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 こちらの画像はシロスズメノワン。
shirosuzumewan-1.JPG
shirosuzumewan-2.JPG
shirosuzumewan-6.JPG
shirosuzumewan-5.JPG
ご覧の様に小さな椀型で、内側が白いので
この様に命名されたのだろう。
外側を覆う毛が茶色だ、と言うのも
雀をイメージさせたのかも知れない。
shirosuzumewan-4.JPG
とても可愛い、風流な命名だと思う。
比較的腐朽の進んだ広葉樹の枯れ木や
腐食土上に発生する種類の様だ。

実は、このキノコがシロスズメノワンだと最初は気付かなかった。
と言うのも、図鑑の画像では
幼菌の抹茶茶碗状の物が載っており(→こちら
当方が出逢った皿〜鉢状の個体とは
雰囲気がかなり違っていたので
これがシロスズメノワンだとはすぐには判らなかったのだ。
shirosuzumewan-3.JPG
この色と質感は何処かで見たなぁ、と
少し考えて「あ、そうか!」と気が付いた次第。
当方は図鑑の絵合わせだけでしか同定出来ないので
成長段階での形態差が大きいと困ってしまう事がある。


同様の例がこちら。
この状態では何と言う種類のキノコだか
ちょっと判り難いのだが
kurigechahira090803-1.JPG
kurigechahira090803-2.JPG
こちらの前日の様子を見れば
これはクリゲノチャヒラタケだと言う事が判る。
kurigechahira080902-1.JPG
kurigechahira080902-2.JPG
kurigechahira080902-3.JPG
クリゲノチャヒラタケも図鑑では
基本的に綺麗な成菌の状態しか見る事が出来ないからなぁ。
たまたま前日も見ていたから判ったけど
成長後の物だけを見ていたら正体不明菌として
処理してしまっていたかも知れないよなぁ。
たった一日でこんなに変化をしてしまうのだからなぁ。


キノコ図鑑は基本的にそのキノコの
特徴が一番良く表れている画像が使われるので
実際にフィールドで出逢うノコと違って見える事が多い。
また、図鑑編纂時に良い画像が撮れなかった為に
あまり典型的で無い画像が使用される事も少なくない。
特に地方出版社発行の図鑑ではまま見られる事だ。

まして、成長の早いキノコの事。
図鑑に載っている画像の状態に
フィールドで出逢える確率なんて当然低い筈だ。
実際、オオツエタケの幼菌がイグチの様に見える、だなんて
この目で見るまで想像だにしていなかったしなぁ。

(当該記事はこちら

当方の様な絵合わせでしか同定する事の出来ない素人は
そのために判断に迷うことが多い。
なので経過観察をして多くのキノコの
成長段階による変化を見ておくのは大事な事だろう。
それによって、他のキノコの幼菌、老菌の状態を類推する事も
ある程度は可能だと思う。

とは言え、先のオオツエタケの例の様に
中にはその類推・予想を上回る物もある訳で。
この辺がキノコの難しい所だよなぁ。


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コメント
お久しぶりです。

シロスズメノワン、僕のシロにも毎年出ますが、
なかなか分布が限られてる気がしますね。
内側の白い部分、真珠のような光沢があるように見える時もあり、
美しいですね〜(゜∇゜)開きに開いてペッタンコのやらも。

そういえば今年はえらく凹凸の少なく綺麗なゴンゲンタケの群生を見つけて、
担子菌の小型のやつかとうっかり素通りしそうになりました(・_・;)
違和感に気づく目を養わねばな〜としみじみと思い。
| くさびらじかる | 2012/11/19 5:38 PM |
幼菌と老菌 見かけが全然違うと惑わされますね
まだキノコを見始めの頃 憧れのハタケシメジを沢山いただきました
小さいのは濃いグレーのような感じでしっかりしているのに
大きくなったのは茶色で柔らかくて
これが同じものだろうか・・・としばらく悩みました

別の時 札幌の植物園を歩いていたら愛らしいキノコがポコポコ出ていてしゃがんで眺めました
そばに大きく美しいキノコもありまして そちらはどう見てもビロードツエタケ
これがあれになるのかなぁ・・・不思議な気持ちがいっぱいでした
あの可愛い幼菌にあれ以来出遭えないのが哀しいです
カメラ持ってなかったし・・・
| yuuko | 2012/11/22 10:51 AM |

>>くさびらじかるさん
お久し振りですー

当方がシロスズメノワンを見たこの場所は立ち入り禁止になってしまい
それ以来このキノコに出逢えていません。
抹茶茶碗状の物も画像に収めたいのですが、叶わずに居ます・・・・・・

「凹凸の少なく綺麗なゴンゲンタケ」とはまた難易度高いですねw
当方もそう言うのを瞬時に看破出来る眼を養いたいです。
| まねき屋 | 2012/11/26 12:03 AM |

>>yuukoさん
成長過程による変異には悩まされますよね。
それが食キノコだと特にw

当方もカメラを持っていない時に見掛けて
それ以来出逢えていないキノコが幾つもありますねー
中には、その出逢った場所を忘れてしまった物も。
また何時か出逢いたい物です・・・・・・
| まねき屋 | 2012/11/26 12:03 AM |
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