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赤団子を求めて 番外篇その4

シツコク書いているが、当方は竹の赤団子病の事を追い求めている。

それに付随し、色々な竹の病気の事も調べている。

そうして竹の事を常に気にしていると、別の物が目に入る事もある。

今回は菌類とは関係ないのだが、そんな話をば。

 

 

2019年5月の事。
日常の買い物をしてバイクで何時もの道を走行中、
ふと目にした光景にちょっとした違和感があった。
それはとある住宅の竹の生け垣(A地点とする)。

A-shikenya 190518 (1).JPG
一見、何の変哲の無い生垣なのだが妙な質感があった。


それはこの部分。

A-shikenya 190518 (2).JPG

A-shikenya 190518 (3).JPG

これはひょっとして・・・・・・
 
これは竹の花だ。
A-shikenya 190518 (4).JPG

 

一見、花には見えないのだが雄しべが垂れているのが見える。

 

これは竹の花なのだ。


竹の花は60年に一度とも100年に一度とも
言われているくらいに滅多に咲かない。
その為、「竹の花が咲くと不吉だ」との言い伝えもある。
そして、花が咲くとその竹は枯れてしまうと言う。


この生垣の竹を良く見ると稈が黒い。

A-shikenya 190518 (6).JPG
これは「黒竹(クロチク)」と言う品種の様だ。
 


こちらは別の場所の生け垣(B地点とする)。

B-ohmori 200122 (1).JPG

其処に数本の竹が。


この竹にも花が咲いていた。

B-ohmari 190425 (3).JPG

B-ohmari 190425 (2).JPG

B-ohmari 190425 (1).JPG

 

ちょっと判り難いが雄しべも見える。

B-ohmari 190425 (5).JPG

B-ohmari 190425 (6).JPG
この竹も稈が黒いので黒竹の様だ。


ひょっとして同じ庭師さんの手による生垣で
元は同じ竹から株分けされたものだったりして。
それとも、まさか黒竹に取って2019年は開花期で、
世界中で一斉に開花しているのだとか??? 

 

こちらはまた別の場所の黒竹。

C-meitoku (1).JPG

C-meitoku (2).JPG

こちらは花は咲いていない様子。
となると世界中で一斉開花、と言う事では無かった様だ。
 
検索した所、世界中で一斉にと言う訳ではなかったが
2019年はあちこちで黒竹の花が咲いていた様で
各々地域のニュース等で取り上げられていた模様。

 

・100年に1度の珍現象 小松島で竹の開花 

          2019年4月23日徳島新聞

 

・120年に一度しか咲かない…「竹の花」が開花 

 “珍現象”を専門家に聞いた 

          2019年5月18日FNNビデオPost(神戸にて)

 

・竹にも「花」が咲くこと、知っていましたか?

 開花は「数十年に1度だけ」 

          2019年3月30日佐賀県有田町の情報

 

報道されたもの以外にもblogや動画等、SNSに多くの情報があった。

 

それによると黒竹を含む淡竹(ハチク)、マダケの開花は120年に一度の由。
あまりにもスパンが長すぎるので
竹の一生を最初から最後まで観察をする事が不可能な為、
「120年」と言うのも推測の域を出ない、との事。
何れにせよ、竹の開花を見ずに一生を終える人も多いと言える訳だ。

それを目撃出来たのは幸運かも知れない。

 

とは言え、外見的にはとても地味なので気付かない人が殆どだ。

なので買い物帰りの人も普通に通り過ぎるし

A-shikenya 190518 (10).JPG

 

学校帰りの学生さんも通り過ぎる。

A-shikenya 190518 (8).JPG

 

勿論、車は気付けないで通り過ぎる。

A-shikenya 190518 (12).JPG

今後、もう見られないかも知れない現象が

今ここにあるのですよー

折角だから見て置くべきですよ。

だから何?と言われたらそれまでだが。


 
こちらはA地点の2020年1月の様子。

A-shikenya 200122 (1).JPG

A-shikenya 200122 (2).JPG

A-shikenya 200122 (3).JPG
別の種類の竹も混在している為に判り難いのだが
少なくとも黒竹から緑色の葉が出ている様には見えない。
黒竹は枯れてしまった様に見える。

 

こちらはB地点。

B-ohmori 200122 (2).JPG

B-ohmori 200122 (3).JPG
こちらは一部に緑色の葉が見える。
こちらは枯れてはいない様だ。


「竹は一度花が咲くと枯れてしまう」と言うのは間違いなのだろうか。

 

実は、竹には「一斉開花」と「部分開花」があるとの事。

「一斉開花」はその名の通り竹藪の全ての竹が
一斉に開花し一斉に枯れてしまうだが、
「部分開花」は一部の竹が開花するのだが枯れる事は無い、との事。
それで言うとA地点は一斉開花、
B地点は「部分開花」と言う事だったのだろうか。

 

A地点は枯れてしまったのだとしたら生垣の入れ替えが必要だろう。
B地点は枯れはしなかった物の
竹の花の部分は残っているので
異様な質感がそのままになってしまっている。
生垣の価値としてはかなり落ちてしまった、と言えるだろう。


「竹の花が咲くと不吉だ」との言い伝えは
そのあまりのスパンの長さの為に
竹の生活サイクルを人間が捕らえきれないと言う
不安を原因としている、と言うのが大きいと言われているが
実際この様に、その形や色艶が不変であると信じていた竹が
花が咲く事によって価値を失ってしまう、と言う
現実的側面もあるのかも知れないなぁ。

 


こちらは三重県某所のマダケの竹藪。

mie 190516 (1).JPG

mie 190516 (2).JPG

この画像では伝わり難いのだが竹藪全体が異様な雰囲気だった。

 

良く見ると、こちらは竹の花が咲いた後に全体が枯れている様子。

mie 190516 (3).JPG

mie 190516 (4).JPG

mie 190516 (5).JPG

mie 190516 (6).JPG

花の様子からすると、結構前に咲いた物の様子。

移動中に発見し、ゆっくり撮影している時間が無かったのと
竹林自体が道と水路を隔てた向こう側にあったので
近寄って撮影する事が出来無かった為に
画面では殆ど表現出来ていないのが実に残念なのだが、
一角の竹が全面的に枯れている、と言うのは
本当に異様な光景だった。
 

沢山の竹が枯れる、と言うので言うと

天狗巣病が大規模に発生した最末期・痕跡の状態、と言う場合もある。

                  ※天狗巣病に関しての記事→こちら

tengusu 190603- (1).JPG

B-ohmari 190425 (7).JPG

tengusu 190603- (2).JPG

だが、それとはまた違う雰囲気だった。

 

当方がその時に感じた言葉は

天狗巣病の痕跡は「枯れた状態」、

開花後の竹のそれは「死んだ状態」だった。

同じやんけ!と言われたら返す言葉も無いのだが

とにかく当方はそう感じてしまったのだから仕方無い。

昔、某TV番組で開花後の竹藪の事を

「死後の世界の様だ」と表現した人が居たのだが

当方も正にそう思った。

 

 

 

さて、上掲の竹の開花の画像を見て疑問に思った方もおられるかも知れない。

花は咲いてるけど実は生ってないの? と。

実はマダケ類・ハチク類の多くは

開花しても実は生らないのだと言う。

そして枯死するのだが、生き残った一部の地下茎から発芽して

やがて竹藪は回復する、との事。

それなら何の為に何十年も掛けて開花するのだろうかなぁ。

良く判らないや。

 

中には結実せず、生き残った部分も無く完全に枯れてしまった為に

絶滅した種もあるのだとか。

本当かなぁ・・・・・・

ますますもって訳が判らない。

とにかく竹はまだ謎の多い植物なのらしい。

 

因みにマダケ類・ハチク類は滅多に結実しないと言うが、

笹類は結実する場合が多いらしい。

こちらは2013年に京都市内で撮影した物。

kyoto 130505 (3).JPG

細かい種類は判らないが、笹が開花していた。

 

そして結実している部分もあった。

kyoto 130505 (1).JPG

kyoto 130505 (2).jpg

黒いツヤのあるのが結実部だ。

こんなぼけた画像しかないのがとても残念だ。

 

この笹も部分開花の様でごく一部で結実しているだけだったが

これが一斉開花ですべて結実した場合、

その実の量は地域全体で考えるとかなりの物になるだろう。

この実は栄養価が高く、虫害も受けにくい為に

その昔は穀物として貯蔵されていた、との事。

 

そんな栄養価が高い物は当然野生動物も好んで食する。

突然大量に発生した高栄養のエサを野ネズミが食べ

養分を蓄えた親ネズミは子ネズミを大量に生み育てる。

やがて増殖したネズミはエサを求めて田畑を荒らすようになる。

その為、大飢饉となってしまう・・・・・・

風が吹けば桶屋が、的な話ではあるが

「竹の花が咲くと不吉だ」と言うのはそう言う所からも来た、

との説もあるとの事。

 

とにかくまぁ、珍しい現象が起きると

思わぬ所に影響が及ぶのだなぁ、と言うお話。

それはともかく、今後も竹の事には色々と注目して行きたい。

 

 

 

※過去記事も併せてお読み頂けましたら幸いです
 アーカイブス→
こちら

 

 


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