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何と言う事……
画像は2008/04/25、名古屋市内で撮影した物。

これはとある笹藪の中で見付けた。
捨てられたスポンジか何かが古びた物みたいだが
これはスミレホコリタケと言う、ちょっと珍しいキノコ。


スミレホコリタケは
ムラサキホコリタケ、ムラサキチドメとも呼ばれているが
発生が少ない為か図鑑には載っていない。
ノウタケの近縁種で、外見は良く似ているが
成熟すると、ノウタケの場合は黄褐色になるのに対して
紫色になるのでその名が付けられた由。
当方が手にしている物は
確かに濃色のスミレの花の色に似ている。

ムラサキチドメは「紫血止め」の意。
その昔、ノウタケやホコリタケの仲間の胞子を
傷口に振り掛けて血を吸わせ
血止めに使用していた、との事で
「チドメ」はノウタケ、ホコリタケの通称や地方名として
今でも使われている、との事である。

ムラサキホコリタケは文字通り紫色になる為に命名だろうが
粘菌(変形菌)のムラサキホコリと混同されてしまう為か、
あまり使われていない呼称の様だ。

Googleで検索すると(以下、数値は2008年4月29日現在)
「ムラサキホコリタケ」では7件(内2件は粘菌のムラサキホコリ)
「ムラサキチドメ」では9件、
「スミレホコリタケ」では34件なので
用例としては「スミレホコリタケ」が一番多い。
「スミレホコリタケ」を正式和名と考えて
良いのかどうかは判らないが
当方はそちらを使用して行く事にする。
和名が統一されていないのも、
発生が少なく、あまり記事として取り上げられる事が
無いからなのかも知れない。
個人的には「ムラサキチドメ」の響きの方が好きだけどw

で、今回それに出逢った訳である。
因みに画像の物は、
胞子が飛び去って本体が消えてしまい
後に残された、柄に当たる「無性基部」と言われる部分。
つまり残骸だ。
しかもかなり古い物だと思われる。
だが、残骸とは言えこれはかなり貴重な筈。
是非標本にしなければ。

で、持ち帰る事にする。
とは言え、前日の雨でびしょ濡れの状態。
カバンに入れる訳にも行かない。
凹みの部分にはダンゴムシが何匹も入り込んでいたので
他にどんな虫が隠れているか判らないしし。
幸いこの時は原付バイクで移動していたので
バイクのポケットに入れて置く事にした。
ポケットは深いので大丈夫だろう。
このまま乾燥させて置けば丁度良い。

この日はこの後、他に用事があったのでそのまま移動。
時間が経つと段々に乾燥して来た。
すると濃紫色だったのが褐色に変色していた。

この画像は、先程のを撮影した時に露出を変えて撮影したら、
全然違う色に写ってしまった物なのだが
丁度こんな感じになっていた。

あれ? 湿っていないと紫色では無いのか???
これでは標本にしても、スミレホコリタケには見えないなぁ。
まぁ、でもそれはそれ。
とにかく持ち帰ろう。

そして何箇所かで用事を済ませ
走りながらふと見るとスミレホコリタケが無いっ!!
ほんの数十秒前に見た時はあったのにっ!!
そう言えばついさっき、やたらと強い向かい風を受けて
ふらつく程だったっけ。
その時に煽られて飛ばされてしまったのだろうか。
何と言う事だ……

だとしたら、その場所からそんなに離れていない筈だ。
急いで引き返して付近を捜す。
とは言え、都会の道は
一方通行やら中央分離帯、そして信号もあるので
自分がついさっき居た場所に戻りたいだけなのに
大回りを余儀なくされてしまったりする。
実際、その場所に戻るのに、5分近くは掛かってしまった。

で、キョロキョロと周辺を探す。
だが見当たらない。
何回かその場所を往復したが
結局見付からなかった。
スポンジ状の軽い物だから、遠くまで飛んでしまったのか。
それとも歩道の植え込みの中にでも入ってしまったのだろうか。

それにしても、都会の道路脇はゴミが多い。
そんな中に褐色でボロボロのスポンジ状の物が紛れ込んだら
見付ける事は困難と言える。
そんな外見の物を誰かが拾ってくれるとも思えないから
落し物として警察に届け様も無い。
貴重な物なんだけどなぁ……

そんな貴重な物をバイクのポケットに入れるな、と言われたら
それまでなのだけど……(-_-;)

残念だ。
そいつとは其処までの縁だった、と言う事なのだろう。
それも仕方ない。
何時かまた、巡り合いたいなぁ。
次回は是非、残骸じゃない状態で出逢いたいよw


因みに、学名のCalvatia cyathiformisで
世界中の情報を検索しても1660件。
かなり少ない方だ。
画像を見ても、未成熟の状態で
「ムラサキ」の由来が判らない物が幾つもあった。
幼菌だと白く、他の種類と区別が付き難い。
となると、2005/06/25に奈良県御所市で見掛けて
タマノウタケ(又はシラタマノウタケ)???としていた菌は
ひょっとしたらスミレホコリタケだったのかも知れないなぁ……



だとしたら、幼菌、残骸には出逢った訳だ。
矢張り、次回は是非成菌で出逢いたい物だ。


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| 腹菌類 | 13:07 | comments(4) | trackbacks(0) | pookmark |
コメント
一目見て、ノウタケにそっくり!と思ったら近縁種なのですね。キノコの胞子で血止めするとはすごい知恵です。飛んで行ってしまったのは残念でした。
| mame | 2008/06/07 1:50 PM |

>>mameさん
自分のアホさ加減を呪うばかりです……w

それにしても、胞子を血止めに使おうと言う、
その発想が凄いですよね♪
当方はちょっと使う気にはなれませんが……
| まねき屋 | 2008/06/08 5:05 PM |
あれは「オニフスベ」が萎んだモノだ……

と思いましょうw

無理か……
| きのこ堂 | 2008/06/10 12:39 AM |

>>きのこ堂さん


 ムリ……

| まねき屋 | 2008/06/11 9:10 AM |
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