2013.09.28 Saturday
9年を待たず
以前、タマアセタケの記事を書いた(→こちら)。
その時は収穫した個体をうっかり全て煮てしまい、
色の変化の前後の状態を
標本として保存する事が出来無かった。
そしてその後、その場所でタマアセタケに
出逢う事は出来無かった。
最初の出会いから前回(2011年)までに9年を要した。
となると次回の収穫は更に9年後なのだろうか。
うーん、先は長いなぁ。
2020年、正に東京オリンピックの年だよ・・・・・・
と、そんなある日、
名古屋市内の某所を歩いていたら
見覚えのある黄色いキノコに遭遇。
あれ?これは?
この色合いと質感。
これはタマアセタケでは無いか!
まさかこんな所で出逢えるなんて。
確認の為に収穫し、帰宅後早速煮てみる。
と、この様に赤くなった。
やはりこれはタマアセタケだった様だ。
このままの状態で標本にするべく
冷凍庫で凍結・乾燥させた。
乾燥後、ちゃんとした標本に仕立てないまま
ついだらだらと1年。
最近になって取り出してみたら
煮沸前と後との色の区別が判りにくくなっていた。
乾燥直後は色の違いが黄色と赤で、
もっとはっきりくっきりだったのだけどなぁ。
黄色は赤ばみ、赤は褪色してしまった。
空気に晒した事で酸化してしまったのかなぁ。
証拠の画像を撮っていなかったので
証明のしようが無いけどね。
因みに、前回の記事の中で瓶詰めにした標本 ↓ も
久し振りに見てみたら少し褪色してしまっていた。
冷蔵庫と言う、これ以上無い冷暗所に保存していたのだけど
矢張りそれでも褪色してしまうのだなぁ。
所で、前回の記事でgorosukeさんから
「そのキノコはサイコクタマアセタケの可能性は無いのか?」
とのご指摘を頂いた。
「兵庫のアセタケ」のサイトによると
サイコクタマアセタケは
タマアセタケと外見上は酷似しているが
生時に傷つけると赤変する点が違う、との事だ(→こちら)。
当方の採取したこのキノコは
傷つけても赤変しなかったので
サイコクタマアセタケでは無い、と判断した。
勿論、それが
「このキノコはDNA的にタマアセタケである」
と保証する物では無いが。
で、生時、傷つけても変色しなかったのだが
乾燥後暫く放置していたら赤っぽく変色してしまった。
因みに、老菌もかなり赤っぽくなっていたので
サイコクタマアセタケとタマアセタケの違いは
キノコの中の成分が変化する速度の差なのかもなぁ。
それにしてもキノコの標本で
色を残しておく、と言うのはとても難しいなぁ。
この標本を作ったのは昨年の事。
名古屋市内の同所を訪れた所、
今年もタマアセタケを収穫できた。
この場所はタマアセタケの安定的な発生坪の様だ。
ざっと数えて50本はあったかと。
元々発生頻度が高くなく、発生数も多くない種類の様なので
この場所は余程タマアセタケに合っているのかも知れない。
で、早速収穫・煮沸。
今回もちゃんと変色した。
そして今回も凍結乾燥することに。
今回は乾燥し終わったら速やかに
脱酸素剤と共にケースに収めて
変色が押さえられるかどうか試してみよう。
勿論、乾燥終了直後の色合いも画像に納めて。
それにしても9年を待たずに
実証用の標本が確保できたのは良かったよ。
9年は何と言っても矢張り長いよ。
だが、車で何時間も掛けて出向き
山の中をさまよってやっと収穫していたキノコが
原付バイクでちょっと走って行ける様な
近くのこの場所で収穫出来てしまえた、と言うのは
嬉しい様な、ちょっと残念な様な、複雑な気分ではある。
その時は収穫した個体をうっかり全て煮てしまい、
色の変化の前後の状態を
標本として保存する事が出来無かった。
そしてその後、その場所でタマアセタケに
出逢う事は出来無かった。
最初の出会いから前回(2011年)までに9年を要した。
となると次回の収穫は更に9年後なのだろうか。
うーん、先は長いなぁ。
2020年、正に東京オリンピックの年だよ・・・・・・
と、そんなある日、
名古屋市内の某所を歩いていたら
見覚えのある黄色いキノコに遭遇。
あれ?これは?
この色合いと質感。
これはタマアセタケでは無いか!
まさかこんな所で出逢えるなんて。
確認の為に収穫し、帰宅後早速煮てみる。
と、この様に赤くなった。
やはりこれはタマアセタケだった様だ。
このままの状態で標本にするべく
冷凍庫で凍結・乾燥させた。
乾燥後、ちゃんとした標本に仕立てないまま
ついだらだらと1年。
最近になって取り出してみたら
煮沸前と後との色の区別が判りにくくなっていた。
乾燥直後は色の違いが黄色と赤で、
もっとはっきりくっきりだったのだけどなぁ。
黄色は赤ばみ、赤は褪色してしまった。
空気に晒した事で酸化してしまったのかなぁ。
証拠の画像を撮っていなかったので
証明のしようが無いけどね。
因みに、前回の記事の中で瓶詰めにした標本 ↓ も
久し振りに見てみたら少し褪色してしまっていた。
冷蔵庫と言う、これ以上無い冷暗所に保存していたのだけど
矢張りそれでも褪色してしまうのだなぁ。
所で、前回の記事でgorosukeさんから
「そのキノコはサイコクタマアセタケの可能性は無いのか?」
とのご指摘を頂いた。
「兵庫のアセタケ」のサイトによると
サイコクタマアセタケは
タマアセタケと外見上は酷似しているが
生時に傷つけると赤変する点が違う、との事だ(→こちら)。
当方の採取したこのキノコは
傷つけても赤変しなかったので
サイコクタマアセタケでは無い、と判断した。
勿論、それが
「このキノコはDNA的にタマアセタケである」
と保証する物では無いが。
で、生時、傷つけても変色しなかったのだが
乾燥後暫く放置していたら赤っぽく変色してしまった。
因みに、老菌もかなり赤っぽくなっていたので
サイコクタマアセタケとタマアセタケの違いは
キノコの中の成分が変化する速度の差なのかもなぁ。
それにしてもキノコの標本で
色を残しておく、と言うのはとても難しいなぁ。
この標本を作ったのは昨年の事。
名古屋市内の同所を訪れた所、
今年もタマアセタケを収穫できた。
この場所はタマアセタケの安定的な発生坪の様だ。
ざっと数えて50本はあったかと。
元々発生頻度が高くなく、発生数も多くない種類の様なので
この場所は余程タマアセタケに合っているのかも知れない。
で、早速収穫・煮沸。
今回もちゃんと変色した。
そして今回も凍結乾燥することに。
今回は乾燥し終わったら速やかに
脱酸素剤と共にケースに収めて
変色が押さえられるかどうか試してみよう。
勿論、乾燥終了直後の色合いも画像に納めて。
それにしても9年を待たずに
実証用の標本が確保できたのは良かったよ。
9年は何と言っても矢張り長いよ。
だが、車で何時間も掛けて出向き
山の中をさまよってやっと収穫していたキノコが
原付バイクでちょっと走って行ける様な
近くのこの場所で収穫出来てしまえた、と言うのは
嬉しい様な、ちょっと残念な様な、複雑な気分ではある。