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三河黒網足猪口 その4

2019年の7月の事。

暑くなって来ると、今年もこのキノコが顔を出した。

190713mkwkramasigc (1).JPG

それはミカワクロアミアシイグチ。

愛知県の地名を冠したキノコだ。

このキノコについては何度も記事にしている。

     ※アーカイブスはこちら

 

ミカワクロアミアシイグチには

「柄の網目が二重構造だ」と言う大きな特徴がある。

柄に網目のあるイグチの仲間は多いが

深い網目の下に更に網目が見えると言う独特な構造があるのだ。

そして、その状態には個体差がとても大きい。

当方はそれが気になっているので

ミカワクロアミアシイグチに遭遇すると

その網目具合を観察せずには居れないのだ。

 

こちらは上掲画像のミカワクロアミアシイグチの柄のアップ。

190713mkwkramasigc (2).JPG

深い網目がくっきりとしており、その中に下部の網目が伺える。

 

こちらの大きめの個体はどうか。

190716mkwkramasigc (1).JPG

 

こちらもかなり網目がくっきりとしている。

190716mkwkramasigc (2).JPG

 

こちらはどうか。

190716mkwkramasigc (3).JPG

 

深い網目がくっきりしている。

190716mkwkramasigc (4).JPG

 

こちらは別の個体。

190716mkwkramasigc (5).JPG

やや細めの柄だが網目はくっきりとしている。

 

こちらはまた別の個体。

190716mkwkramasigc (6).JPG

太めの柄にとても深い網目が見て取れる。

 

以上は7月13日と16日にH公園で遭遇した物。

全体的に柄は太く、網目は狭く深い様に思う。

 

 

以下は7月17日と20日にO緑地で遭遇した物。

190717mkwkramasigc (1).JPG

190717mkwkramasigc (5).JPG

こちらはやや細めの柄だが網目ははっきりくっきり。

 

こちらも同じく。

190717mkwkramasigc (6).JPG

190717mkwkramasigc (7).JPG

 

こちらは太短い柄だった。

190717mkwkramasigc (8).JPG

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190717mkwkramasigc (10).JPG

網目は広いが比較的深い。

 

こちらも柄は太い。

190720mkwkramasigc (1).JPG

190720mkwkramasigc (2).JPG

だが網目は広くて浅い。

 

この場所で発生するミカワクロアミアシイグチの柄の網目は

H公園の物に比べると広い様だ。

そして深い物と浅い物がある模様。

 

こちらは同じO緑地に8月に発生して居た物。

190819mkwkramasigc (3).JPG

柄は太短く、網目はとても広く浅くなっている。

 

 

以下は9月5日にO緑地にて遭遇した物。

前日の大雨を受けて幾つもまとまって発生していた。

190905mkwkramasigc (7).JPG

190905mkwkramasigc (2).JPG

190905mkwkramasigc (3).JPG

190905mkwkramasigc (4).JPG

190905mkwkramasigc (5).JPG

190905mkwkramasigc (6).JPG

どれも柄はやや太め〜細めで網目はあまり深くない様だ。

 

 

当方が今迄見て来た所、

ミカワクロアミアシイグチの発生は夏〜秋なのだが

7月と9月の2回のピークがある様に感じている。

そして、7月には柄の太いタイプが、

9月には柄のやや太め〜細いタイプが多く発生している様に感じている。

また、柄の太いタイプには網目が狭く深い系統と広く浅い系統があるが

柄の細いタイプは網目の深い浅いは分かれてはいない様だ。

 

その事を更に確認すべく探索をしていたのだが

今年の夏は雨の降り方が異常で

台風の大雨以外は極端な日照りが続いた為に

9月5日以降はミカワクロアミアシイグチには遭遇出来無かった。

残念・・・・・・

また来年、観察を続けねば。

 

因みに、柄の太い細い、網目の深い浅いが単なる個体差なのか

DNA的に別種なのかどうかは不明。

まぁ、将来的には幾つかの種類に分かれるのかもなぁ。

当方が知らないだけで

既にそういう研究がなされているのかも知れないけれど。

 

 

 

さてイグチ類はヒポミケス菌に寄生される事が多いのだが

ミカワクロアミアシイグチは耐性があるのか

寄生されている個体を見る事は少ない。

2019年はこの↓画像の物を含め、数個体にしか遭遇出来無かった。

190819mkwkramasigc (1).JPG

190819mkwkramasigc (2).JPG

その点もまた来年も観察したい所。

 

ミカワクロアミアシイグチは寄生菌を寄せ付けずに

老熟した後は溶けて消失する事が多い様だ。

190717mkwkramasigc (3).JPG

190717mkwkramasigc (4).JPG

こんな状態の物に毎年遭遇している。

 

ただ、今年はこんな場面に初遭遇。

190717mkwkramasigc (2).JPG

老成した個体を食べているダンゴムシ♀とオオセンチコガネ(多分)。

 

オオセンチコガネは通常は獣糞や動物の死骸を食料としているのだが

腐ったキノコを食べる事もある由。

獣糞・死骸・腐ったキノコの共通点となると

細菌などによって処理された有機物、と言う事になるのかな?

それにしても、ミカワクロアミアシイグチは猛毒キノコなのだが

こうやって食べる生物もいるのだなぁ。

猛毒の河豚の卵巣がぬか漬けされる事によって無毒の珍味になる様に

ミカワクロアミアシイグチの猛毒成分が

細菌によって無毒化されているのかどうかは不明。

当方は食べて確認する気は無いよw

 

 

と、それはともかく。

来年以降もミカワクロアミアシイグチは色々と観察して行く所存。

今後も是非生えて来て下さいな。

 


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| イグチ科 | 13:25 | comments(2) | - | pookmark |
コメント

……やっぱり。

網が弛んでいたら魅力ねーよな……w

| きのこ堂  ちば! | 2020/01/03 5:57 AM |

>>きのこ堂  ちば!さん
パツンパツンが好きとは流石上級者!w
| まねき屋 | 2020/01/05 1:39 AM |
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