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赤団子を求めて 番外篇その3

何度もシツコク書いているのだが

当方はマダケの赤団子病を追い求めている。

       ※アーカイブスへのLINKは最下段にあります

 

名古屋東部の某公園の竹藪に良く発生して居るので

毎年定点観察をしているのだが

赤団子病が発生して居た竹が何本も刈られてしまっていた為に

今年はその場所で赤団子に遭遇する事が出来無かった。

赤団子が発生して居たから刈られたのか

刈った竹がたまたま赤団子が良く発生する竹だっただけなのかは不明。

どちらにしても残念。

また来年に期待したい所。

 

さて、竹を観察していると

赤団子以外の妙な物に遭遇する事が少なくない。

以前にも記事にしたが(アーカイブスの番外編参照)

それ以外の物もまだ幾つもある模様。

その一つがこちら。

kdng190531 (8).JPG

一見なんでも無い竹の一枝だが実は妙な物が写り込んでしまっている。

お判り頂けただろうか・・・・・・

 

その部分をアップしてみる。

kdng190531 (6).JPG

kdng190531 (9).JPG

所々に付いている黒い粒々がそれ。

これは「マダケの小団子病」と言われる物。

Mycocitrus phyllostachydis(マイコシトラス フィロスタキディス)

と言う菌がマダケ類に寄生する事により発生する。

 

因みに属名のMycocitrus は「Myco」と「citrus」の複合語。

「Myco」は接頭語で「菌類の」の意味。

「citrus」は「シトラス」で柑橘類の意味。

つまり「Mycocitrus」とは「菌類の柑橘類」の意味となる。

何のこっちゃと思ったのだが「Mycocitrus」と言う属には

Mycocitrus aurantium と言う種類があり

それが柑橘類にしか見えない外見なので(→こちら

これが属の基準名になっているのかも知れない。

そして小種名のphyllostachydisはマダケの学名から来ている。

つまり「マダケに発生するMycocitrusの仲間」と言う事の由。

 

で、小団子病は実は結構発生して居ると思われるのだが

何分とても小さくて黒い上に先の画像の様に転々と発生し

枝一面にびっしりと群生する、と言う事も無いらしく

殆ど目立たない為に人の目に留まる事はかなり少ない様だ。

当方も赤団子病の事を色々調べていてその存在を知り

気を付けて竹を観察する様になって初めて気が付いた次第。

kdng190531 (7).JPG

ご覧の様に枝の分かれ目、節の部分を選んで発生する様だ。

ぱっと見、そう言う部分にゴミが溜ってる様にしか見えないよなぁ。

 

さてこちらは天狗巣病の初期、所謂「つる状化期」の様子。

枝の先端が細かく分かれ始めた状態(「天狗の巣」参照→こちら)。

kdng190531 (10).JPG

kdng190531 (11).JPG

これがどんどん枝の分岐が激しくなり

何年も掛けて房状になって行く、その初期段階。

 

で、つる状部分を良く見ると其処にも小団子が。

kdng190531 (12).JPG

 

その中の一部を切り取ってみた。

kdng190531 (13).JPG

kdng190531 (14).JPG

 

小団子の一つをアップにしてみる。

kdng190531 (17).JPG

 

更にドアップ!

kdng190531 (19).JPG

何か虫の糞みたいだなぁ・・・・・・

実際、たまたま小団子に目が向いたとしても

何かの糞と思われて無視されるのが関の山かもなぁ。

 

赤団子や天狗巣病に比べると、とても地味で控え目。

天狗巣病は最終的には寄主である竹を枯らせてしまうのだが

赤団子も小団子も、其処までの病原性は無い様に見える。

ひょっとしたら竹の中で常在菌として振る舞っているのかもなぁ。

特に小団子は、この控え目具合はとてもお淑やかだよなぁ。

勿論、当方には竹の気持ちは判らないので

実はとんだ厄介者と思って迷惑しているのかも知れないけれどw

 

 

所で赤団子は生薬として漢方薬に使われているのだが

小団子に関しては食用かどうかに言及された資料も見ないし

何がしかの薬効も毒も無い様だ。

まぁ、何せ物があまりにも小さいので

そう言う事を試してみよう、と言う気にもなれないだろうしなぁ。

粉末にして胡椒みたいに香辛料として使えたら面白いけど

それにしたって実用に足る量を確保するのはとても大変そうだ。

其処までしなくても、現代は様々なちゃんとした香辛料が

普通に買える時代だしね。

当方も敢えて試してみる気は無いよw

 

 

さてこの小団子。

この黒い状態で長期間残存するのでこうやって目に付くのだが

発生初期はもっと質感も色も違う状態との事(→こちら)。

黒いのは枯死してミイラ状になった物の由。

ミイラだから長期に残存出来るのだなぁ。

ミイラになる前の新鮮な状態の物に是非遭遇してみたい物だ。

それが今後の課題。

 

 

所で、今から12年前に撮影したこの画像。

これも小団子かと思って居た。

kdng190531 (1).JPG

kdng190531 (2).JPG

だが、この扁平な形からすると小団子では無くて

タケクロイボタケ(Coccodiella arundinariae)

だったのかも知れないなぁ。

タケクロイボタケは笹の葉の上に発生する種類との事だが

竹に発生する時は画像の様に葉柄に発生するのだと言う(→こちら)。

当時使っていたデジカメではあまり接写が出来無かった上に

当方の撮影技術も今よりアレだった為に

こんな画像しか撮影出来無かったのが残念。

それ以来遭遇出来ていないしなぁ。

赤団子、小団子だけで無く、タケクロイボタケにも気を付けて

今後観察して行かなければなぁ・・・・・・

 

 

※過去記事も併せてお読み頂けましたら幸いです
 アーカイブス→
こちら

 

 


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| 植物寄生菌 | 00:28 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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