CALENDAR
S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< October 2018 >>
ARCHIVES
CATEGORIES
MOBILE
qrcode
<< シンプルな名前 | main | 鼻ツマミ >>
成長と挫折
2008/05/30、雨の翌日に
「タマゴがいっぱいあるよ♪」との連絡を受けて
某公園に行ってみた所、
ウッドチップを敷き詰めた場所に
キツネノタイマツの残骸と卵が沢山あった。



実は当方、キツネノタイマツの成菌に出逢った事が無い。
前回の2004/06/13は干乾びた老菌だった。

で、今回もまたしても残骸とタマゴだった……

一面、タマゴだらけだったので
その中から生えかけの物を一つ取り上げて

カッターで真っ二つにしてみた。

これから伸びようとしていた子実体の断面が露わに。
とてもキノコには見えないw

そのまま放置して、20分ほど後に見たら
切られた状態でも成長していた為に
えびぞってしまっていた。


こんなに新鮮で大量のタマゴに出逢うのも初めてだ。
折角なのでタマゴを幾つか持ち帰って育てる事にした。
その為、菌糸をなるべく切らない様に注意して掘り出した。

こうして見ると、このキノコがウッドチップを分解して
成長している、と言うのが良く判る。

こちらはかなり長い菌糸が出て来た。

まるで深海性のクラゲみたいだw


帰宅後、タッパに水苔を敷き詰めてタマゴを配置。
3時間半後、一つのタマゴが成長を始めた。

5/03、20時30分の様子 ↓ 。

6/01、0時28分の様子 ↓ 。

同、1時21分の様子 ↓ 。

そのアップ ↓ 。まるで羊膜に包まれている様だ。

同、1時45分の様子 ↓ 。根元にちょっと異変が……

同、2時35分の様子 ↓ 。根元に亀裂が入っている。

そのアップの様子 ↓ 。

同、3時19分の様子 ↓ 。

完全に折れてしまった。

挫折した姿が痛々しい……〇| ̄|_

他にも、そうなってしまった個体があった。



実は、公園で発生していた物にも
この様になっていた物が幾つもあった。
思うに、発生を始めてから
湿度や温度の変化で表皮が硬くなってしまった為に
それを上手く破る事が出来なくなり、
それでも一旦成長を始めると、それを止める事が出来無いので
この様な事態になってしまったのだろう。

当方が持ち帰ったタマゴは
公園のウッドチップの中 → 掘り出して持ち帰る
→ タッパの水苔の中、と環境の変化が大きい為に
その様になってしまったのは理解出来る。
水苔に埋めたとは言え、ちょっと浅目だったし、
室内はタマゴが元あった場所に比べたら
どうしても乾燥気味だろうしなぁ。

だが、自然下でも同じ状態になっている、と言うのは
ちょっと不思議だ。
してみると、正常な成長をする為には、
ちょっとした湿度の変化があっても不都合なのかも知れないなぁ。
その為にも大急ぎで成長する必要があるのかも知れないなぁ。

なので、これから成長する個体には
小まめに霧吹きで水分補給をして、
湿度を十二分に確保する事にした。

こちらは6/01、19:16の様子 ↓ 。

同、20:51の様子 ↓ 。

同、22:12の様子 ↓ 。

6/02、0:00の様子 ↓ 。

同、0:15の様子 ↓ 。

同、0:38の様子 ↓ 。

同、2:11の様子 ↓ 。

表面を内膜が覆っている状態で成長が止まってしまった ↓ 。


この仲間のキノコは、胞子が含まれた粘液を
ハエ等の昆虫に舐め取らせる事によって胞子を伝播させる。
その為に、この粘液は糞臭や腐敗臭をさせている。
因みに、キツネノタイマツは生臭い様な、青臭い様な不思議な臭いだった。
だが、このまま内膜が粘液を覆っている状態では
それが出来無いではないか。
これも環境の変化の影響で、正常に成長出来無かったのだろうか。

と思ったら、そうでは無かった。
こちらは別の個体。

0:09の様子 ↓ 。

1:09の様子 ↓ 。

1:57の様子 ↓ 。

どうやら、胞子が成熟すると共に
表面を覆っていた内膜が溶ける様だ。
それまでハエには待って貰う、と言う事なのだろう。
確実に胞子を伝播させる為には、確かにその方が合理的と言える。

その後、別の個体で、
どれくらいの時間で萎れるのか、の観察もしてみた。
こちらは22:10の様子 ↓ 。既に胞子部分は成熟している。

こちらは0:35の様子 ↓ 。もう地面に倒れた状態だ。

こちらは1:05の様子 ↓ 。更にうな垂れている。

こちらは2:54の様子 ↓ 。全体的に萎んで来た。

こちらは9:05の様子 ↓ 。完全にグロッキーだ。

地面に屹立している時間はかなり短いのだなぁ。


こうしてみると、キツネノタイマツは5〜6時間で成長して、
2〜3時間で萎れてしまう、と言う事の様だ。
それでは当方が成菌に中々出逢えないのも
仕方の無い事かも知れない。

それにしても、あまりにも生き急ぎ、死に急いでいる、と言った感じだ。
とてもせわしないと思うのだが、
そうする事によって他の菌との差別化を図り
今まで生き延びて来た訳なのだよなぁ……


にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へにほんブログ村 花ブログ きのこへ人気blogランキングへ

| 腹菌類 | 03:05 | comments(12) | trackbacks(0) | pookmark |
コメント
またしても地道な努力と苦労の結晶のような
素晴らしい記事ですね。
毎度毎度感心させられます。

ほんの数時間の間に起こる出来事に、
ドラマを感じてまい、
大変いい気分になりました。
ありがとうございました。
| gikusa | 2008/07/13 12:04 AM |
観察、お疲れ様でした(・∀・)
| きのこ堂 | 2008/07/13 7:07 PM |

>>gikusaさん
有難う御座居ますー♪

ホントはこんな事してないで
もっと仕事をしなくてはいけないのですが
ついついキノコにかまけてしまいます……(^ω^;)
| まねき屋 | 2008/07/14 1:23 AM |

>>きのこ堂さん
有難う御座居ますー♪

実はこれを観察している間、部屋中に異臭が漂ってました……
| まねき屋 | 2008/07/14 1:24 AM |
上から下に大急ぎでスクロールすると、パラパラ漫画と同じで動画みたいw

*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:スンバラスイ♪
| きのこ堂 | 2008/07/14 8:24 AM |

>>きのこ堂さん
萎れて行く部分を、逆スクロールすると……

イヤン(*・∀・*)♪
| まねき屋 | 2008/07/14 9:45 AM |
>逆スクロールすると……

生涯現役であるべきかとw

イヤン(*・∀・*)♪
| きのこ堂 | 2008/07/14 9:59 PM |

>>きのこ堂さん
そうありたい物ですが、現実は思いとは裏腹で……(T∀T)
| まねき屋 | 2008/07/15 1:57 AM |
あれっ?公園で見たの。。これだったのかしら?
キツネノエフデかと。。思ったけど、間違いだったかも^_^;
私の前の人が、折ったのか、根元から折って転がっていたのですが・・・
mixiにいたら、訊けたのに・・残念。
アドレス入れたら、見てもらえますか?
| るあん | 2008/07/17 8:05 PM |

>>るあんさん
次回の日記に書く予定なのですが
この場所には他の種類も生えていましたので
そちらかも知れませんねー

アドレスの件、了解しましたw
よろしくお願いしますー(^−^)
| まねき屋 | 2008/07/17 9:05 PM |
お願いに来ました♪
urlのところに、アドレスを入れてみました。
HPを再開するまで、一人で遊んでいる掲示板ですw
時間があるときで構いませんので、よろしくお願いします
<m(__)m>
| るあん | 2008/07/18 5:47 PM |

>>るあんさん
了解しました。
では早速♪ (・∀・) ゞ
| まねき屋 | 2008/07/19 2:21 AM |
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://kinoko-nikki.hariko-manekiya.com/trackback/533127
トラックバック