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黄足

今年の初夏、何時もの様にキノコ探索をしていた。

メインのターゲットはヤマドリタケモドキだったのだが

今年はかなりの不漁だった(→こちら)。

雨が少なかった所為もあるのだろうが

年々発生が少なくなっているのは環境の変化もあるのかなぁ。

何れにせよ当方にはどうにもしようもない。

当方はあくまでも自然のおこぼれを頂くだけなのだから。

 

と、そんな今年のヤマドリタケモドキ事情だったが

そんな中、妙に目立ったキノコがあった。

それがこれ。

kashymdr (1).JPG

kashymdr (2).JPG

ヤマドリタケモドキに良く似ているが妙に黄色味が強い。

 

中にはとても大きな物もあった。

kashymdr (3).JPG

kashymdr (4).JPG

中々に堂々としていて風格さえ感じるw

 

中には老菌を通り越して腐敗した状態の物も。

kashymdr (8).JPG

kashymdr (10).JPG

 

これだけを見ると妖怪か何かみたいだw

kashymdr (9).JPG

 

上掲画像以外にもこのキノコが何本も発生していた。

これはいったい何だろう???

 

 

黄色くて柄が網目のイグチと言えばキアミアシイグチがある。

kamashigch (4).JPG

kamashigch (5).JPG

kamashigch (6).JPG

文字通り、足が顕著な網目状になっている。

 

こちらの個体はさらに網目が顕著。

kamashigch (1).JPG

kamashigch (2).JPG

kamashigch (3).JPG

実に見事だなぁ。

 

 

だが、今年良く目立った黄色いイグチは網目の様子が違う。

kashymdr (6).JPG

kashymdr (5).JPG

キアミアシイグチに比べると大人しい網目。

 

そして幼菌時、管孔が菌糸で塞がれているのが違っている。

キアミアシイグチにはその様な特徴は無い。

kashymdr (7).JPG

キノコ全体の印象で言うと

キアミアシイグチは華奢な感じなのだが

このキノコは全体にしっかりしていて重量感がある。

その点はヤマドリタケモドキに良く似ている。

このキノコは多分「キアシヤマドリタケ」なのだろうなぁ。

 

キアシヤマドリタケは2005年に報告された新顔のキノコとの事。

ただ、まだ「仮称」の段階なので

本来は「キアシヤマドリタケ(仮称)」と表記するべきなのだろうが

面倒だし、他にも幾つか仮称がある中で、

この仮称が定着しつつあるらしいので

当blogでは以下「キアシヤマドリタケ」と表記して行く。

その辺りの経緯の詳細は兵庫きのこ研究会の幸徳伸也氏によって

詳細にまとめられているのでぜひ参照されたい。

なぜ、キアシヤマドリタケなのか? - きのこのしるべ」(PDFファイル)

 

 

因みに、良く似た物にコガネヤマドリがある(google画像検索)。

画像を見る限り「黄金」と言いながらあまり黄色くは無い。

どちらかと言えばキアシヤマドリタケの方が

「黄金ヤマドリ」に相応しい気がするが

コガネヤマドリの命名は1970年との事。

キアシヤマドリタケは新参者なのでその点は仕方無い。

因みにコガネヤマドリも幼菌時は管孔が菌糸で塞がれている。

それがヤマドリタケの仲間の特徴で

キアミアシイグチのグループとの違いでもある。

 

 

今回、キアシヤマドリタケの発生に遭遇し過去画像を漁ったら

不明イグチとして処理していたキノコ画像に

キアシヤマドリタケと思われる画像が幾つかあった。

 

こちらは2013年、名古屋市内の某所にて撮影。

kashymdr-maybe (8).JPG

kashymdr-maybe (7).JPG

kashymdr-maybe (6).JPG

kashymdr-maybe (5).JPG

因みに上掲のキアシヤマドリタケを撮影したのとは別の場所。

 

更に2016年、これも名古屋市内にて。

kashymdr-maybe (4).JPG

kashymdr-maybe (3).JPG

更に別の場所で。

 

こうして見ると、当方は結構前からこのキノコに遭遇していたのだなぁ。

気付かなかったよw

当時はまだ当方はキアシヤマドリタケの事を知らなかったので仕方無い。

とは言え、予習復習は何かとして置くべきだよなぁ、と実感。

 

それにしても名古屋に転居して10年の間に2回のみ、

しかも数本にしか遭遇していなかったのに

今年はイキナリ大量に遭遇したのでびっくりしてしまったよ。

恐らく今年の気象条件や何かの環境が

キアシヤマドリタケに取って発生しやすかったのだろうなぁ。

 

 

所でこのキアシヤマドリタケは

ヤマドリタケモドキに極めて近い仲間だ。

そしてヤマドリタケモドキはとても美味なキノコだ。

となると、キアシヤマドリタケの味が気になる、と言う物。

何分、新顔のキノコなので「食毒不明」と書かれている事が多い。

だが検索してみると、実際に食べた人が居た。

 

魚屋さんのblog「6月なんよ」の記事→こちら

茸本朗さんのblog「野食ハンマープライス」の記事→こちら

 

それによると、毒では無いし食べられるが特に美味しくない、との事。

食用価値無し、と言っては言い過ぎだろうか。

近縁のヤマドリタケモドキが美味キノコなので

落差による落胆がより大きく感じてしまうのかも知れないなぁ。

因みにコガネヤマドリも食べられるが美味しくは無い、との事。

どちらにしても不味い訳では無いので調理法次第かも知れない。

まぁ、当方はわざわざ食べようとは思わないけどw

 

 

それにしても毎年同じ場所を探索していても

その年によって発生するキノコがガラッと変わったりする。

それが楽しくてフィールドの探索は辞められないんだよなぁ。

 

また時間を見付けてフィールドに行きたいな♪

 

 

 


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| イグチ科 | 21:30 | comments(6) | trackbacks(0) | pookmark |
2018名古屋ヤマドリタケモドキ事情

6月下旬になり、名古屋にも

ヤマドリタケモドキの季節がやって来た。

近年は空梅雨が多く、今年も降雨量は少なかった。

果たして生えて来てくれているかなぁ・・・・・・

 

(以下、ずらずらと画像を列挙し、だらだらと記述)

 

で、何時ものシロに向かう。

するとあった!

今年も生えて来てくれていた!

ymdr180731-obt (1).JPG

だが、ヤマドリタケモドキの発生を待っていたのは当方だけでは無い。

確認の為に柄を切ってみる。

 

案の定、キノコムシ?の幼虫に中身を食われてしまっている。

ymdr180731-obt (2).JPG

キノコムシにしたら多分唯一の食糧だもんなぁ。

当方の様に趣味嗜好で待っていた訳では無いのだ。

それこそ死活問題だもんなぁ。

 

柄の上部を切ってみる。

ymdr180731-obt (3).JPG

右の個体は傘の方にまでは虫は来ていない模様。

なので右側だけ収穫。

 

 

こちらはどうか。

ymdr180731-hgs (1).JPG

ymdr180731-hgs (2).JPG

柄は空洞が見えるほど喰われていた。

 

が、これも傘の方は大丈夫の様子。

ymdr180731-hgs (3).JPG

当然収穫。

 

 

こちらは斜面の下の方に発生していた物。

かなり成長した、大きめの個体。

ymdr180731-obt (5).JPG

ymdr180731-obt (4).JPG

キマワリ?が番をしていたw

邪魔をしても悪いし、

これだけ育っていたら中身は当然虫に食われているだろうから放置。

また来年に向けて胞子を撒いて貰いたいな、と。

 

 

こちらは小さめの個体。

ymdr180731-hgs (10).JPG

 

横から見ると傘がとても薄い。

ymdr180731-hgs (11).JPG

上掲の画像で判る様に、ヤマドリタケモドキは

肉厚の傘を形成する種類だ。

こんな薄い傘なのはかなり珍しいのではないだろうか。

まるで一文字笠をかぶっている武士みたいだw

uniform1_hh1-22-07.jpg

ユニフォーム1さんのサイトより引用。
 

 

と、発生してくれてはいたのだが、その数はとても少なかった。

上掲の画像以外にもあったが収穫出来た物は殆ど無かった。

名古屋東部におけるヤマドリタケモドキの発生は

年々減少傾向にある様に感じる。

最初にこのシロを見付けた7年前はそこら中に生えていたのになぁ。

これも環境の変化なのか、

ヤマドリタケモドキ自体の周期変化なのかは不明。

来年も生えて来て欲しいなぁ・・・・・・

 

 

 

ヤマドリタケモドキは少なかったのだが

その代わりなのか、アカヤマドリの発生が目に付いた。

4〜5年前まではアカヤマドリは

年に1〜2本収穫出来るかどうか、だったのだが

近年はその発生が多くなっている。

そのシロにおいてアカヤマドリが

ヤマドリタケモドキに取って代わろうとしているのか、

発生環境の変化・悪化に対してアカヤマドリの方が

ヤマドリタケモドキよりも強いと言う事なのか、

またはそれぞれの発生周期のリズムの問題なのか。

原因は不明。

何にしても収穫出来れば当方は良いしw

 

 

さて、こちらは発生したての個体の様子。

とてもカワ(・∀・)イイ!!

akymdr180731-hgs (1).JPG

 

まだ虫に全く食われていない。

akymdr180731-hgs (2).JPG

勿論収穫。

 

 

こちらの個体はどうか。

akymdr180731-hgs (8).JPG

 

虫に食われ始めた所の様だ。

akymdr180731-hgs (9).JPG

 

柄の上部は綺麗な状態。

akymdr180731-hgs (10).JPG

当然収穫。

 

 

こちらはどうか。

akymdr180731-hgs (5).JPG

 

かなり喰われているなぁ。

akymdr180731-hgs (6).JPG

 

傘の方までは来ていない様子。

akymdr180731-hgs (7).JPG

傘の部分のみ収穫。

 

 

こちらはどうか。

akymdr180731-hgs (3).JPG

 

笠もかなり喰われてしまっている。

akymdr180731-hgs (4).JPG

仕方無いのでこのまま放置。

 

その二日後の様子。

そのまま干乾びている。

akymdr180731-hgs (14).JPG

akymdr180731-hgs (15).JPG

キノコムシの幼虫は環境の変化に耐えきれず逃げ出したのだろうか。

でも、逃げ出したとしても行く所も無いだろうしなぁ。

申し訳無い事をしてしまった。

と言いつつ今後も同じ事をしてしまうのだけどね。

 

 

こちらは綺麗な個体が並んで生えていた。

akymdr180731-mdi (15).JPG

 

若い方の個体。

akymdr180731-mdi (17).JPG

 

切ってみると、意外にもグズグズ。

akymdr180731-mdi (20).JPG

 

傘の方もすっかり喰われてしまっている。

akymdr180731-mdi (21).JPG

この場所は比較的虫の少ない場所なのだけどなぁ。

残念だ。

 

大きい方の個体はどうか。

akymdr180731-mdi (16).JPG

 

こちらもかなり喰われているなぁ。

akymdr180731-mdi (18).JPG

 

柄の上部はかなり少なめ。

akymdr180731-mdi (19).JPG

なので傘部分のみ収穫。

 

 

こちらはどうか。

akymdr180731-mdi (11).JPG

akymdr180731-mdi (12).JPG

akymdr180731-mdi (13).JPG

akymdr180731-mdi (14).JPG

これも傘部分のみ収穫。

 

 

こちらはかなり育ち過ぎの個体。

akymdr180731-mdi (7).JPG

akymdr180731-mdi (8).JPG

akymdr180731-mdi (9).JPG

akymdr180731-mdi (10).JPG

ちょっと遅かったなぁ。

残念。

 

 

こちらも育ち過ぎだなぁ。

akymdr180731-mdi (2).JPG

akymdr180731-mdi (6).JPG

収穫時期は完全に過ぎてしまっている。

残念。

 

 

こちらもかなり大きな個体。

akymdr180731-mdi (3).JPG

akymdr180731-mdi (4).JPG

akymdr180731-mdi (5).JPG

やはりダメだった・・・・・・

 

 

こちらは誰かが蹴倒したのか、この状態で転がっていた個体。

akymdr180731-hgs (11).JPG

akymdr180731-hgs (12).JPG

 

蹴られた衝撃でか、柄が傘から簡単に取れてしまった。

akymdr180731-hgs (13).JPG

大きさの割に中身は綺麗な状態。

早い段階で蹴り倒されたので虫が入って来れなかったのかな?

この大きさでこんな綺麗な状態の物は今シーズン唯一♪

当然収穫。

 

 

画像を省略しているが

他にも発生していた個体もあったが、収穫出来た物は少なかった。

 

 

取り敢えず食べれらる物を早速調理。

cook180731 (1).JPG

 

薄くスライスして

cook180731 (2).JPG

 

たっぷりのオリーブオイルで炒める。

cook180731 (3).JPG

 

生クリームと牛乳を加える。

cook180731 (4).JPG

と、此処までは何時ものやり方。

 

今年はゴルゴンゾーラチーズを加えさらに濃厚な味に。

cook180731 (5).JPG

cook180731 (6).JPG

 

そしてパスタに。

cook180731 (7).JPG

この季節ならでは贅沢な味。

(゚д゚)ウマー

 

 

使い切れなかった物は乾燥させて保存する事に。

cook180731 (9).JPG

これでまた暫く楽しめる♪

 

 

だが、その後雨は全く降らなかった。

ヤマドリタケモドキ、アカヤマドリ共にもう発生を見なかった。

友人達にお裾分け出来無かったのは残念だった・・・・・・

 

 

昨年、工事のプレハブが出来てて懸念していたシロ。

見に行ったら新たな工事が始まっていた。

jmsh180731 (1).JPG

 

去年はプレハブだったが、新たな事務所の造成中。

jmsh180731 (2).JPG

 

今度はユニット工法の事務所。

jmsh180731 (3).JPG

プレハブだったので一時的な事務所設置かと思ったが

新たに設置し直すくらい、

これから長期に渡って事務所を置き続ける、と言う事なのだなぁ。

矢張り此処のシロはもう絶望的だ。

ただでさえ発生量が減っているのになぁ。

残念だ・・・・・・

 

 

来年はどれだけ生えて来てくれるかなぁ。

とにかくキノコヌシ様を拝むしか無い。

 

(-人-) ナム〜

 


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| イグチ科 | 00:06 | comments(6) | trackbacks(0) | pookmark |
三河黒網足猪口 その3

2017年の名古屋は雨が少なかった。
たまに降ってもタイミングが合わなかったのか
キノコは例年に比べると驚くほど少なかった。

 

ここ数年追い求めているミカワクロアミアシイグチも
去年までだったら9月一杯発生を見ていたのだが
今年は8月以降、発生の確認は出来無かった。
それも雨が少なかった所為なのだろうなぁ。

そんな2017年のミカワクロアミアシイグチを以下に

ズラズラダラダラと列挙。

 

 

先に書いたが雨が少ないとは言え、8月までの発生は比較的順調だった。

mkwkramasigc2017 (22).JPG

mkwkramasigc2017 (8).JPG

 

中にはこんな大きな個体も。

mkwkramasigc2017 (40).JPG

 

場所によってはこんな風に菌輪を描く様に発生していた。

mkwkramasigc2017 (34).JPG

mkwkramasigc2017 (35).JPG

黒いマットな質感のキノコなので

引いた画像だと判り難いのが残念だ・・・・・・

 

とある一角に発生していた一群は

何故か水玉模様になっていた。

mkwkramasigc2017 (37).JPG

mkwkramasigc2017 (36).JPG

暗褐色地に黒の水玉がシックでオシャレ(・∀・)♪

 

何でこんな風になったのだろうなぁ。

他の菌やウィルスとかに感染したのだろうか。

同じフィールド内に他のミカワクロアミアシイグチもあったのだが

水玉模様だったのはこの一角のみだったしなぁ。

謎だ。

 

実はこれは「ミズタマミカワクロアミアシイグチ」とでも

名付けるべき新種だったりしてw

等と言う事は無く、まぁたまたまそうなっただけなのだろうな。

本当にそうなのかどうかも含めて

来年もこの場所の発生には注意して行きたい。

 

今の所、当方は名古屋東部では4か所で
ミカワクロアミアシイグチの発生を確認している。

名古屋東部はミカワクロアミアシイグチの
多発生地点と言って良いのだろうなぁ。

 

 

さて、2017年に確認した柄の具合は以下の通り。

 

こちらは比較的彫りは浅いが二重構造の網目が判りやすいタイプ。

mkwkramasigc2017 (42).JPG

mkwkramasigc2017 (43).JPG

この画像、右下辺りは網目の中に更に別の網目が見えると言う

二重構造が特に判りやすいかと。

 

こちらも同じく。

mkwkramasigc2017 (10).JPG

mkwkramasigc2017 (11).JPG

こちらの方が全体に二重構造が判りやすいかな。

 

 

こちらは目が粗く、彫りが深いタイプ。

mkwkramasigc2017 (38).JPG

mkwkramasigc2017 (39).JPG

やや干乾びている所為か、二重構造は判り難い。

 

 

こちらは目が細かく、彫りが深いタイプ。

mkwkramasigc2017 (30).JPG

mkwkramasigc2017 (31).JPG

目が細かいので判り難いが、二重構造になっているのは何とか判る。

 

 

こちらは目が細かく、彫りのやや浅いタイプ。

mkwkramasigc2017 (25).JPG

mkwkramasigc2017 (26).JPG

二重構造なのはちょっと判り難いか。

 

 

こちらは目が粗く、彫りのかなり浅いタイプ。

mkwkramasigc2017 (18).JPG

mkwkramasigc2017 (19).JPG

それでも何となく二重構造なのは感じられる。

 

 

こちらは縦の稜線が目立つ、目の細かいタイプ。

mkwkramasigc2017 (16).JPG

mkwkramasigc2017 (17).JPG

これも二重構造なのはちょっと判り難い。

 

こちらも同じく。

mkwkramasigc2017 (23).JPG

mkwkramasigc2017 (24).JPG

こちらの方が二重構造なのは何となく判るかな。

 

 

こちらは縦の稜線が目立つがやや目が粗く彫りの深いタイプ。

mkwkramasigc2017 (6).JPG

mkwkramasigc2017 (7).JPG

二重構造なのが判りやすい。

 

 

目が粗い/細かい、深い/浅いは当方の主観なので

厳密に捉えないで頂きたいが

何となくの傾向は読み取って頂けたのではないだろうか。

 

この様に、柄の網目の様子には色々なタイプがあるのだが

これは発生場所によって違っている訳では無かった。

色々なタイプの物が、それぞれの場所に混在していたのだ。

それが個体差の範疇の物なのか、DNA的に異なる物なのかは判らない。

取り敢えず当方はその差異を見て楽しんでいる次第。

 

 

 

所で、以前の記事で

ミカワクロアミアシイグチには2015年に初遭遇、と書いたのだが

過去のキノコ画像を整理して居たら2013年と

mkwkramasigc2013 (1).JPG

mkwkramasigc2013 (2).JPG

 

2014年にも遭遇して居た事が判った。

mkwkramasigc2014 (1).JPG

mkwkramasigc2014 (2).JPG

mkwkramasigc2013 (3).JPG

当時はミカワクロアミアシイグチの特徴を良く認識して居なかったので

「謎の黒いイグチ」として処理してしまっていたのだ。

そして、こう言うキノコに遭遇して居た事すら忘れてしまっていた。

今回の記事を書くにあたって古い画像を見直していたら

「あれ?」と気が付いた次第。

今は外見的特徴を理解出来る様になったので判明。

何事にも「予習」と「復習」は大事だなぁ。

 

 

さて、当方はミカワクロアミアシイグチに遭遇して以来

疑問に感じている事があった。

それは老熟してグズグズになった物や

mkwkramasigc2017 (9).JPG

 

役目を終えた後に

カビの生えたミカワクロアミアシイグチはあったのだが

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当方が以前何回も記事にした  Sepedonium (セペドニウム)、

つまりアワタケヤドリの分生子型(→こちらこちら)に

罹患したミカワクロアミアシイグチには遭遇していない、と言う事だ。

 

Sepedonium は多くのイグチに寄生する菌で

罹患したイグチは最初は白い菌糸で覆われ

成熟すると鮮やか黄橙色に変化する為にフィールドでとても良く目立つ。

今迄、沢山のミカワクロアミアシイグチに遭遇していたのだが

 Sepedonium に罹患した物は一つも無かったのだ。

 

多くのイグチに寄生するとは言え、

イグチも種類によって耐性の差異がある様で

確かに Sepedonium に罹患し難いイグチの種類もある。

ミカワクロアミアシイグチもその一つの可能性もあるだろう。

 

そうなのかなぁ、と思いながらも

ミカワクロアミアシイグチの観察をしていた所、

2017年になってこんな物に遭遇した。

mkwkramasigc2017 (32).JPG

mkwkramasigc2017 (33).JPG

この鮮やかな黄橙色は Sepedonium では無いか!

そして灰色のモケモケはフタマタケカビと思われる。

フタマタケカビもキノコに良く生える種類のカビだ。

 

その近くにはこんな個体も。

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mkwkramasigc2017 (29).JPG

mkwkramasigc2017 (28).JPG

こちらも Sepedonium とフタマタケカビのコンボ。

 

Sepedonium に罹患したキノコ、

フタマタケカビに罹患したキノコは何度も遭遇したが

その両方に罹患したキノコは初めての対面だった。

両種は共存できる程に相性が良いのか、

またはフタマタケカビに重複寄生性があるのか、

それともたまたまなのかは不明。

これも中々に興味深い現象だなぁ。

 

 

その後、別の場所でも

Sepedonium に罹患したミカワクロアミアシイグチに幾つも遭遇した。

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去年までは全く遭遇しなかったのに、今年いきなりの連続遭遇。

これは一体どう言う事なのだろうか。

 

ミカワクロアミアシイグチと Sepedonium が

今迄永年に渡り攻防を繰り広げていて

今年になってやっと Sepedonium が勝利した、と言う事なのか。

いや、まさかなぁ・・・・・・

 

これもまぁ、たまたまなのだろうな。

今年の気候がミカワクロアミアシイグチを

 Sepedonium に罹患しやすくする何かがあったのだろうなぁ。

 

来年は果たしてどうなのか。

これからもミカワクロアミアシイグチの発生には注目して行きたい。

 

 

※ミカワクロアミアシイグチの記事のアーカイブス→こちら

 


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2017年名古屋ヤマドリタケモドキ事情

7月になり、名古屋はそろそろヤマドリタケモドキの季節。

だが、名古屋は空梅雨。

ソワソワヤキモキしていたのだが、少し雨が降ったのを受けて

期待して何時ものシロに出向く。

 

すると、アカヤマドリが出迎えてくれた。

akymdr170710 (2).JPG

だが、これは中が虫に喰われてそうな予感。

なのでスルーする事に。

 

こちらは新鮮そう。

akymdr170710 (4).JPG

akymdr170710 (7).JPG

akymdr170710 (8).JPG

虫にも全く喰われておらず、良い感じ♪

 

こちらはどうか。

akymdr170710 (6).JPG

akymdr170710 (9).JPG

これも大丈夫そう。

 

こちらは何故かイナバウアー状態。

akymdr170713 (1).JPG

育ち過ぎなので、これもスルー。

 

こちらは誰かが蹴り倒した様だ。

akymdr170713 (3).JPG

akymdr170713 (5).JPG

断面を見ると妙にスカスカ。

画像では全く判らないが、中をアリが動き回っていた。

どうやらアリの巣にされてしまった様子。

 

虫に喰われたのは当たり前に良く見るが

アリの巣にされたのは始めて見たなぁ。

キノコは数日したら枯れてしまうのだが

そうなるとこの巣はどうなってしまうのだろうかなぁ。

 

こちらは中々大きな個体。

akymdr170713 (4).JPG

断面画像を撮り忘れてしまったが、とても良い状態だった。

 

結局、大小3本を収獲。

akymdr170713 (6).JPG

 

うち2本をつかって調理。

オリーブオイルで炒めて生クリームを投入。

 

美味しいパスタの完成。

ワインがとても良く合う。

20170714075038940@.jpg

味付けを殆どしなくても、とてもコクも旨味も出てて(゚д゚)ウマー

 

 

さて、こちらはヤマドリタケモドキ。

これは育ち過ぎだなぁ

ymdrtkmdk170710 (1).JPG

中はどうせ虫に喰われてグズグズだろうからスルー。

 

こちらは見た目良い感じ。

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だが、中はグズグズ状態。

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小さな蛆虫がピンピン跳ねていた。

(∩;゚皿゚)ヒイィィィッッッ!

 

傘の方もあまり良い感じでは無かったので収獲出来ず。

ymdrtkmdk170710 (5).JPG

 

こちらも良さげな感じだが

ymdrtkmdk170710 (7).JPG

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ダメだった。

外見からだけでは判断が難しいなぁ。

 

こちらの個体は柄の上をたくさんのアリが這っていた。

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画像だけでは判り辛いので動画で。

根元に多くのアリが集中している。

これも上掲のアカヤマドリみたいに

柄の中がアリの巣にされてしまったのかもなぁ。

なのでスルー。

 

こちらは育ち過ぎな上に、ひび割れていた。

ymdrtkmdk170710 (9).JPG

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シイタケみたいで面白いけど、収獲はせず。

 

こちらも良さそうな感じ。

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断面もきれい。

なので勿論収獲。

 

去年、大型の個体をたくさん発生させていた場所。

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今年は御覧の様子。

出る気配も無い感じ。

 

実はこのシロ近くにこんな物が出来ていた。

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周囲で始まった工事の現場事務所のプレハブ。

シロその物を直撃した訳では無いのだが

人も車も多く行きかう様になったので環境が変わってしまったのだろう。

 

このシロはもうダメなのかなぁ。

だとしたらとても残念だ。

工事が完了してプレハブが撤去されたら復活するかなぁ。

是非復活して欲しいなぁ。

 

 

収獲したヤマドリタケモドキはスライス。

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パスタにしなかったアカヤマドリ1本と共に乾燥。

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シーズンは始まったばかりなので今後に期待♪

 

 

だが、その後も雨は降らず。

暫くして、例の豪雨のあった時に

名古屋でも結構降ったのだが、

アカヤマドリもヤマドリタケモドキも全く出なかった。

 

あれだけの降雨を受けても皆無、と言うのが不思議。

タイミングが合わなかったのだろうなぁ。

雨が降らないとキノコは生えないが

雨が降ったからと言って生える訳でも無い。

そのキノコが「雨が欲しい!」と思った時に

ちょうど降ってくれないとダメなんだなぁ。

当たり前と言えばそうなんだけど、

タイミングが全てなんだよなぁ。

本当にキノコは難しいなぁ。

 

 

結局、今年の収穫は上記の3本ずつのみ。

ネグラマーロへ生ポルチーニをお裾分け出来無かったのは残念だった。

シロの今後も気になるが、また来年を期待しよう。

 

キノコヌシ様の御加護をひたすら祈りますです。

(-人-)ナム~

 

| イグチ科 | 00:23 | comments(8) | trackbacks(0) | pookmark |
キクバナイグチはややこしい

こちらはキクバナイグチ。

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傘の赤い色と、大きなひび割れを菊の花に見立てた命名の由。
日本らしい優雅な名前と言えるだろう。
キクバナイグチに付いては以前にも記事にした事がある(→こちら)。
一部、画像が重なるが、その点はご了承願います。


当方がフィールドとしている名古屋東部では
このキクバナイグチの発生を良く見掛ける。
以前住んでいた東大阪では17年で一回しか遭遇出来無かったのだが
名古屋東部では毎年必ず何回も遭遇している。
名古屋東部はキクバナイグチに取ってとても暮らしやすい環境なのだろう。

発生が多いからか、個体差も大きい様だ。
以下、色々な画像をズラズラダラダラと列挙。


先にも書いたが、キクバナイグチは傘のひび割れが特徴的だが
幼菌の時代には更に大きな特徴がある。
それがこちら。
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傘の縁に当たる部分が長く発達しており
この様にタートルネックのセーターの様になるのだ。

 

それが成長と共に広がり、

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次第に裂けて行く。


成菌になると、この様に周りを取り巻くフリンジになる事もある。

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個体によっては表皮がめくれて
傘の内部・管孔の裏側を露出する事も少なくない。

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当方が見た範囲では大きな個体がこうなりやすい様に感じた。

 

また、色の個体差も大きい。
図鑑に載っているのはこの様に綺麗な赤色だが

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時としてこの様に赤褐色や

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カーキ色に近い物や

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色だけを見たら

とてもキクバナイグチに見えない物もある。


実は当方が東大阪で遭遇した唯一の個体も
この様にあまり赤く無かった為に最初は判断に迷ったのだった。

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更に大きさの個体差もかなりある。
当方が遭遇するのは傘径5cm程度の物が多いのだが

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時として15cmにもなる個体もある。

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こちらは大きさもそうだが
傘の中心部がウィルスか何かに寄生されたらしく
異形のキノコになっていた為に一瞬何か判らなかった。

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この様にキクバナイグチはとても変異が大きい。
本当にこれは全て「キクバナイグチ」なのだろうか。
実際には幾つかの種類に分類されるべきなのかもなぁ。

 

・・・・・・と思っていたら2015年にキクバナイグチを
「キクバナイグチ」「コガネキクバナイグチ」

「ヒビワレキクバナイグチ」の3種に分ける研究報告が発表されていた由。

※『オニイグチ類とキクバナイグチ類の菌類で発見された新種とその形態的特徴 佐藤博俊


DNAや顕微鏡的な判別法は此処では置いて
肉眼での差異の記述を以下に抜粋引用する。


キクバナイグチ(B. emodensis (Berk.) Singer)の形態的特徴
 傘は直径6〜14cm,

 表面は厚い(3mm 以下の)圧着した赤紫色の鱗片で被われ,

 傘の端 からしばしば膜状の鱗片が垂れ下がる.

 鱗片の隙間から白色の肉が露出する.

 鱗片は生育段 階に伴い,薄い黄褐色に退色する.

 柄は長さ6〜18cm,直径10〜20mm で,全体的にローズレッド,

 頂部が黄色を呈することもある.

 菅孔は最大18mm で黄色からマスタード色を呈する.

 孔口は最大1mm で菅孔と同色を呈する.

 傘の肉は,中心部分で最大15mm,白色を呈する.

 子実体はすべての部位において,傷つけると直ちに青変するが,

 傘の肉と管孔において特に変色性が強い.
 

コガネキクバナイグチ(B. aurocontextus Hirot. Sato)の形態的特徴
 傘は直径6〜12cm,表面は赤紫色の小鱗状の細かい鱗片で被われ,

 傘の端からしばしば膜状の鱗片が垂れ下がる.

 鱗片の隙間からは鮮やかな黄色の肉が露出する.

 鱗片の色彩は生育が進んでもほとんど色あせない.

 柄は長さ6〜16cm,直径8〜16mm で,全体的にワインレッド〜赤紫色,

 頂部が黄色を呈することもある.

 管孔は最大15mm で黄色からマスタード色を呈する.

 孔口は最大1mm で管孔と同色を呈する.

 傘の肉は,中心部分で最大15mm,薄い黄色を呈する.

 子実体はすべての部位において,傷つけると直ちに青変するが,

 傘の肉と管孔において特に変色性が強い.

 

ヒビワレキクバナイグチ(B. areolatus Hirot. Sato)の形態的特徴
 傘は直径4〜10cm,

 表面は薄い(1mm 以下の)圧着した赤褐色の鱗片で被われ,

 傘の端からしばしば膜状の鱗片が垂れ下がる.

 鱗片の隙間から白色の肉が露出する.

 鱗片は生育段階に伴って黄褐色に退色する.

 柄は長さ6〜14cm,直径8〜18mm で,

 上半分は薄いクリーム色で下半分はワインレッドを呈する.

 菅孔は最大15mm で黄色からマスタード色を呈する.

 孔口は最大1mm で菅孔と同色を呈する.

 傘の肉は,中心部分で最大12mm,白色を呈する.

 子実体はすべての部位において,傷つけると直ちに青変するが,

 傘の肉と管孔において特に変色性が強い.

 

識別形質
 これら3種を識別する上では,肉眼形質と顕微鏡形質の両方が有用である.
 まず,コガネキクバナイグチは,傘の肉が黄色を呈するので,
 傘の肉が白色を呈するキクバナイグチとヒビワレキクバナイグチから

 容易に区別することができる.
 また,ヒビワレキクバナイグチはキクバナイグチの区別はより難しいが,
 前者の方が傘表面の鱗片が薄く,

 柄の色が淡いことに着目すれば区別が可能である.
 (中略)
 従来,これらの形態形質は形態種キクバナイグチの

 種内変異として扱われてきたが,
 それぞれの種を特徴づける重要な形態形質であることが分かってきた.


因みに、3種ともに共通している管孔の変色性がこちら。

 

 

上記の識別点を勝手に簡略化するとこうなるだろう。

 

「コガネキクバナイグチ」=傘のひび割れ部分が黄金色
             褪色しないので色が鮮やか

 

「キクバナイグチ」=傘のひび割れ部分が白色
          褪色する事がある
          傘の鱗片が厚い

「ヒビワレキクバナイグチ」=傘のひび割れ部分が白色
              褪色する事がある
              傘の鱗片が薄い
              キクバナイグチに比べると柄の色が淡い

 

それを元に上掲画像も含めて手持ちのキクバナイグチ画像を検証してみる。


こちらは傘の肉が黄金色に見えるので
「コガネキクバナイグチ」なのだろう。

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この様に「ウドちゃん状態(前回の記事参照)」になるのは

コガネキクバナイグチの大型個体の特性なのだろうか。

 

 

こちらは傘肉が白く、鱗片が厚いので「キクバナイグチ」だろう。

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こちらは鱗片が薄いので「ヒビワレキクバナイグチ」か。

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当方は、大きさの点で「オオキクバナイグチ」とでも名付けられる物が
あるかと予想して居たが、それは無かった様だ。
大きさの違いはただの個体差だった模様。
うーむ、そうだったのか・・・・・・

 

さて、上掲画像を含め、

当方が今迄撮影して来た【キクバナイグチ】を俯瞰した所、
「キクバナイグチ」

「コガネキクバナイグチ」

「ヒビワレキクバナイグチ」の3種は
ほぼ同じ程度の割合で発生して居る様に感じた。
これがこの3種全体の生態なのか、名古屋東部だけの現象なのかは不明。

 

 

上掲画像でもそうなのだが、ついつい傘のひび割れに気を取られて

柄を写していない画像も多かったので

キクバナイグチかヒビワレキクバナイグチか

判然としない物も少なく無かった。反省。

今迄発生が多い為に、

ややもすると見過ごして来た【キクバナイグチ】なのだが
今後は柄の様子も含め、もっと注意して行かないとならないなぁ。

 

 

ややこしいシリーズをまとめてみました→こちら

 


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| イグチ科 | 00:07 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
2016名古屋ヤマドリタケモドキ事情

今年も名古屋にヤマドリタケモドキの季節がやって来た。

ヤマドリタケモドキは夏〜秋に発生し

名古屋では秋にも発生する事もあるが

当方のフィールドでは6月末〜7月初旬の発生が圧倒的に多い。

以下、画像をダラダラと列挙。

 

6月下旬、何時ものフィールドを偵察。

するとアカヤマドリの幼菌を発見。

探すと其処此処に幾つも発生して居た。

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この時期の形は本当に某キャラクターみたいだ。

 

試しに根元に切ってみる。

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とても綺麗な断面。

これは珍しい。

何時もならこのフィールドのアカヤマドリは

発生と共に虫に浸食されてしまうのだ(去年の記事の下段参照)。

 

こちらのアカヤマドリはどうか。

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少し浸食されてはいるが、まだ傷は浅い、て感じ。

 

こちらはどうか。

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一件傷は浅そうだが

良く見ると傘の方まで浸食が進んでいる。

 

こちらはどうか。

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根元を切った際に中に居たコメツキムシの幼虫を切断してしまった・・・・・・

(∩;゚皿゚)ヒイィィィッッッ!

ごめんよごめんよぉ・・・・・・

 

コメツキムシの食害部分以外は他の虫は入っていない様子。

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コメツキムシが入った際に、

他の虫を排除する様な何かを放出しているのだろうか。

逆に、キノコバエか何かの小さなウジ虫に浸食されたキノコでは

コメツキムシの幼虫を見た事が無い。

同じ餌を奪い合うのだとしたら

お互いが排除し合う何かを放出していたとしても不思議は無いよなぁ。

まぁ、この一例だけでの推論は無謀と言う物。

因みに、そう言う研究をしている人がいるのかどうかは不明。

 

さて、こちらはどうか。

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見た目からは判らなかったが

意外に浸食が激しかった。

例年だったらこんなヤツばかりだったのだけど

今年は発生数が多かった為か食害する虫が分散して居て

無傷や傷の浅い物が少なく無かったのかも知れない。

 

こちらはやや育ちすぎだなぁ。

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例年なら中はグズグズで持ったら崩れるのだけど

今年は持っても大丈夫だった。

その点も何時もと違っていた。

 

先程の使えそうな物とは別に

その場で見ただけでダメだった物以外を収獲。

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この場所でこれだけの量を収獲出来たのは初めての事。

今年はアカヤマドリの当たり年だったのかもなぁ。

 

さて、この中で持ち帰る物を選別しなくては。

まず例の育ちすぎのヤツから。

柄は完全に浸食されて使える所は無かったので廃棄。

続いて傘を二つ割にしてみる。

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柄に比べたら思ったより食害が少ない。

とは言え、使える部分はあまり無いなぁ。

 

こちらはイケそうな感じ。

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と思ったら中身は使える部分が無かった・・・・・・

 

さてこちらは。

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これもダメだなぁ・・・・・・

 

こちらは見るからにダメそうだ。

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が、中はそうでも無い。

傘の一部は使えそうだ。

 

こちらはどうか。

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意外にやられていた。

これはダメだ・・・・・・

 

結局使えそうなのは半分以下。

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それでもこの場所としては上出来。

例年なら使えるのが1本も無い、てのが普通だったからなぁ。

これで美味しいパスタが食べられる♪

 

 

帰り道、近くのもう一つのシロも探索。

するとあった。

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この場所は先程のシロと距離的にもそんなに離れていないし

土質的にも変わらないと思われるのだが

何故か虫があまり付かないシロ。

だが、アカヤマドリは年に1本出るかどうか、だった場所。

其処にこんなに纏めて発生するなんてなぁ。

当然ウハウハ状態で収穫♪

矢張り今年はアカヤマドリの当たり年だった模様。

 

 

さて、ヤマドリタケモドキはどうか。

先のシロでは小さいのを数本見付けた。

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が、中身はグズグズ。

まだ発生して時間的にそう経って居ないと思われるのに

既にこんな状態だった。

アカヤマドリが多く発生して虫が分散した分、

発生の少なかったヤマドリタケモドキには

集中してしまったのだろうか。

 

比較的育っていたこちら。

当方が手にする前に転がされていた。

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柄を切ってみるとこの状態。

最早手遅れ状態。

 

今年見付けた新たなシロ。

何本も並んでいたので菌輪の一部なのだろう。

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切ってみたらこの状態。

遅かったか。

残念・・・・・・

 

そのそばには干乾びた物が。

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この辺りの場所で  Sepedonium に侵されずに

此処まで干乾びるのもちょっと珍しいかもなぁ。

 

この場所は幹線道路の近くでもあるので

撮影中に何台も車が行き過ぎていた。

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此処に美味しいキノコが生える場所があるのになぁ、と

ちょっと優越感w

 

何時もヤマドリタケモドキを多数収獲して居たシロ。

行って見ると今年も多数発生して居た。

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が、育ち過ぎていて収穫時期は逸していた。

 

中にはこんな状態の物も。

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完全に溶けてしまっていた。

今年は全くタイミングが合わなかった様だ。

引っ越しをしてシロが遠くなってしまった為に

前みたいに頻繁に来れなくなってしまったからなぁ。

まぁ、それも仕方無い。

 

結局ヤマドリタケモドキは収穫ゼロ。

うーん、残念。

まぁ、その代わりアカヤマドリが豊漁だったから良しとしよう。

 

アカヤマドリは友人にお裾分けしたり

早速リゾットやパスタにして食べた。

残りはスライスしてオリーブオイルで炒めて冷凍保存中。

まだ暫くは楽しめる♪

 

 

さて来年はどうなるだろう。

今年見付け新たなシロで収穫が出来たら良いなぁ。

アカヤマドリも期待してしまうし。

キノコヌシ様のご加護があります様に (-人-) ナム〜

 


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| イグチ科 | 00:26 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
三河黒網足猪口
今年の6月の事。
何時ものフィールド歩いていた。
一通り回って帰ろうかな、と思った時、
こんなキノコに遭遇した。
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これはひょっとして???

管孔もこの様に変色する。
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傘の質感はこんな感じ。
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図鑑の解説ではフェルト状、とのだが
それよりはちょっと粉っぽい感じを受けた。

そして何よりもこの柄の外観。
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二重構造の網目模様。
大きな網目の下に更に網目模様が見える。
これはミカワクロアミアシイグチの大きな特徴だ。

ミカワクロアミアシイグチは2000年代初頭、
愛知県西尾市で発見・報告された新種のキノコだ。
その為、掲載されているキノコ図鑑は今の所
橋本確文堂刊『追補北陸のきのこ図鑑』と
学研刊『日本の毒きのこ』しかない模様。

名前に「ミカワ」とあるので
愛知県民としては是非一度は遭遇したかったキノコ。
それがやっと今年初遭遇出来た。
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折角なので記念に持ち帰る事に。
現在、凍結して乾燥標本作成中。

たまたま近くに、良く間違えられると言う
モエギアミアシイグチが生えていたので並べて比較してみた。
左がモエギ。右がミカワ。
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同じ黒系のマットな質感だが
モエギはキメが細かく、ベルベットの様な艶さえ感じられる。
それに対し、ミカワはやや粉っぽいフェルト状。

全体像はこんな感じ。
mkwkramasigc (9).JPG

柄の部分の違いは明らかだなぁ。

モエギの方はその名の通りに萌黄色。
そして網目もあっさりした構造。
mkwkramasigc (13).JPG
比べると差異は明らかだが
枯れて萎んだ個体だと見分けは付き難いかもなぁ。


その約一か月後。
別のフィールドを探索中、
幾つものミカワクロアミアシイグチに遭遇した。
今年はミカワクロアミアシイグチの当たり年だったのか知れない。
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ただ、どの個体も最初に遭遇した個体に比べると柄がかなり細かった。
その為、二重構造の網目も画像ではちょっと判り難い。
これだと確かに場合によっては
モエギアミアシイグチと間違えてしまう事もあるかもなぁ。


因みにミカワクロアミアシイグチは猛毒キノコだ。
ミカワクロアミアシイグチは発見されて程無く
成分分析に回された、との事。
その結果、毒性分であるボレチン(N-у-グルタミルボレチン)と、
イミン化合物(2-ブチル-1-アザシクロヘキセン イミニウム塩)が
単離された、と2002年に名古屋大学の研究グループから発表された。
因みに、その致死量は「不明」の由。

毒の強さを表すのに「致死量」と言う概念が使われる。
それは毒性分を複数のマウスに注射し
半数のマウスが死ぬ濃度を計測するのだ。
実際には、どの濃度にまで毒性分を薄めれば
マウスが死ななくなるか、を調べて行く事になる。
つまり、ひたすらマウスを殺し続けるのだ。
で、このミカワクロアミアシイグチの場合、
どれだけ薄めてもマウスが死んでしまった為に
可哀想なので実験を途中で中止した由。
その為「致死量不明」になったのだとか。
つまり、それ程毒性が強い、と言う事になる。
ひょっとしたらミカワクロアミアシイグチは
世界最強最悪の毒キノコなのかも知れない。

そのキノコが毒キノコなのか、そうでは無いのかは
通常は食べた人が中毒するかどうかでしか判別出来無いのだが
このミカワクロアミアシイグチは
食べた人が居ないのに毒キノコと判明した
とても珍しいキノコ、と言う事になる。
ただ、口に含んで味見をした人はいたらしい。
それによると味見をしただけで口が痺れた、との事。
矢張り、人間に対してもかなりの猛毒キノコの様子。


所で、このミカワクロアミアシイグチ。
発生状況をwebで調べると愛知県以外では
岐阜・三重・兵庫・山口で発生の確認がされていると言う。
今の所、静岡以東では発生報告が無い様だ。

似た様な発生状況を示している物にオオコゲチャイグチと
ティラミステングタケ(マクツバコナカブリテングタケ)がある。
オオコゲチャイグチは新潟・石川・愛知・岐阜・三重・滋賀・京都・
奈良・大阪・兵庫・広島・島根・鳥取・山口・大分での発生報告がある。
静岡以東の長野・埼玉・千葉での発生報告もあるようだが、
その数は極めて少ない。
ティラミステングタケは岐阜・愛知・三重・京都・奈良・大阪・兵庫・
長崎での発生報告がある。
つまり3種とも、西日本の中北部に分布域を持ちながら
その発生の中心は東海地域と近畿中北部、と言う
特異な分布状況を持っている事になる。
調べれば、他にもそう言う分布域を持つ種類が
あるのかも知れないなぁ。

東日本と西日本を分ける物、と言えばフォッサマグナがある。
糸魚川静岡構造線と新発田小出構造線・柏崎千葉構造線に
挟まれた地域の東西で地質が大きく異なるのだ。
そして西日本の中北部を包括する区分と言えば
中央構造線の北側、西南日本内帯がある。

           大鹿村中央構造線博物館HPより引用)

上図で見ると、千葉はちょと微妙だが
東海・近畿中北部・山口・大分・長崎は元より
新潟・長野・埼玉も西南日本内帯に見事に含まれる。

と言う事は、キノコの分布にもフォッサマグナや
中央構造線が影響しているのかも知れないなぁ。
だとしたら数千万年、いや億年単位の遥か昔からの
日本列島の成り立ちに関わる、かなり壮大な話になる。

もっとも、web上での発生報告が
そのままそのキノコの分布状況を表している、と
即断するのは間違いだろう。
食べられもしないキノコの事を
自身のHPやblogに書き込む程のキノコマニアが
全国的にどの様に分布しているのかを
考慮しなければならない筈だ。

東海と関西に、たまたまそう言うマニアが
多く分布しているだけなのかも知れないのだ。
例え全国的に広く発生していても
それを見付る人が居なければ報告に上がらない。
ミカワクロアミアシイグチだって今まで発生し続けていた筈なのに
当方は名古屋に居を移して7年目の今年、初めて遭遇したのだ。
キノコに出会うのはとにかくタイミングが全てなのだ。
一つのキノコの全貌を捉えるのは中々容易な事では無い。

因みに、ミカワクロアミアシイグチからは
胞子紋が採取される事は無い、との事(→こちら)。
通常だったら紙の上にキノコの傘を伏せて置いておくと
放出された胞子が紙の上に積り、模様を描くのだが
何故かこのキノコからは胞子が殆ど放出されておらず
胞子紋が採取された事が無いのだとか。
その為、ミカワクロアミアシイグチが
有性生殖をしているのかどうかも疑わしい、とまで言われている由。
キノコの全貌を捉えるのは本当に困難な事なのだなぁ。

  (2015年12月28日訂正)
※胞子紋の件の記述は間違いだった様です。
 詳細は「気分はきのこ」の「おしゃべりボード」をご覧下さい(→こちら)。
 2015年12月28日時点で5ページ目の下方、
 「黒いイグチ」の記事中に詳細が書かれています。
 gorosukeさん、ご教示有難う御座居ました。



以上、少ない情報を元に考えを広げると
とんでもなく大げさな推論=暴論が成り立ってしまう、と言う一例。
これも素人だからこその楽しみ方、と言う事でお許しを。

それはそれとして、今後もミカワクロアミアシイグチだけでなく
色々なキノコに注意して探索・観察して行きたい。
そして、また暴論を考えてみたい物だ♪



所で、とあるサイトでこのキノコの和名について
ミカワでは無く(より知名度の高い)「オワリ」の方が
良かったのでは、と言う意見があった。
他地域からしたら、まぁそうなのかも知れないなぁ。
だが、最初の発見地は西尾市なのだ。
そこは「三河」であって「尾張」では無い。
同じ愛知県でありながら三河と尾張は仲がよろしくない。
どの地域にも良くある、局所的な諍いだ。
なので、三河で最初に発見されたキノコに
尾張の名を冠したりしたら
三河のキノコマニアが黙ってはいないだろう(なのかな?)。



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2015名古屋ヤマドリタケモドキ事情
今年の梅雨は雨が多かった。
梅雨と言えば雨なのに、此処の所空梅雨続きだったので
雨の降り続く梅雨は久し振りな感じ。
そうなると、当方のフィールドではその時期が旬になる
ヤマドリタケモドキに期待が掛かる。

6月下旬から何度も様子見に。
その間も、雨は何回も降っていたので益々期待が。
すると7月上旬になってやっと発生を確認。
ymdrtkmdk2015 (17).JPG
ymdrtkmdk2015 (14).JPG
今年は中々の量の発生を確認。
矢張りキノコに取って雨は一番のパートナーだなぁ。

去年の記事でも書いたが
ヤマドリタケモドキの発生を喜んでいるのは当方だけでは無い。
例えばこの個体。
まだ発生して間も無い感じ。
ymdrtkmdk2015 (8).JPG
ymdrtkmdk2015 (9).JPG
でも、柄は既に虫に食われてグズグズ。

傘の方にはまだ虫は来ていなかったので
その部分だけを収獲する事に。
ymdrtkmdk2015 (10).JPG


こちらはかなり育ち過ぎ。
ymdrtkmdk2015 (11).JPG
柄は持っただけで中がグズグズなのが判る程。

案の定、中は空洞に。
ymdrtkmdk2015 (12).JPG
これでは傘の方もダメだろうなぁ。
収獲は断念して元に戻した。


虫に喰われて居なくても
採り頃を過ぎてしまった個体もある。
その場合は消化に良くない、と言う管孔部分を
毟り取って傘肉部分のみを収獲。
ymdrtkmdk2015 (18).JPG
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簡単に毟れるので、その感触も楽しい♪

こちらの個体は大きい割には育ち過ぎてはいなかった。
ちょうど採り頃♪
ymdrtkmdk2015 (1).JPG

手の平に余る大きさ。
ymdrtkmdk2015 (7).JPG
と、一部が妙な状態。

柄の一部がめくれていて、
その先端が傘の縁と接続している。
ymdrtkmdk2015 (5).JPG
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恐らく、発生初期の頃に傘の縁と柄の一部が融合してしまい
成長と共にそれが皮を剥く様な形に
なって行ってしまったのだろうなぁ。
何をどうしたら、そんな事になるのだろうか。
良く判らないなぁ。

もう一つの個体も中々の大きさ。
ymdrtkmdk2015 (2).JPG

と、傘の縁の部分に妙な物が。
ymdrtkmdk2015 (4).JPG
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表面に網目を持った、柄の様な外見。
だが、柄みたいな重量感は無く、スカスカの構造。
何がどうなってこうなるのやら。
良く判らないや。
違うタイプの異変の起こった個体が隣り合って発生していた訳で
こんな事もあるのだなぁ。


こちらの個体は柄が妙に細長く、真っ直ぐ。
しかも傘の中心からズレている。
ymdrtkmdk2015 (15).JPG
マンネンタケに見えてしまうなぁ(→こちら)。
これまた何故こんな形になってしまったのだろうかなぁ。

こちらは大きな個体の群生。
だが収穫時期はとっくに過ぎている。
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柄はフニャフニャだったので、きっと中はグズグズだろう。
傘の方も虫でやられてそうだったので
撮影だけして元に戻した。
また来年に向けて胞子を撒いて貰わないとね。

こちらは収穫物の一部。
ymdrtkmdk2015 (13).JPG
結構良い感じ♪


その中から見繕ってネグラマーロへお裾分け。
ymdrtkmdk2015 (21).JPG
去年は不作でお裾分け出来無かったから
今年は出来て良かった♪
イケメンシェフによる北イタリアの郷土料理が
落ち着いた雰囲気の店でお値打ちで堪能できますので
名古屋へお越しの際には是非ドゾー(→たべログ)。


残りはスライスして乾燥させる事に。
ymdrtkmdk2015 (24).JPG

例の傘の縁に柄の様な突起物があったヤツや
柄の一部がペロンと捲れてしまっていたヤツもスライス。
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ひょっとして標本にしたら
学術的に貴重な物になったのかも知れないけどね。

マンネンタケみたいなヤツや、その他もスライス。
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そして天日で乾燥。
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これで今年も暫く楽しめる、と言う物。
また来年も是非収獲をしたい物だ♪。


所で、今年はアカヤマドリを5年振りに収獲。
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アカヤマドリの発生自体はほぼ毎年確認はしていたのだが
虫による食害が激しく、
中々収獲する事が出来無かったのだ。
今年はタイミング良く、採り頃のに1本だけ出逢えた次第。

5年前はスライスして乾燥させていたのだが
今年は生の状態のを調理する事にした。
akymdr2015 (2).JPG

全体を細かくスライス。
akymdr2015 (3).JPG

それをたっぷりのオリーブ油で炒める。
akymdr2015 (4).JPG
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そこに生クリームを投入。
akymdr2015 (6).JPG

パスタに絡めて完成。
何も具を足さず、味付けもせず、極めてシンプル。
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アカヤマドリから色が出て、
まるでカルボナーラみたいに見える。
さて、そのお味は・・・・・・

アカヤマドリしか使っていないのに
とても芳醇で濃厚な味。
それこそチーズと卵黄をたっぷりと使った
カルボナーラみたいなコクさえ感じる。
だが、濃厚なのに重くない。
何とも不思議な味わい。
いやぁ、美味しいとは聞いていたけど
此処まで美味しいとは思わなかった!
これは是非また来年も収獲をしたい物だ♪

来年も季節通りに雨が降って欲しいなぁ……


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2014名古屋ヤマドリタケモドキ事情
梅雨時はジメジメしてカビが気になったり、
雨で外出が面倒になったりと鬱陶しい物だが
当方はヤマドリタケモドキの事が気になってソワソワしてしまう。
今年も生えて来てくれるだろうか、
果たしてどれくらい生えてくれるのだろうか。
どうしても雨の量が気になってしまうのだ。

6月頃、webの情報によると三重県では中々の豊作だったらしい。
これは嫌でも期待してしまうなぁ。
だが、名古屋では空梅雨だった様で
6月中旬から全くと言って良い程雨が降らなかった。
名古屋の当方のフィールドでの
ヤマドリタケモドキの旬は7月上旬だ。
これではとてもじゃないが生えて来てくれそうも無い。
実際、7月に入ってから発生地を訪れてみたが
ヤマドリタケモドキの影も形も無い。

殆ど雨が降らないままに7月も半ばになり
今年はもうダメなのだろうか、と諦めかけた時に
やっとまとまった雨が降って来た。
例年の旬からは少し外れてしまったが
これで何とか生えて来てくれないかなぁ、と
淡い期待を抱いて現場へ向かう。
すると、あった!
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何とか今年も生えて来てくれた!

中には結構開いてる物も。
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こちらはシイタケの天白茹(てんぱくどんこ)みたいな個体。
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うっかり陽当たりの良い場所に生えてしまった様子。

矢張り旬を外れてしまっている為に数は少ない。
それでも今年もこうやって生えて来てくれたのだ。
早速いそいそと採取する。

だが、ヤマドリタケモドキの発生を待ち侘びて居たのは
当方だけでは無い。
以前にも書いたが、イグチの仲間は発生と共に
キノコムシやキノコバエ等の幼虫の食害に遭う事が多い。
ヤマドリタケモドキもその例に漏れず
食害されていない個体を探すのは難しい程だ。

一見綺麗な個体も
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柄の断面を見るとこの通り。
yamadori-1409 (7).JPG
すっかり虫に喰われている。

こちらの個体も
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矢張り柄の中はボロボロ。
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例年は、発生してから速い内に収穫を済ませれば
食害は柄の一部分だけで済み
その部分を切除すれば食用に出来たのだが
今年は様子が違っていた。

かなり若い個体でも切ってみるとこの通り。
yamadori-1409 (15).JPG
更に柄の部分どころか、傘の方にまで食害が及んでしまっている。
当方の食用に回せる部分が全く無い状態だった。

こんな事態は初めての事だ。
この虫達もヤマドリタケモドキの発生を心待ちにしていたのだろうなぁ。
何時まで経っても発生して来ず、
待ちに待ってやっと発生したから「それ〜〜っ!」とばかりに
産卵・孵化して一斉に食べているのだろうなぁ。

その傾向はアカヤマドリで更に顕著だった。
森の中には某企業のキャラクターみたいな
発生したばかりの幼菌が幾つかあった。
akayama-1409 (3).JPG
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普段の年だったら十分に食用になる状態なのだが
akayama-1409 (1).JPG
切ってみると中身はすっかりボロボロだ。
特に柄の部分は人間の食べられる部分は皆無だった。
akayama-1409 (4).JPG
切った瞬間、中から小さな蛆虫が
次々に出て来るのが何ともグロかった。
(∩;゚皿゚)ヒイィィィッッッ!

因みに、動画で見るとこんな感じ。
かなりグロいので、ご覧の際にはご注意をw

これでも切ってから暫く経ってからの映像。
切った直後は更に凄かったw


それにしても、虫にしてみたら良い迷惑だよなぁ。
やっと生育環境が整った、と思ったら
急に人間がやって来て、いきなりカッターで住処を壊すんだもんなぁ。
そりゃぁ、慌てふためいて外に逃げ出しもする、てもんだ。
外に逃げたヤツは、その環境の激変に対応出来無いだろうから
多分もう成長出来ずに死んでしまうのだろうなぁ。
それこそ丸裸で外に放り出されてしまったのだもんなぁ。
すぐに死ななくてもアリや他の物に食べられてしまうだろうし。
いや、申し訳無い事してしまった。
と、一応反省はしてみる。


そんなこんなで、何とかこれだけ収穫。
yamadori-1409 (12).JPG

だが、中身は虫食いだらけの物ばかりだった。
取り敢えず、使える部分だけスライスした所、
収量は結局元の1/2程度に。
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それを天日乾燥。
yamadori-1409 (14).JPG
これで当面の用には対応出来るだろう。

来年は虫の安住の地を必要以上に奪わないで済むくらいには
もう少し沢山生えて来てほしい物だなぁ。


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2013名古屋ヤマドリタケモドキ事情
JUGEMテーマ:趣味

名古屋は土壌の関係でキノコはあまり多くないと言う。
とは言え、場所によってはそこそこ生えて来てくれる。
その中で、数少ない食用美味キノコにヤマドリタケモドキがある。

ヤマドリタケモドキに関しては以前にも書いた事がある(→こちら)。
ヤマドリタケモドキの発生は図鑑によると夏〜秋との事だ。
実際、当方が探索している名古屋東部でも
その時期に遭遇する事もあるが、何故か発生数は多くない。
当方が毎年某所で採取しているのは7月上旬だ。
名古屋のヤマドリタケモドキは少し慌て者なのだろうかなぁ。

さて、今年の7月に某所を訪れた。
すると今年も生えてくれていた。
yamadori2013-1.JPG
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形も綺麗で、ちょうど採り頃だなぁ。

だが、育ち過ぎの物が多くあった。
yamadori2013-3.JPG

前回も書いたが、
イグチの仲間は発生と同時に虫が付いてしまい
成長した頃には内部が食われて
グズグズになってしまっている事が多い。
上の個体も案の定そうなってしまっていた。
yamadori2013-4.JPG
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なので、これは収穫を諦めた。
市販の乾燥ポルチーニでも
結構これに近い状態の物が入っている事もあるので
びっくりするけどね。

また、やや小振りの個体が多く発生していたのが
今年の特徴だった。
yamadori2013-6.JPG

しかも、かなり古い個体で
外見も完全にグズグズになってしまっていた。
yamadori2013-8.JPG
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う〜ん、残念。

この時期、雨が全く降っておらず
久し振りの雨の2日後に見に行ってこの状態だったのだ。
とすると、雨の全く降っていない時期に
この個体達は発生していたのだよなぁ。
かなり根性のあるヤツだったのだなぁ。
身も締まっていただろうに、残念だ・・・・・・

こちらもやや育ち過ぎの個体。
yamadori2013-12.JPG
断面を見る間でも無く
収穫時期は完全に過ぎてしまっている。

これも育ち過ぎて萎び始めてしまっている。
yamadori2013-13.JPG
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大きな個体だっただけに残念だ。

こちらは更に古くなってしまった個体。
yamadori2013-15.JPG
傘裏が反り返っていて面白い形になっていた。
グズグズに腐らずに此処まで成長出来るのも
結構珍しい様に思う。

と、採り頃を逃した個体だらけだったが
それでも中には良さげな物もあったので
そう言うのを見繕って収穫した。
yamadori2013-9.JPG
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それなりの量になったので良しとしよう。

中でも形の綺麗な物を選んで
色々とお世話になっているイタリア料理店
ネグラマーロへお裾分け♪
yamadori2013-19.JPG
香りでは本場物には負けるけど、新鮮さでは圧勝。
何せ収穫して数時間後に引き渡したのだからなぁ。
輸入物はどんなに頑張っても3〜4日は経ってる筈だからね。
取り敢えず喜んで頂けた様で良かった。
皆様も名古屋でイタリアンを召し上がる際には
ネグラマーロへ是非!(→こちら
誠実な仕事の懇親の料理が
とてもお値打ちで楽しめます(^−^)。


残りはスライスして乾燥へ。
やや育ち過ぎのもあるが(゚ε゚)キニシナイ!!
yamadori2013-16.JPG
yamadori2013-17.JPG

乾燥後、一部は粉末にした。

こうすれば、料理に振り掛けるだけで風味倍増で(゚д゚)ウマー

当方はこれから暫く仕事の繁忙期なので
食事を簡単に好きなパスタで済ます事が多いが
これならちょっとリッチな気分にもなれる、と言う物。 

来年はもう少しマメに様子を見に行って
もっと収穫出来る様にしたいね。
来年もそんな事を気に出来る程度には平和に過ごしたい物だ。

(-人-) ナム〜


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