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僥倖

2月のある日、某所で枯葉を掻き分けていた。
と言って庭掃除等をしていた訳では無く
実はトリュフを探していたのだ。

 

トリュフは世界三大珍味の一つ。
特にヨーロッパでは人気のキノコで
日本でのマツタケ以上に換金性が高く
大きな塊が数百万、数千万円で取引された、
とのニュースが話題になる事も少なくない。

 

日本ではヨーロッパからの輸入品が流通しており
日本には産しない、と長らく考えられていたが
近年あちこちから採取報告がされている。
人によってはかなりの量を採取しており
SNSにはその画像が溢れている。


ヨーロッパ産種との関係は研究途上、との事だが
香りの点で遜色無い物も産している由。

どうやら日本のあちこちで発生している様なのだが
何せ地下で発生している種類なので見付けるのが難しい。


だが目に付いていないだけで
実は、そこら中にざらざら発生している可能性だって無いとは言えない。
名古屋にだって発生しているかもしれないのだ。
発生環境についてはSNS上で色々ヒントが出されている。
なのでそれを参考にして某所の落ち葉を掻き分けていた次第。

 

で、何か出ないかなぁ、と探していた所、
こんな物が顔を出した。

kgtk2016 (1).JPG

こ、これは!?

だが、どうもトリュフでは無い様だ。


でも、地下生菌の何かだったらちょっと嬉しいなぁ。

手に取って良く見てみる。

と、これはカゴタケでは無いか!

kgtk2016 (2).JPG

kgtk2016 (3).JPG

kgtk2016 (4).JPG
トリュフや地下生菌では無かったが
これはこれで珍しい種類なので遭遇出来て嬉しいw


だが、どうやらこれは伸長し切らず未成熟の様だ。

しかも、その状態で朽ちかけている様子。
分厚い枯葉の絨毯の下では、そうなるのも仕方無いかな。


カゴタケについてはかなり以前に記事にした事がある(→こちら)。

その時は7月23日に遭遇していた。
前回記事のカゴタケは直径4cm程の小さな個体だった。

kgtk2007 (1).JPG

kgtk2007 (2).JPG

kgtk2007 (3).JPG
手の平で転がせる、可愛いサイズだった♪


実はその後にもカゴタケに遭遇した事がある。
それがこちら。

kgtk2009 (1).JPG

kgtk2009 (3).JPG

kgtk2009 (4).JPG

kgtk2009 (5).JPG

これは直径12cm程の大きな個体だった。

林の中に転がっていた様子はギャグか何かにしか見えなかった。

カゴタケの存在を知っている当方ですら奇妙な光景なのだから

カゴタケの事を知らない人が見たら

これがキノコだと思う訳は無いと思うなぁ。

何かのゴミが捨てられてる様にしか見えないよ。

 

この個体も遭遇したのは8月3日と真夏だった。
図鑑を見ても発生は「夏〜秋」や「梅雨〜晩秋」とある。
それが、こんな2月にも発生するのだなぁ。

 

所で当方はこんな新聞の切り抜きを持っている。

kgtk-kiji.JPG

中日新聞2001年2月6日
【季節外れの”珍客”カゴタケ】

西尾市家武町の「いきものふれあいの里」雑木林に、
普通は梅雨時から晩秋にかけて出るキノコで
県内では極めて珍しい「カゴタケ」が顔を出し、
地元の研究グループ「西尾きのこ会」主宰の
中将長昭さんが写真に収めた。
   (中略)
この時期の発見は珍しく、
「昨夏は猛暑で菌類には厳しい気候だった。
夏に出るべきものが、寒波のゆるんだ先月末に
勘違いして顔を出したのでは…」と推測している。

 

記事中でも冬の発生は珍しいとある。

だからこの様に新聞記事にもなった訳だしなぁ。


だが、ひょっとしたら温暖な地域では
周年発生しているのかも知れない。

元々が発生の多く無い種類の事。
世間の認知度も低い。
なので発生して居ても見過ごされているのかもなぁ。

そもそもがとてもキノコに見えない形だしなぁ。

 

今回の場合、枯葉の下で発生していたので
余計に気付かなかったしなぁ。
こんな風に、誰にも気付かれず
それこそ陽の目を見ずに
朽ち果ててしまうキノコも多々あるのだろうなぁ。

 

ただ、カゴタケは普通のキノコと違って胞子の散布には
風の力を使わない。
果実の腐敗臭でハエ等を呼び寄せ
胞子の詰まった粘液を舐め取らせる事で
胞子を遠くに運んでもらっているのだ。
だから、こんな風に枯葉の下で押しつぶされる様に発生しても
ニオイに惹かれて昆虫がやって来ていて
それなりに胞子は散布されているのかも知れないよなぁ。

 

まぁ、たった2例だけで

「カゴタケは周年発生する」と言うのは

乱暴な話ではあるけれどね。

 


と、それはともかく。
カゴタケに遭遇出来たのは僥倖だったが
本命はあくまでもトリュフなのだ。
今の所、当方はまだ見付けられていない。

トリュフ探しはまだまだ今後も続ける予定。
何時か採取報告をこのblogでしたいものだ。

 

とは言え、こんな風な意外な遭遇も楽しい物。
今後、どんなキノコと出逢えるのか、

それも林の中で枯葉を掻き分ける楽しみの一つだ♪

 

 


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| 腹菌類 | 00:10 | comments(10) | trackbacks(0) | pookmark |
コメント
始めまして。
まねき屋さんのキノコブログの更新を毎月楽しみにしています。スミレタケやタケにつく菌など、とても面白く、いつか本にならないかなと思っています。
カゴタケも可愛いやつですが、なかなか見つけられないところが神秘性を増しますね。
今回、ロムから脱したのは、ご存知とは思いますが、バカマツタケの栽培に成功したとの報道があり、このヨロコビをまねき屋さんとわかちあいたかったのです(おしかけですが)。ではでは失礼しました。
| バカマツ | 2018/02/28 9:12 PM |

>>バカマツさん
バカマツタケの件、お知らせ頂きまして有難う御座居ました。
ついに其処まで来ましたねー
商品化に成功した時の商品名が気になる所ですw

マツタケ群の中で、本家マツタケより成功に近付いたのが
広葉樹型のバカマツタケだった、と言うのが面白いですね。
今販売されている栽培キノコの多くが広葉樹との関係が深い種類だ、
と言う事と何か関係があるのかも、と想像しています。

書籍化は夢のまた夢ですが
その為には赤団子病の事をもっと突っ込んで自論を固めたい所です。

またよろしければ覗きにいらして下さい(^-^)
| まねき屋 | 2018/03/01 3:54 PM |
愛知県では私の仲間が白トリュフの仲間を1種見つけています。まだまだ探せばいくらでもあるんでしょうが人の土地を勝手に掘り返すこともできないので悩ましいですね。
| gorosuke | 2018/03/02 10:39 PM |
私もカゴタケに会いたいなぁ(*゚▽゚*)
キヌガサタケなどのように卵から出てくるんですね。

近い将来ここでトリュフ発見の記事が見られますように 待ち望んでおります。
| yuuko | 2018/03/03 8:09 AM |

>>gorosukeさん
矢張り愛知県でも採取例があるのですね!
当方も期待が持てます。
地表に露出しているのを探す程度に留めながら探索したいと思います。
| まねき屋 | 2018/03/06 8:24 PM |

>>yuukoさん
キヌガサタケも名古屋では遭遇出来ていないキノコですねー
竹林を見て回っていますが、今の所中々・・・・・・

そして何時か、トリュフをこの手で採取したい物です(^-^)
| まねき屋 | 2018/03/06 8:24 PM |
初めて拝見させていただきます。
とても面白いブログですね!
私は20数年前農学部で植物病理学を専攻しておりましたが、当時とある本で読んだ冬虫夏草や麦角を勉強したくてたまらず植物病理学研究室に押し掛けた若い頃を思い出しました。
その頃の情熱を、未だに持ち続けていらっしゃるまねき屋様を羨ましいな…と思いつつ(〃^ー^〃)
3月はまだアップしていらっしゃいませんね?
次の更新を楽しみにしています!
| ruko | 2018/03/25 5:18 PM |

>>rukoさん
当方は野良学門ですので専門に勉強された方に見て頂けるのは
光栄でもあり、ちょっと恥ずかしくもあります(汗
何かお気付きの点がありました折には御指摘・御教示頂けましたら、と思います。

当blogは基本的に月一回、月末に更新していますので
また覗きにいらして頂けましたら幸甚です。
どうぞよろしくお願い申し上げます(^-^)
| まねき屋 | 2018/03/26 3:16 AM |
 カゴタケは、近くの丘で一度見ました。次の年は何個か発生したものの、卵のままでそれ以上生長しなかったようです。
 一昨年は、イカタケを見た。
 変わった形の茸には、心惹かれます。
| 古本まゆ | 2018/04/22 5:01 PM |

>>古本まゆさん
イカタケも発生していたのですか!
一度は遭遇したいキノコです・・・・・・

所謂「腹菌類」は意外な形の種類が多くて当方も好きなカテゴリですね。
ワクワクしてしまいます(^−^)
| まねき屋 | 2018/04/27 11:59 AM |
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