2016.03.31 Thursday
コロ?
こちらはクジラタケ。
広葉樹の枯れ木に発生する菌で
全国的に分布している菌、との事。
が、このキノコも名古屋ではしょっちゅう遭遇しているのに
東大阪では滅多に出逢えなかった種類だ。
発生が多いだけあってか個体差も大きい様子。
先の画像はかなり白かったが、こちらは褐色系。
褐色と白色で環紋が鮮やかなタイプ。
灰褐色と白色の環紋のタイプ。
白色、淡褐色、灰褐色での環紋のタイプ。
こちらは斜めになった倒木に階段状に発生していた。
UFOの編隊に見えなくもない様な。
その一つを取ってみる。
断面も白色。
裏側は管孔がきれい。
群生しているのにも結構出会う。
これはまだ幼菌だから
成長した時には壮観になるだろうなぁ。
こちらは成長の様子。
とある年の3月15日。
5月20日の様子。
成長はかなりゆっくりなのかな。
その後の様子を撮影して居ないので
経過観察が中途半端なのは残念。
こちらはかなり老菌。
老菌に群がるキノコムシの仲間。
集合ホルモンでも出ているのか
この一つの老菌にだけ群がっていた。
こちらは別の老菌。
美味しい処は食べ尽されたのか虫の姿は無かった。
約一か月後の様子。
雨に晒されてヘタって来ている。
こちらも別の老菌。
完全にボロボロ。
裏返すとこんな感じ。
間も無く消失してしまうだろう。
こんなになる迄に食べ尽される、と言う事は
クジラタケは菌食性昆虫に取って
とても美味しいキノコ、と言う事なのだろうなぁ。
処で当方が最初に遭遇したクジラタケがこれ。
広葉樹の枯れ木に発生する菌で
全国的に分布している菌、との事。
が、このキノコも名古屋ではしょっちゅう遭遇しているのに
東大阪では滅多に出逢えなかった種類だ。
発生が多いだけあってか個体差も大きい様子。
先の画像はかなり白かったが、こちらは褐色系。
褐色と白色で環紋が鮮やかなタイプ。
灰褐色と白色の環紋のタイプ。
白色、淡褐色、灰褐色での環紋のタイプ。
こちらは斜めになった倒木に階段状に発生していた。
UFOの編隊に見えなくもない様な。
その一つを取ってみる。
断面も白色。
裏側は管孔がきれい。
群生しているのにも結構出会う。
これはまだ幼菌だから
成長した時には壮観になるだろうなぁ。
こちらは成長の様子。
とある年の3月15日。
5月20日の様子。
成長はかなりゆっくりなのかな。
その後の様子を撮影して居ないので
経過観察が中途半端なのは残念。
こちらはかなり老菌。
老菌に群がるキノコムシの仲間。
集合ホルモンでも出ているのか
この一つの老菌にだけ群がっていた。
こちらは別の老菌。
美味しい処は食べ尽されたのか虫の姿は無かった。
約一か月後の様子。
雨に晒されてヘタって来ている。
こちらも別の老菌。
完全にボロボロ。
裏返すとこんな感じ。
間も無く消失してしまうだろう。
こんなになる迄に食べ尽される、と言う事は
クジラタケは菌食性昆虫に取って
とても美味しいキノコ、と言う事なのだろうなぁ。
処で当方が最初に遭遇したクジラタケがこれ。
某神社に放置されていた伐採木に発生していた。
この個体がずんぐりむっくりした、厚みのある物だったので
当方は長い間、クジラタケは他の多くの猿の腰掛けの様に
分厚いキノコを発生させる種類なのだと思いこんでいた。
だが、その後多くのクジラタケを観察したり図鑑等を見る内に
それは刷り込みによる当方の勘違いなのだ、と言う事が判明した。
上掲の数々の画像を見ても判る様に
クジラタケは元々はあまり厚くないキノコを
発生させる事の方が多い種類の様だ。
所で、何故このキノコは「クジラタケ」なのだろう。
鯨と言えば、黒い大きな塊をイメージするが
このキノコはどう見ても白い。
白鯨をイメージした、と考えるのも無理があるし
そうならば「シロクジラタケ」とでも言うべきだろう。
そもそも「クロクジラタケ」と言うキノコは無いしなぁ。
因みに『日本産菌類集覧』によると命名者は安田篤氏で、1918年の事の由。
以前、別の場所でこの疑問を呈した所、
それに対して思わぬ意見が寄せられた。
曰く「鯨の皮=コロをイメージしてるのでは無いか」。
今では高価で珍しい食材で、スーパーで見ることはまず無いが
昔は「コロ」と呼ばれる鯨の皮を加工した食材が普通に売られていた物だ。
鯨の皮から油脂分を搾り取った後の、
いわば絞り滓を油で揚げた物、との事で
廃物利用でもあり、日本が世界に誇る
「勿体無い精神」の表れの産物、と言えるだろう。
安価でカサが大きかった事もあって
昔々の当方の学生時代、おでん種として重宝もされた。
因みにその当時、「コロ」は「オバケ」とも呼ばれていたと記憶していたが
今調べてみると「コロ」と「オバケ」は別物の由。
「コロ」は皮付きの皮下脂肪の部分。
「オバケ」は尾鰭の部分、との事。
当方の記憶違いか、当時の大阪府南部では混同されていたのかもしれない。
で、そのコロ。
こうしてみると確かに似ている。
GIGAZINE2013年12月31日の記事より引用
クジラ屋店長の気まぐれブログから引用
色合いや質感が似ていると思うが、どうだろうか。
安田氏の命名当時、クジラのコロはありふれた食材だった筈だ。
白っぽいマットな質感の塊
↓
コロ=クジラ
のイメージの連想は説明不要だったのだろう。
だが100年近く経った今、
日本の食を取り巻く状況はすっかり変わってしまった。
若い人達の中にはクジラを口にした事が無い人の方が多いだろう。
現代では「クジラタケ」は意味が中々通じない名前になってしまった様だ。
クジラは今後益々日本の食卓から遠ざかるだろうしなぁ。
キノコの事を知ろうと思った時に
命名された当時の社会情勢、文化の状況まで
考慮に入れなければならなくなってしまったのだなぁ。
探せば他にもそう言うキノコがあるのだろうなぁ。
今、普通に呼んでいるキノコでも
将来その意味が判らなくなるキノコもあるのかも知れないよなぁ・・・・・・