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50→1000
こちらの画像はセミノハリセンボンの幼菌。

08/24、裏山で見付けた時の状態。
ぱっと見、カビの生えたセミの屍骸の様に見えるが、
所々に針状の物が出ているので
セミノハリセンボンの幼菌だと判った。
だが、幼菌なので針は千本も出ていない。

このままこの場所に置いて経過観察も良いかと思ったが
行方不明になってしまっては残念なので
持ち帰って追培養してみる事にした。

こちらの画像は08/28の様子。

かなり針が増えて来た。

こちらの画像は09/13の様子。

更に針が増え、太さも増している。

こちら画像は10/16の様子。

更に密度が高くなった。
此処までに2ヶ月近く掛かっている。

だが、自然下で当方が見た範囲では
此処まで時間が掛からずに成熟している様に思う。
思うにそれは、自然下では日周期で気温、湿度、日照量の変化があり
それが成長を促す刺激になっているからなのでは無いだろうか。
冷蔵庫に入れっぱなしの状態では
順調な成長をする条件に欠けているのだろう。
キノコの栽培は、この辺を人間がコントロールする訳で
それがとても難しいのだろうなぁ……

こちらの画像は2005/08/30に見付けた個体。

既に成熟した状態。
上の方の画像と子実体の形や感じが違うのは
先に書いた様に、生育条件が違う為なのかも知れないなぁ……


所で、標本にするなら追培養は上の画像の状態で、
もう十分かも知れない。
だが、この先どうなって行くのか、
老熟して崩壊して過程も見てみたいので
この先も暫く追培養して様子を見る事にした。


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| 昆虫寄生菌 | 13:13 | comments(4) | trackbacks(0) | pookmark |
白→緑
こちらの画像は08/24、裏山で見付けた物。

ニイニイゼミにムシカビの発生した物かなぁ……


ムシカビはBeauveria(ボーベリア)菌に感染した昆虫類の総称。
中でもBeauveria bassiana(ボーベリア・バッシアーナ)は寄主が広範で、
白いカビに覆われた昆虫を山野で見付けたら
まずBeauveria bassianaと考えて良いかも知れない。

蚕に感染した場合は白疆病(はくきょうびょう。「きょう」はミイラの意。「彊」とも「殭」とも書く)と呼ばれ、蚕の重要な病気として知られており
養蚕家の間では「しゃり」「おじゃり」の名で恐れられている。

セミにそのBeauveria bassianaが感染しても不思議では無いので
何の疑問も持たずにそう思い込んでいた。
でも、持ち帰ってから何となく追培養してみる事にした。
ムシカビに感染した昆虫は今まで幾つも見て来たし
標本も色々な種類のを作っているのだが
追培養をした事は無かったので、ふとそうしてみよう、と思ったのだ。

で、09/05日に見てみたらこの画像の状態になっていた。

これにはびっくり!
イキナリ緑色になっていたのだ。
これは全く予想していなかった。
こんなに劇的な変化をするのだったら
毎日経過を観察していれば良かったなぁ……

昆虫に寄生する緑色のカビでは黒疆病菌(Nomuraea rileyi)
または緑疆病菌(Metarhizium anisopliae var. anisopliae)と言うのがあり
これも蚕の病気として養蚕家の間で知られている。
だがセミの場合には別種の緑カビが発生する事がある、との事。
それはNomuraea cylindrospora(和名無し)と言う種類の由。

多分Nomuraea cylindrosporaなんだろうなぁ。
他にも似た種類があるらしいので
本当の所は胞子を見ないと判らないのだけど
そう言う事にして置こう。
その方が面白いからw

こちらの画像は09/20の様子。


こちらの画像は09/28の様子。

これ以上はもう変化しない様だ。

それにしても、普通に白いムシカビかと思っていたら
あっと言う間に全面緑色になるんだもんぁ。
いや、驚いた!

となると、2005/08/31に見付けたアブラゼミも
ひょっとしたらBeauveria bassianaでは無く、
Nomuraea cylindrosporaだったのかも知れないなぁ……



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| 昆虫寄生菌 | 13:58 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
初セミタケ
2007/07/19、何時もの様に裏山を探索していた。
別のキノコの経過観察がメインでだったのだが
他にも何か無いかな〜と探していた所、
この画像の物が目に留まってギクッとした。

これはまさかセミタケ???

セミタケは冬虫夏草の中でも普通種、との事だが
当方はまだ実見した事は無かった。
何時かは出逢いたい物だ、と思いながらも幾星霜。
それがイキナリ目の前に現れたのだ。

いや、でもコスリコギタケかも知れないよなぁ……


近寄って良く見てみる。
質感はどうにもセミタケっぽい。
根元を慎重に掘ってみる。
するとセミの幼虫が姿を現した。


矢張りセミタケだったのだ。

緊張しながら掘り進める。
木の根が邪魔をしてギロチンしそうになったが
何とか掘り取りには成功。


帰宅後、早速クリーニングした。

特徴的な柄のだんだら模様も綺麗に現れた。

セミタケは棍棒状の子実体から
有性胞子を放出するのだが
時として根元に
無性生殖の為の分生子(分生胞子)を
放出するコブを形成する、との事。
この個体でもそれがはっきり現れている。

その一週間後、近くの場所でこの画像の物を見付けた。


これも虫草の何かだろうなぁ……と掘ってみると
またセミの幼虫が出て来た。


どうやら棍棒状の子実体が無く、
コブ部分だけのセミタケの様だ。

ルーペでも観察したが
子実体が根元から破損した、と言う風には見え無かった。
これから出てくる様な感じでも無かった。
幼虫本体が殆ど地表に出て来てしまっていた為に
子実体を作り損ねてしまったのだろうか。
多分、そう言う事もあるのだろうなぁ……


それにしても此処でセミタケを出逢えるとは思わなかった。
何でも今年はセミの当たり年との事。
その事と関係があるのだろうか。
また是非出逢いたい物だ。


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| 昆虫寄生菌 | 13:28 | comments(6) | trackbacks(0) | pookmark |
レレレのクモタケ

今、裏山ではクモタケの真っ盛り。
とは言え、去年よりちょっと少ない気がする。
5年周期くらいで増減しているのかなぁ、て感じ。
統計も取っておらず、何となくの感覚だけだけど。

そして、今年は変形している個体が多い様子。
本来真っ直ぐ、もしくは緩いカーブを描いて成長する個体が

何の加減か、柄が均等に伸びずに
螺旋を描いてしまっている。

今まではシーズン中に
1個体を見る事があるかどうか、なのだが
今年は何個体も見掛けた。



まるでクモタケが「アレレレ〜〜???」と
言っている様に見えてしまうw

実際、気が付いたら真っ直ぐ成長出来ておらずに
「アレレレ〜〜???」だったのかもw

因みに、こちらは本体を包んだ菌糸を剥いた状態。

菌糸は硬いゼラチンの様で、結構弾力がある。
クモ本体はふやけて柔らかくなっているので
破壊せずに剥くのは難しい。
特に、胴体部分は菌糸と一体化してしまっている為に
これ以上剥く事が出来無かった……


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| 昆虫寄生菌 | 14:45 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
C山の冬虫夏草達
30日は電車で2時間掛けて、京都のC山まで冬虫夏草の探索に行っていた。
C山は去年も行って、大きな成果のあった山だ。
今回は冬虫夏草の専門家、ignatiusさんをお招きして
色々ご教示を頂いた。

で、その成果。

……の前に、待ち合わせ時間を間違えて
早く着き過ぎてしまったので
時間潰しに駅近くのお寺さんを散策していた時に
見付けたクモタケ。

こちらは掘り取りに失敗してしまった……

こちらは綺麗に掘り出せた個体。

確認だけしたかったので、持ち帰らずに埋め戻した。

で、以下にC山の成果を。

こちらはツブノセミタケ。
ツブノセミタケは本体が地下深くに埋まっている事が多いが
この個体は比較的浅い所から発生していた。

この山の地中に石が多い事と関係しているのだろうか。

こちらも、比較的浅い場所から発生していたセミ生虫草。

ツブノセミタケに似ているが、
子嚢果の形がちょっと違うので正体不明種との事。
新種の可能性もある由。

こちらはハチタケ未熟体。

これは同行者が見付けた物だが、頂いて帰ったので追培養中。
上手く育ってくれれば良いなぁ……

こちらはヤンマタケ。

子実体の形からしてシュイロヤンマタケの可能性もあるとか。
上側に写り込んでいるのは、セミ生虫草に寄生したマユダマタケとの事。
どちらも同行者が見付けた物。

こちらはホソエノコベニムシタケ。

ご覧の通り、かなり小さい。
蛾の幼虫から発生している。
見付けられて嬉しかったw

こちらはアワフキムシタケ。

小さくて寄主が良く判らない……

こちらはシロミノカイガラムシタケ。

カイガラムシに寄生する種類なので、これもかなり小さい。

これを見付けられたのは個人的にとても嬉しかった。
が、当方のカメラではこれが限界。


他にも幾つか収穫はあったが、小さい物が多く
薄暗く、更に足場の不安定な場所で
三脚の無い状態での撮影は断念。残念……

ご興味のある方はignatiusさんのblogをご覧下さいませ。
シロミノカイガラムシタケのクローズアップ画像もあります。
他の虫草も、当方の画像よりキレイにはっきり写されていますしw
その1
その2

それにしても恐るべしC山。
こんな山が近くにホシイ……(´・ω・`)


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| 昆虫寄生菌 | 14:31 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
戦略

画像はミズヒキにしがみ付いて死んでいたバッタ。
2006/09/08、岐阜県荘川村にて撮影。
ミズヒキの花の大きさからも判る様に
全体の大きさは1.5cm程度と、かなり小さい。

体のあちこちに白い菌糸の様な物が見えたので
恐らく何かの菌に寄生されて死んだのだろう。
崩壊寸前の様な状態なので、古い物なのかも知れない。

この様に、植物の先端にしがみ付かせて
死に至らしめるバッタ類の疫病菌にEntomophaga grylli、
別名バッタカビと言うのがある、との事なので
これも恐らくそれなのだろう。
特に珍しい物では無いとの事だが、当方は初めて見た。

解説によると
「バッタ,イナゴなど直翅目昆虫に寄生する。
 感染した昆虫は植物の茎の上方に登り,
 午後遅くから夕方にかけて死ぬ。
 死後1時間ほどで本菌の分生子が死体表面に形成され,
 周囲に飛散する。
 そのため,夜間に植物体に集まってきた健全虫が感染を受ける。
 このようにして,しばしばその個体群を短期間に全滅させるほど
 の流行性を示すことで有名な菌である」
との事。

そう言えばかなり昔、東北地方だったかでイナゴが大発生し
農作物に大きな被害が出た時に
そのイナゴが植物の茎にしがみ付いた状態で
一斉に死んでいた、と報道されていた事があった。
それも恐らくこの菌による罹患だったのだろう。
エントモファーガ・グリリと、響きはカワイイ(・∀・) ♪のだが
バッタに取ってはとても恐ろしい菌の様だ。

これは地上高30cm程だったろうか。
この様にして少しでも高い場所から
少しでも広い範囲に胞子を飛ばそうとしているらしい。
寄生されたバッタは菌に命令され
訳も判らずにこのミズヒキをよじ登り其処で息絶えたのだ。
人間で言えば「電波に命令された」みたいな
感じなのだろうか。

菌は一体どうやってその様な戦略を獲得したのだろうか。
バッタの神経系に対して何処をどうすれば
こう言う行動を取る、と言う脳神経学の知識が
菌自身にあるとは思えない。
しかし、その様にしたい、と言う様な意識が
菌その物になければ、この結果を導き得なかっただろう。
単なる偶然の積み重ねだけで
この様な高度な戦略を得られるとは思えない。

とにかく考えれば考える程、不思議でならない。

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| 昆虫寄生菌 | 13:35 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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