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死人の指
画像はマメザヤタケ。

2007/09/11、東大阪市内で撮影。

ご覧の様に艶消しの真っ黒で、ちょっと不気味。
とてもキノコには見えない。

枯木に発生する、世界的な公布種との事で
当方も色々な場所で見ているが
食用にもならず、今の所薬効も確認されていない為か
webでも情報はあまり多い方では無い。
色、形からしてキノコに見えないので
見過ごされてしまっているのかも知れない。
また、載っている図鑑も少なく
載っている図鑑で調べても情報があまり無いのも
取り上げ難い理由かも知れない。

別名は「死人の指」もしくは「死者の指」。
それも色と形からの連想だろう。
その点ではマニア心を刺激するのだろう、
「Xylaria Dead Man’s Fingers」で検索すると
600以上ものサイトがhitする。

(注)「Xylaria」はマメザヤタケの学名の一部。
    それを付けずに「Dead Man’s Fingers」だけで
    検索すると、何十万件もの色々なサイトが
    hitしてしまいます(^ω^;)

それにしてもあまりにもあんまりな別名だ。
現代の一般市民にはそう言う場面は中々考えられ無いが、
その昔はそんな状態の死体を見る機会が少なくなかったのだろう。
単純に、黒い指状の形と、
指らしい適度な大きさだからなのかも知れないが。

こちらの画像は、露出を変えて写したら
たまたま表面の様子が良く判る様になった物。


マメザヤタケは系統的には冬虫夏草に近い。
特にサナギタケ等と形態的、構造的にも良く似ている。

こちらの画像は別の個体。
太い孟宗竹の古い切り株から発生している。

2006/10/29、滋賀県栗東市内で撮影。
まだ発生間も無いのか、丸々としている。
それにしても、薄暗い場所でこう言う黒い子実体を発生させ、
しかも、自分の胞子で周りを黒くしている事が多いので
どうにも撮影し難いキノコの一つだ……(^ω^;)

こちらはその子実体の断面。

中身は意外にも結構瑞々しい感じ。
表皮のすぐ下に子嚢殻が並んでいるのが判る。

マメザヤタケは形態的な個体差がとても大きい。
別名にある様に、指の様な形が多いのだが、
こちらの画像の様に様々な形にもなる。

2007/09/25、東大阪市内で撮影。
学名の Xylaria polymorpha は
「木質で色々な形をする」と言う意味だそうだ。

こちらの画像は、そう言う個体変異の一つ。
足の裏の様な形になっている。
この画像をUPしたサイト主は別名の「Dead Man’s Fingers」を知った上で
敢えて「Dead man's foot」との表題を付けたのだろうw

こちらの画像は古くなったマメザヤタケに
白いカビが発生した物だと思う。

2007/09/18、東大阪市内で撮影。

こちらは2007/10/02、東大阪市内で撮影。


こちらは多分、白カビでは無くて
分生子(無性胞子)を放出していると思われる個体。

2006/06/16、東大阪市内で撮影。

幼時、この様に分生子を放出し、
成熟後は黒い有性胞子を放出する様になる個体がある、との事。
因みにこの状態を「Candlesnuff(ロウソクの残りカス)」と言うらしいw

こちらの画像も同様の状態。
形状からするとカノツノタケと言う近縁の種類かも。

2007/06/12、東大阪市内で撮影。

こちらの画像はまた別種かも知れない。

2007/07/02、東大阪市内で撮影。

2007/07/05、東大阪市内で撮影。

こちらは更に別種かと。

2007/06/19、東大阪市内で撮影。
正に「ロウソクの残りカス」だw


マメザヤタケの含まれるクロサイワイタケ科は
結構種類が多いのに分類が進んでいないらしい。
どれも似たような形だったりするし
外見的な魅力に乏しいからかもなぁ。
個人的には結構好きな種類なのだがw

と、此処まで書いて来て、最初の画像の物が
本当にマメザヤタケだったのかどうかも怪しくなって来た。
図鑑等の画像で見る限り、マメザヤタケは柄が無く葉巻状で
表面ものっぺりした感じの物が多い。
外見だけで見るとマメザヤタケより、
Xylaria longipes(和名無し)とされている画像の方に良く似ている。
ただ、解説文によるとマメザヤタケでも
柄の部分のはっきりした個体になる事もあるらしい。
実際、マメザヤタケ(Xylaria polymorpha)で検索しても
Xylaria longipesと区別の付かない画像が多くhitする。
その辺りは混乱しているのかも知れない。

更に、白いカビが発生?の2枚目、
2007/10/02東大阪にて撮影分のは大きさや形からすると
コブリマメザヤタケ(またはコブリノマメザヤタケ)かも知れない。
コブリマメザヤタケは、不完全世代(分生子世代または無性世代)では
一見、冬虫夏草の一種の様な形状
クロサイワイタケ科の他の種類の物と違いがあり
比較的判りやすいのだが、完全世代(有性世代)では
マメザヤタケと似た形になってしまう為に
外見での判断は付き難くなってしまう。

調べれば調べるほど判らなくなってしまうなぁ。
外見だけで同定するのはどうしても限界があるよ……

因みにXylaria longipesの別名は
「Dead Moll's Fingers (死んだ情婦の指)」との事。
何で「情婦」なんだろうw
マメザヤタケに比べて細長いからなのかなぁ……


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| 子嚢菌類 | 02:20 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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