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<< カエンタケの事 | main | 赤団子を求めて その3 >>
ピエ・ブルー

先日、たびたび当blogに登場して頂いている
イタリア料理店、ネグラマーロのblogに
気になる記事がUPされた(→こちら)。
ジロールが入荷、との事だ。

ジロールとはアンズタケの事。
anzutake-1.JPG
anzutake-2.JPG
アンズタケはその名の通り
アンズの良い香りがするキノコだ。
それをオムレツにして食べると絶品だ。


anzutake-3.JPG
anzutake-4.JPG
anzutake-5.jpg
実はアンズタケには10年以上前から
毎年岐阜の山中で出逢っている。
だが、何故か何時も収穫期を過ぎた状態で
収穫できたのは2回しか無い。
図鑑では色々な料理に合う旨が書かれているが
当方はオムレツでしか食べたことが無い。
と言う訳でこの絶品オムレツを食べたのは
ン10年間生きて来て2回しか無い……

残念ながら名古屋では今の所アンズタケには出逢っていない。
近縁種のアンズタケモドキはあり
これも可食のキノコなのだが
アンズタケモドキにはアンズの香りが無い為に
全く食指が動かされない。
anzutakemodoki.JPG
アンズタケに比べてやや褐色がかっている程度で
下手にアンズタケにそっくりなので
どうしてもがっかり感が先に立ってしまう。
アンズタケモドキには罪は無いのだけどねー
まぁ、アンズタケモドキにしてみたら
自分なりに一所懸命生えているだけな訳で
香りがどうたらこうたらは人間の勝手な都合でしか無いのだが。

と、それはともかく。
そのアンズタケがシェフの手に掛かると
どんな料理になるのだろうか。
blogに「再入荷」とある様に
実はその前月にも入荷されていて
その旨がblogに書かれていたのだが(→こちら
その時は残念ながら都合が付かなかったのだ。
これは是非食べてみなくては。
と言う訳で早速予約をし、店を訪れた。

席に着くと、シェフは例によって
アンズタケを籠に盛って持ってきてくれた。
と、そこに別のキノコが。
kagokinoko.JPG
「ピエ・ブルーが入りましたので」との事。
ピエ・ブルーとはまた初耳のキノコだ。
これはどう見てもムラサキシメジだなぁ。

ムラサキシメジはその名の通り紫色をしたキノコだ。
ピエ・ブルーとは「青い足」の意味との事。
傘は成長と共に褐色を帯びる様になるが
柄は紫色が長く残る事からの命名だろう。

ムラサキシメジは19年前に
当時住んでいた東大阪の裏山で収穫し
食べた事が一度だけある。
その時はコンソメスープにして食べた。
やや歯切れの悪いマッシュルーム、と言った印象で
「ふ〜ん、こんなもんか……」と
それ程良い物とは思わなかった。
当時はデジカメを持っていなかったので
記録も残っていない。
それ以来出逢う機会も無く名古屋へ転居したのだが
昨年、名古屋市東部で
久し振りにムラサキシメジに出逢った。
murasakishimeji-1.JPG
murasakishimeji-2.JPG
murasakishimeji-3.JPG
画像のように柄の基部が膨らんでいるのが特徴だ。
老成した個体、と言う事に加え
光線の加減でかなり白っぽく写ってしまっていて
近縁種のウスムラサキシメジに見えてしまうが
多分ムラサキシメジで良いと思う。

この時は18年振りの再会だったが
前回のイメージがあまり良くなかったので
撮影だけして収穫はしなかった。
そしてネグラマーロでの思わぬ再会。
果たしてどんな料理となって出て来るのだろう。


それがこちら。
ピエ・ブルーのフリッター。
ryouri-1.JPG
サクサクの衣と、中身はトロリとした食感。
そして心地良い歯切れ。
以前、当方が調理した時と全く印象が違う。
どうやらムラサキシメジは油で調理した方が
良い食材だった様だ。
(゚д゚)ウマー


続いてジロールとピエ・ブルーのリゾット。
ryouri-2.JPG
たっぷりの粉チーズにマッチしていて(゚д゚)ウマー


更に牛肉のロースト。
肉の下に、ソースの絡んだジロールとピエ・ブルーが贅沢に。
ryouri-3.JPG
ryouri-4.JPG
にんにくも効いていて(゚д゚)ウマー

(゚д゚)ウマー、とにかく(゚д゚)ウマー

ご馳走様でした(-人-)

皆様も名古屋へ起こしの際には
ネグラマーロへ是非♪
イケメンシェフの渾身の料理が楽しめます(→こちら)。


しかし、ムラサキシメジがあんなに良い食材だったとはなぁ。
認識を新たにした次第。
矢張り素材を活かした調理が何より大事なのだなぁ。

その後、某所で今年もムラサキシメジと遭遇。
murasakishimeji-4.JPG
murasakishimeji-5.JPG
murasakishimeji-6.JPG
去年と同じ時期だった。
どうやらこの場所にはムラサキシメジが常駐している模様。
折角美味しい調理法を学んだのだから
今回は収穫しようかな。
でも、料理に使うにはまだ若いかも。
かと言って数日後に再度此処に来るのも面倒だ。
と言う訳で、持ち帰って少し育ててみる事にした。

小さなタッパに水苔を敷き、そこに植える。
収穫から数時間の内に傘が随分褐色を帯びてしまった。
murasakishimeji-7.JPG
パッと見、ミニ盆栽みたいだw


こちらは2日後の様子。
murasakishimeji-9.JPG
かなり開いて来た。

更に4日後。
murasakishimeji-10.JPG
完全に開き切った様だ。

よく開いた傘の下を見ると水苔が白っぽくなっている。
murasakishimeji-8.jpg
どうやら傘から降り積もった胞子でこうなった様だ。
ムラサキシメジの胞子紋は白色だったのだなぁ。
思わぬ形でそれが知れたw


早速調理する事に。
murasakishimeji-11.JPG

石突を切り取る。
murasakishimeji-12.JPG

そして小割りに。
murasakishimeji-13.JPG

たっぷりのオリーブオイルで炒める。
murasakishimeji-14.JPG

他の具材と共にパスタに。
今回も安物のバジルソースを絡めた。
murasakishimeji-15.JPG
以前、エリンギの記事でUPした時の画像と
殆ど代わり映えしないけど(→こちら
それは置いといて……
ムラサキシメジがトロリとした食感で(゚д゚)ウマー
勿論、シェフの腕に敵うべくも無いけどw


その後も更にムラサキシメジに遭遇した。
murasakishimeji-16.JPG
murasakishimeji-17.JPG
図鑑では菌輪を描いて大量に発生する、と書かれていたが
この場所ではポツポツと散生する様だ。
何時か大量に収穫する機会があったら
またネグラマーロに預けて色々な料理を作って貰いたいなぁ。

それにしても、イタリアでは想像以上に
色々なキノコが食されているのだなぁ。
イタリアで修行していたシェフだからこそ知っていた事で
こうして図鑑を見ているだけでは判らない
新たな情報を得られるのは嬉しい。

これから先、この店でどんなキノコと出会え、味わえるのか。
とても楽しみだ♪



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| キシメジ科 | 00:05 | comments(14) | trackbacks(0) | pookmark |
コメント
どもー(・∀・)

また、いろいろ楽しんで来たのね?
それにしても、そっちでも結構ムラサキシメジって
出るのね。

探索当時、クリタケは出ていなかったっすか?
時期が同じですし……

こっちのムラサキやクリタケのシロは、ベクれって
しまったのだろうな……

なんてったって、茨城北部の低山だったからね……(-ω-;)
| きのこ堂 | 2011/11/19 5:53 AM |
ムラサキシメジ・・・なぜか縁の無いキノコです。
箱根山ではけっこう多いはずなんですが。
それにしても、ミズゴケにさしておけば成長するんですね〜。今度やってみたい・・・
| act | 2011/11/19 9:50 AM |
こんばんは。
ムラサキシメジは大好物です。ただ、ムラサキシメジは中空の柄の中に虫がほぼ必ずと言っていいほど入っているんですよね…www
軽く湯通ししてから鍋料理にしていました。でもムラサキシメジとアカモミタケの天ぷらが最高でした。アカハツやアカモミタケなどのキノコもそうですが、ムラサキシメジも油と相性がいいのかもしれません。
イタリア人はキノコが大好きらしくて、エリンギは傘が広がったヒラタケ状のものを好むとか…
しかし、アンズタケは見たことも触ったこともないキノコ…
アンズタケのリゾットも美味しいかもしれませんね。
| 北条氏康 | 2011/11/19 10:18 PM |
アンズタケが当地方にも出現することは今までも聞いたことがありますが、今のところ採集したことはありません。図鑑によっては毒成分が含まれるので注意するよう記してあり少し気になります。

ムラサキシメジは、それと思われるキノコを何度も見ていますが、当地方では食用にはしないようで、まだ食べたことは無いです。今度、食べてみようかな。誤食に注意が必要なキノコはあるのでしょうか?

私は、本格的なイタリア料理店には縁が無いので、羨ましい限りです。



| Blue Wing Olive | 2011/11/20 9:38 PM |
アンズタケ 食べてみたいな〜・・
でも、一番いいのはネグラマーロでご馳走になることですね
自分で料理したのではせっかくのキノコが台無しになるかも

ムラサキシメジは シチュウに入れたり炊き込みご飯にしたり
シチュウが美味しかったです
でも油で炒めたことはありません
来年は是非その線で行ってみます

キノコはカサが開ききってからの方がいいのですか?
| yuuko | 2011/11/24 12:50 PM |

>>きのこ堂さん
ムラサキシメジ。
結構出る、と言っても数本単位で……
出る所では数10本単位らしいのでカワイイもんですよ……(^ω^;)

因みにクリタケは今の所遭遇していませんねー
ニガクリタケはありましたけど……

そちらに比べたら名古屋はまだマシでしょうけど
今後迂闊にきのこの収穫も出来無いかと思うと悔しいですよね。
まして栽培していた人なら尚更……
| まねき屋 | 2011/11/26 5:04 PM |

>>actさん
その地域に沢山生えている筈なのに
中々出逢えないきのこ、て少なくないですよね。

見付けました折には是非鉢植えを。
姫さんもきっとよろこぶかと(^−^)
| まねき屋 | 2011/11/26 5:08 PM |

>>北条氏康さん
当方が19年前に収穫したムラサキシメジも
柄の中に得体の知れない何かの幼虫が入っていました……
それがデフォなのですねー
今回は大丈夫でしたがw

今度収穫出来た時には天ぷらにしてみようかな♪
アカモミタケはまだ収穫した事がありませんが……
| まねき屋 | 2011/11/26 5:12 PM |

>>Blue Wing Oliveさん
当方は旧荘川村内で毎年残骸に遭遇しています……(^ω^;)
アンズタケは確かに毒成分の記述がありますね。
でも今時期はセシウムの方が問題かも知れませんね……

ムラサキシメジと良く似た毒キノコとしては
ウスムラサキシメジがあります。
色合いが全体に薄いのと、刺激臭がある、との事ですが
臭気に関しては個体差があるそうです。
当方も実物を見た事が無いので、アレですが……
| まねき屋 | 2011/11/26 5:36 PM |

>>yuukoさん
実は今回は予約してから実際に店を訪れる迄に
結構日数が空いてしまい
アンズタケの香りがかなり落ちていたのが残念でした……
新鮮で香り高いアンズタケに関しては
シンプルにオムレツにした方がより楽しめる気がします。

幼菌か成菌か、の件。
ネグラマーロで見たのが成菌だった事と
成長を見たかったので成菌にしてから調理をした。と言う訳でして
成菌の方が幼菌より美味しいのかどうかは判りません……
機会があったら成菌と幼菌を同時に味わって比べてみたいです♪
| まねき屋 | 2011/11/26 5:37 PM |
 愛知県内の里山で見られるムラサキシメジはほとんどこの色がうすいタイプです。近縁種なのか変異の内なのかは遺伝子の解析でもしなければわからないと思います。何度か私のところにも問い合わせが来ましたが、これしか愛知県には無いのでこれをムラサキシメジとしています。岐阜県や長野県との県境近くに行けば図鑑に載っている紫色のものを見ることが出来ます。
| gorosuke | 2011/11/29 11:09 PM |

>>gorosukeさん
名古屋で出逢ったムラサキシメジは色が薄いなぁ、と思っていたのですが
この地域全体のがそう言う傾向だったのですね。
勉強になりました。
有難う御座居ました。

当方が昔、東大阪で見たムラサキシメジは綺麗な青紫でした。
『日本のきのこ』とかなり色合いが違っていたのですが
ひょっとしたら、それも変種なのかも知れないのですね。
| まねき屋 | 2011/12/01 3:38 PM |
お久です。
おいしそうですね。
そういえば、ムラサキシメジ幼菌、成菌、老菌では印象が全然違うようですね…。
見分けが難しそうです。
| 大晴 | 2011/12/20 5:47 PM |

>>大晴さん
お久し振りですー

確かに成長段階によって印象がかなり違いますよね。
先日、完全に萎れたムラサキシメジを見たのですが
ただの茶褐色のキノコになっていて
まだ紫だった状態の時を見ていなかったら
それがムラサキシメジだとは絶対判らない外見でした。

本当にキノコは難しいですよね……
| まねき屋 | 2011/12/24 2:12 AM |
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