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マツタケ!?

こちらはヤナギマツタケ。

各種の広葉樹の枯れ木や枯死した部分から発生する。

名前の通りの柳の木の他に
ポプラ、カエデ、ニレの木等の他、
当方が見た所では桜の木からも発生していた。
街中の街路樹に発生し歩行者を驚かせる事も少なくない。

 

近年では栽培品が「しゃっきり茸」「茶樹茸」等の名で

市販されている優秀な食キノコだ。

しっかりとして歯切れの良い柄が特徴的。

「しゃっきり茸」の商品名はそこから来ているのだろう。
栽培品は傘が小さく、柄の部分を強調する形となっているが
天然物では傘は大きく広がりとても食べでがある。

 

この様に成長すると傘が大きく広がる。

 

そして大きなツバも特徴的。

自身の胞子を受けて茶褐色になっている。

上部の虫は恐らくその胞子を食べに来たのだろう。

 

こちらは雨を受けた個体。

湿るとヌメリを生じる。

 

こちらはやや古くなった個体。

全体に色が濃くなっている。

 

こちらは古くなった上にやや干乾びた状態。


ツバは脱落してしまっている。

 


一度発生すると何年も続けて発生する事が多いので
発生場所を覚えて置くと長い間収穫が楽しめる。

上掲画像の1枚目2枚目は実は

同じ場所で別の年に発生した状態の物。

東大阪時代、居所の近所の神社の広葉樹から
毎年発生していて何度も収穫していた。


ある年、その神社で撮影していた際に
神社の人に「何してるんですか?」声を掛けられて
「キノコの撮影を・・・・・・」と言った所、
「毎年生えてくるんですよね。食べられるみたいで
 採って行く人が居るんですよー」との事。
それはワタシです、とは言えず
「へぇ、そうなんですねー」と答えたが。


栽培品では穏やかになっているが
天然物は形容し難いやや独特な香りがある。
色々な料理法が合う、との事だが
油を使った濃い味付けが合う、と当方は感じた。
因みに当方はトマトソースに入れて
パスタに掛けて食べた。

 

このキノコも東大阪時代には
上記の神社を含め何カ所も発生ポイントがあって
毎年必ず何処かで遭遇していたのだが
名古屋に転居以来、一度も見ていない。
広葉樹の枯れ木なんてそこら中にあるのだが
名古屋周辺の環境が何か微妙に
ヤナギマツタケ向きでは無いのだろうかなぁ。

不思議だ。

 

 

所でヤナギマツタケは別名「ヤナギタケ」とも言うとの事。
文字通り柳から生えるからだろう。
椎茸も椎の木から生える為にそう名付けられたのだが
実際にはクヌギ、コナラ類からの発生が多く、
ほだ木として使われるのがそれらの樹種である、みたいに
たまたま柳の木から生えているのが最初に見つかったので
ヤナギタケと命名された(のかな?)だけで
実際には上述した様に様々な広葉樹から発生する。
その点はヤナギマツタケの命名の難点と言うべきか。

 

因みにヤナギマツタケと本家のマツタケとは
分類学的に言うと同じハラタケ目だが

オキナタケ科とキシメジ科で少し離れている。

人間で言えばヒト科とテナガザル科、オマキザル科等

近いと言えなくもないが

とは言えあまり近くない、と言った所か。


恐らく美味なキノコだ、と言う事で
「柳に生えるとても美味しいキノコ」の意味で
ヤナギマツタケとしたのかも知れない。

だが、そもそも外見的にマツタケらしい部分は何処にも無いし
香りがマツタケを思わせる部分も何処にも無い。
幼菌も成菌もマツタケらしい形では全く無い。


何か共通点・類似点があるならまだしも
そのどれも無いのに「マツタケ」と付けている点は
分類的にはマッシュルームに近い健康食品のアガ○クス茸を
マツタケとは全く無関係なのに
「ヒメマツ○ケ」と称しているのと同じ様な
さもしさ的な物をどうしても感じてしまうなぁ。

因みにア○リクス茸は元々日本には自生していないし
「ヒ○マツタケ」はあくまでも商品名、通称であって
標準和名では無い。

 

栽培品のヤナギマツタケを何も知らずに
「ヤナギマツタケ・・・・・・え?マツタケ!?」と
その部分だけに惹かれて買ったとしたら
がっかりするだけだろうになぁ。
折角の本来の実力を
評価されなくなってしまう結果となって可哀想だ。
その点もヤナギマツタケの命名の難点と言えると思う。    

恐らく商品名もその点を勘案して

マツタケ要素を絡めていないのだろう。

いずれにしても罪な名前だよなぁ・・・・・・

 


所で天然物には独特の香りがある、と書いたが
当方はそれを「FRPのニオイ」と感じてしまった。
FRPとは強化ポリエステル樹脂の事で
風呂桶、浄化槽や貯水槽等のタンク類、船舶のボディ、

車やバイクの軽量ボディ、サーフボードの他、
様々な造形品の素材として使われている。
街中にある樹脂製オブジェやモニュメントは大概FRP製だ。


2液性硬化樹脂としてハンズや大きなホームセンターで
缶入りの物を買う事も出来る為、種々の造形作品の作成に
使用している人も多いだろう。
実際、当方も仕事でFRPを使用している。

 

で、硬化剤を混ぜて液状の樹脂を硬化させるのだが
硬化反応をする時に発するニオイが
ヤナギマツタケとそっくりなのだ。
調理すると薄くなってあまり気にならなくなるのだが
何時も仕事で使っている物で
作業中にウンザリする程嗅いでいる
食べ物でも無い物のニオイと同じだ、
と言う事に萎えてしまって当方は次第に

ヤナギマツタケを収穫する事を辞めてしまった。
折角身近に食キノコが大量に発生していたのになぁ。
とても残念だ。

 

だが、色々調べたり掲示板で意見を聞いたりしたが
ヤナギマツタケの香りをFRPのニオイと感じた、
と言う例は出て来なかった。

考えたら、FRPの硬化反応時のニオイを知っている人は
仕事や趣味でそれを使っている人以外はあまり多くないだろう。
そしてその中で天然物のヤナギマツタケのニオイを

知っている人は更に少ないだろう。

 

その両方を満たすのはひょっとしたら当方だけなのかもなぁ。

二つのニオイの共通点を知っているのが
日本で(世界で?)当方ただ一人だ、と考えたら
自慢できる事なのかも知れないが
この感覚を共有出来る人が誰もいないのは寂しくもある。
そもそもこの感覚自体が正しいのかどうかも判らないしなぁ。

自分の感覚が正しいのか、
それとも全く個人的な物なのかを知りたいなぁ。

 

誰かヤナギマツタケと硬化反応時のFRPのニオイを
嗅ぎ比べてみてくれないかなぁ。
そしてその結果を教えて欲しい。

特にお礼は出来無いけれどね。

結果を聞いてどっちだったとしても
「あぁ、そうだったのね」との感想を持つだけだしね。

 

それでも嗅ぎ比べてくれる奇特な人が現れてくれます様に。
(-人-) ナム〜

 

 

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| オキナタケ科 | 00:02 | comments(2) | - | pookmark |
メルヘンチック
突然ですが、当方名古屋に転居致しました。
なので、早速名古屋のキノコをw


画像はハタケコガサタケ。

2006/05/25、名古屋市セントラルパークで撮影。

如何にもキノコ!と言う感じの色合いと形。
まるでメルヘンな絵に出て来そうだ。

「小傘茸」と言う名前の通り
傘径も大きい物でも2cmも無い程度と、
これまたカワイイ(・∀・)♪

「ハタケ」とあるのは
畑地の様な肥沃な土壌に発生するからだろう。
この場所もウッドチップが程好く腐食した場所だった。

こちらの画像は06/12、同じ場所で撮影した物。


更に07/08、矢張り同じ場所の個体。

老成した為に色褪せてしまった様だ。

ウッドチップは菌類に取ってはパラダイス。
ウッドチップその物からは枯木生のキノコが、
腐食された部分からは地上生のキノコが発生する。

セントラルパークはこれからきっと
沢山楽しませてくれる筈だ(^−^)


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| オキナタケ科 | 12:19 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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