2008.02.16 Saturday
少しずつ
※ココア上の胞子を飛散するサルノコシカケは
今まで全て「コフキサルノコシカケ」とされていましたが
平地に発生する種類は「オオミノコフキタケ」である事が
『北陸のきのこ図鑑』にて判明しました。
本来の「コフキサルノコシカケ」は
高地、寒冷地に発生する種類、との事です。
また、図鑑に掲載されている特徴の記述から考えても
この日記に登場するキノコは
「コフキサルノコシカケ」では無くて
「オオミノコフキタケ」と思われます。
今更全文改定はしませんが、
以上の点をお含み下さいます様お願い申し上げます。
(2010年3月20日追記)
画像はコフキサルノコシカケ。
場所は東大阪市内のとある中学校の校庭脇のフェンス。
2005/04/25撮影。
キノコとしてははっきり言って珍しくは無い。
サルノコシカケの仲間の中でも良く見掛ける種類だ。
だが、こんなに大きいのは、街中ではそう多くは無い。
しかも、金網の噛み方が半端じゃないw
この場所に、こんなキノコがあるのは長い事気付かなかった。
メチャクチャ日当たりの良い、乾燥した場所。
キノコが生えているなんて考えもしなかったし
何時もそそくさと素通りする場所だったので
気を付けて観察する様な機会も全く無かったのだ。
が、ある時にふと気が付いてびっくり!と言う次第。
これだけ大きくなるのに何年掛かったのだろう。
良くぞ今までガキ共に蹴り折られたり踏み潰されなかった物だ。
そもそもこのキノコの存在に気付いている生徒が何人いるのだろうか。
人知れず、何百何千もの生徒を見送り続けていたのだろう。
そして人知れず成長を続け、フェンスをも飲み込んで来た。
一体何処まで成長するのか、最後まで見てみたい物だなぁ……
所で、このコフキサルノコシカケと外見が良く似た物に
ツガサルノコシカケというのがある。
発生する樹種が違うのだが、今回の画像の様に
元の樹種が判らないと、どちらか迷う事がある。
実は当方も、最初はツガサルノコシカケかと思っていた。
が、6月になり、このキノコの姿が一変した。
表面がココア状の胞子で覆われたのである。
これがコフキサルノコシカケの名前の由来であり
大きな特徴である。
粉の吹き方の派手なヤツはこんな風になったりもする。
こちらの画像は3年後、2008/02/14の様子。
相変わらずデカイw
ぱっと見は判らないが、3年前の画像とこうやって並べて
良〜く見てみると、微妙に成長しているのが判る。
3年間で半径が1cmくらいは増えている様だ。
こうやって少しずつ少しずつ大きくなって行ったのだなぁ。
このまま何時までも成長して欲しいなぁ……