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6年目にして

2002年8月17日。
岐阜県荘川村(現高山市)の山中で一つのキノコに出逢った。
それはキノコらしい形をした黄色いキノコ。
おや? これはひょっとしてキシメジ???

収穫して帰宅後、図鑑を開き様々なキノコと比較。
発生環境。色と形と大きさ。質感。
ヒダの細かさの具合と、柄との結合の仕方。
色々と検討を重ね、「キシメジ」と判断した。
絶対の自信は無いが、多分そうだろう。

キシメジは「キシメジ科」と言う、
大きなカテゴリの基準種になっているキノコで
優秀な食キノコとして人気が高い。
近縁の良く似たキノコに「シモコシ」と言うのがあるが
シモコシは砂地に発生する、との事なので
今回のキノコは、発生環境から考えると
多分キシメジの方なのだろう。
ただ、どちらも主に針葉樹林に発生する為に
肉眼での両者の判別は困難な様だ。
地域によってはどちらも「キンタケ(金茸)」と呼ばれ、
親しまれている、との事。

それに初めて出逢えたのは嬉しい。
一先ず瓶詰め保存する為に水煮にした。
すると、キノコが綺麗な赤色に変わった。
こ、これは……??? (・∀・;)

キシメジもシモコシも、
その様な変化をするとは図鑑には書いていない。
webで色々調べたが、そう言う事は何処にも書かれて居なかった。

火を通すと色が変わるキノコは無いでは無い。
だが、此処までの大きな変化をするのなら
誰かがそれを書いていて不思議は無い。
誰も書いていない、と言うのは
ひょっとしてこれはキシメジでも
シモコシでも無いのでは無いだろうか。
ちょっと不安になったので、
そのキノコは食べずに捨ててしまった。
その後、そのキノコの事は気になりつつ
そのままになってしまっていた。
そしてそれ以降、そのキノコに出逢う事も無かった。

そして年月が過ぎ、今年。
web書店でたまたま見付けて購入した
北陸きのこガイド』を読んでいた。
すると「タマアセタケ」の項に次の様な記述があった。

シモコシなどと間違えられやすいが、こちらはゆでると赤くなる

これはあの謎のキノコの特徴そのままでは無いか!!
急いで過去の画像を探す。
そう言えばあれ以来、その時の画像を見返す事は無かった。
綺麗に撮影出来ていなかった為、削除はしていなかった物の
何となく見返す気になれなかったのだ。
で、掘り出して来たのがこの画像。


今、こうして改めて見てみると、
確かにこれはキシメジでは無い。

当時はアセタケ科のキノコを見た事が無く、
黄色いキノコだったので
「これはキシメジか?」との期待を持って
判断してしまっていたのだろう。
先入観と言うのは怖ろしい物だ。
だが、アセタケ科のキノコを色々見て来た今では
全体に毛羽立った質感から
「これはアセタケ科だろうな」と言うのが
このピンボケな画像からでも何となく判る。
スキルが上がる、と言うのはこう言う事なのだなぁ、と実感した。
6年目にして、偶然とは言え、やっと正体が判って良かった。

タマアセタケはブナ樹林に発生する、との事。
画像のキノコは針葉樹の近くに生えていたので
キシメジかと思ってしまったのだが
そう言えば其処は、ブナ科の樹木もあった混生林だった。
因みに、タマアセタケは毒キノコとの事。
あの時、食べなくて良かったよ。
茹でると変色するのは
「食べてはいけない!」と言う赤信号だったのかなぁw

今にして思えば、
変色後の画像を残していなかったのがとても残念だ。
次回出逢った時は、
「これはキシメジではなくてタマアセタケ!」と
判った上で収穫し、茹でて変色した物も
きちんと画像に納めたい物だ。

しかし、タマアセタケは他の図鑑にも載っているが
そう言う情報が書いてあったのは
この『北陸きのこガイド』だけだ。
この本、小冊子ながら侮れない……
 

※続編もありますので併せてお読み頂けましたら幸甚です。

   9年振りの実証 → こちら

   9年を待たず  → こちら

 


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| フウセンタケ科 | 00:05 | comments(4) | trackbacks(0) | pookmark |
コメント
やはり「不人気キノコ」だったのね……w
| きのこ堂 | 2008/05/10 7:20 AM |

>>きのこ堂さん
どうやら当方は「メジャーなキノコ」には縁が無い様です……(T∀T)
| まねき屋 | 2008/05/10 9:04 AM |
6年ぶりに名前が分かるなんて
脳みそはきっとすごい喜びようでしょうね。

ただ、6年前のキノコ情報を覚えてるなんてすごい。
キシメジ食べなかったこと、
心残りだったんですかね(笑)
| はるお? | 2008/05/10 11:11 AM |

>>はるお?さん
キシメジだ! のぬか喜びと、
茹でた時の変色具合と、その気味悪さが
鮮明に残っていたのですよw
撮影した画像は鮮明ではありませんでしたが……

何時かは本物のキシメジを食べてみたいです……
| まねき屋 | 2008/05/10 12:41 PM |
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