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こちらはヤグラタケ。

2016年、岐阜県飛騨地方にて遭遇。

黒い部分は古くなって朽ちた状態のクロハツ。

左側に見える白いポツポツがヤグラタケの幼菌。

ygrtk (7).JPG

ygrtk (6).JPG

ygrtk (10).JPG

ヤグラタケはクロハツの老菌の上に発生する、と言う

ちょっと変わった生態を持つ。

 

その場所にはヤグラタケを発生させたクロハツの老菌が

幾つも並んでいた。

ygrtk (5).JPG

ygrtk (8).JPG

 

こちらはひっくり返った状態のクロハツだった為

ヒダの部分から発生して居たヤグラタケ。

ygrtk (9).JPG

こんな発生の仕方もあるのだなぁ。

 

ヤグラタケは人為的には様々なキノコから発生させる事が出来るが

自然下ではクロハツからしか発生しないのだとか。

その理由は不明の由。

不思議だなぁ。

 

クロハツと思われるキノコは

当方の徘徊する名古屋東部や飛騨地方では良く発生して居る。

そしてヤグラタケは図鑑的には特に珍しいキノコでは無い、との事。

だが、当方は中々ヤグラタケに遭遇出来無かった。

 

デジカメを持っていなかった20数年前に

一度だけ飛騨地方で遭遇したのだが

それ以来さっぱりだった。

それが2016年に遭遇出来た次第。

 

やっとの遭遇だったのでとても嬉しかったのだが

暗い森の中で、真黒な土台の上に生えている

真っ白な小さなキノコだった為、撮影が中々上手く出来無かった。

当方の撮影技術では上掲画像が精一杯・・・・・・

なので、ちゃんとした外見はこちらにて(→Google画像検索)。

 

 

先にも書いたが、クロハツと思われるキノコは

名古屋東部にも発生して居る。

ヤグラタケが名古屋でも発生して居る、と言う報告も

we上では散見していたのだが当方は遭遇した事は無かった。

 

それが今年(2018年)8月にやっと遭遇出来た。

ygrtk (2).JPG

ygrtk (1).JPG

飛騨での画像は発生したて真っ白な幼菌だったが

こちらは胞子が形成され始めた様で傘が褐色になっている。

 

ヤグラタケは胞子を成熟させる際に

普通のキノコの様にヒダで形成するのでは無く、

キノコ全体が胞子に変化する、と言う

もう一つの不思議な生態を持つ(→その状態)。

このヤグラタケも数日後にはそうなるのだろうなぁ。

 

キノコ全体が胞子になるのに

ヤグラタケにはちゃんとヒダがある。

ygrtk (4).JPG

ygrtk (3).JPG

なのに、ヒダも傘も関係無く、全体が胞子になってしまうのだ。

それも不思議だよなぁ。

わざわざ傘やヒダを形成するのになぁ。

ひょっとしたら、ヒダの無い形に進化している途中なのかもなぁ。

 

 

最初の方に書いたが、飛騨地方では20数年振りの

ヤグラタケとの遭遇だったので

折角ならこれは標本にしたいと思った。

 

なので持ち帰って冷凍庫に入れ、凍結乾燥標本の処理をした。

タッパの中に粉状のシリカゲルと共に収め

冷凍庫内で時間を掛けて水分を取り除き乾燥させるのだが

時々シリカゲルを入れ替えなければならない。

何分、土台は朽ちた状態のクロハツ。

とても脆いのだ。

入れ替え作業で動かす度に崩れてしまい、

完成した時にはこの状態に。

小さな破片は廃棄して、残ったのがコレ。

折角の土台のクロハツが何だか良く判らない状態に。

 

この残った部分はヤグラタケの菌糸によって

脆くなくなったクロハツの組織の部分、と言う事なのだろうなぁ。

次回、遭遇・収穫出来た時には

もうちょっと気を付けて標本にしたいなぁ。

 

 

 

所でこのヤグラタケ。

漢字で書くと「櫓茸」となる。

では「櫓」って何?

 

多くの場合、「櫓」は「火の見櫓」「太鼓櫓」等の

塔の様に背の高い構造物を指すのだが

ヤグラタケはキノコとして特に細長かったり

柄が長い訳では無い。

なのに何故「櫓茸」なのだろう。

 

思うに、ヤグラタケの「櫓」は「塔の櫓」では無く

「城郭の櫓」を意味しているのではないだろうか。

城郭の櫓は塔のような形では無い。

しっかりとした石垣や土塁の上に築かれた構造物だ。

そして天守閣などと比較すると小さな建物だ。

多くの場合、城郭全体を構成する広大な石垣の土台の上に

ちょこんと乗っている、と表現出来る状態だ。

               週末おでかけMAPさんのサイト「龍野城【霞城】隅櫓」より引用

 

     日本の城さんのサイト 城の見方ガイド(10) 櫓の分類と名前の付け方とは?より引用

 

大きなクロハツの土台の上に発生した

小さなキノコのその様子を城郭の櫓に見立てたのだ、とすれば

「ヤグラタケ」と言う命名も

しっくり来るのと思うのだがどうだろうか。

ヤグラタケの白さも城壁っぽいし

土台の石垣も黒々としてるしなぁ。

うん、確かにそれっぽい。

 

 

と、それはともかく。

今後もヤグラタケは探索するつもり。

明るい場所で撮影した筈の名古屋での個体も

今イチ綺麗に撮影出来無かったしなぁ。

標本もそうだけど、画像も綺麗な物が欲しいなぁ。

 

来年は遭遇出来るかなぁ。

まさかまた20数年後???(;´Д`)

 


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| キシメジ科 | 19:14 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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