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近隣との距離

「竹 寄生 キノコ」「赤衣病」等の
検索語句でこのblogに来られた方は
こちらをご覧下さい→
赤衣病関連記事


私事だが昨年夏に転居をした。
それまでマンション住まいだったのだが
築40年の賃貸とは言え、一軒家に移ったのだ。
そしてそこに庭とも言えない様な、ちょっとしたスペースがあり
洗濯物干し場に使っている。

4月の雨上がりの晴れの日。
洗濯物を干していて
ふと植え込みのカイヅカイブキを見たら、妙な物が目に入った。
あれ?これは?
akaboshi-1.JPG
akaboshi-3.JPG
葉に橙色のぷよぷよした物が絡まっている。
一見アカキクラゲの仲間か何かに見えるが
これは実は「ナシ(リンゴ)の赤星病の冬胞子」と言う物だ。

辺りを良く見ると、冬胞子の小さな塊が幾つもあった。
akaboshi-4.JPG
akaboshi-7.JPG
 
赤星病は梅雨〜夏頃にナシ・リンゴ類の葉に
赤く良く目立つボツボツを発生させる寄生病で
ナシ・リンゴ果樹の重要な病害とされている。
その為、栽培農家の多い地域では
その防御に大きな力が注がれている。
nasi-akahosiha2.jpg
nasi-akahositawasi.jpg
(上掲の2画像は「あいち病害虫情報」サイトより引用→こちら


以前、こぶ病の記事(→こちら)で触れたが
多くの植物寄生病は春〜夏と秋〜冬とで、
全く別の種類の植物の間で胞子を行き来させる
「異種寄生性」と言う独特の生活環を持っている。
各々を「夏胞子」「冬胞子」と呼び
それぞれ全く違う形態をしている事が多い。
赤星病は夏胞子が色と形態的に目立ち
寄主のナシ・リンゴが重要作物でもある為に
「ナシ(リンゴ)の赤星病」が種名となっている。

そして、赤星病の生活史で冬の時期の過ごし方が
先の画像の、カイヅカイブキの橙色のブヨブヨなのだ。
余程大きな個体でないと
赤星病に比べて目立ちにくい為に
見落とされている事も多い、と思われる。

実際、乾燥時はこれ ↓ が
akaboshi-5.JPG

これ ↓ の様に
akaboshi-5-d1.JPG
akaboshi-5-d2.JPG

これ ↓ が
akaboshi-6.JPG

これ ↓ の様に
akaboshi-6-d1.JPG
akaboshi-6-d2.JPG
とても小さくなってしまうので
雨上がりに水分を含んで十分に膨らんだ時でないと
まったく目立たない。

小さな個体だと、乾燥時は
葉の枯死部分と殆ど見分けが付かない。
こちらが乾燥した冬胞子のある枝先。
akaboshi-9.JPG

こちらは何も無い枝先。
akaboshi-11.JPG
予め冬胞子があった事を知らなければ見分けが付かない。
だから当方もこの雨上がりの日まで全く気付かなかったのだ。

で、うちにこの冬胞子がある、と言う事は
何処か近くに夏胞子を発生させている樹木がある筈だ。
ナシ・リンゴ類とカイヅカイブキが隣接していて
両者の間を胞子が行ったり来たり
出来るからこそ赤星病が発生しているのだ。

ただ、この「隣接」と言うのが癖者で
別にすぐ近くに隣合っていなくても良いのだ。
一説には、そのカイヅカイブキを中心に
半径1kmの中にナシ・リンゴがあれば十分、との事。
それだけの距離があっても両者の間を
胞子が行ったり来たりが出来る、と言うのだ。
そのため、ナシ・リンゴを栽培している地方では
地域を挙げてカイヅカイブキを植えない様にしており、
あった場合は切除をし、徹底的に排除して
赤星病の発生を押さえているのだと言う。
 
うちのこのカイヅカイブキを中心に
半径1kmと言うと結構な広さだ。
その中にどれだけの家があって
どれだけの樹木が生えている、と言うのか。
その中のどれがナシ属の樹木なのだろうか。
そして、それをどうやって探せば良いのだろう。

一軒一軒回って「お宅に赤星病ありませんか?」
て聞いて回る、てのもなぁ。
赤星病の無い家で聞いてたら、それこそ不審者だよ。
万一その家にあっても
その人が赤星病の事を知らなかったらそれまでだし
知っていたとしてもやはり不審者だよなぁ。
そもそも、所謂「近所付き合い」と言う物を
全くと言って良い程にしていないのだ。
ご近所との距離感があり過ぎるよ。
何時何処で発生するかどうかも判らない植物寄生病の為に
半径1kmの住民と仲良くする、てのも変な話だしなぁ・・・・・・

今後、外を歩く際には
半径1kmの各家の庭木を注視しないとならない。
あまりジロジロ睨んで警察に通報されない様にしないとなぁ。
因みに、今年はそれを捜し当てる事は出来無かったよ。
また来年に期待しよう。

逆に、「お宅に冬胞子ありますか?]と
尋ねてくる人が居たら喜んで招き入れるんだけどなぁ。
その人とは美味い酒が飲めそうだよ(^−^)


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| 植物寄生菌 | 00:10 | comments(4) | trackbacks(0) | pookmark |
コメント
カイヅカイブキとはどういう木だろうと検索したら
よくみかけるスギの木ですね。
以来
スギの木をみかけると立ち寄って「赤星病」を
探している私です。
あっと思い、近づくと、枯れているだけ・・・です。

キノコとは関係ありませんが、胡粉のかわりにジェッソを
使うのは邪道でしょうか?
| ポコマム | 2013/09/03 11:13 AM |

>>ポコマムさん
冬胞子、普段はまず見付からないと思いますので
4月頃の雨上がりの日にチャレンジしてみて下さい(^−^)


張子の件。
ジェッソの方が扱いやすく、少量生産に向いていると思います。
質感も胡粉に似ていますし。
実際、作家の方でジェッソを使い、
彩色もアクリル絵の具でやっている人も居ますね。
当方が胡粉を使っているのは個人的な好みですので
各々が扱いやすい材料を使用すればよろしいかと♪
| まねき屋 | 2013/09/07 5:36 PM |
お返事ありがとうございます。
4月頃まで覚えていられるかなあ?
当方、脳みそがだだもれの年に突入です。

ジェッソ、今度やってみますね。
まねき屋のウエブ。拝見いたしました。
いろんな角度からの写真があると
作品とともに先生の誠意をも感じます。
とてもわかりやすくていいですね。
沢山の方がご覧になると思います。
| ポコマム | 2013/09/07 6:34 PM |

>>ポコマムさん
まねき屋のサイトを見て戴きまして有難う御座居ました。

撮影の仕方やレイアウトはまだまだ改善の余地だらけですが
取り敢えず出来る範囲の事はしないと、と思います。
またご覧頂けましたら幸甚です(^−^)
| まねき屋 | 2013/09/08 2:37 PM |
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