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ダイダイ

ある日の事。

何時もの公園を歩いているとこんなキノコが目に入った。

20200229daidaitake (5).jpg

これは硬質菌の何かだな。

でもカワラタケでは無いなぁ。

全体に厚みが感じられず、かなり薄いみたいだから

まばらに生えた、形の悪いチャウロコタケとかかな?

 

チャウロコタケは広葉樹の枯れ木に群生する硬質菌。

東大阪時代には殆ど遭遇した事が無かったのだが

名古屋周辺では頻繁にお目に掛かる。

20200229chaurokotake (1).JPG

20200229chaurokotake (2).JPG

この様に大量に群生して居る事が多いのだが

場合によってはまばらに生える事もある。

これもそうなのかもなぁ。

 

近寄って裏側を見てびっくり!

20200229daidaitake (4).JPG

20200229daidaitake (3).JPG

何と綺麗な黄橙色!

 

因みにチャウロコタケの裏側はこんな感じ。

20200229chaurokotake (3).JPG

全く違う事が判る。

これはチャウロコタケでは無くて多分ダイダイタケだ。

 

ダイダイタケも広葉樹の枯れ木に発生する硬質菌だ。

上掲画像の様に、表から見ると良くある硬質菌に見えるが

裏側の鮮やかな橙色が特徴のキノコ。

図鑑的にはアジアを中心に発生する普通種、との事だが

当方は初めて見た。

 

普通種と言う割には掲載されている図鑑もかなり少ない。

食用は勿論、毒でも無く薬効成分も無い様なので

取り上げる価値のないキノコ、とされてしまっているのかも知れない。

その為か、webでの情報も多くない。

2020年2月時点で

"ダイダイタケ"で検索してもhitするのは100件弱(→こちら

旧学名の Hymenochaete xerantica (→こちら)、

現学名の Inonotus xeranticus でも同様だ(→こちら)。

 

「普通種」なのにこの情報量。

つまり、世界的に興味を持たれていないキノコと言えるだろう。

なのでどんなに検索しても

図鑑に掲載されている以上の情報は得られなかった。

当方も「ダイダイタケに遭遇した」以上の情報は特に無い。

 

 

さて、このダイダイタケ。

裏側の鮮やかな橙色から命名されたのは明らかだろう。

「色名+タケ」とはまた大雑把な判りやすい命名だなぁ。

で、ふと気になった。

他にも「色名+タケ」の和名のキノコはあるのかな?

 

実は以前にもそのキノコは記事にした事はある。

それは「ヒイロタケ」だ。

070529-000501-ヒイロタケ (6).JPG

ヒイロタケも一目瞭然、「緋色」のキノコだ(当該記事→こちら)。

 

他にアカタケと言うのもある。

20200229akatake (1).JPG
20200229akatake (2).JPG

アカタケは図鑑によると北方系のキノコとの事。

名古屋に生えていたこれはDNA的には別種かも知れないが

外見的にはアカタケにしか見えなかった。

 

他にどれくらいあるのだろうか、と気になったので

日本産きのこ目録2020』を元に調べてみた。

キノコの和名の一覧をシラミ潰しに見て

「色名+タケ」を抽出した結果、29種類あった(50音順)。

     ※「色名+タケ」のみを抽出(漏れはあるかも知れません)

      「オオ」等の修飾語や他の言葉が含まれている物は除外

      手持ちの画像がある物は逐次差し込んだ

 

アカタケ(上掲)

アカネタケ
ウグイスタケ

ウスクレナイタケ

ウスズミタケ

エビタケ

カバイロタケ

キツネタケ

070705-130529-キツネタケ.JPG

クサイロアカネタケ

クリタケ

クロガネタケ(色名からかどうかは不明)
コウバイタケ

コガネタケ

コケイロタケ

サクライロタケ

サクラタケ

20200229sakuratake (1).JPG

20200229sakuratake (2).JPG

シュタケ

ソライロタケ 

ダイダイタケ(上掲)

ニッケイタケ

nkitk (5).JPG

ヒイロタケ(上掲)
フジイロタケ
ブドウタケ

ベッコウタケ

ミドリタケ

ムラサキタケ

モエギタケ
レンガタケ
ワカクサタケ

20200229wakakusatake (2).JPG

 

 

因みに、以下のキノコは除外した。

 

アイタケ:キノコシーズンの合間に生えるの意で色名では無い
カレバタケ:枯葉に生えるの意で色名では無い

キハツダケ:ルールから外れる

ベニタケ:種名では無い

オウバイタケ:「黄梅の色」の意だが「黄梅色」と言う色名は無い

カラスタケ:「烏羽色(からすばいろ)」はあるが「烏色」は無い

イタチタケ: 同様の理由

ムササビタケ: 〃
チシオタケ: 〃
ニシキタケ: 〃
ネンドタケ: 〃
ヤケイロタケ: 〃
ヤケコゲタケ: 〃
ヤニタケ: 〃
ヤミイロタケ: 〃


ボタンタケ:牡丹ではなく釦

フジタケ:由来不明

 

 

抽出してみたら結構あったなぁ。

軽く考えて探し始めた事を後悔したよ・・・・・・

でも、そうなると他のパターンのも探してみたくなると言う物。

例えば他にキノコの代表的な括りで言うと「〜ガサ」もある。

そこで「色名+ガサ」を抽出してみた所、9種類あった。

 

 

アクイロガサ
ウコンガサ
ウスムラサキガサ
オレンジガサ

シュイロガサ

ダイダイガサ

070601-015029-ダイダイガサ (26).JPG

ハダイロガサ
ヒイロガサ

20200229hiirogasa.jpg
ヒスイガサ


 

更についでに。

「タケ」「ガサ」に比べると一多くないが

キノコの名前の括りとしては他に「シメジ」もある。

スーパーなどではブナシメジが、

以前はヒラタケが「シメジ」の名で売られていたりもする。

シメジは「占地」の意で、本来は地面に群生するキノコを指すが

多くの種類のキノコ和名に使用されている。

「色名+シメジ」を抽出した所、14種類あった。

 

ウスムラサキシメジ
オウドシメジ

キシメジ

20200229kishimeji.jpg
クロシメジ
コガネシメジ→現和名:タモギタケ

サクラシメジ

20200229sakurashimeji.jpg
シロシメジ

ダイダイシメジ 

ネズミシメジ

ハイイロシメジ
ハダイロシメジ
バライロシメジ

ミドリシメジ 
ムラサキシメジ

 

尚、以下の物は除外した。

 

アイシメジ:キシメジとシモフリシメジの中間の見た目だから

クロズミシメジ:色名では無い
スミゾメシメジ: 〃

 

 

更に「イグチ」もある。

イグチは傘の裏側がスポンジ状のキノコの総称で

ハナイグチが中でも良く知られた和名だろう。

「色名+イグチ」を抽出してみた所、7種類あった。

 

アヤメイグチ
ウグイスイグチ

キイロイグチ

20200229kiiroiguchi.jpg
クリイロイグチ

クロイグチ
コゲチャイグチ

ダイダイイグチ

20200229daidaiiguchi (2).JPG

20200229daidaiiguchi (3).JPG

 

 

更についでに。

ベニタケ科で多くのキノコに使用されている名称に「ハツ」がある。

「色名+ハツ」で抽出すると23種類あった。

 

アカハツ
ウグイスハツ
ウコンハツ
ウスズミハツ
ウスチャハツ

ウスハイイロハツ
ウスフジイロハツ
ウスボタンハツ
ウスムラサキハツ
ウスモモハツ

カバイロハツ
カレバハツ
キイロハツ

キツネハツ
キチャハツ

クサイロハツ
クロハツ

シュイロハツ
シロハツ

20200229shirohatsu.jpg

ツチイロハツ

ハダイロハツ
バライロハツ

ヤマブキハツ

レモンハツ

 

 

 

以下の物は除外した。

クサハツ:臭いハツの意で色名では無い

チシオハツ:血潮は色名では無い

 

 

 

 

ダイダイタケとダイダイガサ、

ヒイロタケとヒイロガサは

名前は似てるけど形も何も全く違うキノコだから

ややこしいよなぁ。

「ダイダイ」は他に

ダイダイイグチもダイダイシメジもあるんだなぁ。

ダイダイハツがあればコンプリートだなw

 

それにしても色名を命名の基準にしたキノコは

思ったより多かった。

軽い気持ちで調べ始めたのだが

こんな大変な事になるとは思わなかった(-_-;) 

しかも、色名の種類の多い事。

命名者の苦労が偲ばれる。

 

だがサクラとかコウバイとかウスクレナイとか

ウスモモとか色合いの良く似た感じの微妙な色名も少なくない。

アカタケとヒイロタケとシュタケとアカネタケ、

ミドリタケとモエギタケとワカクサタケ、

オレンジガサとダイダイガサ、

シュイロガサとヒイロガサ等は

聴いただけでは色がどの様に違うのか想像も出来無いしなぁ。

その辺、何とかならない物かなぁ。

まぁ、どうしようも無いか・・・・・・

 

今後も新たに色名のある和名が付けられるキノコが

どんどん出て来るだろう。

これからの命名者も大変だろうなぁ。

 

ひょっとしたら今迄使われていない色名、例えば

利休鼠タケ(リキュウネズタケ)」とか

鉄納戸タケ(テツナンドタケ)」とか

一斤染カサ(イッコンゾメカサ)」とか

秘色シメジ(ヒソクシメジ)」とか

空五倍子色カサ(ウツブシイロカサ)」とか

憲房色タケ(ケンボウイロタケ)」

なんて聞いただけでは色目の判らない名前のキノコが

出て来るかも知れないよなぁ。

 

当方が命名者になれるのならば、そう言うキノコを発見してみたいな♪

 

 


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| 複数 | 00:05 | comments(0) | - | pookmark |
赤団子を求めて 番外篇その4

シツコク書いているが、当方は竹の赤団子病の事を追い求めている。

それに付随し、色々な竹の病気の事も調べている。

そうして竹の事を常に気にしていると、別の物が目に入る事もある。

今回は菌類とは関係ないのだが、そんな話をば。

 

 

2019年5月の事。
日常の買い物をしてバイクで何時もの道を走行中、
ふと目にした光景にちょっとした違和感があった。
それはとある住宅の竹の生け垣(A地点とする)。

A-shikenya 190518 (1).JPG
一見、何の変哲の無い生垣なのだが妙な質感があった。


それはこの部分。

A-shikenya 190518 (2).JPG

A-shikenya 190518 (3).JPG

これはひょっとして・・・・・・
 
これは竹の花だ。
A-shikenya 190518 (4).JPG

 

一見、花には見えないのだが雄しべが垂れているのが見える。

 

これは竹の花なのだ。


竹の花は60年に一度とも100年に一度とも
言われているくらいに滅多に咲かない。
その為、「竹の花が咲くと不吉だ」との言い伝えもある。
そして、花が咲くとその竹は枯れてしまうと言う。


この生垣の竹を良く見ると稈が黒い。

A-shikenya 190518 (6).JPG
これは「黒竹(クロチク)」と言う品種の様だ。
 


こちらは別の場所の生け垣(B地点とする)。

B-ohmori 200122 (1).JPG

其処に数本の竹が。


この竹にも花が咲いていた。

B-ohmari 190425 (3).JPG

B-ohmari 190425 (2).JPG

B-ohmari 190425 (1).JPG

 

ちょっと判り難いが雄しべも見える。

B-ohmari 190425 (5).JPG

B-ohmari 190425 (6).JPG
この竹も稈が黒いので黒竹の様だ。


ひょっとして同じ庭師さんの手による生垣で
元は同じ竹から株分けされたものだったりして。
それとも、まさか黒竹に取って2019年は開花期で、
世界中で一斉に開花しているのだとか??? 

 

こちらはまた別の場所の黒竹。

C-meitoku (1).JPG

C-meitoku (2).JPG

こちらは花は咲いていない様子。
となると世界中で一斉開花、と言う事では無かった様だ。
 
検索した所、世界中で一斉にと言う訳ではなかったが
2019年はあちこちで黒竹の花が咲いていた様で
各々地域のニュース等で取り上げられていた模様。

 

・100年に1度の珍現象 小松島で竹の開花 

          2019年4月23日徳島新聞

 

・120年に一度しか咲かない…「竹の花」が開花 

 “珍現象”を専門家に聞いた 

          2019年5月18日FNNビデオPost(神戸にて)

 

・竹にも「花」が咲くこと、知っていましたか?

 開花は「数十年に1度だけ」 

          2019年3月30日佐賀県有田町の情報

 

報道されたもの以外にもblogや動画等、SNSに多くの情報があった。

 

それによると黒竹を含む淡竹(ハチク)、マダケの開花は

120年に一度の由。
あまりにもスパンが長すぎるので
竹の一生を最初から最後まで観察をする事が不可能な為、
「120年」と言うのも推測の域を出ない、との事。
何れにせよ、竹の開花を見ずに一生を終える人も多いと言える訳だ。

それを目撃出来たのは幸運かも知れない。

 

とは言え、外見的にはとても地味なので気付かない人が殆どだ。

なので買い物帰りの人も普通に通り過ぎるし

A-shikenya 190518 (10).JPG

 

学校帰りの学生さんも通り過ぎる。

A-shikenya 190518 (8).JPG

 

勿論、車は気付けないで通り過ぎる。

A-shikenya 190518 (12).JPG

今後、もう見られないかも知れない現象が

今ここにあるのですよー

折角だから見て置くべきですよー

だから何?と言われたらそれまでだが。


 
こちらはA地点の2020年1月の様子。

A-shikenya 200122 (1).JPG

A-shikenya 200122 (2).JPG

A-shikenya 200122 (3).JPG
別の種類の竹も混在している為に判り難いのだが
少なくとも黒竹から緑色の葉が出ている様には見えない。
黒竹は枯れてしまった様に見える。

 

こちらはB地点。

B-ohmori 200122 (2).JPG

B-ohmori 200122 (3).JPG
こちらは一部に緑色の葉が見える。
こちらは枯れてはいない様だ。


「竹は一度花が咲くと枯れてしまう」と言うのは間違いなのだろうか。

 

実は、竹には「一斉開花」と「部分開花」があるとの事。

「一斉開花」はその名の通り竹藪の全ての竹が
一斉に開花し一斉に枯れてしまうだが、
「部分開花」は一部の竹が開花するのだが枯れる事は無い、との事。
それで言うとA地点は一斉開花、
B地点は「部分開花」と言う事だったのだろうか。

 

A地点は枯れてしまったのだとしたら生垣の入れ替えが必要だろう。
B地点は枯れはしなかった物の
竹の花の部分は残っているので
異様な質感がそのままになってしまっている。
生垣の価値としてはかなり落ちてしまった、と言えるだろう。


「竹の花が咲くと不吉だ」との言い伝えは
そのあまりのスパンの長さの為に
竹の生活サイクルを人間が捕らえきれないと言う
不安を原因としている、と言うのが大きいと言われているが
実際この様に、その形や色艶が不変であると信じていた竹が
花が咲く事によって価値を失ってしまう、と言う
現実的側面もあるのかも知れないなぁ。

 


こちらは三重県某所のマダケの竹藪。

mie 190516 (1).JPG

mie 190516 (2).JPG

この画像では伝わり難いのだが竹藪全体が異様な雰囲気だった。

 

良く見ると、こちらは竹の花が咲いた後に全体が枯れている様子。

mie 190516 (3).JPG

mie 190516 (4).JPG

mie 190516 (5).JPG

mie 190516 (6).JPG

花の様子からすると、結構前に咲いた物の様子。

移動中に発見し、ゆっくり撮影している時間が無かったのと
竹林自体が道と水路を隔てた向こう側にあったので
近寄って撮影する事が出来無かった為に
画面では殆ど表現出来ていないのが実に残念なのだが、
一角の竹が全面的に枯れている、と言うのは
本当に異様な光景だった。
 

沢山の竹が枯れる、と言うので言うと

天狗巣病が大規模に発生した最末期・痕跡の状態、と言う場合もある。

                  ※天狗巣病に関しての記事→こちら

tengusu 190603- (1).JPG

B-ohmari 190425 (7).JPG

tengusu 190603- (2).JPG

だが、それとはまた違う雰囲気だった。

 

当方がその時に感じた言葉は

天狗巣病の痕跡は「枯れた状態」、

開花後の竹のそれは「死んだ状態」だった。

同じやんけ!と言われたら返す言葉も無いのだが

とにかく当方はそう感じてしまったのだから仕方無い。

昔、某TV番組で開花後の竹藪の事を

「死後の世界の様だ」と表現した人が居たのだが

当方も正にそう思った。

 

 

 

さて、上掲の竹の開花の画像を見て

疑問に思った方もおられるかも知れない。

花は咲いてるけど実は生ってないの? と。

実はマダケ類・ハチク類の多くは

開花しても実は生らないのだと言う。

そして枯死するのだが、生き残った一部の地下茎から発芽して

やがて竹藪は回復する、との事。

それなら何の為に何十年も掛けて開花するのだろうかなぁ。

良く判らないや。

 

中には結実せず、生き残った部分も無く完全に枯れてしまった為に

絶滅した種もあるのだとか。

本当かなぁ・・・・・・

ますますもって訳が判らない。

とにかく竹はまだ謎の多い植物なのらしい。

 

因みにマダケ類・ハチク類は滅多に結実しないと言うが、

笹類は結実する場合が多いらしい。

こちらは2013年に京都市内で撮影した物。

kyoto 130505 (3).JPG

細かい種類は判らないが、笹が開花していた。

 

そして結実している部分もあった。

kyoto 130505 (1).JPG

kyoto 130505 (2).jpg

黒いツヤのあるのが結実部だ。

こんなぼけた画像しかないのがとても残念だ。

 

この笹も部分開花の様でごく一部で結実しているだけだったが

これが一斉開花ですべて結実した場合、

その実の量は地域全体で考えるとかなりの物になるだろう。

この実は栄養価が高く、虫害も受けにくい為に

その昔は穀物として貯蔵されていた、との事。

 

そんな栄養価が高い物は当然野生動物も好んで食する。

突然大量に発生した高栄養のエサを野ネズミが食べ

養分を蓄えた親ネズミは子ネズミを大量に生み育てる。

やがて増殖したネズミはエサを求めて田畑を荒らすようになる。

その為、大飢饉となってしまう・・・・・・

風が吹けば桶屋が、的な話ではあるが

「竹の花が咲くと不吉だ」と言うのはそう言う所からも来た、

との説もあるとの事。

 

とにかくまぁ、珍しい現象が起きると

思わぬ所に影響が及ぶのだなぁ、と言うお話。

それはともかく、今後も竹の事には色々と注目して行きたい。

 

 

 

※過去記事も併せてお読み頂けましたら幸いです
 アーカイブス→
こちら

 

 


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| その他 | 23:57 | comments(0) | - | pookmark |
三河黒網足猪口 その4

2019年の7月の事。

暑くなって来ると、今年もこのキノコが顔を出した。

190713mkwkramasigc (1).JPG

それはミカワクロアミアシイグチ。

愛知県の地名を冠したキノコだ。

このキノコについては何度も記事にしている。

     ※アーカイブスはこちら

 

ミカワクロアミアシイグチには

「柄の網目が二重構造だ」と言う大きな特徴がある。

柄に網目のあるイグチの仲間は多いが

深い網目の下に更に網目が見えると言う独特な構造があるのだ。

そして、その状態には個体差がとても大きい。

当方はそれが気になっているので

ミカワクロアミアシイグチに遭遇すると

その網目具合を観察せずには居れないのだ。

 

こちらは上掲画像のミカワクロアミアシイグチの柄のアップ。

190713mkwkramasigc (2).JPG

深い網目がくっきりとしており、その中に下部の網目が伺える。

 

こちらの大きめの個体はどうか。

190716mkwkramasigc (1).JPG

 

こちらもかなり網目がくっきりとしている。

190716mkwkramasigc (2).JPG

 

こちらはどうか。

190716mkwkramasigc (3).JPG

 

深い網目がくっきりしている。

190716mkwkramasigc (4).JPG

 

こちらは別の個体。

190716mkwkramasigc (5).JPG

やや細めの柄だが網目はくっきりとしている。

 

こちらはまた別の個体。

190716mkwkramasigc (6).JPG

太めの柄にとても深い網目が見て取れる。

 

以上は7月13日と16日にH公園で遭遇した物。

全体的に柄は太く、網目は狭く深い様に思う。

 

 

以下は7月17日と20日にO緑地で遭遇した物。

190717mkwkramasigc (1).JPG

190717mkwkramasigc (5).JPG

こちらはやや細めの柄だが網目ははっきりくっきり。

 

こちらも同じく。

190717mkwkramasigc (6).JPG

190717mkwkramasigc (7).JPG

 

こちらは太短い柄だった。

190717mkwkramasigc (8).JPG

190717mkwkramasigc (9).JPG

190717mkwkramasigc (10).JPG

網目は広いが比較的深い。

 

こちらも柄は太い。

190720mkwkramasigc (1).JPG

190720mkwkramasigc (2).JPG

だが網目は広くて浅い。

 

この場所で発生するミカワクロアミアシイグチの柄の網目は

H公園の物に比べると広い様だ。

そして深い物と浅い物がある模様。

 

こちらは同じO緑地に8月に発生して居た物。

190819mkwkramasigc (3).JPG

柄は太短く、網目はとても広く浅くなっている。

 

 

以下は9月5日にO緑地にて遭遇した物。

前日の大雨を受けて幾つもまとまって発生していた。

190905mkwkramasigc (7).JPG

190905mkwkramasigc (2).JPG

190905mkwkramasigc (3).JPG

190905mkwkramasigc (4).JPG

190905mkwkramasigc (5).JPG

190905mkwkramasigc (6).JPG

どれも柄はやや太め〜細めで網目はあまり深くない様だ。

 

 

当方が今迄見て来た所、

ミカワクロアミアシイグチの発生は夏〜秋なのだが

7月と9月の2回のピークがある様に感じている。

そして、7月には柄の太いタイプが、

9月には柄のやや太め〜細いタイプが多く発生している様に感じている。

また、柄の太いタイプには網目が狭く深い系統と広く浅い系統があるが

柄の細いタイプは網目の深い浅いは分かれてはいない様だ。

 

その事を更に確認すべく探索をしていたのだが

今年の夏は雨の降り方が異常で

台風の大雨以外は極端な日照りが続いた為に

9月5日以降はミカワクロアミアシイグチには遭遇出来無かった。

残念・・・・・・

また来年、観察を続けねば。

 

因みに、柄の太い細い、網目の深い浅いが単なる個体差なのか

DNA的に別種なのかどうかは不明。

まぁ、将来的には幾つかの種類に分かれるのかもなぁ。

当方が知らないだけで

既にそういう研究がなされているのかも知れないけれど。

 

 

 

さてイグチ類はヒポミケス菌に寄生される事が多いのだが

ミカワクロアミアシイグチは耐性があるのか

寄生されている個体を見る事は少ない。

2019年はこの↓画像の物を含め、数個体にしか遭遇出来無かった。

190819mkwkramasigc (1).JPG

190819mkwkramasigc (2).JPG

その点もまた来年も観察したい所。

 

ミカワクロアミアシイグチは寄生菌を寄せ付けずに

老熟した後は溶けて消失する事が多い様だ。

190717mkwkramasigc (3).JPG

190717mkwkramasigc (4).JPG

こんな状態の物に毎年遭遇している。

 

ただ、今年はこんな場面に初遭遇。

190717mkwkramasigc (2).JPG

老成した個体を食べているダンゴムシ♀とオオセンチコガネ(多分)。

 

オオセンチコガネは通常は獣糞や動物の死骸を食料としているのだが

腐ったキノコを食べる事もある由。

獣糞・死骸・腐ったキノコの共通点となると

細菌などによって処理された有機物、と言う事になるのかな?

それにしても、ミカワクロアミアシイグチは猛毒キノコなのだが

こうやって食べる生物もいるのだなぁ。

猛毒の河豚の卵巣がぬか漬けされる事によって無毒の珍味になる様に

ミカワクロアミアシイグチの猛毒成分が

細菌によって無毒化されているのかどうかは不明。

当方は食べて確認する気は無いよw

 

 

と、それはともかく。

来年以降もミカワクロアミアシイグチは色々と観察して行く所存。

今後も是非生えて来て下さいな。

 


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| イグチ科 | 13:25 | comments(2) | - | pookmark |

こちらはオニタケ。

林内地上に発生する世界的公布種との事。

2019ontk (1).jpg

東大阪時代は良く遭遇して居たが

名古屋ではたまにしかお目に掛かれない。

土壌の関係なのだろうなぁ。

 

「鬼茸」の名は傘表面のトゲトゲを鬼の角に見立てた物の由。

名前はイカツイが、実際には結構繊細なキノコ。

2019ontk (8).JPG

2019ontk (9).JPG

図鑑では傘径7〜10cmとあるが

当方が遭遇するのは5cm〜の物が多い様だ。

 

「鬼」と言う程大きくもないし、

傘裏のヒダはとても緻密で更にイカツク無い。

2019ontk (3).JPG

組織も柔らかく、柔和な感じ。

当方がこのキノコだったら「鬼」なんて名付けられて

ちょっと気恥ずかしくなってしまうかもなぁ。

 

トゲトゲの色合い、大きさ、配置は個体差が大きい様だ。

2019ontk (2).JPG

2019ontk (4).JPG

2019ontk (7).JPG

2019ontk (10).JPG

 

上掲画像で膜質のツバがハッキリ確認出来るが

幼菌の時にはそれとは別に蜘蛛の巣状のツバ?が見て取れる。

2019ontk (5).JPG

その点だけを見るとフウセンタケ科とかと間違えてしまいそうだが

オニタケはハラタケ科なので

市販のマッシュルームに近い仲間と言える。

 

こちらは成長中に乾燥した為か傘が大きくひび割れている。

2019ontk (6).JPG
花みたいでカワイイ♪

 

オニタケは一応食キノコとなっているが

食べでが無い事と、旨味が少ないとの事で

あまり利用されていない様だ。

当方も食べる気にはならず一度も収穫した事は無い。

 

 

こちらはシロオニタケ。

こちらも林内地上に発生するが、東アジアに分布する種類との事。

2019srontk (3).JPG

2019srontk (2).JPG

2019srontk (7).JPG

こちらも傘のトゲトゲを角に見立てた命名なのだろう。

シロオニタケは高さ30cm、

傘径が20cmを超える事もある堂々たる体躯なので

「鬼」の名に相応しいキノコと言えるかも知れない。

シロオニタケについては以前に記事にした事がある(→こちら)。

 

その時にも書いたが、シロオニタケは丈夫な膜質のツバが特徴。

2019srontk (5).JPG

 

傘の伸展と共に剥がれ、ヒダを露出させて行く。

2019srontk (1).JPG

 

こちらは殆ど剥がれた状態。

2019srontk (4).JPG

 

こちらは菌輪の一部なのだろうか。

2019srontk (6).JPG

当方の観た範囲ではあまり群生する事の無い種類の様に思う。

 

こちらは何故か竹の葉が傘を貫いてしまっている。

2019srontk (8).JPG

ヤクザな感じでちょっとカッコイイ(・∀・)♪

 

こちらは発生初期の幼菌。

2019srontk (9).JPG

雪ダルマみたいでカワイイ(^-^)♪

これが数日経つと高さ30cm傘径20cmとかになるのだもんなぁ。

 

因みにシロオニタケはオニタケと名前は良く似ているが

こちらはテングタケ科なので種として近い訳では無い。

傘の突起が目立つと言う共通点があるだけだ。

オニタケは可食のキノコとの事だが

シロオニタケは毒キノコ。

猛毒キノコの少なくないテングタケ科の

見るからに禍々しい感じのこのキノコを食べた人が居るのが凄いよなぁ。

 

 

こちらはシロオニタケモドキ。

2019srontkmdk (4).JPG

2019srontkmdk (2).JPG

2019srontkmdk (1).JPG

シロオニタケと良く似ているが

外見的な違いは全体に褐色がかっている事。

「黄ばんだシロオニタケ」と言った風情。

 

他の外見的特徴としては

シロオニタケのツバが剥落しやすいのに比べて

シロオニタケモドキのツバは永続性が高い、との事。

2019srontkmdk (3).JPG

剥落しないで柄に接続されたまま、との事だが

当方の画像ではそれの確認が出来無いのは残念。

 

シロオニタケとシロオニタケモドキの一番の外見的差異は

上記したようにその色合いだが

シロオニタケも古くなるとやや褐色を帯びる様になるし

真っ白なシロオニタケも撮影時の光の加減や露出の設定などで

黄ばんだり褐色を帯びて写る事もある。

どちらも似た環境に発生するのでその点もややこしい。

 

柄の形状がシロオニタケモドキの方が少しずんぐりとしてて

シロオニタケの方がスラッとしている、というのもあるが

それも個体差もあるしね。

 

各々、実物では結構はっきりと違いが判る事が多いが

画像だけでの判別は難しい場合があるだろう。

上掲画像でも、シロオニタケと言いながら

褐色がかって見える物もあるが

きっとシロオニタケで合っている筈・・・・・・

 

因みにシロオニタケモドキは食毒不明との事。

無毒だが食不適、との説も。

まぁ、当方は食べる気になれないけど。

 

今の所、当方の行動範囲・名古屋東部では

シロオニタケの発生がとても多く

ほぼ毎年、何度も遭遇して居るが

シロオニタケモドキは数える程しか遭遇出来ていない。

webで検索してもシロオニタケの方が情報量は圧倒的に多い。

勿論それがそのまま

両種の発生量の差を表している、と言う保証は無いのだが

取り敢えずは名古屋東部は

シロオニタケに取ってとても住みやすい環境の様だ。


 

と、そんな今年(2019年)、こんなキノコに遭遇。

2019hiirontk (2).JPG

遠目で見た時はシロオニタケだと思った。

だが全体に灰色っぽい。

 

シロオニタケモドキに様に黄ばんでいない。

2019hiirontk (3).JPG

個体差と言うにはあまりにも色合いの違いが大きい。

 

周辺にあった別の個体。

既に誰かに折られた後だった。

2019hiirontk (4).JPG

2019hiirontk (5).JPG

観察の為に採った、と言うより

単に遊びで蹴り倒しただけなのだろうなぁ。

 

こちらは並んで生えてる幼菌。

2019hiirontk (6).JPG

カワイイ(・∀・)♪

 

左側の一本を採取。

2019hiirontk (7).JPG

持ち帰って標本にしようかな。

 

こちらはミニミニな幼菌。

2019hiirontk (8).JPG

これは成熟しても大きくはならないのだろうなぁ。

 

灰色を帯びたシロオニタケ、となると

「ハイイロオニタケ」とでも言うべきか、と思って調べてみたら、

実際に「ハイイロオニタケ」と言う和名のキノコがあったので

多分それで良いのだろう。


この周辺は今迄シロオニタケは何度も生えて来ていた場所。

だが、今年はシロオニタケは生えて来ず

その代わりなのかハイイロオニタケに初遭遇。

今年の名古屋は雨が異常に少なかったのだが

それがシロオニタケに取っては具合が悪く

ハイイロオニタケに取っては具合が良かったのかなぁ。

来年以降どうなのか、是非とも観察したい物。

 

ハイイロオニタケは掲載されている図鑑も殆ど無く

web上の情報も少ない。

当然食毒不明。

当方も食べる気にはなれない。

 

それにしても「こんな外見ならこんな名前かなぁ」と想像した名前が

実際にそのキノコの和名として存在しているとなると

まるで自分が命名したみたいな気になって何となく嬉しい。

命名者からしたら「何勝手な事言うとんねん!」なのだろうけど。

 

 

しかし「鬼茸」があって「白鬼茸」があって、

更に「灰色鬼茸」があるのだから

折角なら「赤鬼茸」「青鬼茸」も欲しい所。

 

例えばこんな感じで「アカオニタケ」、

2019fake-ontk (1).jpg

 

「アオオニタケ」があるかもw

2019fake-ontk (2).jpg

これは当方が画像をいじって色を変えた物です。実際にこう言うキノコがある訳ではありません(多分)

 

この広い地球の事。

世界には当方の想像の及ばないキノコが沢山あるのだ。

だから世界の何処かには実際に

こんな「アカオニタケ」「アオオニタケ」があるかも知れないよなぁ。

「そんなん絶対ある訳無いやん(プ」と否定出来無い筈だよ。

「無い事の証明」は不可能だしね。

 

世界の何処かのまだ見ぬキノコにこんなのがあれば面白いのになぁ。

 

 

 


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ハナビラ色々

こちらはハナビラタケ。

hnbrtk2019 (3).JPG

hnbrtk2019 (2).JPG

 

岐阜県旧荘川村の某所、モミの木の根元に
大きな塊がまるで其処に置かれた様に生えていた。

hnbrtk2019 (4).JPG
ハナビラタケは食キノコ。
近年では栽培品も売られている。
 
ハナビラタケの名はその見た目から。
この個体は淡褐色だが、もっと色の薄いタイプだと
白い花びらが一塊になった様だ。

hnbrtk2019 (8).JPG

hnbrtk2019 (5).JPG

 

因みに栽培品はかなり白いので

「ハナビラタケ」の商品名により似合う様に

色の白い系統を選抜しているのだと思われる。

                   Mマートさんのサイトより引用

 

真っ二つに切るとこんな感じ。

hnbrtk2019 (7).JPG

hnbrtk2019 (10).JPG

幹状の部分を中心にハナビラが広がっているのが判る。

断面に年輪の様な縞模様が見えているが、これが本当に年輪の様に

成長速度の違いを表しているのかどうかは不明。

 

因みにこの時はホイル焼きで食べた。

hnbrtk2019 (6).JPG

(゚д゚)ウマー

 

こちらは老菌。

hnbrtk2019 (11).JPG

hnbrtk2019 (12).JPG
採り頃を過ぎるとこんな感じなのだなぁ。

また来年、遭遇出来たら良いなぁ。

  
 
こちらはハナビラニカワタケ。

hnbrnkwtk2019 (4).JPG

hnbrnkwtk2019 (1).JPG

hnbrnkwtk2019 (3).JPG

色の個体差はかなりあるが、赤みがかった淡い色が多い。

 

こちらはやや古い個体。

hnbrnkwtk2019 (2).JPG

若干萎れかけている。

 

こちらは更に古い個体。

hnbrnkwtk2019 (5).JPG

一部、溶け始めている。

 

こちらは更に古い個体。

hnbrnkwtk2019 (8).JPG

hnbrnkwtk2019 (9).JPG

殆ど溶けている。

 

その10日後。

hnbrnkwtk2019 (12).JPG

どんどん溶けている。

 

更に17日後。

hnbrnkwtk2019 (11).JPG

最末期。

経過観察していたからこれがハナビラニカワタケな事は判るが

これだけにいきなり遭遇したら何が何だか判らないよなぁ。

 

こちらは古くなった上に

乾燥して萎びている状態だと思われる。

hnbrnkwtk2019 (6).JPG

hnbrnkwtk2019 (7).JPG

 

こちらは古くなって萎びかけなのか、

生え始めだけど乾燥してしまったのかは不明。

hnbrnkwtk2019 (10).JPG

 

こちらは発生初期。

hnbrnkwtk2019 (13).JPG

別の種類のキノコ(例えばモモイロダクリオキン→こちらにも見えてしまうが

近くに別のハナビラニカワタケがあったので

これが発生初期の状態と考えて良いだろう。


ハナビラタケと名前もパッと見も似ているが、実は全く別の種類。

ハナビラタケは分類学的に言うと

 菌界
  └担子菌門
    └ハラタケ鋼(真正担子菌鋼)
      └タマチョレイタケ目
        └ハナビラタケ科
          └ハナビラタケ属
            └ハナビラタケ

 

ハナビラニカワタケは
 菌界
  └担子菌門
    └シロキクラゲ鋼(異型担子菌綱)
      └シロキクラゲ目
        └シロキクラゲ科
          └シロキクラゲ属
            └ハナビラニカワタケ

 

と、「鋼」から違っている。
「鋼」が違うと言う事は「ヒト」を基準に考えた場合、
脊椎がある事が共通しているだけで
「ヒト」と「魚」「カエル」「キリン」位の遠さと言える。

他人の空似、と言った所だろう。

 

因みに、「鋼」の名前にもなっているシロキクラゲはこちら。

hnbrtk2019 (1).JPG

ぱっと見はハナビラニカワタケに確かに似ている。

白いハナビラタケの方が似ているとも言えるが

実物で比較するとシロキクラゲの方は透明感がある点が違う。

 

ハナビラタケに比べるとハナビラ部分に厚みがあるのが

外見的な大きな違いだ。

ただ、ハナビラタケは淡褐色〜灰白色だが
ハナビラニカワタケは赤みがかった色合いで、

個体によってはそれこそ花の様に綺麗なので
どちらかと言えばハナビラニカワタケの方が

花びらぽいと言えてしまいかねないのがややこしい所だが。

 

因みにハナビラニカワタケは食べられる。
一度だけ食べた事があるが、柔らかいキクラゲの様だった記憶がある。
図鑑には「良い出汁が出る」とあったが
当方はその時は特にそう感じなかった。
ひょっとしたら雨に当たって

風味が抜けてしまっていた個体だったのかもなぁ。

 


こちらはクロハナビラニカワタケ。

krhnbrnkwtk2019 (3).JPG

krhnbrnkwtk2019 (4).JPG

krhnbrnkwtk2019 (5).JPG

分類学的に言うと

 菌界

  └担子菌門
    └シロキクラゲ鋼
      └シロキクラゲ目
        └シロキクラゲ科
          └シロキクラゲ属
            └クロハナビラニカワタケ

 

ハナビラニカワタケと「属」まで一緒なので
「ヒト」を基準に考えた場合、
ネアンデルタール人や北京原人くらいの違い、
獣で言えばライオンとジャガー、虎ぐらいの違いだ。
かなり近いと言える。

 

だが、実際に見てみると
クロハナビラニカワタケはハナビラニカワタケに比べると
シロキクラゲの仲間と言う程には厚みを感じない。
薄さの点ではハナビラタケに近いと言える。
だが、分類学で言うと「ヒト」と「魚」くらいに遠いのだ。
ホント、キノコは難しいなぁ。

 

尚、ハナビラニカワタケとクロハナビラニカワタケは

実は同一の種類なのだと主張する研究もある、との事。

ますますもって、良く判らないw

 

クロハナビラニカワタケの裏側はこんな感じ。

krhnbrnkwtk2019 (6).JPG

krhnbrnkwtk2019 (7).JPG

断面は撮っていないので厳密には比べられないのだが
ハナビラタケの様に「幹」に当たる部分は無く
一点の根元からワサワサ分岐している様だ。
その点では確かにシロキクラゲと共通している。

 

こちらはやや古いクロハナビラニカワタケ。

krhnbrnkwtk2019 (1).JPG

全体に萎び始めている。

 

こちらはかなり古い個体。

krhnbrnkwtk2019 (2).JPG

殆ど溶けてしまっている。

近くに別のクロハナビラニカワタケがあったので

それの末期的な個体だと判断したのだが

勿論そうだと断言出来る訳では無い。

 

因みにクロハナビラニカワタケは食毒不明との事。
近縁には食べられる種類が多いので
クロハナビラニカワタケも可食の可能性が高い。
実際、クロハナビラニカワタケの可食と書いているサイトもあったが
少なくともweb上では試食例を見付けられなかった。

 


こちらはクロハナビラタケ。

krhnbrtk2019.JPG
名前は上記の種類と似ているが外見はかなり違っている。
上記の3種はカリフラワー状にワサワサしているのだが
こちらは皿状の物が群生している、と言った感じ。
暗い場所に発生していて、黒い小さなキノコだった為に
当方の技術では上手く撮影出来無かったのが残念だった。

 

因みに分類学的には

 菌界

  └子嚢菌門
    └ズキンタケ鋼
      └ビョウタケ目
        └ビョウタケ科
          └クロムラサキハナビラタケ属

           (クロハナビラタケ属)

            └クロハナビラタケ

 

何と「門」から違っている。

「門」が違うと言えば「動物(生物)」と言う点で共通しているだけの
「ヒト」と「ウニ」「ミミズ」「カブトムシ」くらい程遠い。
それなのに、こんな似た名前と言うのもどうなのかなぁ。


因みに、クロハナビラタケの上位の括りはビョウタケ目。

その名の基準となっているビョウタケはこちら。

bytk2019.JPG

正に、画鋲を刺したような外見だ。

 

大枠の形で言えば確かにクロハナビラタケは

ハナビラタケやクロハナビラニカワタケに比べると

ビョウタケの仲間の方だ、と言うのはお判り頂けるだろうか。


さて、このクロハナビラタケは毒キノコとの事。
中国名では「毒木耳」、つまり「ドクキクラゲ」と言う由。
その名の通り、キクラゲと間違えて食べてしまった為に

中毒してしまった人が居たのだろう。

因みにキクラゲはこちら。

kkrg2019.JPG
だがクロハナビラタケはキクラゲと比べると一つ一つはとても小さい為
採取も調理する手間も結構な物だと思うのだがなぁ。
その点で違和感を感じなかったのだろうかなぁ。

 

因みにキクラゲは分類学的に言うと

 菌界
  └担子菌門
   └シロキクラゲ綱
     └キクラゲ目
       └キクラゲ科
         └キクラゲ属
           └キクラゲ

 

と、「門」から違うので全く遠い関係と言える。

他人の空似どころでは無いし、そもそもそんなに似ているとも思えない。

 

でもまぁ、クロハナビラタケの事を予め知らなかったら
「これは小さなキクラゲだ!」と思い込んでしまうかもなぁ。
そう思い込まないとこれを食べようとは中々思わないよなぁ。
と言うのは当方の想像でしか無いのだけれど。

 

それはともかく、そうやって食べた人が居たからこそ
クロハナビラタケが毒キノコである事が判った訳で。
だから当方はクロハナビラタケを

うっかり食べずに済んでいる訳で(かな?)。


クロハナビラタケが毒キノコだと言う事を
身をもって証明してくれた人、どうも有難う!

 

 

 

所で「毒キノコ」と言えば
この度菌友・畏友で日本唯一のキノコライター・堀博美氏が
『毒キノコに生まれてきたあたしのこと。』と言う本を上梓した。

タイトルの通り、全編が毒キノコについての本。

44種の毒キノコについてデータと事例を踏まえたエッセイ集。
ヒグチユウコ氏のカバーがまた素晴らしい。
恐縮する事に、資料を提供した縁で当方の名前も出して頂いているし
データの一つとして当方のこのキノコblogも一部引用して頂いている。

 

とにかく全編毒キノコの事が詳細に、
そしてとても読みやすく纏められているので
これを読めばあなたも毒キノコのエキスパートに???

 

一家に一冊、是非(・∀・)つドゾー(amazonのサイト→こちら

 

また、発売記念イベントも開催される由。

そちらも是非(・∀・)つドゾー(Loft PlusOne Westのサイト→こちら

 

 

※本文中の分類学的位置付け部分は2019年10月現在の物です。

 今後、表記や内容が変わる可能性もあります。

 


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