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キノコ中毒のニュースを受けて
4日、キノコ中毒で男性死亡、とのニュースがあった。

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<毒キノコ>ハイキングで採取、男性死亡 2人入院 大阪
            (毎日新聞 - 2007年09月04日 19:41)

 大阪府は4日、同府高槻市の摂津峡で、ハイキング中に採取したキノコを食べた同府茨木市の男性(67)がキノコ中毒による多臓器不全で死亡したと発表した。男性と同じグループの京都市、奈良県香芝市の男性2人もキノコ中毒で入院し、重症。男性らは「食用のクロハツと思って食べた」と話しており、府はクロハツに似た猛毒の「ニセクロハツ」か「クロハツモドキ」を食べたとみて注意を呼びかけている。

 府食の安全推進課によると、男性らは山歩きグループのメンバー計12人で2日、日帰りでハイキングに行き、昼に採取したキノコを天ぷらにして食べた。しかし、間もなく数人が嘔吐(おうと)し、下痢の症状を訴えたため、キノコを捨てて帰宅した。

 死亡した男性は3日に茨木市の病院に入院。京都市の男性(63)は手足にしびれを感じ、香芝市の男性(75)は体がだるくなったため、それぞれ3日朝〜4日未明に入院した。2人とも意識はあるが、集中治療室で治療を受けている。【堀川剛護】
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クロハツと間違えてニセクロハツを食べて死亡、の事故は
2005年の8月にもあった。
その時にも、別の場所で日記を書いたのだが、
リンク先が切れてしまっていたり
アドレスが変わってしまっているので
以下に日記本文も含めて採録する。



---------------【2005/08/28の日記より】-----------------

毒キノコ「ニセクロハツ」食べ2人死亡…愛知

 愛知県豊橋市保健所に27日入った連絡によると、毒キノコ「ニセクロハツ」を誤って食べた市内の60歳代の男女2人が26日深夜から27日未明にかけて、市内の病院で多臓器不全のため相次いで死亡した。

 同保健所によると、2人は友人同士で、24日、市内の山林で食用の「クロハツ」と間違えてニセクロハツを採取し、その日の夜、女性が自宅でみそ汁に入れて2人で食べたところ、約30分後におう吐、下痢、血尿、呼吸困難などの症状が現れた。

 ニセクロハツは、色や形がクロハツにそっくりだが、クロハツは肉を傷つけると傷口が黒く変色するのに対し、ニセクロハツは黒くならないのが特徴。毒性が強く、2人は2、3本を食べていたらしい。

 同保健所によると、全国でニセクロハツによる死者は過去10年間、出ていないという。
(読売新聞) - 8月27日10時47分更新
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先日報道された「毒キノコ、ニセクロハツで中毒死」のニュース↑を受けて
知り合いや家族から心配してくれるメールを貰った。
当方、取り敢えず少しでも疑問がある物は口にしないようにしている。
自分を過信してもいけないが、
そう言う事故を起こさない為にもキノコの研鑽をし、
これからも慎重にして行かなければ、ね。

で、今回の件の勉強も兼ねてクロハツ、ニセクロハツの検索をした。
当方は実見した事が無いので画像は全て広い物。

こちらの画像はクロハツ(「ギュウギュウきのこ」より)。


こちらの画像がニセクロハツ(「趣味の部屋」より)。

外見的には殆ど区別が付かない。

どちらも切断すると断面が数分で赤くなるが

(「ギュウギュウきのこ」より)
クロハツはその後黒変するのに対して
ニセクロハツは黒変しないのが違うとの事である。
クロハツの変色過程はこちらで公開されていた
ただ、この変化には数時間を要すると言う。

キノコ狩りをする人には二つのパターンがある。
一つは図鑑を片手に同定しながら採取するタイプ。
もう一つは図鑑は見ずに今迄に食べたキノコだけを採取するタイプ。
今回の中毒者は後者だったのだろう。
過去に経験して安全だったキノコだけを採取するのは
中毒予防策の一つではある。
だが、今回の様にそっくりな外見の毒キノコがある事を知らないと
哀しい事態になってしまう。
今回の中毒者はニセクロハツの存在を知らなかったのだろう。

クロハツとニセクロハツを外見で見分けるポイントは
黒変するかどうかだけだが
他の判別点を詳細に調べた人が居たので以下に引用する。

 ニセクロハツは見たことがないのだが、図鑑で調べてみたところ、
 黒変以外にも判別のヒントはありそうだ。まず、発生環境が異なる。
 クロハツは、主として落葉広葉樹の林や、針葉樹の林に出る。
 一方のニセクロハツはもっぱら照葉樹林(シイ・カシなどの常緑広葉樹
 の林)に出るらしい。また、ニセクロハツは近畿以南を中心に分布し、
 関東や東北では稀といわれる。
 傘の質感も異なる。ニセクロハツの傘の表皮はややビロード状を帯び、
 皮を剥ぎ取りにくいという。一方のクロハツにはそうした特徴はない。
 さらに柄と傘の色のバランスも微妙に違うようだが、写真と記述を
 見比べてもよく呑み込めなかった。
  【きのこ屋氏のサイトより


--------------------【引用終わり】----------------------



さて、今回2007/09/04付けのニュースで間違いがある。
『府はクロハツに似た猛毒の「ニセクロハツ」か
 「クロハツモドキ」を食べたとみて注意を呼びかけている』とあるが、
実は「クロハツモドキ」は致死の猛毒キノコでは無い。
生食すると中毒する事があるが、美味な食キノコなのだ。
記者が間違えたのか、「食の安全推進課」が間違えたのかは判らない。
まぁ、「毒→食」の間違いでは無いから良いかも知れないけど。

もう一つ。
「下痢の症状を訴えたため、キノコを捨てて帰宅した」とあるが、
この対応は間違っている。
そう言う状態に陥ったのなら、その原因を突き止め、
症状の悪化を防ぐ為にもキノコは捨ててはいけない。
キノコの種類が判っているかどうかで、
治療の対応が随分と違って来るのだ。
今回も、原因となったキノコを持ち帰っていれば
その男性も命を落とさなかったかも知れないのだ。


こう言うニュースがあると
キノコが「不気味な物」「怖い物」と
思われてしまいかねないのでとても残念だ。
まぁ、よりマイノリティの趣味になるから
マニアとしては優越感に浸れて良い、とも言えるけどw


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| ベニタケ科 | 12:39 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
コメント



           (∩;゚皿゚)ヒイィィィッッッ!
| きのこ堂 | 2007/09/05 8:13 PM |

きのこ堂さんもどうぞお気を付け下さいませ……
 
 
 
           (∩;゚皿゚)ヒイィィィッッッ!

     
| まねき屋 | 2007/09/05 9:30 PM |
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