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一安心
今回のblogは、人によって苦手な画像がありますので
前半と後半に分けました。
人によっては苦手と思われる、
掘り出した寄主の画像は後半に纏めました。
画像はオオセミタケ。
2008/05/12、名古屋市内のA公園で撮影。

名古屋で初めて出逢った冬虫夏草だ。
だが、ちょっと妙な形をしている。
1本はカビか何か、別の菌に寄生されている様だ。
もう1本は湾曲し、内側が膜が張られた様になっている。

『冬虫夏草の科学』と言う本によれば
愛知県の大部分は花崗岩地域で
冬虫夏草に取っては劣悪な環境なのらしい。
その中でも名古屋市東部は土壌と植生で言えば
比較的環境が良いのだとか。

その名古屋東部に転居して以来、キノコ探索をし、
冬虫夏草が生えそうな所の目星を付けていた。
そして、その場所でこれを見付けられたのが嬉しかった。
その場所で、この日は他に3個体に出逢った。




その2日後、B公園で出会ったのがこちらの画像。
この公園も目を付けていた場所だった。



とは言え、当方が睨んでいたポイントでは無く
とてもそう言うのが生えるとは思えない、
建物のすぐ近くで、家庭ゴミや瓦礫の混ざった斜面だったのが
ちょっと意外だったが。


その周辺一体を探索した所、他に5個体に出逢った。



その内の一つは
大きなペンチで無いと切れない様な
太い電線を丸めた物を隙間を通って生えていた為に
掘り取りは断念せざるを得なかった。


所で、B公園は小高い丘になっている。
複雑な地形で、斜面は幾つもあるのに
オオセミタケが生えていたのは一部の北側斜面だけだった。
もしや、と思い、地図でA公園のその場所を確認すると
北北西向きの斜面だった。

名古屋のこの地域の環境では
北側斜面にオオセミタケは発生するのだろうか。
もっと他の場所も探して、それを確認してみたい物だ。
そう言えば以前、オオセミタケに出逢っていた
滋賀県栗東市の山の斜面はどっち向きだったのか、
その時に見ておけば良かったなぁ……

とにかく、名古屋でも冬虫夏草が見付かったので
一安心(?)だよ……
名古屋が「虫草不毛の地」じゃなくて良かったw
以下、掘り取り後の画像を掲示しますので
その手の画像が苦手な方は見ない方がよろしいかと。


最初の個体の掘り出しをしてみた。
2体が隣接しているのかと思ったら、
1つの寄主から2本の子実体が発生している個体だった。


帰宅後、クリーニングしたのがこちらの画像。


別角度から。


膜になった部分を拡大。

別の菌が寄生した訳では無く、
自分の菌糸で膜を作っていた。
湾曲するのは、まぁある事かも知れないが
何故この様な膜を張る事になったのだろうか。
生成途中はどの様だったのだろうか。
考えると、とても不思議だ……

子嚢果の断面のUPを
ルーペを使って無理矢理撮影。

ちゃんと子嚢殻が出来ていた。
奇形になっていたが、機能は果たしている様だ。


次の個体の掘り出をしてみた。

こちらは柄の途中が3本に分かれていた。

クリーニング後の画像がこちら。

寄主からA、Bの2本の柄が出ており、更に途中でB1、B2に分岐している。
その後AとB1が合流し、
最終的にB2も合流して1本の子実体を形成している。

合流したのは偶然なのだろうか。
まるで意志を持って合流したとしか思えない。
それならば何故分岐する必要があったのだろうか……
これも生成過程を考えると不思議でたまらない。


次の個体を掘り出してみた。

クリーニング後がこちら。

ひげ根の様な物が伸びている。
これは一体何の役目を果たしているのだろうか?


B公園の個体も掘り出してみた。
最初個体がこちら。


クリーニング後がこちら。

分岐もひげ根も無い、典型的な個体だった。

掘り出し中、うっかり寄主を傷付けてしまった。
そうしたら、寄主の中身が見えた。

菌糸が充満していて、セミ幼虫の内臓などは全く見えなくなっている。


次の個体を掘り出してみた。
3個体写っている画像のを掘り出してみた所、
上二つの子実体は一つの寄主から発生している物だった。
更にひげ根が派手に生えていた。


下側の個体の掘り出し後。

こちらもひげ根が派手な個体だった。


次の個体の掘り出し後。

大きく分岐しているが、片方は子実体を形成する事無く
途中で先細りになって消失してしまっている。
かと言ってひげ根になっている訳では無い。
これだけ労力を使って成長しているのだから
こうなる理由が何かあって
何かの役目を果たしているのだろうか。
それとも、2本の子実体を発生させる予定だったのだが
片方が先に成熟してしまったので
そちらに養分を取られて成長出来無かったのだろうか。
これも不思議だなぁ……


最後の個体の掘り出し後。

これが一番典型的な個体だった。


つい、沢山掘り出してしまったなぁ。
虫草を見ると、寄主を確認せずに居れない。
掘り出しに成功すると、どうしても持ち帰りたくなってしまう。
それが「環境破壊だ!」と言われたら返す言葉が無い。
多少反省はするが、でもまたやってしまうのだろうなぁ……

オオセミタケに関してはかなり満足はしたのだけどねw


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| 昆虫寄生菌 | 10:25 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
コメント
こんにちは!
実際にセミに寄生して子実体が出ている画像を
見たのは初めてです。(すごい!感動です)
カナダにもいるのかわからないけど、
ちょっと冬虫夏草を探したくなりました。
| gikusa | 2008/06/02 1:08 AM |

>>gikusaさん
どもですー

そう言えば北米の冬虫夏草事情って、どうなんでしょうねぇ。

是非フィールドで探してみて下さい。
カナダの冬虫夏草、見てみたいです♪
| まねき屋 | 2008/06/03 1:37 AM |
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