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短慮功を成さず
画像はツチグリの残骸。
tsuchiguri-4.JPG
tsuchiguri-3.JPG

こちらはカビが生えている。
tsuchiguri-5.JPG

こちらは残骸の中に残った胞子を
ハサミムシが無心に食べている。
tsuchiguri-2.JPG


ツチグリは特に珍しいキノコでは無いが
当方は何故か綺麗な状態の物に殆ど出逢っていない。
一度発生すると外皮の部分がかなり長期間残存するので
この様に残骸に出逢う事は少なくない。


因みに、綺麗な状態はこちら。

この時の事は、記事にした事がある(→こちら)。


このツチグリは図鑑では「食不適」とされているが
一部の地域で幼菌を「マメダンゴ」「ママダンゴ」等と呼び、
食用にされている事はあまり知られていない(最後段に追記あり)
1935年発行『茸類の研究』第1巻1号、及び第1巻2号によると
岩手県南部、鳥取県西部の日野郡地方、山梨県、福島県で
ツチグリ幼菌を食用に供している旨の報告があるが
現在は検索すると見事に福島県の記事ばかりが出て来る。
収穫期(7月頃)には福島では市場等でも売られ、
時にはマツタケ以上の値が付くらしい。

ツチグリは地下で発生し、成熟に伴って地上に現れて来る。
その幼菌の段階の物を掘り出して食用にしているのだ。
調理法としては、混ぜご飯にする事が多い様だ(→こちらこちら)。

幼菌は中身が白い物のみ食用になる。
少しでも色が付いていると、もう食用には適さないので
店で買った物でも、使えない物が混じっている事があるらしい。
マメダンゴを収穫するには
前年にツチグリが発生した場所を、時機を見て掘るか、
または、既に発生しているツチグリの周囲を掘って収穫するしか無い。
地上に顔を出してしまった物ではもう手遅れなのだとか。
中々素人には収穫出来そうも無いなぁ。


ある日、某所を探索していたらツチグリの幼菌を見付けた。
tsuchiguri-7.jpg
tsuchiguri-8.JPG

周囲を見ると他にも見付かった。
tsuchiguri-9.JPG

試しに一つを半割りにすると、中は白色。
tsuchiguri-10.JPG
地上に顔を出している物だがこんなに白い物もあるのだなぁ。
これは食用になる筈だ。

帰宅後、煮て味噌汁の具にしてみた。
tsuchiguri-11.JPG

が……

美味しくない。
全然美味しくない。

調理法を間違えたのだろうか。
それとも、ツチグリに似た近縁種だったのだろうか。
周囲に成菌が無かったので今となっては判らない……
一度、確実なツチグリの幼菌を収穫して
「マメダンゴ」を食してみたい物だなぁ。


と、先日、某寺院の前を通り掛かった。
念の為、何か出てないか、境内をを探索。
するとツチグリの残骸が多数見付かった。
tsuchiguri-12.JPG
tsuchiguri-13.JPG
tsuchiguri-14.JPG

と、地上に顔を出した幼菌が。
tsuchiguri-15.JPG

一帯を探すと、これだけの幼菌が見付かった。
tsuchiguri-16.JPG
幼菌をこんなに収穫出来たのは初めてだ。
これだけあれば「マメダンゴご飯」が作れるかも知れない♪

期待を胸に帰宅。
幼菌を洗って半割りにする。
すると……


見事に中は褐色だった……
tsuchiguri-17.JPG
tsuchiguri-18.JPG
これでは当然食用にはならない……

こんな事なら、収穫しなければ良かった。
勿体無いし、可哀相な事をしてしまったよ。
そのまま置いて全てを成熟させておけば
ツチグリのお花畑が見れたかも知れないんだよなぁ……
変な色気を出して焦ってしまったばかりに残念な事をしてしまった。

前回がたまたま地上に出た物でも白かっただけで
矢張り幼菌は地下の物を掘り出さないとダメだなぁ。
でも、この場所を勝手に掘る訳にも行かないしねぇ……
マメダンゴご飯は中々ハードルが高いよ。
でも、何時かは食べてみたい物だ。

それにしても、キノコとしては珍しくも何とも無い種類なんだけど
食用にしようと目論むと、こんなにも難しいなんてなぁ……



※9月25日追記
その後、各図鑑を調べた処、
『阿武隈のキノコ』にはマメダンゴと炊き込みご飯の記述、
『群馬のきのこ』には「幼菌のみ可食」の記述、
『信州のキノコ』4種の食べ方の記述、
『北陸のきのこ図鑑』には「幼時可食」の記述、
『兵庫のキノコ』には「「幼菌は食べられるらしい」の記述、
『カラー版きのこ 見分け方食べ方』には
「地中の若いキノコを甘辛煮とすれば珍味」との記述がありました。



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| 腹菌類 | 00:05 | comments(13) | trackbacks(0) | pookmark |
コメント
こんにちは。
ツチグリの幼菌を土団子と呼ぶんですね。
恐らく、ムカゴご飯みたいに炊くのでしょうね。
山梨県と福島県で食されているなら、長野県、群馬県、新潟県辺りでも食している地域があるような気もします。
それにしても、福島県は今年は野生のきのこが原発の影響で壊滅的な打撃を受けています。
マツタケやチチタケのみならず、ツチグリも例外ではないのでしょうね…
| 北条氏康 | 2011/09/25 2:31 PM |

>>北条氏康さん
本文に追記したのですが、
群馬、長野、北陸では食べられているみたいですねー
鳥取でも現在の記載が無いだけで、その後も食べ続けられているかも知れませんね。

処で福島は冬虫夏草のメッカでもありまして、日本冬虫夏草の会の活動にも支障が出ているのだそうです。
原発事故は色々な所に影響を及ぼしているのですね……
| まねき屋 | 2011/09/25 11:11 PM |
はじめまして。
わたくしささと申します。
たびたびブログ拝見させて頂いております^^
私の実家は福島県の浜通りでよくツチグリの幼菌を食用にしていました。毎年、祖母に連れられ赤土のえぐられた崖に行って、まだ地中にあるものを採集していました。
もしかすると地上に出る前の状態でないと食用には適さないのかも・・・
地中に埋まっている状態では外見も中身も真っ白で、土が少し盛り上がっているところをほじくります。
しかし、よく味噌汁の具として食べていましたが、そこまでおいしかった記憶はありません。笑
ママダンゴと聞いて懐かしくてコメントしてしまいました。
長文失礼しました。

| ささ | 2011/09/27 6:59 AM |

>>さささん
コメント有難う御座居ますー(^−^)

体験者のお話が聞けて嬉しいです♪
矢張り味はそこそこでしたかw

確かに画像検索をすると、マメダンゴは白っぽかったですね。
それに比べて当方のは黒くて、見るからに不味そうですw
矢張り地中の物を掘り出さないとダメなのですね……
タケノコみたいに地上に出るとエグ味がでるのでしょうかね。

因みに、京都在住の菌友は
地上に出ていた幼菌が中身が白かったので
混ぜご飯にして食べて、美味しかったそうです。
その辺、地域差もあるのかも知れませんね。
| まねき屋 | 2011/09/27 3:19 PM |
小学校の自由研究の題材がマメダンゴだったというヒトに聞いたのですが、収穫時期は梅雨前ですって。
種類があるのかなぁ。。

食べてみたいものです。
| えむっち | 2011/09/27 5:16 PM |

>>えむっちさん
マメダンゴが自由研究だったとは、
かなりマニアックな小学生だったのですねー
研究内容が知りたいですw

検索結果でも福島だと6月頃が旬みたいですねー
名古屋では夏〜秋で、あまり決まっていないイメージですね。
地域差はかなりあるのかも知れませんね。
| まねき屋 | 2011/09/28 3:04 AM |
こんばんは。

ツチグリは大阪南部ではこれから秋の季節によく見かけます。
2年前、一つ家に持ち帰り、水をかけて外皮を開閉させるのを家族で観察した楽しい思い出(?)があります。

食べられそうな新鮮な幼菌は見たことありませんが、この子たちはひょっとすると濃いめの味付けの方が美味しいのかもしれませんね…
| だんきち | 2011/10/01 9:36 PM |

>>だんきちさん
ツチグリ幼菌、持ち帰って追倍した事はあるのですが上手く行きませんでした。
丸のままカビて行くのを見るのは哀しかったです……
成菌を持ち帰って開閉を観察した方が楽しそうですねー

色々な話を見ると、濃い味付けの方が合いそうな気はしますね。
それ以前に、食べれる幼菌を探すのが難関ですが……(-_-;)
| まねき屋 | 2011/10/02 4:05 PM |
はじめまして。
キノコの検索をしていて、立ち寄らせていただきました。
私は全くキノコの知識なく、食用にも興味はないのですが、今日、散歩してたら、椎の木の地面から50センチくらいの幹に、うちわのような固いキノコが生えていたので、思わず収穫しました。
とても強固で、足でけり飛ばして、採ったのですが、このキノコは安全でしょうか?(食用の意味でなく)。
大きさはB4の用紙350ミリ×200ミリくらいで厚さは10センチくらい、表面は白いクリームで裏は木の年輪のようで、どちらの面も指で押したくらいでは凹みません。デジカメ画像はあるのですが・・
思い当たるキノコがあれば、お教えねがえませんでしょうか?
| へいあん | 2011/10/03 12:56 PM |
どうやら、ブナサルノコシカケのようです。
売れるのかな・・・
お騒がせしてすみませんでした。
削除いただいても構いませんので。
| へいあん | 2011/10/03 1:10 PM |

>>へいあんさん
コメント有難う御座居ますー

ブナサルノコシカケと言うのは正式和名では無いのですね。
そう呼ばれている物を画像で見ますと、
コフキサルノコシカケ、オオミコフキタケ、ツリガネタケ等が
混在して誤認されている様に感じています。

もし差し支えありませんでしたらこちら↓の掲示板に画像を投稿して頂けませんでしょうか。
http://8907.teacup.com/hariko_manekiya/bbs

因みに、サルノコシカケはYahooオークションに多数出品されています。
当方も落札した事がありますw
幾らで売れるかはピンキリなので、何とも言えませんが……
| まねき屋 | 2011/10/03 1:34 PM |
お久しぶりです。
ツチグリですか。
実物見てみたいものの一つですね〜。僕は山沿いに住んでるわけではないので(笑)

僕が持ってる図鑑に「きのこガイド」(長岡書店、小宮山勝司・著)
というものがあるのですが、
「幼菌をフライパンで炒って食べようとしたらパチンパチンと弾け顔に当たり火傷し結局食べなかった」という記述があったのですが…。
それほどすごいのですかね?(笑)
| 大晴 | 2011/10/14 7:44 PM |

>>大晴さん
お久し振りですー

炒りツチグリですか……(・∀・;)
栗みたいに食べようとしたのでしょうかね???
あまり美味しくなさそうな。
って、結局食べてないのですよねw

はぜてる様子はちょっと見てみたいですが
怖いのでやっぱりやめときますw
| まねき屋 | 2011/10/15 4:25 PM |
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