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新たな食材? モチ病の続き

4月5月になると名古屋では今年もツツジのモチ病が発生した。

 

こちらは枝先の数枚の葉が丸ごとモチ病になっている。

tsutsujimochi2016 (1).jpg

tsutsujimochi2016 (3).JPG

 

こちらも同様。

tsutsujimochi2016 (4).JPG

こちらは粉を吹いていて正に餅状態。

 

ツツジのモチ病を見ると

当方は桜以上に春の訪れを感じるw

 

 

所で以前取り上げた『宮崎のきのこ』。

同書には椿のモチ病菌と共に

ツツジのモチ病菌が掲載されている。

miyazaki.jpg

 

そして、何とこれが食べられる物として記載されている。

宮崎の一部地域では「ガンニョ」「ガンニョム」と呼んで

子供達がおやつとして食べていた、と言うのだ。

菌類の図鑑は数多いが

ツツジのモチ病が掲載されている図鑑は多く無い。

しかも、「可食の物」として紹介されているのは

本書が唯一では無いだろうか。

 

で、記載によると「少し酸味があるが、ほのかに甘い」との事。

実は前回、ツツジのモチ病菌の事を書いた時に(→こちら

同様の内容のコメントを読者の方に寄せて頂いた。

当方は「ただ青臭くて不味い」としか感じなかったのだが

実際にはそうでは無いらしい。

これは是非確認してみなくてはなぁ。

なので今年、モチ病の発生を待って居た次第。

 

『宮崎のきのこ』によると、発生したての物が美味しい由。

早速、発生したばかりの新鮮そうな物に遭遇したので

食べてみる事にした。

tsutsujimochi2016 (5).JPG

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一口齧ってみる。

tsutsujimochi2016 (7).JPG

成程、確かに少し酸味がある。

そしてほのかな、本当にほのかな甘みも薄っすらと感じられた。
その後に口に広がる青臭さも以前の物ほど不快では無かった。
どうやら本当に発生したての新鮮な物で無いとダメだったのだなぁ。
今迄は食べ頃を過ぎた物を食べてしまっていたのだなぁ。

 

と、こちらのモチ病。
パッと見は新鮮そう。

tsutsujimochi2016 (10).JPG

tsutsujimochi2016 (11).JPG

 

一口齧ってみる。

tsutsujimochi2016 (12).JPG

少しの酸味も、ほのかな甘みも感じられなかった。

ただの青臭さしか感じられなかった。

これは食べ頃を過ぎてしまっていた様だ。
どうやらモチ病の旬は思いの外短い様だ。

本当に発生したばかりの物で無いとダメなのだなぁ。

 

考えてみれば、昔々の子供達は

ほぼ毎日、周辺の野山を駆け回って遊んでいたのだ。

当然、環境の変化にはとても敏感だった筈だ。

モチ病の出来るツツジ等も当然把握して居た筈で

だから発生したてのモチ病にもしっかり遭遇出来たのだろう。

 

当時の子供達に取って野山はそれこそ「庭」だったのだ。
当方みたいに、たまに思い出した様に
フィールドに観察に出ているのとは全く状況が違うのだ。
そんな時代だったからこそ
モチ病菌は「子供のおやつ」たり得たのだろう。

 

前回、滝沢馬琴の『兎園小説』に触れた。
その中で、馬琴はモチ病の事を
「甚だ苦い物だ」と述べている、と言う。
と言う事は馬琴は食べ頃を過ぎたモチ病を
食べてしまったのだろうなぁ。
ひょっとしたら、モチ病の事を知らなかった馬琴は
それを食べていた子供達に悪戯されて
不味くなったモチ病を食べさせれらたのかも知れない。

 

ただまぁ、前回も書いたが
モチ病は目を見張る様な美味しい物では無い。
何時でも何処でも安価に
甘味や刺激の強いお菓子が手に入る現代に
敢えて食べる様な物でも無い。

 

そして、前回の記事を読んだ知人に教えて頂いたのだが
ツツジには元々微量ながら有毒性分が含まれているのだとか。
前回の記事の最後で「モチ病を食べ過ぎて死んだ女児」に触れたが
その女児も、「モチ病菌で死んだ」のでは無く
ツツジの有毒成分によって死亡したのかも知れない。
ただのツツジの葉だったら食べなかっただろうに
あたらモチ病になったばかりに
ほのかな甘みを求めて大量に食べてしまったのだろうなぁ。

その為に毒成分が致死量を超えてしまったか

もしくは体調を激変させるだけの量を摂取してしまったのだとしたら

あまりにも哀しい話だ。

 

取り敢えず、当方はもうモチ病菌を食べる事は無いだろう。
今後は「菌類的な春の風物詩」として愛でるだけにするよ。

その方がモチ病菌に取っても有難いだろうしね。

 

 

 


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