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正に見たまま
画像はカニノツメ。
名古屋市東部にて撮影。
kaninotsume-1.JPG
kaninotsume-2.JPG
その形と言い、色合いと言い、正に「蟹の爪」。
上手い事名付けた物だよなぁ。
蟹を知っている人なら誰でも納得する命名だと思う。

因みに、カニノツメは日本以外では中国と北米に発生する、との事。
なので中国名、英名を探したけど見付ける事は出来無かった。
北米では通名が付けられる程メジャーでは無いのかもなぁ。
中国で、カニノツメの含まれるスッポンタケの仲間は
「鬼筆」と総称されているので「蟹爪鬼筆」とでも言うのかもなぁ。
いや、勝手な想像だけど。

カニノツメは、以前に書いた事のある
ツマミタケやキツネノタイマツの近縁種だ(→当該記事)。
この仲間は卵の状態で幼菌が出来、
それが割れて中身が伸長する、と言う独特の生態を持っている。

こちらの場所の個体は既に萎びてしまっているが、伸長前の卵もあった。
kaninotsume-3.JPG
kaninotsume-4.JPG
折角なので、卵を持ち帰って育てて見る事にした。


水ゴケに埋めて早速観察開始。
kaninotsume-5.JPG
寝る前はこの状態。

翌朝見てみたら、既に伸長していた。
kaninotsume-6.JPG
kaninotsume-7.JPG
経過を見られず残念……

こちらの個体は最初の画像のに比べると、かなり色が濃い。
kaninotsume-8.JPG
見れば見る程「カニノツメ」だよなぁ。

この黒い部分がグレバと呼ばれる、胞子の含まれた粘液。
kaninotsume-9.JPG
これが糞臭を放っていて、ハエを呼び寄せ
舐め取らせる事によって胞子を拡散している。

所で、幼菌の中身はどうなっているのだろうか。
試しに一つ切って見た。
kaninotsume-10.JPG
kaninotsume-11.JPG
真っ二つにする。

更に1/4に。
kaninotsume-12.JPG
kaninotsume-13.JPG
高貴な果物、と言えばそう見える様な……w

半割りにした物の表皮を剥いてみる。
kaninotsume-14.JPG
kaninotsume-15.JPG
グレバが脳みその様に見える。
後にカニの腕になる部分が脳梁みたいだなぁ。


こちらは別の幼菌。
kaninotsume-16.JPG
割れて頭を出し始めている。

約2時間半後。
kaninotsume-17.JPG
かなり顔を出している。

別角度から。
kaninotsume-18.JPG
カニノツメを真上から見るとこんな感じなのか。

裏面は表皮の割れ具合が綺麗。
kaninotsume-19.JPG

8時間後。
kaninotsume-20.JPG
完全に伸長していた。

こちらは別の卵。
kaninotsume-23.JPG
kaninotsume-24.JPG
グレバの脳みそ具合が良く判る。

約4時間後。
kaninotsume-25.JPG
脳みそ具合が判りにくくなっている。

5時間後。
kaninotsume-26.JPG
脳みそは溶けてしまい、粘液状になっている。
当然グレバからは糞臭が漂う・・・・・・


所で、ツメの根本はどうなっているのだろう。
ふと気になったので、調べてみる事にした。
早速、外皮を開いてみる。
kaninotsume-21.JPG

と、根本はイキナリ始まっていた。
kaninotsume-22.JPG
ブツ切りにした様な断面で外皮の袋に包まれていたのだ。
根本はすぼまって卵の外皮、
そして菌糸に繋がっているのかと勝手に想像していたら
唐突に柄が始まっていたのでびっくりだった。
まるで、どうせ外皮に包まれて見えないのだから
此処は適当にして良いや、と
ぞんざいに工作された手芸品の様だった。

実は以前、キツネノタイマツの追培養の際、
変な成長の仕方をした個体があった。
それは、何故か卵の底が抜けた為に
上にも下にも伸長してしまった個体だったのだが
その個体も柄が、
まるでブツ切りにされたかの様になっていたのだ。
kitsunenotaimatsu-1.JPG
kitsunenotaimatsu-2.JPG
その時は、それは正常に成長出来無かった為の
奇形化だと勝手に思っていたのだが
このカニノツメの様子を見ると
あれはあれで正常な状態だった様だ。
この仲間の根本は、菌糸で繋がる事無く
唐突に始まる物みたいだ。

そう言えばカゴタケも
本体に菌糸で繋がっては居なかった。
卵の中で、黄身の如くカゴ部分が
成長・熟成していたのだ(→当該記事)。
してみると、カニノツメやキツネノタイマツの柄が
唐突に始まるのも当然なのかも知れないなぁ。


それにしてもキノコの形態や生態は
当方の想像を遙かに越えているなぁ・・・・・・



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| 腹菌類 | 01:09 | comments(10) | trackbacks(0) | pookmark |
コメント
ふぅ〜・・・面白かった〜!

根元がカッターで切り取ったようなのは なんだか意外です
卵に菌糸が生えていてあれ自体が生きているということですね
そのゼリー状の中に入っているから生きていられるというか・・・

それから 卵を採ってきてミズゴケに埋めておけば成長してくれるんですね
昔 キヌガサタケの卵を持ち帰り鉢植えの土にちょっと埋めてみたけど成長しなかったので 可哀そうなことしたと思いました
次回はミズゴケでやってみます

カニノツメも やっぱり臭いのですね
脳みその時は食べられるのかしら・・・
| yuuko | 2013/02/23 10:40 AM |
お久しぶりです。
この仲間は強烈ですね。(存在感といい香りといい・・・)
以前私もキツネノソウロクを解体した時もやはりいきなり発生していたように思います。
今度は写真撮ってきちんと記録をつけようと思います。
スッポンタケなんかどうなんでしょうね。。。来年解体してみよっと・・・ドキドキ。
| act | 2013/02/23 9:20 PM |
どもです。

あの世って、ものすげー良いところらしいですね。

行った人って、絶対に戻ってこないぢゃないですか。

キノコの世界に踏み入れてもそうなんだろーな……

まねき屋さんを見ているとね…………(笑)

わしは、戻ったから。うん。
| きのこ堂 | 2013/02/24 6:30 AM |

>>yuukoさん
有難う御座居ますー

卵の発生初期は全体が菌糸で繋がっているのかも知れませんね。
成長と共にそれぞれが独立して成長して行くのかな、と想像しています。

近縁種のシラタマタケと言うのの幼菌を切って
ちょっと口にした事があるのですが
特に味はしなかった記憶があります。
なので、多分こいつも似た様な物では、と。
腕部分はキヌガサタケみたいに食べれるのかも知れませんが
食べた例は探せませんでした。
次回、チャンスがあればやってみようかなぁ……???

因みに、育てる時は霧吹きを何度もやって
過剰な程水分を与えた方が失敗しにくいみたいです♪
| まねき屋 | 2013/02/24 11:11 AM |

>>actさん
お久し振りですー♪

確かにこの仲間の存在感は強烈ですよねw
当方はそれに惹かれてしまっています……

スッポンタケ。
良い状態の物に中々出逢えていないので
何時か当方も解体をしてみたいです♪
| まねき屋 | 2013/02/24 11:18 AM |

>>きのこ堂さん

ゾンビだったのね……

死臭放って襲い掛かってくるのね!!

(∩;゚皿゚)ヒイィィィッッッ!(∩;゚皿゚)ヒイィィィッッッ!(∩;゚皿゚)ヒイィィィッッッ!
| まねき屋 | 2013/02/24 11:19 AM |
おもしろい!
きのこに全く興味のない私でも見入ってしまいました。
まったく知識がないのでこういうことしかコメントできませんが
まったくの「きのこ素人」でも楽しめました。
| ポコマム | 2013/02/27 7:33 PM |

>>ポコマムさん
有難う御座居ますー

ただ単に興味の赴くままやってますので
そうやって楽しんで頂けましたら当方も嬉しいです♪

ややもするとマニアックになり過ぎてしまうのがアレですが……(^ω^;)
| まねき屋 | 2013/03/01 2:06 AM |
リサイクル店として出来る環境への取組みが、自然を守り育てていく事へと繋がって欲しいと願い、みどりとの触れ合いを大切にされている方々のブログを紹介しております。
まねき屋のキノコblog様の素敵なブログを大変楽しく拝見させていただきました。
ぜひ、弊店のホームページと相互リンク頂ければと思い、メールを差し上げております。
まねき屋のキノコblog様のリンクは、当店のHP「リンク集」の中の「みどりのブログ」でのご紹介となり、http://www.7fuku-ya.com/link/のページに掲載させて頂く予定です。
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まだまだ小さなお店ですがどうかご協力いただけたらと存じます。
唐突なお願いではございますが、ご検討いただければ幸いです。
お忙しい中恐れ入りますが、どうか良いお返事をお待ち致しております。
しちふくや枚方市役所前 北谷 敏文
573-0032 大阪府枚方市岡東町5-33 道修ビル2階
| リサイクル しちふくや | 2013/03/02 8:31 PM |

>>リサイクル しちふくや さん
申し訳ありませんが遠慮させて頂きます。
どうかお許し下さい……
| まねき屋 | 2013/03/07 6:50 PM |
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