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毒あり 毒無し その3

2017年夏、名古屋東部ではまたシロテングタケが発生していた。

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殻を破ってすくすく成長中、て感じ。

 

こちらは育ち過ぎ。

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こんな老菌の段階でも外皮幕の残骸が残るのだなぁ。

 

シロテングタケに関しては既に何回か記事にしている。

   ※シロテングタケまとめ→こちら

 

其処でも書いているが、北東北の一部では
このシロテングタケを「シラフタケ」と呼んで食用としている。
マツタケと似た香りがするので塩蔵し
正月の吸い物用として重宝しているのだと言う。

 

だが図鑑上ではシロテングタケは致死性の猛毒キノコとされている。

恐らく「シラフタケ」とシロテングタケは
外見的には区別出来無いのだが、DNA的には別種なのだろう。
シロテングタケの類似種にドクシロテングタケと言うのもあるし
その他にも未知種があるのだろう。
「シラフタケ」がその一つである可能は高い。

ただ、「シラフタケ」に関しての研究は進んでいない様だ。

まぁ、当方が知らないだけで既に研究し尽されているのかも知れないけれど。

 

さて、名古屋に発生しているこのシロテングタケ。
猛毒キノコなのか、無毒の食用キノコなのかは不明。
誰も試食していないのだから判らない。
当方も試食する予定は今の所無い。

だが当方は以前、シロテングタケを水煮の瓶詰にした。
匂いが本当にマツタケのそれに似ているのかを検証する為だ。

 

 

でも、考えたらそれだけでは不十分だよなぁ。
北東北では塩蔵しているのだ。
それを再現してこそ「シラフタケ」の扱いに言及出来るのでは無いだろうか。

と言う訳で、早速シロテングタケを採取して水煮→塩蔵してみた。
それがこれ。

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ニオイを嗅ぐと、所謂「きのこ臭」とは違う独特の香り。

 

そして、更に「シラフタケの検証」に必要な物がある。
それはマツタケだ。
マツタケの塩蔵品と匂いを比較して初めて

北東北の人達がこれをマツタケの代用品にしている理由が

実感・実証出来ると言う物。

 

国産のシロテングタケと比較させる為には
国産のマツタケを使用するべきだろう。
だが、マツタケは周知の通り、とても高価だ。
国産の物だと1本数万円するのもザラだ。
輸入物の普及品と言えど大概数千円する。
それを塩蔵する実験の為だけに購入するのは
低所得者の当方あまりにもハードルが高い。

でもこのままでは中途半端だしなぁ。
どうした物か……

 

と思っていたら近所のスーパーでこんな物を見付けた。

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安い!あまりにも安い!w

しかも元から安いのに更に半額だしw


これだけ安いと香りが本物かどうか判らないなぁ。
匂わないクズの物、もしくは元々匂わないマツタケ類似品に
合成のマツタケ香料を振り掛けた物かも知れないのだ。
でもまぁ、それでも良しとしよう。
これを逃したら当方がマツタケを買うチャンスは
もう2度と無いかも知れないだろうからなぁ。

 

なので早速購入。

帰宅し、包みを開ける。

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うん、一応マツタケの香りはする。
人工の香りかも知れないが、当方には天然物との違いは良く判らない。
これで充分だ。

 

早速水煮を。

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その作業中、室内に漂う香りで言うと
シロテングタケもマツタケも全く同じに思えた。


で、塩蔵。

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で、ニオイを嗅いでみる。

 

うーん、香りがしないw

煮ている際に飛んでしまった様子。

確かに作業中、香りが家中に充満していたなぁ。

矢張り合成のマツタケ香料を後から振り掛けた物だったみたいだ。

矢張り国産のマツタケを使わないとダメなのだなぁ。

買うのはとてもじゃないけど無理なので

自力で探さないとならないか・・・・・・

名古屋東部にそんな環境が中々無いのが問題だけど。

 

 

と言う訳で、「シラフタケの検証」は不十分なまま。

道はまだ遠いなぁ・・・・・・

 

 

※シロテングタケ関連の記事のアーカイブ→こちら

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| テングタケ科 | 00:11 | comments(4) | trackbacks(0) | pookmark |
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コメント
ネットでみると、秋田で食す地域があるとのことなので、そこに突撃レポするしかないんですかね。
| なかやま | 2018/02/19 8:48 AM |

>>なかやまさん
矢張り現地レポするしか無いですねー
まずは秋田に知り合いを作る所から始めないと……
| まねき屋 | 2018/02/21 11:13 AM |
サルノコシカケを頂き、飲んで良いものなのか分からず、このブログに辿りつきました。梅の木からとれたものらしいですが、、、

とても熱心に研究されているのですね。

素人なので文章を読んでも、よく分かりませんでしたが、詳しく書いてくださっててブログ参考にさせていただきました。応援しています。
| サルノコシカケ | 2018/02/24 11:56 PM |

>>サルノコシカケさん
当blogへの御来訪とコメント有難う御座居ました。

梅の木発生の物はサルノコシカケの中でも
特に昔から珍重されていましたが
種類がはっきりしない物は服用するべきではないと思います。

特にサルノコシカケの仲間は外見だけでは区別出来無い物も少なくない為、
手間暇かけて煎じて飲んでも効果が全く無い、なんて事も考えられます。
今の所猛毒のサルノコシカケは無い様ですが、
それも保証は出来ません。

縁起物でもありますから、飾って楽しむか
当方の様なマニアに譲るのが良いかも知れません(^-^)

またよろしければ覗きにいらして下さい。
| まねき屋 | 2018/02/28 2:21 AM |
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