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実は珍しい
こちらの画像はシイタケ。

2007/02/18、名古屋市内にて撮影。

「何だ、シイタケか……」と思われるかも知れないが
実は自然下でのシイタケの発生はそれ程多くは無い。
今では栽培技術が確立され
生シイタケも安価で何処ででも手に入るので
珍しくないキノコになってしまっているが
本来はそう簡単に採取出来る物では無かった、と言うのは
他の野生のキノコと同様である。

これは自然公園のフェンスの向こうに転がっている
クヌギの丸太から発生していた。
公園整備に伴い伐採、廃棄されたであろう丸太で
廃ほだ木では無く、近隣に栽培所も無いと思われるので
このシイタケは正真正銘の天然物と考えて良いだろう。
だが、フェンスが邪魔をして
採取どころか、これ以上の接写も出来無かったのは残念だった。

特にこの画像左側の、10cm近い大きさのヤツは
もっと良く見たかったなぁ……



こちらの画像のは何かに齧られた痕跡が。

ナメクジかカタツムリだろう。
贅沢な食べ方だw


キノコは種類によっては
乾燥保存に向かない物があるが、シイタケはそれが出来る。
更に、乾燥させる事によって風味も増す。
流通技術の進んでいない時代にはそれは大きな利点だった。
ダシ用にも重用されていた為に換金性が高く
産地では古くから重要な作物だった。

シイタケを栽培する事自体は
江戸時代から行われていたらしいが
昭和に入るまでのシイタケ栽培は
一か八かの大博打だったらしい。
焼いて炭にすれば手っ取り早く収入になる丸太を
1〜2年後に生えて来るかどうか判らないシイタケの為に
寝かせておかなければならないのだ。

勿論、生えて来易くする為の工夫は行われていたが
基本的には、山中を浮遊しているシイタケの胞子が
ほだ木に取り付いてくれるのを待っているしか無かったのだ。
その為、シイタケが生えて来たらめでたしめでたしで
ほだ木が使える数年の間は収入が確保出来るが
万が一生えて来なかったら
それこそ一家離散しなければならなかったのだとか。

その後、様々な人の研究を経て栽培技術が確立した。
現在では栽培地の環境や、用途に合わせた多くの品種が作られ
安定した生産が出来る様になっている。
完熟ほだ木や菌床の栽培キット等も売られ
その気になれば各家庭でも
新鮮なシイタケが収穫出来る様になっている。

とは言え、より良い品質の物を収穫しようと思えば
ほだ木や菌床の管理と養生が必要なのは言うまでも無い。
完熟ほだ木であっても、管理が悪ければ
シイタケが害菌に負けて生えて来ない事だってある。
首尾良く生えて来たとしても
安定した品質の物を、数多く収穫するのは容易では無いだろう。

自然下では色々な菌がせめぎ合いながら
各々が自分のテリトリーを増やそうとしている。
それを人為的にコントロールしようと言うのだから
相当な技術が必要なのは当然だ。
植物と違って、途中経過が中々目に見えないので
より一層難しいだろう。
現在のシイタケ栽培の技術が確立するまでに
どれだけの人のどんな労力が費やされたのか。
想像するだけで気が遠くなる。
そしてその人達が、今のシイタケの安さを見たら
どう思うのだろうか……

シイタケを見付けて、ふとそんな事を考えた次第w


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| キシメジ科 | 11:02 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
コメント
ご無沙汰しております。

いや、ずんぐりしていてなんとも美味しそうなシイタケですね。公園にこんな立派なシイタケが出ているとは…。

ずいぶん前ですが、ちょっと古くなったナラ林の中で一度だけ天然のシイタケを見つけたことがあります。
20センチはあろうかというかなり大きくなったものでしたが、たぶんシイタケで間違いなかったと思います。
でも、ちょっと大きすぎてあまり美味そうに見えず、とうとう食べる気は起こりませんでしたけど。

妻がシイタケ好きなのでちょくちょくシイタケを食べるのですが、あらためてこのキノコをよく味わうと、素晴らしいダシを含んでいて、本当に食用として一級のキノコなのだなぁと思います。
これだけ美味しいキノコをいつでも食べられるようになったのは、血の滲む先人の苦労があったからなのですね…。

感謝しつつ、今日もシイタケを!
| anago | 2008/04/01 11:24 PM |

>>anagoさん
どもですw
20cmの巨大シイタケ、残念でしたねぇ……

このシイタケ、最高級の天白どんこだったかも知れませんw
それにしても何故こんな場所に??? と、本当に不思議でした。

普段スーパー等で見ていた時は考えていなかったのですが
こうやって天然シイタケを見た時に、
急に今回の日記の様な事を考えてしまいました。
それもちょっと不思議だったりしますw
| まねき屋 | 2008/04/02 5:26 PM |
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