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2018年名古屋アミガサタケ事情

3月下旬、全国的に大雨が続いた。

数日にわたった雨が上がった翌日、大きな期待をして何時ものシロへ。

するとあった!

今年もアミガサタケは生えて来てくれていた。

 

こちらはシロA。

2018amgstk (8).JPG

2018amgstk (2).JPG

このシロは最近発生が減っているのだが

それでもポツポツと生えていた。

 

 

こちらはシロD

2018amgstk (3).JPG

此処も去年、久し振りに1本だけ残骸があっただけだったが

今年は画像の物+1本と、3本の残骸に遭遇。

これは収穫はせず。

来年はもっと生えて来てほしいなぁ。

 

 

こちらはシロE。

2018amgstk (25).JPG

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この場所は安定的に発生してくれているので有り難い。

 

そこそこ大きな個体もあるし

2018amgstk (7).JPG

 

ヨトウムシに喰われて倒れてるのもあるし

2018amgstk (6).JPG

 

シャープな形のもある。

2018amgstk (5).JPG

2018amgstk (4).JPG

この一角だけで色々な外見のアミガサタケが発生している。

 

で、此処は公園でもあるので散策中の人や

2018amgstk (28).JPG

 

友達と遊んでいる子供達や

2018amgstk (27).JPG

 

ジョギングの人もアミガサタケの傍らを通り過ぎる。

2018amgstk (26).JPG

誰もそのすぐそばに

こんな高級な食キノコが生えているなんて知らないんだよなー

ちょっと得意な気分になってしまう♪

まぁ、その人達から見たら当方は花の盛りの桜も見ずに

地面に這いつくばっている変なオジサンにしか見えていないのだけど。

 

 

こちらはシロF。

2018amgstk (18).JPG

この場所も年々発生量が減っている。

今回はこの一本のみの遭遇。

 

 

こちらはシロH。

2018amgstk (10).JPG

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このシロは長らく発生を見なかったのだが去年から復活している。

だが去年は小さな個体だけだったのだが

今年は大きな個体が生えていた。

 

2018amgstk (12).JPG

コイツは収穫機を逃してしまった物。

うーん、残念。

 

今年発生していた物の中では比較的小さめの物。

2018amgstk (11).JPG

 

実はこのシロは都市部のど真ん中の、とある植え込み。

普通だったらアミガサタケが生えるとは思えない場所だ。

なのに、アミガサタケの発生地となっている理由の一つに

桜とイチョウが生えている、と言う環境の他に

この画像で見える様に植栽の保全の為の

散水ホースが設置されている、と言うのがある。

自動か手動かは判らないが

この一角にふんだんに水が撒かれているのだろう。

 

アミガサタケが発生するにはいろいろな条件が必要だが

特に名古屋においては「土壌水分量」がかなり重要な様だ。

元々愛知県は土壌が花崗岩質で水捌けが良い、との事。

人間が生活するにはちょうど良いのだがキノコには向かない。

 

当方が今迄見て来た範囲で感じたので言うと

アミガサタケはキノコの中でも

比較的多量の土壌水分を要求している様に思う。

水捌けの良い名古屋において、それは特に顕著な様だ。

この場所は散水ホースがある為に、他に比べると土壌水分量が高く

その為アミガサタケの発生を見る事が出来るのだろう。

当方が感じていたアミガサタケの発生条件の一つを

証明出来た?記念すべき場所と言えるかもなぁ。

 

 

今回画像に登場しなかった場所。

シロBは長らく発生量が多かったのだがここ数年はさっぱり。

去年は数本だったが一昨年はゼロだったのでびっくり。

この場所における此処数年での大きな変化と言うと

そばにあった焼却炉が撤去されてしまった点がある。

その焼却炉で落ち葉を焼いて、その灰を撒いていたのだが

近年は小型焼却炉が何かと問題視されている為に

撤去されてしまったのだろう。

そして、灰が撒かれなくなった為にアミガサタケが

発生出来る環境では無くなってしまったのだと思われる。

うーむ、残念だなぁ。

こっそり勝手に灰を撒きに来ようかなぁ ←

 

 

シロCも数年前から発生が見られなくなってしまった場所。

周囲の木が何本か伐られてしまった為に

土壌水分量が低下してしまったのだろうなぁ。

残念。

 

 

シロGも、今回は発生を確認できず。

今後も期待出来そうも無い。

 

 

そんなこんなで、この日一日で20本ほどの収穫。

滑り出しとしてはまぁまぁかな。

 

5本ほど見繕って例年通りネグラマーロへ献上w

2018amgstk (29).jpg

今年もお裾分けが出来て良かった♪

皆様も名古屋へお越しの際はネグラマーロへ是非!

イケメンシェフの渾身の北イタリア料理をご堪能下さい♪

                   食べログのページ→こちら

 

 

今回収穫した物を外見で分類。

アミガサ部分の形状と柄の質感などで分けるとこんな感じか。

2018amgstk (13).JPG

BとDは同じかも知れないから少なくとも4種類に分けられると思う。

詳細に見ればもっとあるのかも知れないけど。

名古屋東部と言う狭い範囲でも色々生えているもんだなぁ。

 

種類は色々あるのだろうけど、結局こうして

2018amgstk (14).JPG

 

こうして

2018amgstk (15).JPG

細かく切ってしまうんだよなー

 

で、ベーコンと炒めて生クリームを加えて

2018amgstk (16).JPG

 

こうしてパスタにして食べるのが春の時期の大きな楽しみ。

2018amgstk (17).JPG

乾燥アミガサタケとはまた一味違った味わいで(゚д゚)ウマー

 

 

と、幸先良いスタートだったのだが

その後雨は全く降らなくなってしまった。

それどころか、夏日が続いたりして4月の気候では無かった。

アミガサタケからしたら

とてもじゃないが生えていられる状況では無かったのだろう。

それ以降、収穫する事が出来無かった。

 

キノコは天気次第だからなぁ。

残念だが、まぁそれも仕方無い。

来年に期待するしか無い。

 

今年も新たなシロの発見はならなかった。

またチャレンジしなければ。

 

来年も、こうしてアミガサタケのblogが書ければ良いなぁ・・・・・・

 

 

 

 

所で、友人のヨコイエミ氏のコミックス「カフェでカフィを」が

発売されている。

1巻目は昨年9月に発売されており

あちこちの書評で取り上げられ人気を博し

それを受けて2巻の発売となった。

この2巻には当方が少し関わらせて貰っている。

冒頭の「キノコ伯父さん」は実際に当方のキノコ探索の様子を

取材して頂いて、それをほぼそのまま作画して使って頂いている。

セリフも当時の会話がそのまま使われていたりしている。

作中に登場するキノコも実際に取材時に遭遇した物だ。

話としては、姪と二人で「ティラミステングタケ」を探して

そして・・・・・・と言う内容になっている。

この手の本にティラミステングタケの名が載るのは

おそらく空前絶後だろう♪

 

その他にも、幾つかの話で出てくる公団住宅は

当方の現住居だったりしている。

 

お読み頂けましたら嬉しく思います。

皆様是非!    amazonのページ→こちら

 


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| 子嚢菌類 | 00:01 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
仙人杖

何度も書いているのでしつこくてアレだが、
当方は「マダケの赤団子病」を追い求めている。
その為、竹が生えている場所があると
取り敢えず近付き、藪の中に入り観察している。
そうしていると時々妙な物に遭遇する事がある。

これもその一つ。

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真っ黒になった竹だ。

 

多くの物はまるで漆を塗ったような艶。

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そして、多くの場合はこの様に倒れている。

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黒い竹と言うと、その名の通り「黒竹」と言う種類の竹もある。

oniwaaichi.blogspot.jpg

ガーデニング花図鑑さんのサイトより引用)

sodatekata net.JPG

お庭ショップ・myガーデンさんのサイトより引用)

shorti jp21971.jpg

ホルティ 生活を彩ろう。花、植物、ガーデニング情報をお届けさんのサイトより引用 )


黒竹は淡竹(ハチク)の一品種で
最初は普通の竹なのだが、成長し数年経つと
メラニン色素によって表面が黒くなるのだ。
その色を生かし、工芸品や竹垣等に利用される事が多い。
また観賞用として庭園等に植栽される事もある。

 


だがこれは、それとは全くの別物。
Glomerella hsienjenchang (グロメレラ・シエンジェンチャン)
と言う菌によって枯死した竹なのだ。
病名で言うと「マダケ類黒色立枯病」。
別名「仙人杖(センニンジョウ)」。
真っ黒になった竹の不思議さを、

仙人が持っている杖に見立てた命名の由。
実は種名の「hsienjenchang」は
「仙人杖」の中国読みをそのまま学名に充てた物なのだ。


罹患の初期の状態の物はまだ見た事が無いのだが
最初はこの様に黒い点々から始まる様だ。

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この黒点が子嚢と呼ばれる部分。
内部で胞子が作られ、飛散される由。

その黒点から色素が滲み、段々広がって行き

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最終的に竹全体を黒く染めてしまう。

sen-nin-jou (14).JPG

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その為、真っ黒の部分も良く見ると黒点のブツブツが見える。

 

真っ黒で艶があるので硬そうに見えるが実はかなり脆い。
仙人杖の多くが倒れた状態で見つかるのはその為だ。
そして節の部分でパキンと折れている事も多い。

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恐らく竹がまだ筍の内に罹患し

竹としての充分な成長を遂げられない内に
菌が全体に回ってしまう為に
竹の組織が柔らかいままで枯死してしまうのだろう。
その為に脆く折れやすいのだろう。

だが、維管束の組織はそのままなのか
枯死した後でもこの様に残存している。

sen-nin-jou (28).JPG

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(この↑画像の物を開いたのがこちら↓)

sen-nin-jou (30).JPG

 

仙人杖になった竹を観察すると根元は真っ黒でも、

先端は黒点が散らばっている状態だったり
または黒点が無い状態で枯れている事がある。

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その事から推察すると黒色立枯病菌は土壌に潜伏しており
根から維管束を通って先端に向かって感染が拡大される、
と考えられるのではないだろうか。
その為に維管束は生かされている、のでは無いだろうか。

 

そして、維管束以外の部分(基本組織、もしくは
薄壁細胞と呼ばれる部分)は菌によって消化されてしまうのか、
もしくは菌の成長には不必要なので

細胞の成長が阻害されてしまう為に
仙人杖は脆く折れやすいのではないだろうか。

 

さらに推察すると、筍の状態の時に罹患する、と言う事は
まだ皮に包まれた状態なので罹患初期の状態には

遭遇出来無いのかも知れない。

やがて立枯病として成熟した後に皮が落脱して黒い竹となって出現し

胞子を飛散させるのだろうなぁ。

 

そして皮が落脱し、罹患した稈が露出すると

急速に乾燥するのでこの様にシワシワになるのだろう。

sen-nin-jou (15).JPG

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上掲画像の殆どがシワシワ状態な理由はそれなのだろう。

そして、維管束以外の組織が貧弱な為に折れやすいのだろうなぁ。

倒れている、と言う事は胞子を飛散させる役目を終えた、

と言う訳なのだろうなぁ。


こちらは立枯病になってはいるがカビに重複罹患してしまった為か
黒くなり切れずに枯れてしまった状態の物の様だ。

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こんな風になる事もあるのだなぁ。
で、これには皮が一部残っている。
黒色立枯病として未成熟な状態で枯死してしまったので
この様に皮が残されてしまったのでは無いだろうか。

まぁ、誰かが若竹を伐って捨てた所にカビが生えただけかも知れないけど。

 


さてこの様に、仙人杖はとても脆く折れやすいのだが
モノの本によると時として硬くなり
実際に杖として使える様な物になる事がある、との事。
まぁ、中にはそう言う事もあるのかもなぁ、と
あまり深く考えずに思っていたのだが
「マダケ類黒色立枯病」の発症と進行状況が
上で当方が推察した通りだとすると
仙人杖が本当に杖として使える様な物になるとは
ちょっと考えられない。
実際に、当方が遭遇するのは本当に脆いヤツばかりだもんなぁ。
その話は本当なのかなぁ。
中国の事だし、また「白髪三千丈」的な与太話なのかもなぁ。

 

と思っていたら、こんな状態の物に遭遇した。

sen-nin-jou (19).JPG

パッと見は普通に黒色立枯病なのだが
触ってみると普通の竹の様に硬い。
これは一体……

 

どうやらこれは竹として充分に成長した後に
途中から人為的に伐採された為に衰弱し
その結果、黒色立枯病菌に罹患した物の様だ。

伐られて暫くは生きていたので維管束を通じて

黒色立枯病菌が感染して行ったのだが

やがてその竹が枯死してしまったのだろう。

途中の節から上は菌が蔓延しなかった様だ。

その為、先端は普通に枯死した稈の色になっている。

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先の話の「実際に杖として使える黒色立枯病」が本当にあるとしたら
この様な成り立ちで発現した物なのでは無いのかなぁ。

それ以外ちょっと考え難いよなぁ。

 

まぁ、この一例だけで決めつけてはいけないね。

この世に数え切れない数の竹が生えていて
それこそ天文学的な数の菌がひしめいているのだ。
頑丈な仙人杖を生成する菌がいないとは言い切れない。
世界の何処かにひっそりと存在しているのかも知れないのだ。

何時か、そう言う仙人杖に遭遇したいなぁ。
取り敢えず、竹が生えている場所を見付けたら
近付いて探してみるよ。
まぁ、第一目的は仙人杖では無いのだけれどw

 


さて、この仙人杖。
マダケの竹藪に入ると、当方は実は結構な確率で遭遇する。
一度に遭遇する量は多くは無いのだが
発現頻度そのものはそれ程低くは無い様だ。
だが、web上の情報はとても少ない。

【因みに「仙人杖」だけで検索すると「仙人が持っているみたいな本物の杖」の
 画像がザラザラ出て来て「マダケ類黒色立枯病」の画像は出て来ない】

 

恐らく、ただの枯れた竹と思われていて
注目する人は殆どいないのだろう。

国内のサイトで画像を載せているのは
2018年3月30日現在、群馬県立自然史博物館の収蔵情報

滝わたるさんの里山歳時記サイトの2件だけの様だ。

となると当blogが3件目になると思われる。
これはちょっと自慢したくなるなあw

 

まぁ、仙人杖の事を検索しようとする人が
日本中でどれ位居るのかは判らないけれど。

 


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| 植物寄生菌 | 00:05 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
僥倖

2月のある日、某所で枯葉を掻き分けていた。
と言って庭掃除等をしていた訳では無く
実はトリュフを探していたのだ。

 

トリュフは世界三大珍味の一つ。
特にヨーロッパでは人気のキノコで
日本でのマツタケ以上に換金性が高く
大きな塊が数百万、数千万円で取引された、
とのニュースが話題になる事も少なくない。

 

日本ではヨーロッパからの輸入品が流通しており
日本には産しない、と長らく考えられていたが
近年あちこちから採取報告がされている。
人によってはかなりの量を採取しており
SNSにはその画像が溢れている。


ヨーロッパ産種との関係は研究途上、との事だが
香りの点で遜色無い物も産している由。

どうやら日本のあちこちで発生している様なのだが
何せ地下で発生している種類なので見付けるのが難しい。


だが目に付いていないだけで
実は、そこら中にざらざら発生している可能性だって無いとは言えない。
名古屋にだって発生しているかもしれないのだ。
発生環境についてはSNS上で色々ヒントが出されている。
なのでそれを参考にして某所の落ち葉を掻き分けていた次第。

 

で、何か出ないかなぁ、と探していた所、
こんな物が顔を出した。

kgtk2016 (1).JPG

こ、これは!?

だが、どうもトリュフでは無い様だ。


でも、地下生菌の何かだったらちょっと嬉しいなぁ。

手に取って良く見てみる。

と、これはカゴタケでは無いか!

kgtk2016 (2).JPG

kgtk2016 (3).JPG

kgtk2016 (4).JPG
トリュフや地下生菌では無かったが
これはこれで珍しい種類なので遭遇出来て嬉しいw


だが、どうやらこれは伸長し切らず未成熟の様だ。

しかも、その状態で朽ちかけている様子。
分厚い枯葉の絨毯の下では、そうなるのも仕方無いかな。


カゴタケについてはかなり以前に記事にした事がある(→こちら)。

その時は7月23日に遭遇していた。
前回記事のカゴタケは直径4cm程の小さな個体だった。

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手の平で転がせる、可愛いサイズだった♪


実はその後にもカゴタケに遭遇した事がある。
それがこちら。

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これは直径12cm程の大きな個体だった。

林の中に転がっていた様子はギャグか何かにしか見えなかった。

カゴタケの存在を知っている当方ですら奇妙な光景なのだから

カゴタケの事を知らない人が見たら

これがキノコだと思う訳は無いと思うなぁ。

何かのゴミが捨てられてる様にしか見えないよ。

 

この個体も遭遇したのは8月3日と真夏だった。
図鑑を見ても発生は「夏〜秋」や「梅雨〜晩秋」とある。
それが、こんな2月にも発生するのだなぁ。

 

所で当方はこんな新聞の切り抜きを持っている。

kgtk-kiji.JPG

中日新聞2001年2月6日
【季節外れの”珍客”カゴタケ】

西尾市家武町の「いきものふれあいの里」雑木林に、
普通は梅雨時から晩秋にかけて出るキノコで
県内では極めて珍しい「カゴタケ」が顔を出し、
地元の研究グループ「西尾きのこ会」主宰の
中将長昭さんが写真に収めた。
   (中略)
この時期の発見は珍しく、
「昨夏は猛暑で菌類には厳しい気候だった。
夏に出るべきものが、寒波のゆるんだ先月末に
勘違いして顔を出したのでは…」と推測している。

 

記事中でも冬の発生は珍しいとある。

だからこの様に新聞記事にもなった訳だしなぁ。


だが、ひょっとしたら温暖な地域では
周年発生しているのかも知れない。

元々が発生の多く無い種類の事。
世間の認知度も低い。
なので発生して居ても見過ごされているのかもなぁ。

そもそもがとてもキノコに見えない形だしなぁ。

 

今回の場合、枯葉の下で発生していたので
余計に気付かなかったしなぁ。
こんな風に、誰にも気付かれず
それこそ陽の目を見ずに
朽ち果ててしまうキノコも多々あるのだろうなぁ。

 

ただ、カゴタケは普通のキノコと違って胞子の散布には
風の力を使わない。
果実の腐敗臭でハエ等を呼び寄せ
胞子の詰まった粘液を舐め取らせる事で
胞子を遠くに運んでもらっているのだ。
だから、こんな風に枯葉の下で押しつぶされる様に発生しても
ニオイに惹かれて昆虫がやって来ていて
それなりに胞子は散布されているのかも知れないよなぁ。

 

まぁ、たった2例だけで

「カゴタケは周年発生する」と言うのは

乱暴な話ではあるけれどね。

 


と、それはともかく。
カゴタケに遭遇出来たのは僥倖だったが
本命はあくまでもトリュフなのだ。
今の所、当方はまだ見付けられていない。

トリュフ探しはまだまだ今後も続ける予定。
何時か採取報告をこのblogでしたいものだ。

 

とは言え、こんな風な意外な遭遇も楽しい物。
今後、どんなキノコと出逢えるのか、

それも林の中で枯葉を掻き分ける楽しみの一つだ♪

 

 


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| 腹菌類 | 00:10 | comments(10) | trackbacks(0) | pookmark |
毒あり 毒無し その3

2017年夏、名古屋東部ではまたシロテングタケが発生していた。

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殻を破ってすくすく成長中、て感じ。

 

こちらは育ち過ぎ。

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こんな老菌の段階でも外皮幕の残骸が残るのだなぁ。

 

シロテングタケに関しては既に何回か記事にしている。

   ※シロテングタケまとめ→こちら

 

其処でも書いているが、北東北の一部では
このシロテングタケを「シラフタケ」と呼んで食用としている。
マツタケと似た香りがするので塩蔵し
正月の吸い物用として重宝しているのだと言う。

 

だが図鑑上ではシロテングタケは致死性の猛毒キノコとされている。

恐らく「シラフタケ」とシロテングタケは
外見的には区別出来無いのだが、DNA的には別種なのだろう。
シロテングタケの類似種にドクシロテングタケと言うのもあるし
その他にも未知種があるのだろう。
「シラフタケ」がその一つである可能は高い。

ただ、「シラフタケ」に関しての研究は進んでいない様だ。

まぁ、当方が知らないだけで既に研究し尽されているのかも知れないけれど。

 

さて、名古屋に発生しているこのシロテングタケ。
猛毒キノコなのか、無毒の食用キノコなのかは不明。
誰も試食していないのだから判らない。
当方も試食する予定は今の所無い。

だが当方は以前、シロテングタケを水煮の瓶詰にした。
匂いが本当にマツタケのそれに似ているのかを検証する為だ。

 

 

でも、考えたらそれだけでは不十分だよなぁ。
北東北では塩蔵しているのだ。
それを再現してこそ「シラフタケ」の扱いに言及出来るのでは無いだろうか。

と言う訳で、早速シロテングタケを採取して水煮→塩蔵してみた。
それがこれ。

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ニオイを嗅ぐと、所謂「きのこ臭」とは違う独特の香り。

 

そして、更に「シラフタケの検証」に必要な物がある。
それはマツタケだ。
マツタケの塩蔵品と匂いを比較して初めて

北東北の人達がこれをマツタケの代用品にしている理由が

実感・実証出来ると言う物。

 

国産のシロテングタケと比較させる為には
国産のマツタケを使用するべきだろう。
だが、マツタケは周知の通り、とても高価だ。
国産の物だと1本数万円するのもザラだ。
輸入物の普及品と言えど大概数千円する。
それを塩蔵する実験の為だけに購入するのは
低所得者の当方あまりにもハードルが高い。

でもこのままでは中途半端だしなぁ。
どうした物か……

 

と思っていたら近所のスーパーでこんな物を見付けた。

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安い!あまりにも安い!w

しかも元から安いのに更に半額だしw


これだけ安いと香りが本物かどうか判らないなぁ。
匂わないクズの物、もしくは元々匂わないマツタケ類似品に
合成のマツタケ香料を振り掛けた物かも知れないのだ。
でもまぁ、それでも良しとしよう。
これを逃したら当方がマツタケを買うチャンスは
もう2度と無いかも知れないだろうからなぁ。

 

なので早速購入。

帰宅し、包みを開ける。

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うん、一応マツタケの香りはする。
人工の香りかも知れないが、当方には天然物との違いは良く判らない。
これで充分だ。

 

早速水煮を。

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その作業中、室内に漂う香りで言うと
シロテングタケもマツタケも全く同じに思えた。


で、塩蔵。

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で、ニオイを嗅いでみる。

 

うーん、香りがしないw

煮ている際に飛んでしまった様子。

確かに作業中、香りが家中に充満していたなぁ。

矢張り合成のマツタケ香料を後から振り掛けた物だったみたいだ。

矢張り国産のマツタケを使わないとダメなのだなぁ。

買うのはとてもじゃないけど無理なので

自力で探さないとならないか・・・・・・

名古屋東部にそんな環境が中々無いのが問題だけど。

 

 

と言う訳で、「シラフタケの検証」は不十分なまま。

道はまだ遠いなぁ・・・・・・

 

 

※シロテングタケ関連の記事のアーカイブ→こちら

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| テングタケ科 | 00:11 | comments(4) | trackbacks(0) | pookmark |
三河黒網足猪口 その3

2017年の名古屋は雨が少なかった。
たまに降ってもタイミングが合わなかったのか
キノコは例年に比べると驚くほど少なかった。

 

ここ数年追い求めているミカワクロアミアシイグチも
去年までだったら9月一杯発生を見ていたのだが
今年は8月以降、発生の確認は出来無かった。
それも雨が少なかった所為なのだろうなぁ。

そんな2017年のミカワクロアミアシイグチを以下に

ズラズラダラダラと列挙。

 

 

先に書いたが雨が少ないとは言え、8月までの発生は比較的順調だった。

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中にはこんな大きな個体も。

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場所によってはこんな風に菌輪を描く様に発生していた。

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黒いマットな質感のキノコなので

引いた画像だと判り難いのが残念だ・・・・・・

 

とある一角に発生していた一群は

何故か水玉模様になっていた。

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暗褐色地に黒の水玉がシックでオシャレ(・∀・)♪

 

何でこんな風になったのだろうなぁ。

他の菌やウィルスとかに感染したのだろうか。

同じフィールド内に他のミカワクロアミアシイグチもあったのだが

水玉模様だったのはこの一角のみだったしなぁ。

謎だ。

 

実はこれは「ミズタマミカワクロアミアシイグチ」とでも

名付けるべき新種だったりしてw

等と言う事は無く、まぁたまたまそうなっただけなのだろうな。

本当にそうなのかどうかも含めて

来年もこの場所の発生には注意して行きたい。

 

今の所、当方は名古屋東部では4か所で
ミカワクロアミアシイグチの発生を確認している。

名古屋東部はミカワクロアミアシイグチの
多発生地点と言って良いのだろうなぁ。

 

 

さて、2017年に確認した柄の具合は以下の通り。

 

こちらは比較的彫りは浅いが二重構造の網目が判りやすいタイプ。

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この画像、右下辺りは網目の中に更に別の網目が見えると言う

二重構造が特に判りやすいかと。

 

こちらも同じく。

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こちらの方が全体に二重構造が判りやすいかな。

 

 

こちらは目が粗く、彫りが深いタイプ。

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やや干乾びている所為か、二重構造は判り難い。

 

 

こちらは目が細かく、彫りが深いタイプ。

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目が細かいので判り難いが、二重構造になっているのは何とか判る。

 

 

こちらは目が細かく、彫りのやや浅いタイプ。

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二重構造なのはちょっと判り難いか。

 

 

こちらは目が粗く、彫りのかなり浅いタイプ。

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それでも何となく二重構造なのは感じられる。

 

 

こちらは縦の稜線が目立つ、目の細かいタイプ。

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これも二重構造なのはちょっと判り難い。

 

こちらも同じく。

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こちらの方が二重構造なのは何となく判るかな。

 

 

こちらは縦の稜線が目立つがやや目が粗く彫りの深いタイプ。

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二重構造なのが判りやすい。

 

 

目が粗い/細かい、深い/浅いは当方の主観なので

厳密に捉えないで頂きたいが

何となくの傾向は読み取って頂けたのではないだろうか。

 

この様に、柄の網目の様子には色々なタイプがあるのだが

これは発生場所によって違っている訳では無かった。

色々なタイプの物が、それぞれの場所に混在していたのだ。

それが個体差の範疇の物なのか、DNA的に異なる物なのかは判らない。

取り敢えず当方はその差異を見て楽しんでいる次第。

 

 

 

所で、以前の記事で

ミカワクロアミアシイグチには2015年に初遭遇、と書いたのだが

過去のキノコ画像を整理して居たら2013年と

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mkwkramasigc2013 (2).JPG

 

2014年にも遭遇して居た事が判った。

mkwkramasigc2014 (1).JPG

mkwkramasigc2014 (2).JPG

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当時はミカワクロアミアシイグチの特徴を良く認識して居なかったので

「謎の黒いイグチ」として処理してしまっていたのだ。

そして、こう言うキノコに遭遇して居た事すら忘れてしまっていた。

今回の記事を書くにあたって古い画像を見直していたら

「あれ?」と気が付いた次第。

今は外見的特徴を理解出来る様になったので判明。

何事にも「予習」と「復習」は大事だなぁ。

 

 

さて、当方はミカワクロアミアシイグチに遭遇して以来

疑問に感じている事があった。

それは老熟してグズグズになった物や

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役目を終えた後に

カビの生えたミカワクロアミアシイグチはあったのだが

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当方が以前何回も記事にした  Sepedonium (セペドニウム)、

つまりアワタケヤドリの分生子型(→こちらこちら)に

罹患したミカワクロアミアシイグチには遭遇していない、と言う事だ。

 

Sepedonium は多くのイグチに寄生する菌で

罹患したイグチは最初は白い菌糸で覆われ

成熟すると鮮やか黄橙色に変化する為にフィールドでとても良く目立つ。

今迄、沢山のミカワクロアミアシイグチに遭遇していたのだが

 Sepedonium に罹患した物は一つも無かったのだ。

 

多くのイグチに寄生するとは言え、

イグチも種類によって耐性の差異がある様で

確かに Sepedonium に罹患し難いイグチの種類もある。

ミカワクロアミアシイグチもその一つの可能性もあるだろう。

 

そうなのかなぁ、と思いながらも

ミカワクロアミアシイグチの観察をしていた所、

2017年になってこんな物に遭遇した。

mkwkramasigc2017 (32).JPG

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この鮮やかな黄橙色は Sepedonium では無いか!

そして灰色のモケモケはフタマタケカビと思われる。

フタマタケカビもキノコに良く生える種類のカビだ。

 

その近くにはこんな個体も。

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こちらも Sepedonium とフタマタケカビのコンボ。

 

Sepedonium に罹患したキノコ、

フタマタケカビに罹患したキノコは何度も遭遇したが

その両方に罹患したキノコは初めての対面だった。

両種は共存できる程に相性が良いのか、

またはフタマタケカビに重複寄生性があるのか、

それともたまたまなのかは不明。

これも中々に興味深い現象だなぁ。

 

 

その後、別の場所でも

Sepedonium に罹患したミカワクロアミアシイグチに幾つも遭遇した。

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去年までは全く遭遇しなかったのに、今年いきなりの連続遭遇。

これは一体どう言う事なのだろうか。

 

ミカワクロアミアシイグチと Sepedonium が

今迄永年に渡り攻防を繰り広げていて

今年になってやっと Sepedonium が勝利した、と言う事なのか。

いや、まさかなぁ・・・・・・

 

これもまぁ、たまたまなのだろうな。

今年の気候がミカワクロアミアシイグチを

 Sepedonium に罹患しやすくする何かがあったのだろうなぁ。

 

来年は果たしてどうなのか。

これからもミカワクロアミアシイグチの発生には注目して行きたい。

 

 

※ミカワクロアミアシイグチの記事のアーカイブス→こちら

 


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