組織が

何故ゼラチン質である必要があるのかは不明。

他のキノコみたいに菌糸の塊で十分だと思うのだけどね。

わざわざゼラチン質にするからには何かの理由はあるのだろうけど。

 

因みに、成菌に叩くなどの刺激を与えると

その子嚢から胞子が噴出されるのが見られる。

光を上手く反射させないと判らない様な

僅かで、一瞬の反応なのだが

それを見るのは中々に楽しい♪

だが、当方の技術では撮影する事は無理だった・・・・・・orz

 

 

さて、このゼラチン質部分は食べられる。

oogomutake170228 (1).JPG

oogomutake170228 (2).JPG

 

口当たりの良くない外皮を剥いて、さっと茹でる。

oogomutake170228 (3).JPG

 

それを冷やして蜜をかける。

oogomutake170228 (4).JPG

oogomutake170228 (5).JPG

美味しいデザートの出来上がり♪

 

実はゼラチン質部分は無味無臭だ。

だから、それこそゼラチン固めた物と殆ど変わらない。

何も言わず、この状態で出されたら絶対にキノコだとは判らない。

色さえ良ければ普通にデザートの食材として使えるだろう。

当方はメープルシロップを掛けたが、黒蜜なら色も気にならないかもなぁ。

それにしても実に不思議なキノコだ。

 

『鉄腕DASH』では味付けをしない状態で食べていたが

「甘味をつければゼリーだね」と感想を述べていた。

美味しく食べて貰えなかったのは残念だった。

 

 

所で、オオゴムタケによく似たキノコに

「ゴムタケ」と言うのがある。

それがこちら。

gomutake170228 (1).JPG

gomutake170228 (2).JPG

gomutake170228 (3).JPG

画像だけでは違いが判り難いが、一番の差異は、その大きさ。

オオゴムタケは直径7cmに及ぶ事もあるが

ゴムタケは2〜4cm。

 

それに表皮の質感が全く違う。

オオゴムタケはこの様↓に毛が密生しているのだが

oogomutake170228 (28).JPG

 

ゴムタケはザラザラした質感で、毛は生えていない。

gomutake170228 (4).JPG

その為、表皮を剥かずに、そのまま茹でれば食べられる。

 

こちらもメープルシロップで。

gomutake170228 (5).JPG

食感は殆ど変わらなかった。

因みに、両種ともシロップを掛ける以外に

酢の物、和え物にして食べるレシピもある由。

 

 

これ程よく似ている両種だが、分類学的にそんなに近い訳では無い。

分類で言うと

オオゴムタケは

  子嚢菌亜門−盤菌綱−チャワンタケ目−オオゴムタケ属

ゴムタケは

  子嚢菌亜門−盤菌綱−ビョウタケ目−ゴムタケ属

この様に「目」から違う種類だ。

「他人の空似」と言えるだろう。

 

「目」が違う、と言う事は動物で考えると

「哺乳類(哺乳綱)」と言うくくりが同じだけで

人間とそれ以外の動物くらい離れている、と言える。

つまり、「田中邦衛とラクダが似ている」とか

「オードリー若林とカワウソが似ている」レベルなのに

食べてみたら味が一緒だった、と言う事になる。

まぁ、無味無臭のゼラチン質、となれば

味が変わらないのは当然かもしれないが。

 

因みに、両種のゼラチン質部分が

細胞レベルでどう違うのか、実は全く同じなのか、は不明。

その点に言及した資料を見付ける事は出来無かった。

尚、両種は同じ様に枯れ木に発生するが

ゴムタケは腐朽のあまり進んでいない枯れ木に、

オオゴムタケは腐朽の進んだ枯れ木に発生する、と言う違いがある。

 

 

さて、名古屋市東部の某神社境内の某所は

オオゴムタケの一大発生ポイントだった。

上掲のオオゴムタケ画像で、食べた個体以外はその場所で撮影した物。

幾つも並んで生えている様子は中々に壮観だった。

だが、その場所は整備されてしまい、見る影も無くなってしまった。

もう其処ではオオゴムタケの発生は望めないだろう。

せっかく面白いキノコなのに勿体無い。

 

発生できる環境を残して、発生しやすいように整備して

採取した物は標本にしたりパネル展示して

「TOKIOも食べたオオゴムタケ!」とかやれば

大勢の人が押しかけて神社もウハウハになれたかも知れないのになー

オオゴムタケを食べるのを「神事」として執り行えば

食品衛生法にも引っ掛からないだろうし、

特別御祈祷でそれなりの金額も取れるだろうし。

 

全国からジャニーズファンが来ただろうにね。

そう言う意味でも勿体無かったよw

 

 


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| 子嚢菌類 | 00:09 | comments(4) | trackbacks(0) | pookmark |
さよなら菌類
私事だが、この度引っ越しをした。
と言っても名古屋市内での移動。
それまでは賃貸ながら一軒家だったのだが
今度は公団住宅の一室だ。
今後、年齢的にどんどん衰えて行く一方なので
これからはこじんまりとした生活をして行こう、と言う事で
築40年の公団の一室に転居する事になったのだ。
ただ、終の家にするからには部屋の造作には拘りたかったので
大幅に改装し、自分達で床壁天井全てペンキ塗りをした。
落ち着いた渋い造りになった筈。

さて、引っ越しとなると
それまで住んでいた地域の菌類ともさよならをする事になる。
庭の様な物はあったし
ガレージは湿度が高く、すぐにカビが生えたりしたが
キノコ的にはあまり恵まれない家だった。

それでもリンゴの赤星病の冬胞子は毎年発生していた。
hikkoshi (1).JPG
hikkoshi (2).JPG
だが、残念ながら近隣から夏胞子を探し出す事は出来無かった。
それだけは心残りだ。


近所の神社のオオミノコフキタケ(コフキサルノコシカケ)。
見に行く度に厚みを増していた。
こちらは最初に遭遇した時の状態。
kofuki-N-080723-2.JPG
こちらは4年後の状態。
hikkoshi (3).JPG
hikkoshi (4).JPG
どこまで厚みを増して行くのか楽しみだった。

だがある日突然こんな状態に。
hikkoshi (5).JPG
神社側の手によって取り去られてしまった様子。
御神木に生えていても「御神菌」にはなれなかったのだなぁ。
残念だ。
取り去られたキノコがどうなったのかも不明。
捨てたり焼却したのだったら欲しかったw


キノコ的には不毛の地だった旧居だが
唯一、旺盛に発生したキノコがこれ。
hikkoshi (6).JPG
hikkoshi (7).JPG
ある年、オリーブの鉢植えに発生したキツネタケの仲間。
こんなに生えたのもこれ一度きりだったけどね。


そして、転居もあと一週間、と迫ったある日。
庭の掃除をしていた所、発見したのがこれ。
hikkoshi (8).JPG
hikkoshi (9).JPG
風雨に撃たれて崩壊してしまった簾を
庭の隅に放置して居た物から生えていた。
とにかくとても小さい。
大きな物でも直径2mmも無い位。
hikkoshi (10).JPG
当方のカメラではこれが精一杯。

これはチャワンタケの仲間(盤菌類)だなぁ。
盤菌類はとても種類が多く、更に外見の似た物が多い。
加えて盤菌類を扱っている図鑑も少なく
扱われていても掲載されている種類も少ない場合が殆どだ。
なので、Discomaniaさんのサイトにお世話になる事に。
その情報量に於いて、このサイトを超える物は無いのではないだろうか。
当方が追い続けている赤団子病の件でも大変お世話になった。
なので盤菌類の事を調べたい時は何時もこのサイトを頼りにしている。

で、絵合わせで調べた所、
Lachnum sp. no.6(シロヒナノチャワンタケ属菌の不明種)と
特徴が良く似ている。
発生する基物も合致しているので
恐らくLachnum sp. no.6、
もしくはその近縁種、と言う事で良いだろう。
※「no.6」はDiscomaniaさんのサイト内での整理番号です
  実際の学名と関連がある訳ではありません


この家での最後のキノコが
初遭遇のシロヒナノチャワンタケ属菌だった訳だなぁ。
キノコ的には恵まれない家だったけど
こうやって人知れず生えていてくれたのだなぁ。
これで本当に「さよなら、この家の菌類」だ。

旧居の菌類とはさよならだが
新居の菌類とはこんにちわをしたい物だ。
新居は庭こそ無いが、緑地公園は近い。
敷地内にはカイヅカイブキはあるので
赤星病の冬胞子にはまた出逢えるかも知れないし。
また新たな菌類との遭遇を楽しみにしたい。



所で、旧居は収納場所もスペースも結構余裕があった。
其処に住んでいた4年の間に
いい気になって膨張増長してしまったキノコ関係の書籍・資料と
キノコの標本の扱いをどうするか苦悶中・・・・・・(;´Д`)



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| 子嚢菌類 | 00:02 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
2016名古屋アミガサタケ事情
と言う訳で今年も春がやって来た。
春と言えば桜。
桜と言えばアミガサタケだ。
桜がまだ殆ど咲いていない頃に少しシロ巡りをしてみた。


コーン型のアミガサタケを発生させていたシロE。
2年前に落ち葉の集積所となって
大量の落ち葉で埋め尽くされた為に発生を見ず、
昨年は落ち葉が腐葉土化して土壌環境が変わった影響か
それまで見掛けなかった
妙に大きな個体を発生させていたのだが
今年はどうか。

落ち葉はさらに腐葉土化が進み、良い感じに。
と、今年もコーン型のアミガサタケが発生して居た。
160322mkn (5).JPG
160322mkn (6).JPG
ただ、ここのコーン型アミガサタケにしてはやや小振り。
例年なら傘部分が大きくて網目が緻密で、
それこそトウモロコシの様な形の↓
amigasa-makino-3.JPG
アミガサタケになるのだがなぁ。

コーン型では無い感じの物も発生して居た。
160322mkn (8).JPG
だが、去年の様なバカでかい物は無かった。

と、足元にトンネルの開いた物が。
160322mkn (1).JPG
これは珍しい。

と、手にしてみたら、ただ虫に喰われてただけだった。
160322mkn (3).JPG
うーん、残念w

こちらはアミガサタケの懸崖作り???
160322mkn (2).JPG

これも虫に喰われてただけだったw
160322mkn (7).JPG
先のトンネルのと言い、これだけ大胆に喰うのは
ヨトウムシだろうなぁ。

こちらはやや控え目ながら
矢張りヨトウムシに喰われた様子。
160322mkn (4).JPG
こんなちょっとしか食べて無いのは
コイツは美味しく無かったのかなぁ。
それとも、さっきたらふく食べたので
これは食後のデザート代わり、またはお口直しだったのかな?

このシロEは大量の落ち葉の腐葉土化が進んだ為か
昨年とは発生して居る物が少し変わった様子。
来年はどうなるのか、今から楽しみだ。
なんだかんだで7本の収穫。
まだちょっと早かったかなぁ。



同日、シロFーaとF−b。
此処は2年前に発見した新しいシロ。

小〜中型を多く発生させていたFーbは
今年もポツポツと発生して居た。
160322jzj (1).JPG
160322jzj (2).JPG
160322jzj (3).JPG
160322jzj (4).JPG
だが小型のが多いかな。

中にはこんなやる気の無いヤツも。
何かとてもダルそうだw
160322jzj (5).JPG
柄が折れてるのでは無くて根元から折れ曲がっている。
発生初期は真っ直ぐ立っていた筈だろうに
どうしてこうなった・・・・・・

なんだかんだで10本収獲。
160322mkn (9).JPG
かなり小型のも採ってしまったなぁ。

そして超巨大な物を発生させていたFーa。
今年はこんな状態。
160322jzj (10).JPG
周囲の伐採木の集積所になってしまっていた。
これでは今年の発生は望めないなぁ・・・・・・
キノコが生えるような場所は世間的には「遊休地」な訳で
こんな扱いになってしまうのは仕方無いよなぁ。
来年以降どうなってしまうのか、要経過観察。


初日は計17本の収穫。
160322amigasa-ALL.JPG
まずまずかな。

比較的綺麗な形の物が揃ったので
例によってネグラマーロにお裾分け。
160322osusowake.JPG
いやぁ、今年もお裾分けが出来て良かった。
平日でも満席になる事の多いネグラマーロ。
名古屋へお越しの際には是非 (・∀・)つドゾー♪

残りはパスタにする事に。
160331amigasa-cook (1).JPG
160331amigasa-cook (2).JPG

キャベツを加えて生クリームで(゚д゚)ウマー
160331amigasa-cook (3).JPG
見た目はちょっとアレだけどw


こんな感じで幸先の良いスタートだったのだが
その後、バタバタとしてしまって
中々探索の時間が取れなかった。
また、当方がアミガサタケ探索の
目安にしている近所の桜の咲き具合と
実際のアミガサタケの発生のタイミングが
合わなかった様で
その木の桜の咲き具合を見てシロ探索をした時には
既にアミガサタケの旬を逃してしまった様だ。
こんな事もあるのだなぁ。
今年は春先に寒暖差が激しかった影響かなぁ。


例年多くの収穫が出来ていたシロA。
矢張り出遅れた感じ。
160406itk (1).JPG
これは収穫時期を過ぎてしまってるなぁ。

それでも何とか収穫出来た物も2本あった。
160406itk (2).JPG
160406itk (3).JPG

だが、こんな物もあった。
160406itk (4).JPG
完全に時機を逸してしまっていたのだなぁ・・・・・・

先にも書いたが、
このシロは多くのアミガサタケを発生させていた。
だが今年はさっぱりだった。
当方が出遅れただけだったらこの画像の様な
萎びた物を幾つも見掛けても良い筈だ。
だが、それもこれを含め2本しか無かった。
今年は元々発生が少なかったからなのか
それともこのシロが誰かに見付かってしまい
先を越されてしまったからなのか。
一体どっちなんだろうなぁ。
来年は何とか時間を作って確認したい物だ。


2週間後のシロE。
足元のやたら太い、大きめの物が発生していた。
160406mkn (1).JPG

そして矢張り小振りのコーン型アミガサタケも。
160408mkn (2).JPG

そして矢張りヨトウムシに喰われたであろう物も。
160408mkn (1).JPG

こちらは何故か泥まみれの物。
網目がすっかり泥で埋まってしまっている。
160406mkn (2).JPG
何故こんな事になってしまったのかは謎。

そしてこんな物も。
160408mkn (3).JPG
この場所も旬を逃してしまった様だなぁ。


何とか9本を収獲。
160406amigasa-ALL.JPG
今年はこれで打ち止めだなぁ……



長い間、超大型の物↓を多数輩出して居たのだが

去年1本も発生を見なかったシロCは
今年も全く発生を確認出来無かった。
外見的には藪が茂っていて適度に日陰で
良い環境の様にも見えるのだが
地面を見ると妙に乾燥していた。
かつて、藪が伐り払われた時は
日光に晒されていても地面は湿った感じだったのだが
藪は回復したのに地面は逆に乾燥してしまっている。

実はシロCの上の方で木が何本か切り倒されていたのだが
その事で土壌の水分状況が変わってしまったのかもなぁ。
だとしたらこのシロはもう消滅してしまった、と言う事か。
うーむ、残念。


一昨年、10数本の「アシデカアミガサタケw」を収獲した物の
amigasa-nittai-2.JPG
去年は収穫ゼロだったシロDは今年も一本も発見出来ず。
当方が荒らしてしまったから、
もう発生が出来なくなってしまったのかなぁ。
このシロはそれ程までに脆弱だった、と言う事かもなぁ。
だとしたら申し訳無い事をしてしまった・・・・・・
来年以降も期待はしてしまうけど。


そして、「マガリアミガサタケw」が多く発生し
安定的に収穫が続いていたシロB。
B-morel (5).JPG
magari-120416-1.JPG
昨年は数本しか収穫出来無かったのだが
今年は発生の確認が出来無かった。
見た目的には環境が変わった様には見えないのだけど
何かが変わってしまったのかなぁ。
それとも矢張り当方が原因なのか・・・・・・


一昨年発見したシロG。
小さなアミガサタケがスギナと覇権を争っていた?場所。
amigasa2014-ch-1.JPG

昨年は発生を確認出来無かったのだが
今年も同じく確認出来無かった。
スギナに負けてしまったのかなぁ。
まぁ、タイミングが合わなかっただけかも知れないけどね。



と言う訳で、今年はタイミングの問題もあったが
全体に発生が少なかった様子。
見た目では判らない、
何かの環境が変わってしまったのだろうかなぁ。
当方が荒らしてしまった事だけが原因とは思いたくない。
実際、他の色々なキノコの発生具合も
当方が名古屋に転居した7年前と比べると
微妙に変わってきている感じもするしなぁ。
あくまでも個人的な感覚だし
ただの自己弁護かも知れないけれど。

とにかく、今年もアミガサタケを
食べる事が出来たので良かったよ。
来年も旬の食材として味わいたい物だ。
キノコヌシ様、雨の神様、
是非ともどうぞよろしくお願い申し上げますです。

(-人-) ナム〜


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| 子嚢菌類 | 00:14 | comments(4) | trackbacks(0) | pookmark |
2015名古屋アミガサタケ事情
と言う訳で今年も名古屋にアミガサタケの季節が来た。
今年は桜の時期にかなり雨も降ったので
大きく期待をしてシロ巡りをした。


最初に発生の確認を出来たのは
昨年発見したシロF。
昨年、大物が発生していたシロFーaには
今年も矢張り大物が発生していた。
F-morel (1).JPG
F-morel (2).JPG
とにかくゴツイ。

中〜小物が多数発生していたシロF−bには
昨年より少ないながらも矢張り中〜小物が発生していた。
F-morel (3).JPG
F-morel (5).JPG
F-morel (12).JPG

取り敢えず、これくらいの収獲。
F-morel (6).JPG
まずまずかな。

シロFーaの個体と並べてみる。
F-morel (7).JPG
とにかく大きさが違うから面白い。

シロF−aとFーbの違いと言えば周辺の樹種相。
どちらも桜はあるが、
F−aはヒノキの周辺、
Fーbはツツジの植え込みの中になっている。
その差が発生する種類の違いになるのだろうなぁ。

ふと見ると、地面に這いつくばって居る様に
生えている個体が。
F-morel (8).JPG

一つを掘り出す様にして取り上げてみる。
F-morel (9).JPG
妙に丸まった形に変形してしまっている。
一体何がどうなってしまっているのか。
何か不憫な気になってしまったので
収獲せずに元の場所に戻した。


次に同日、シロB。
此処は毎年安定的に発生しているシロだ。
B-morel (4).JPG
A-morel (4).JPG
A-morel (5).JPG
B-morel (1).JPG

が、思った程は生えていなかった。
B-morel (2).JPG
B-morel (3).JPG
まぁ、こんなもんかな。

此処は「マガリアミガサタケ」のシロでもある。
矢張り今年も大きく折れ曲がった個体が。
B-morel (5).JPG
安定してるなぁ。

と、こちらの個体。
手前のは傘の部分が殆ど無くなっている。
B-morel (7).JPG
カタツムリやナメクジが食べたにしてはあまりにも大規模。
こう言うのは恐らくヨトウムシに食べられたのだろうなぁ。
実は今回、収穫したアミガサタケの中に
ヨトウムシが入っていたのが幾つかあったのだ。
アミガサタケはヨトウムシにとっても美味しいのだろう。
 

8日後。
昨年、枯葉に分厚く埋められていた為に
アミガサタケの発生が望めなかったシロE.
これは昨年の様子。
amigasa2014-mk.JPG
で、こちらは今年の様子。
E-morel (1).JPG
枯葉はかなり腐葉土と化していた。

見ると幾つか発生が。
E-morel (7).JPG

E-morel (10).JPG
此処の個体は相変わらずトウモロコシ型だ。

と、妙な大きな個体が。
E-morel (2).JPG

取り上げてみると柄がやたらにゴツイ。
E-morel (3).JPG
E-morel (4).JPG
大量の枯葉が腐葉土になった為に
栄養を十二分に受けた結果だろうか。

こちらの個体は同じく柄がゴツイが
傘の網目が荒く、他の個体とは様子が違う。
E-morel (5).JPG
E-morel (6).JPG

そんな個体が他にも幾つか。
E-morel (9).JPG
多分、トウモロコシタイプとは種類が違うのだろう。

大きな個体は何故かどれも柄が極端に曲がっている。
E-morel (12).JPG
E-morel (13).JPG
それも不思議だなぁ。

一昨年、このシロを見つけた時には
生えていなかったタイプの種類が今回は発生していた。
大量の腐葉土で土壌環境が変わった影響なのだろうか。
来年以降、どうなって行くのか、要経過観察。



そして同日。
こちらはシロA。
A-morel (1).JPG
A-morel (4).JPG
A-morel (5).JPG
こちらも少ないながらも発生。
が、物陰みたいな場所にチョロッとあっただけ。
誰かにこのシロが見付かってしまったのかなぁ。
だとしたら残念だ。
まぁ、当方が文句を言う筋合では無いけどね。


所で、毎年大きな個体を幾つも収獲していたシロC。
今年は何故か一本も出て居なかった。
期間中に何回も偵察していたので
誰かに先を越されてしまった訳では
無いと思うが、今年はゼロ。
雨が少なくて地面が乾燥していた年でも
数本は収獲出来ていたのだが、今年はゼロ。
こちら↓は一昨年の収穫の様子。
amigasa-heiwa-5.JPG
15冂教蕕ザラだったのだけどなぁ。

伐り払われた周囲の藪が復活し
肉眼では昨年よりアミガサタケ向きな環境に見えたのだが
目に見えない部分で何か大きな変化があって
生える事が出来なくなってしまったのだろうか。
一体、地下で何が起きているのか。
謎だ・・・・・・

因みに、大きな個体が発生していたこのシローCは
桜の木の近くにスギが生えている環境。
ひょっとしたら大型アミガサタケとスギ・ヒノキは
何か関係があるのかも知れないなあ。
取り敢えず、どちらも要経過観察。


そして、傘の部分に対して
妙に柄の大きな個体が発生していたシローDも
今年はゼロだった。
因みにこちら↓は一昨年の収穫の様子。
amigasa-nittai-2.JPG
元々あまり量は多くないシロだったが
此処もゼロとはなぁ・・・・・・
矢張り名古屋の地下で何かが起こっているのだろうか……


アミガサタケとスギナの
熾烈なせめぎあいを演じていた(?)シローGも
今年は発生を確認出来無かった。
こちら↓は昨年の個体。
amigasa2014-ch-1.JPG

スギナに負けてしまったのかなぁ。
此処も要経過観察。


最初に「今年は桜の時期にかなり雨も降った」と書いたが
実際には桜がかなり咲いてから=
アミガサタケの発生時期になってから連日の雨だったので
雨のタイミング的には少し遅かった事になる。
もう1〜2週間ほど早めに降っていてくれたら
アミガサタケ的には良かったかもなぁ。
発生が少なかったのはそれも一因かと。

ただまぁ、アミガサタケからしたら
今迄気ぃ良く生えていたのに
当方がそのシロを見付けてしまったが為に
楽園を踏みにじられ荒らされた事になるのだ。
当方はアミガサタケからしたら侵略者なのだ。
生えたくなくなるのも、
生えたくても生えられなくなるのも当然だろう。
発生が少なかった一番の原因はこれだろうなぁ。
いや、申し訳無い事をした。
とは言え、矢張り来年も収獲を期待してしまうよ。


それでも何だかんだでそれなりに収獲。
その中で、傘部分のアミの形状、
傘部分の全体的な形状、
傘部分と柄の繋がり方等を観察して
少なくともこれくらいの種類には分けられるかな、と。
morel-var.JPG
勿論、DNA的にどうかは不明。

毎年、「マガリアミガサタケ」は少なくないが
今年は曲りどころか変形・奇形としか
言い様が無い個体が多かった気がした。
morel-strenge.JPG
中には奇形すぎて収獲しなかった物もあったし。
矢張り名古屋の地下で何かが起きつつあるのだろうか……
(∩;゚皿゚)ヒイィィィッッッ!

と、それはともかく、きれいなのを見繕って
今年もネグラマーロにお裾分けが出来た。
morel-present.JPG
段々予約の取り難い店になりつつあるネグラマーロ。
イケメンシェフによる北イタリアの郷土料理が
お値打ちで堪能できますので
名古屋へお越しの際には是非ドゾー(→たべログ)。

大部分は乾燥保存へ。
一部を生で調理。
morel-cook1.JPG
細かく切ってパスタに。
今回はブロッコリーと共に生クリームで。
morel-cook2.JPG
(゚д゚)ウマー


また来年もアミガサタケに再会出来たら良いなぁ。
そして、今年は叶わなかった新たなシロの発見もしたい。
それはつまり、新たに侵略の被害者を増やす、
と言う事になってしまうのだけどね・・・・・・


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| 子嚢菌類 | 00:13 | comments(6) | trackbacks(0) | pookmark |
ヘタ
2009年8月の事。
栗東市の某神社の境内の大きなクスノキで
こんな物に遭遇。
hetatake2009 (1).JPG
hetatake2009 (2).JPG
hetatake2009 (3).JPG
丸でコールタールの様な塊。
何だこれは???

こんな感じのキノコと言えばクロコバンタケがある。
クロコバンタケはクヌギ、コナラ等の枯木の樹皮下に発生し
成熟すると樹皮を丸く突き破り黒い子実体を露出させる、
と言う不思議な生態のキノコだ(→こちら)。

樹皮下に黒い子実体を形成させるキノコ、と言うと
以前「ニマイガワ」について記事を書いた事がある(→こちら)。
「樹皮下に形成される」「表面は黒いブツブツ」
と言う点で似ており
実際、検索をするとニマイガワをクロコバンタケと
混同していると思われる画像もあるが全くの別種。

で、そのクロコバンタケ。
検索しても56件しかhitしない(2015年2月現在)。
発生の少ない珍しいキノコ、との事だが
とても地味で目立たない為に
発生していても気付かれていないだけなのかも知れない。
実際、名古屋でも発生は確認されているので
当方も気付かずにスルーしてしまっているのかもなぁ。
実は何処にでもあるキノコだったりしてw

と、それはともかく、
クロコバンタケは樹皮下に発生するのだが
画像のキノコは材上に露出している。
これは別のキノコなのだろうか。
それとも、発生場所の関係で
たまたま露出してしまった個体なのだろうか。


翌2010年8月。
同所に行くと、こんな状態。
hetatake2010 (4).JPG
hetatake2010 (1).JPG
hetatake2010 (2).JPG
hetatake2010 (3).JPG
矢張り材上に露出している。
しかも幼菌なのか、丸い塊。

試しに一つ、手に取ってみる。
hetatake2010 (7).JPG
実は2009年の遭遇時、コールタールの様な部分を
落ちていた小枝で突いてみた所、
そのベタベタがくっ付いて来てしまった為
迂闊に採取も出来なかったのだが
今回は幼菌で、ベタベタが露出していなかったので
この様に収穫する事が出来た次第。

裏返してみると柄に当たる部分が確認出来る。
hetatake2010 (5).JPG
hetatake2010 (6).JPG
こうして見ると、大きなカイガラムシか何かみたいだ。

ナイフで真っ二つにしてみる。
hetatake2010 (8).JPG
結構硬く、切るのに一苦労。

一つ一つのツブツブは子嚢殻。
此処で胞子が形成される訳だ。
hetatake2010 (9).JPG
断面だけを見ると、チョコクッキーみたいだw
とてもキノコには見えないよなあぁ。


更に翌2011年8月。
こんな状態。
hetatake2011 (1).JPG
hetatake2011 (2).JPG
hetatake2011 (3).JPG
hetatake2011 (4).JPG
矢張りこれはクロコバンタケが
外に出てしまった物では無い模様。
一体何だろう……???

で、調べた所、どうやらこれは「ヘタタケ」らしい。
このヘタタケの「ヘタ」は
「下手」では無く「蔕」、つまりコレ↓の事。
hetatake2014 (3).JPG
ミカンや柿の蔕みたいな形のキノコ、との意味だ。

2011年の分の最後の画像の個体を持ち帰り
乾燥標本にしたのがこちら。
hetatake2014 (1).JPG
hetatake2014 (2).JPG
hetatake2014 (4).jpg
コールタールの様な質感は消え、マットな状態になった。
こうなるとますます「蔕感」が増している。
ひょっとしたらこの様な状態の物を見て
「ヘタタケ」と命名されたのかも知れないなあ。

学名で言うと Camarops petersii。
因みに、クロコバンタケの学名は  Camarops polysperma。
実はヘタタケとクロコバンタケは
同じ「ヘタタケ属」のキノコなのだ。
似ているのも当然と言えよう。

試しに「ヘタタケ」で検索をすると
28件しかhitしない(2015年2月現在)。
クロコバンタケより発生が少ない様だ。
「ヘタタケ属」と、クロコバンタケを自分の配下に置きながら
ヘタタケより目立ちにくい筈のクロコバンタケより観察例が少ない、
と言うのも何とも不思議な話だ。

『日本産菌類集覧』によるとヘタタケの和名登録は1980年、
クロコバンタケは1986年との事。
たまたま日本ではヘタタケの方が先に発見されてしまったので
そんな事態になったのだろうかなぁ。

因みに学名で世界中の検索をしても
Camarops petersii(ヘタタケ)では1360件。
Camarops polysperma(クロコバンタケ)では2450件。
世界的に見てもクロコバンタケの方が多い。
クロコバンタケからしたら忸怩たる思いがあるのかも知れない。

と、それはともかく、ヘタタケ属は全世界でも
10種程度しかない小さな属。
日本産種は今の所、ヘタタケとクロコバンタケだけらしい。
せっかくだからクロコバンタケにも遭遇して
日本産ヘタタケ属を制覇したい物だ。
上述した様に名古屋での発生は確認されている。
あとは当方の探索次第。

そして、栗東市のヘタタケにもまた遭遇したい物だ。
実は2012.2013年には遭遇出来無かった。
2014年は行く機会は無かった。
何時かまた、採取したい物だ。
クロコバンタケも採取・標本にして
日本産ヘタタケ属のコンプリートモデルを作りたいなぁ。

で?と言われたらそれまでだけどw


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| 子嚢菌類 | 00:11 | comments(6) | trackbacks(0) | pookmark |
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