2009.10.31 Saturday
もとぶと考
以前にも書いたが(→こちら)
岐阜県高山市周辺では
当方が見る限りハナホウキタケの発生がとても多い。
その後も毎年荘川村(現・高山市)を訪れる度に
他にキノコが見当たらない時でも
ハナホウキタケには必ず出逢っている。
鮮やかな赤は森の中で実に良く目立つ。
ハナホウキタケは毎年同じ場所に発生している。
それだけ周辺の樹木と
強固な菌根関係を築いているのだろう。
こちらはやや色褪せた成菌。
こちらは老菌。
赤はすっかり消えてしまって、灰褐色になっている。
ホウキタケの仲間は、
どんな種類でも老菌になると
こう言う色になってしまう為に
見分けが付かなくなってしまう、と言う。
この場所はハナホウキタケが毎年出ている場所なので
恐らくハナホウキタケの老菌で合っている、と思う。
こちらはカビに犯された個体。
周辺には他のハナホウキタケもあったのだが
カビに犯されたのはこの個体だけだった。
ホウキタケ類がこんな風になっているのは初めて見た。
このカビが、ホウキタケ類専門に発生する種類なのか
たまたまこれに生えただけなのかどうかは不明。
こちらはとある木の根本に点々と並んでいた一群。
周辺を見回すと、他にもハナホウキタケが見えた。
どうやら菌輪の様だ。
直径は6〜7mくらいだったろうか。
この菌輪ハナホウキタケも
この樹木(樹種不明)と菌根関係を築き
年々広がってこの大きさになったのだろうなぁ。
所で、先の記事でも書いたが
高山の朝市では食用のホウキタケが
「もとぶと」の名で売られていた。
毒のハナホウキタケと
食用のホウキタケとの判別基準として
根本からの分岐の有無を端的に、
そして生活実感から来る
極めて簡明な言葉として
それを表現している事に痛く感心した。
なので、さっそく「もとぶと」を買った。
それは鍋にして食べた、と記憶している。
ただ、その時に「もとぶと」が
いわゆるホウキタケ(→こちら)とは
色合いが違っていたのが
ちょっと気になっていた。
食用のホウキタケは
柄が白く、先端が赤いのだが
「もとぶと」は全体に灰色がかった均一の色をしていた。
だが、当時はデジカメを持っていなかったので
画像としてそれを記録出来ていない。
「違う感じだったよなぁ……」と
何となく気になりつつ、そのままになっていた。
そして2008年8月19日の事。
荘川村内を探索中、とある林の中に、
ハナホウキタケとは違う
ホウキタケ型のキノコが見えた。
近寄ってみると、今まで見た事の無い、
根本が太いタイプのホウキタケだった。
夕日を受けて妙に赤っぽく映ってしまっているが
実際にはこんな風に、薄紫色だった。
色合いからして
「ウスムラサキホウキタケ」とでも言うべきかなぁ。
で、調べたら、実際にその物ズバリの
名前のホウキタケがあった。
なので、これは恐らく
ウスムラサキホウキタケで良いのだろう。
解説によると、ウスムラサキホウキタケは
美味な食キノコとの事。
なるほど、此処でも「もとぶと」の概念は
当てはまっているのだ。
なので、早速収穫。
一部を味噌汁にして食す。
( ゚Д゚)ウマー
残りは瓶詰めに。
キノコ好きの友人に送った。
所で、以前買った「もとぶと」は
確かこんな色合いをしていた、と記憶している。
と言う事は、高山市周辺では
ホウキタケもウスムラサキホウキタケも
「ハナホウキタケとは違う、
根本の太い食ホウキタケ」として
特に区別せず「もとぶと」の名で
売られているのでは無いだろうか。
どちらも美味な食キノコとの事なので
「ホウキタケ」だろうが
「ウスムラサキホウキタケ」だろうが
実用上で区別する意味は
確かにあまり無いと言えるかも知れない。
実際、キノコの細かい種類なんて
専門家やキノコマニアでもなければ
気にする必要は無いのだ。
食べる側からしてみれば
安全で美味しければ何でも良いのだ。
その為の指標として
「もとぶと」であれば良いのだ。
朝市のおばさんに
「これはウスムラサキホウキタケと言ってね……」と
説明しても意味は無いのだ。
そんな事は、こうやって場末のblogで
勝手に書いておけば良いのだ。
その後、その時期に高山に行く機会も無い。
今頃朝市では毎日「もとぶと」が
並んでいるのだろうなぁ……(→こちら)
※実際、高山周辺では
「ホウキタケ」も「ウスムラサキホウキタケ」も
その他の根元の太いホウキタケ類も
区別していない様です(→こちら)。
岐阜県高山市周辺では
当方が見る限りハナホウキタケの発生がとても多い。
その後も毎年荘川村(現・高山市)を訪れる度に
他にキノコが見当たらない時でも
ハナホウキタケには必ず出逢っている。
鮮やかな赤は森の中で実に良く目立つ。
ハナホウキタケは毎年同じ場所に発生している。
それだけ周辺の樹木と
強固な菌根関係を築いているのだろう。
こちらはやや色褪せた成菌。
こちらは老菌。
赤はすっかり消えてしまって、灰褐色になっている。
ホウキタケの仲間は、
どんな種類でも老菌になると
こう言う色になってしまう為に
見分けが付かなくなってしまう、と言う。
この場所はハナホウキタケが毎年出ている場所なので
恐らくハナホウキタケの老菌で合っている、と思う。
こちらはカビに犯された個体。
周辺には他のハナホウキタケもあったのだが
カビに犯されたのはこの個体だけだった。
ホウキタケ類がこんな風になっているのは初めて見た。
このカビが、ホウキタケ類専門に発生する種類なのか
たまたまこれに生えただけなのかどうかは不明。
こちらはとある木の根本に点々と並んでいた一群。
周辺を見回すと、他にもハナホウキタケが見えた。
どうやら菌輪の様だ。
直径は6〜7mくらいだったろうか。
この菌輪ハナホウキタケも
この樹木(樹種不明)と菌根関係を築き
年々広がってこの大きさになったのだろうなぁ。
所で、先の記事でも書いたが
高山の朝市では食用のホウキタケが
「もとぶと」の名で売られていた。
毒のハナホウキタケと
食用のホウキタケとの判別基準として
根本からの分岐の有無を端的に、
そして生活実感から来る
極めて簡明な言葉として
それを表現している事に痛く感心した。
なので、さっそく「もとぶと」を買った。
それは鍋にして食べた、と記憶している。
ただ、その時に「もとぶと」が
いわゆるホウキタケ(→こちら)とは
色合いが違っていたのが
ちょっと気になっていた。
食用のホウキタケは
柄が白く、先端が赤いのだが
「もとぶと」は全体に灰色がかった均一の色をしていた。
だが、当時はデジカメを持っていなかったので
画像としてそれを記録出来ていない。
「違う感じだったよなぁ……」と
何となく気になりつつ、そのままになっていた。
そして2008年8月19日の事。
荘川村内を探索中、とある林の中に、
ハナホウキタケとは違う
ホウキタケ型のキノコが見えた。
近寄ってみると、今まで見た事の無い、
根本が太いタイプのホウキタケだった。
夕日を受けて妙に赤っぽく映ってしまっているが
実際にはこんな風に、薄紫色だった。
色合いからして
「ウスムラサキホウキタケ」とでも言うべきかなぁ。
で、調べたら、実際にその物ズバリの
名前のホウキタケがあった。
なので、これは恐らく
ウスムラサキホウキタケで良いのだろう。
解説によると、ウスムラサキホウキタケは
美味な食キノコとの事。
なるほど、此処でも「もとぶと」の概念は
当てはまっているのだ。
なので、早速収穫。
一部を味噌汁にして食す。
( ゚Д゚)ウマー
残りは瓶詰めに。
キノコ好きの友人に送った。
所で、以前買った「もとぶと」は
確かこんな色合いをしていた、と記憶している。
と言う事は、高山市周辺では
ホウキタケもウスムラサキホウキタケも
「ハナホウキタケとは違う、
根本の太い食ホウキタケ」として
特に区別せず「もとぶと」の名で
売られているのでは無いだろうか。
どちらも美味な食キノコとの事なので
「ホウキタケ」だろうが
「ウスムラサキホウキタケ」だろうが
実用上で区別する意味は
確かにあまり無いと言えるかも知れない。
実際、キノコの細かい種類なんて
専門家やキノコマニアでもなければ
気にする必要は無いのだ。
食べる側からしてみれば
安全で美味しければ何でも良いのだ。
その為の指標として
「もとぶと」であれば良いのだ。
朝市のおばさんに
「これはウスムラサキホウキタケと言ってね……」と
説明しても意味は無いのだ。
そんな事は、こうやって場末のblogで
勝手に書いておけば良いのだ。
その後、その時期に高山に行く機会も無い。
今頃朝市では毎日「もとぶと」が
並んでいるのだろうなぁ……(→こちら)
※実際、高山周辺では
「ホウキタケ」も「ウスムラサキホウキタケ」も
その他の根元の太いホウキタケ類も
区別していない様です(→こちら)。