CALENDAR
S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930    
<< June 2020 >>
ARCHIVES
CATEGORIES
MOBILE
qrcode
<< 赤団子を求めて 番外篇その4 | main | 焙烙 >>
ダイダイ

ある日の事。

何時もの公園を歩いているとこんなキノコが目に入った。

20200229daidaitake (5).jpg

これは硬質菌の何かだな。

でもカワラタケでは無いなぁ。

全体に厚みが感じられず、かなり薄いみたいだから

まばらに生えた、形の悪いチャウロコタケとかかな?

 

チャウロコタケは広葉樹の枯れ木に群生する硬質菌。

東大阪時代には殆ど遭遇した事が無かったのだが

名古屋周辺では頻繁にお目に掛かる。

20200229chaurokotake (1).JPG

20200229chaurokotake (2).JPG

この様に大量に群生して居る事が多いのだが

場合によってはまばらに生える事もある。

これもそうなのかもなぁ。

 

近寄って裏側を見てびっくり!

20200229daidaitake (4).JPG

20200229daidaitake (3).JPG

何と綺麗な黄橙色!

 

因みにチャウロコタケの裏側はこんな感じ。

20200229chaurokotake (3).JPG

全く違う事が判る。

これはチャウロコタケでは無くて多分ダイダイタケだ。

 

ダイダイタケも広葉樹の枯れ木に発生する硬質菌だ。

上掲画像の様に、表から見ると良くある硬質菌に見えるが

裏側の鮮やかな橙色が特徴のキノコ。

図鑑的にはアジアを中心に発生する普通種、との事だが

当方は初めて見た。

 

普通種と言う割には掲載されている図鑑もかなり少ない。

食用は勿論、毒でも無く薬効成分も無い様なので

取り上げる価値のないキノコ、とされてしまっているのかも知れない。

その為か、webでの情報も多くない。

2020年2月時点で

"ダイダイタケ"で検索してもhitするのは100件弱(→こちら

旧学名の Hymenochaete xerantica (→こちら)、

現学名の Inonotus xeranticus でも同様だ(→こちら)。

 

「普通種」なのにこの情報量。

つまり、世界的に興味を持たれていないキノコと言えるだろう。

なのでどんなに検索しても

図鑑に掲載されている以上の情報は得られなかった。

当方も「ダイダイタケに遭遇した」以上の情報は特に無い。

 

 

さて、このダイダイタケ。

裏側の鮮やかな橙色から命名されたのは明らかだろう。

「色名+タケ」とはまた大雑把な判りやすい命名だなぁ。

で、ふと気になった。

他にも「色名+タケ」の和名のキノコはあるのかな?

 

実は以前にもそのキノコは記事にした事はある。

それは「ヒイロタケ」だ。

070529-000501-ヒイロタケ (6).JPG

ヒイロタケも一目瞭然、「緋色」のキノコだ(当該記事→こちら)。

 

他にアカタケと言うのもある。

20200229akatake (1).JPG
20200229akatake (2).JPG

アカタケは図鑑によると北方系のキノコとの事。

名古屋に生えていたこれはDNA的には別種かも知れないが

外見的にはアカタケにしか見えなかった。

 

他にどれくらいあるのだろうか、と気になったので

日本産きのこ目録2020』を元に調べてみた。

キノコの和名の一覧をシラミ潰しに見て

「色名+タケ」を抽出した結果、29種類あった(50音順)。

     ※「色名+タケ」のみを抽出(漏れはあるかも知れません)

      「オオ」等の修飾語や他の言葉が含まれている物は除外

      手持ちの画像がある物は逐次差し込んだ

 

アカタケ(上掲)

アカネタケ
ウグイスタケ

ウスクレナイタケ

ウスズミタケ

エビタケ

カバイロタケ

キツネタケ

070705-130529-キツネタケ.JPG

クサイロアカネタケ

クリタケ

クロガネタケ(色名からかどうかは不明)
コウバイタケ

コガネタケ

コケイロタケ

サクライロタケ

サクラタケ

20200229sakuratake (1).JPG

20200229sakuratake (2).JPG

シュタケ

ソライロタケ 

ダイダイタケ(上掲)

ニッケイタケ

nkitk (5).JPG

ヒイロタケ(上掲)
フジイロタケ
ブドウタケ

ベッコウタケ

ミドリタケ

ムラサキタケ

モエギタケ
レンガタケ
ワカクサタケ

20200229wakakusatake (2).JPG

 

 

因みに、以下のキノコは除外した。

 

アイタケ:キノコシーズンの合間に生えるの意で色名では無い
カレバタケ:枯葉に生えるの意で色名では無い

キハツダケ:ルールから外れる

ベニタケ:種名では無い

オウバイタケ:「黄梅の色」の意だが「黄梅色」と言う色名は無い

カラスタケ:「烏羽色(からすばいろ)」はあるが「烏色」は無い

イタチタケ: 同様の理由

ムササビタケ: 〃
チシオタケ: 〃
ニシキタケ: 〃
ネンドタケ: 〃
ヤケイロタケ: 〃
ヤケコゲタケ: 〃
ヤニタケ: 〃
ヤミイロタケ: 〃


ボタンタケ:牡丹ではなく釦

フジタケ:由来不明

 

 

抽出してみたら結構あったなぁ。

軽く考えて探し始めた事を後悔したよ・・・・・・

でも、そうなると他のパターンのも探してみたくなると言う物。

例えば他にキノコの代表的な括りで言うと「〜ガサ」もある。

そこで「色名+ガサ」を抽出してみた所、9種類あった。

 

 

アクイロガサ
ウコンガサ
ウスムラサキガサ
オレンジガサ

シュイロガサ

ダイダイガサ

070601-015029-ダイダイガサ (26).JPG

ハダイロガサ
ヒイロガサ

20200229hiirogasa.jpg
ヒスイガサ


 

更についでに。

「タケ」「ガサ」に比べると一多くないが

キノコの名前の括りとしては他に「シメジ」もある。

スーパーなどではブナシメジが、

以前はヒラタケが「シメジ」の名で売られていたりもする。

シメジは「占地」の意で、本来は地面に群生するキノコを指すが

多くの種類のキノコ和名に使用されている。

「色名+シメジ」を抽出した所、14種類あった。

 

ウスムラサキシメジ
オウドシメジ

キシメジ

20200229kishimeji.jpg
クロシメジ
コガネシメジ→現和名:タモギタケ

サクラシメジ

20200229sakurashimeji.jpg
シロシメジ

ダイダイシメジ 

ネズミシメジ

ハイイロシメジ
ハダイロシメジ
バライロシメジ

ミドリシメジ 
ムラサキシメジ

 

尚、以下の物は除外した。

 

アイシメジ:キシメジとシモフリシメジの中間の見た目だから

クロズミシメジ:色名では無い
スミゾメシメジ: 〃

 

 

更に「イグチ」もある。

イグチは傘の裏側がスポンジ状のキノコの総称で

ハナイグチが中でも良く知られた和名だろう。

「色名+イグチ」を抽出してみた所、7種類あった。

 

アヤメイグチ
ウグイスイグチ

キイロイグチ

20200229kiiroiguchi.jpg
クリイロイグチ

クロイグチ
コゲチャイグチ

ダイダイイグチ

20200229daidaiiguchi (2).JPG

20200229daidaiiguchi (3).JPG

 

 

更についでに。

ベニタケ科で多くのキノコに使用されている名称に「ハツ」がある。

「色名+ハツ」で抽出すると23種類あった。

 

アカハツ
ウグイスハツ
ウコンハツ
ウスズミハツ
ウスチャハツ

ウスハイイロハツ
ウスフジイロハツ
ウスボタンハツ
ウスムラサキハツ
ウスモモハツ

カバイロハツ
カレバハツ
キイロハツ

キツネハツ
キチャハツ

クサイロハツ
クロハツ

シュイロハツ
シロハツ

20200229shirohatsu.jpg

ツチイロハツ

ハダイロハツ
バライロハツ

ヤマブキハツ

レモンハツ

 

 

 

以下の物は除外した。

クサハツ:臭いハツの意で色名では無い

チシオハツ:血潮は色名では無い

 

 

 

 

ダイダイタケとダイダイガサ、

ヒイロタケとヒイロガサは

名前は似てるけど形も何も全く違うキノコだから

ややこしいよなぁ。

「ダイダイ」は他に

ダイダイイグチもダイダイシメジもあるんだなぁ。

ダイダイハツがあればコンプリートだなw

 

それにしても色名を命名の基準にしたキノコは

思ったより多かった。

軽い気持ちで調べ始めたのだが

こんな大変な事になるとは思わなかった(-_-;) 

しかも、色名の種類の多い事。

命名者の苦労が偲ばれる。

 

だがサクラとかコウバイとかウスクレナイとか

ウスモモとか色合いの良く似た感じの微妙な色名も少なくない。

アカタケとヒイロタケとシュタケとアカネタケ、

ミドリタケとモエギタケとワカクサタケ、

オレンジガサとダイダイガサ、

シュイロガサとヒイロガサ等は

聴いただけでは色がどの様に違うのか想像も出来無いしなぁ。

その辺、何とかならない物かなぁ。

まぁ、どうしようも無いか・・・・・・

 

今後も新たに色名のある和名が付けられるキノコが

どんどん出て来るだろう。

これからの命名者も大変だろうなぁ。

 

ひょっとしたら今迄使われていない色名、例えば

利休鼠タケ(リキュウネズタケ)」とか

鉄納戸タケ(テツナンドタケ)」とか

一斤染カサ(イッコンゾメカサ)」とか

秘色シメジ(ヒソクシメジ)」とか

空五倍子色カサ(ウツブシイロカサ)」とか

憲房色タケ(ケンボウイロタケ)」

なんて聞いただけでは色目の判らない名前のキノコが

出て来るかも知れないよなぁ。

 

当方が命名者になれるのならば、そう言うキノコを発見してみたいな♪

 

 


にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へにほんブログ村 花ブログ きのこへ人気blogランキングへ

 

 

 

| 複数 | 00:05 | comments(0) | - | pookmark |
コメント
コメントする