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大笑い
今更だが、当方はとにかくキノコが好きだ。
とにかくキノコが生えているのを見るのが楽しい。
だが、当方の行動範囲では
群生や大物は中々出逢えない。
なので、小さなキノコでも、
沢山生えていたらワーイ(・∀・)♪となるし
一本だけだったとしても
大きなキノコが生えていたら、
やっぱりワーイ(・∀・)♪となる。
だから、大きなキノコが沢山生えていたら
ウヒョー\(・∀・)/♪となる。

で、こちらの画像はオオワライタケ。

2008年9月24日、名古屋市内にて撮影。
とある神社の境内のクヌギ(アベマキ?)の木の根本に
いきなりこれが生えていた。
あまりの迫力に
アヒャヒャヒャヒャヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノヒャヒャヒャヒャとなってしまった。
それこそ大笑いだ。
勿論1000円札と比較。

とにかく迫力があった。

近くには別の株もあった。

こちらも1000円札と比較。

両株共、地面から生えている様に見えるが
オオワライタケは広葉樹に発生する種類なので
恐らく埋もれ木か地下の根から発生しているのだろう。

傘をアップで見ると、鱗片がはっきりと見える。

迫力を更に増している感じだ。

こちらは幼菌。

四次元怪獣ブルトンみたいに見えるw(→こちら


早速経過観察をする事にした。

こちらは3日後、9月27日の様子。
傘がかなり開いている。


幼菌ブルトンの方は萎びて来てしまった。


株の一部を切り取ってみる。

柄の部分が妙に艶かしいw


熟女の豊満な体付きの様に見えたりしてw

断面を見ると、小さなウジムシが見えた。

毒キノコ喰う虫も好き好き、だなぁ。

裏返してみると、ヒダの様子と立派なツバが良く判る。



こちらは更に5日後、10月2日の様子。

役割を終えて、かなり萎びている。


更に5日後の10月7日。
新たな株が成長していた。

例によって1000円札と比較。


以前の株は完全に干乾びてしまっていた。



18日後の10月25日。
カラカラに干からびた株の根元に、新たな幼菌の発生が見られた。


4日後の10月29日。
幼菌はかなり大きくなって来た。



6日後の11月5日。
更に成長して来ている。


12日後の11月17日。
成長途中なのだが、段々に萎びて来てしまった。


15日後の12月2日。
完全に干からびてしまった。

成長がゆっくりな軟質菌は
雨などの刺激で成長を始めても
その後、気候の変化で乾燥が続いてしまうと
こうなってしまうから中々大変だよなぁ。

その点で言うと、ヒトヨタケの仲間の様に
雨の刺激等で発生して、あっと言う間に成長して
数時間で胞子を成熟させて、すぐに萎れてしまうキノコの方が
このオオワライタケの様な無駄な労力を使わないだけ
生物としては賢いのかも知れないなぁ。


今年の2月12日。
残骸が辛うじて残っていた。

冬だから腐敗せずに残っていた様だ。


そして10月5日。
久し振りに現場を訪れたら
今年もオオワライタケが生えていた。
矢張り今回も
アヒャヒャヒャヒャヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノヒャヒャヒャヒャとなってしまった。

どうやらこの場所はオオワライタケに取って
とても良い環境の様だ。

此処にはオオワライタケがしっかり根付いている様だ。

周囲には黄褐色の胞子が降り積もっていた。


こちらは別の株。
まだ瑞々しい感じだ。



4日後の10月9日。
その株は更に成長していた。


18日後の10月27日。
老熟し、既に萎びてしまっていた。


また来年、新たなオオワライタケに出逢えたら良いなぁ。


所で、このオオワライタケ。
幻覚毒のキノコだと言う。
中毒すると興奮状態、狂騒状態になり
わめいたり走り回ったりする事もある由。
マンガ等に良く出て来る様な
へらへら笑ってふらふら踊る、と言う
楽しい症状にはあまりならない様だ。

昔々の事。
当方、オオワライタケを
うっかり食べてしまった事がある。
うっかりとは本当に恐ろしい物だ。
とにかく苦く、ひたすら不味いキノコだった。
うっかりとは本当に恐ろしい物だ。
だが、当方には何の変化も無かった。
どうやら当方には向精神系の成分は効かない様だ。
大笑い出来無くて残念……いや、大事無くて良かった。

因みに、毒抜きをして食べる地方もあると言うが
苦みは簡単には抜けないらしい。
小さく割いた物を塩蔵後、塩抜きをして
程良く抜けた苦みを楽しむのだろうかなぁ。
苦い物が好きな人には堪らないのかも知れないなぁ。
当方は食べようと言う気はもう起こらないけど。


所で、『今昔物語』の一説に
以下の様な話がある。

*********


尼共、山に入り茸を食ひて舞うこと

今は昔、京に有りける木伐人(きこりびと)共
数(あま)た、北山に行きたりけるに、
道を踏み違えて、何方(いずかた)へ行くべしとも思えざりければ、
四五人許山の中に居て嘆きける程に、
山奥の方より人数た来たりければ、
怪しく、「何者の来たるにか有らむ」と思ひける程に、
尼君共の四五人許、極(いみ)じく舞ひ乙(かな)でて出で来たりければ、
木伐人ども此れを見て怖じ恐れて、
「此の尼共の此(か)く舞ひ乙(かな)でて来たるは、
定めてよも人には非じ、天狗にや有らむ、
亦鬼神にや有らむ」となむ思いて見居たるに、
此の舞う尼共、此の木伐人共を見つけて、
只寄りに寄り来たれば、
木伐人共、極じく恐ろしとは思いながら、
尼共の寄り来たるに、
「此は何なる尼君達の此は舞ひ乙でて深き山の奥よりは出で給ひたるぞ」
と問ひければ、尼共の云はく、
「己れ等が此く舞ひ乙でて来ては、其達(そこたち)定めて恐れ思ふらむ。
但し我れ等は其其(そこそこ)に有る尼共なり。花を摘みて仏に奉らむと思ひて、
朋なひて入りたるつるが、道を踏み違えて、
出づべき様も思えで有りつる程に、
茸の有りつるを見つけて、物の欲しきままに、
「此れを取りて食ひたらむ、酔ひやせずらむ」とは思いながら
「餓ゑて死なむよりは、去来(いざ)此れ取りて食はむ」と思いて、
其れを取りて焼きて食ひつるに、
極(いみ)じく甘(うま)かりつれば「賢き事なり」と思ひて食ひつるより、
只此く心ならず舞はるるなり。心にもいと怪しき事かなとは思へども、
いと怪しくなむ」と云うに、木伐人共此れを聞きて、
奇異(あさま)しく思ふ事限りなし。
然(さ)て、木伐人共も極(いみ)じく物の欲しかりければ、
尼共食ひ残して取りて多く持ちける其の茸を、
「死なむよりは、去来(いざ)此の茸乞ひて食はむ」と思ひて、
乞ひて食ひける後より、亦木伐人共も心ならず舞はれけり。
然れば、尼共も木伐人共も、互に舞ひつづけて咲(わら)ひける。
然て、暫く有りければ、酔の悟めたるが如くして、
道も思(おも)はで各返りにけり。
其れより後、此の茸をば舞茸と伝ふなりけり。
此れを思ふに、極めて怪しきことなり。
(以下略)

以上、『ヘテロソフィアの世界』より引用(→こちらの最下段)

【現代約】
 今は昔、京に住むきこり数人が、北山に行ったところ、
道に迷い、どこに進んでいるのかわからなくなり、
山中で座り込んで嘆いていました。
 すると、山奥から尼さんたちが4、5人ほど、
盛んに舞い踊りながら出てきました。
 尼さんたちは、きこりたちをみつけて、
さらに近づいてきます。
きこりたちは、天狗か、鬼神かと、恐れます。
 きこりたちは、尼さんたちに、
「いかなることで尼君たちは、そのように舞いながら、
深い山からでてこられたのですか。」と問いました。
 尼たちは、「我らは、どこそこに住む尼です。
花を摘み、仏にお供えしようと山に入りましたところ、
道に迷って出られなくなってしまいましたが、
きのこが生えているのを見つけました。
飢え死にするよりはと、これを取って食べたところ、
極めておいしいので、良いことと食べていたところ、
心ならずも舞い始めました。」と言い、
きこりたちは、これを聞いてあきれてしまいました。
 さて、きこりたちも、極めてお腹がすいたので、
尼たちが食い残したきのこを、
「飢え死にするよりは、きのこをもらって食べよう。」と、
これをもらって食べたところ、心ならずも舞い始めました。
 尼たちと、きこりたちは、互いに舞いながら笑いあいます。
しばらくそうしていると、酔いが醒めたころには、
どう行ったかわからないままに、各々帰り着きました。

以上、『サワラくんの日誌』より引用(→こちら


*********


このキノコの事を川村清一氏等の先学達は
オオワライタケと比定している。
だが当方は「極(いみ)じく甘(うま)かりつれば」の一節が
どうも引っかかっていた。
オオワライタケはどの図鑑にも「苦い」と書いてある。
それを「美味しい」と食べているのは
本当なのだろうか。

で、体感して判った。
それはオオワライタケでは絶対無い。
オオワライタケはどう考えても美味では無い。
苦い物が好きな人も居るだろうが
数人の尼と猟師の全員が
たまたま苦い物が好きだった、とは思えない。

花を摘みに行って、道に迷った山の中での事だ。
調理道具などを持っている訳が無いので
どう考えても、毒抜きをしたり
手の込んだ料理をしたとは思えない。
恐らく簡単に焼いて食べたか
ひょっとしたら生で食べたのかも知れない。
どう考えても、それはオオワライタケでは
苦くて「美味」と言えた物では無い。
先学達が何故それを
オオワライタケに比定したのかが
どうにも理解出来無い。

当方が想像するに、それはテングタケか

イボテングタケだったのでは無いだろうか。


両者は外見的には良く似ているが
テングタケの傘径が大きくても10cmなのに対し
イボテングタケの方は傘径15cm以上、と
非常に大きな個体になる。

飢え死にを防ぐ為に食べたとすれば
そこそこ大きなキノコだったのでは無いだろうか。
と言う点からすると
イボテングタケの可能性が高いかも知れない。
どちらにしても、毒成分で躁状態になるし
旨み成分もあるので、
簡単な調理で美味しく食べられるだろう。

昔々の事。
当方、イボテングタケを
うっかり食べてしまった事がある。
うっかりとは本当に恐ろしい物だ。
簡単に茹でて塩味を付けただけだったのだが
中々に美味なキノコだった。
だが、何の変化もなかった。
矢張り当方にはその手の毒は効かない様だ。
今昔物語の尼達が羨まし……いや、大変な目に遭ったと同情する。


今は当方はそんなうっかりさんでは無いので
もう食べたりしませんけどね。
わざわざそんなキノコを食べなくても
生えているのを見るだけで舞い上がる事は出来るしねw


※続編も併せてお読み頂けましたら幸いです→こちら


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| フウセンタケ科 | 01:02 | comments(12) | trackbacks(0) | pookmark |
コメント
 近くの丘に生えていたオオワライタケを食べてみたのですが、囓って苦みをほとんど感じなくなるまで流水にさらせば、毒はほとんど抜けるようです。
 私も、こんな苦い茸を、間違えて食べはしないないだろうと思います。
| 古本まゆ | 2009/12/26 4:15 PM |
どもです、お久し振りです。

さてさて、今回も茸の生い立ちから滅亡まで
しっかり観察されてますね!

テングタケの仲間は毒の有無に関わらず美味しいらしいですね〜。
イボテンとベニテンはボクが食べたいきのこトップ3に
入ってます。
もし機会があれば是非試してください、お願いします。
あっ、それから死なないように〜!
| gikusa | 2009/12/27 4:18 PM |

>>古本まゆさん
成る程、そう言う処理が必要なのですね。
でも、それで美味しくなるのかどうか、ちょっと疑問ですねw

>私も、こんな苦い茸を、間違えて食べはしないないだろうと思います。
矢張りそう思いますよねぇ……
迷った山の中で、気長に流水に晒したとも思えませんしねぇ。
益々もって謎ですね。
| まねき屋 | 2009/12/28 4:59 PM |

>>gikusaさん
お久し振りですー

ベニテン。
実は食べた事があります♪
中々美味しいキノコでしたよ。
効き目は……矢張りアレでしたがw
| まねき屋 | 2009/12/28 5:03 PM |
楽しい記事ですね!!!
まねき屋さんのきのこに対する想いが伝わってきました
これ程までにキノコを愛してる人を知りません
読んでいてすっかり幸せな気分になりました
ありがとうございます!

いい新年を迎えられそうだわ
来年もアヒャヒャヒャヒャヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノヒャヒャヒャヒャとなることが沢山ありますように
私も頑張るぞ〜☆
| yuuko | 2009/12/28 6:57 PM |
> でも、それで美味しくなるのかどうか、ちょっと疑問ですねw

 非常に密度の濃い茸ですので、多分食感を味わうものではないかと……。味は、茸自体の味ではなくて、調味料の味かもしれませんが、子供たちに食べさせたところ、シャキシャキとした食感と相まって、「美味しい」と、評判は良かったです。
 茸をさらせる清流が、近くに欲しい。
| 古本まゆ | 2009/12/29 8:40 PM |

>>yuukoさん
有難う御座居ますー(_ _ #)ゞ ポリポリ

2010年もまた色々なキノコで
アヒャヒャヒャヒャヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノヒャヒャヒャヒャとなりたいですねー
その為にもキノコヌシ様に祈願したいと思います(-人-) ナム〜

来年もよろしくお願い致します♪
(^−^)/
| まねき屋 | 2009/12/31 2:57 PM |

>>古本まゆさん
あれだけしっかりした食感のキノコですから
それを活かした調理をすれば
面白い食材になるかも知れませんね。
ちょっとザーサイっぽい食感でしょうか???

でも、前処理が大変ですねぇ……
一度に収穫できる量も多いですから食べでもありますが、
何もそこまでしなくても、とも思いますし(^ω^;)
| まねき屋 | 2009/12/31 3:02 PM |
 まねき屋さん、はじめまして。だんきちと申します。

 とっても素敵なブログですね。初めてお邪魔しましたが、立派なオオワライタケに私もアヒャヒャ、ウヒャヒャとなりました。

 今年も個性豊かなキノコ達を紹介してください。色々と参考にさせていただきます。
| だんきち | 2010/01/20 9:03 PM |

>>だんきちさん
ご来訪とコメント、有難う御座居す〜
当方のblogはおよそ役には立ちませんが
よろしければどうぞまた除きにいらして下さいませ♪

だんきちさんのblog、拝見させて頂きました。
「あけましてえのき」、とても面白かったです♪
豊かなキノコライフ、素晴らしい限りです。
またお邪魔させて頂きます。
どうぞよろしくお願い致します(^−^)
| まねき屋 | 2010/01/21 11:28 AM |
今頃になっての書き込みですが、うっかり水煮を食べました。
いみじう苦いですね。口の中から苦みが消えてくれません。絶対にこれは美味しくないです。尼たちが食べたのは、おっしゃるように、テングタケの仲間のきのこだと思います。
残り、もったいないので、流水にさらしてみようかと思います…
| SOMA | 2010/04/14 9:06 PM |

>>SOMAさん
それはまたエライうっかりでしたねぇ……
どうやって入手したのかが興味深いですがw

矢張りどう考えてもいみじう苦いですよねー
実は川村清一氏は物凄い苦味好きだったとか???
今となっては謎ですね……

晒しワライタケの試食記もお待ちしていますです(^−^)
| まねき屋 | 2010/04/15 8:19 PM |
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